※この作品はR-18です。

【公式不倫 R-18二次創作】消せないラスト・ノート   作:ひよこレモン

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11 純愛

 

「ちなみが愛しているのは、誰だ?」

 

 

 

…え?

 

 

 

彼の質問の意味がわからず、私は少し困惑する。

いや、意味は明らかだ。

わからないのは、彼が今、それを聞くことの、意図。

 

私は一瞬真顔になり、彼の顔を見上げる。

今度は彼も私の目を見据え、もう一度、同じ言葉を繰り返す。

 

「…ちなみが愛しているのは、誰だ?」

 

 

 

……!

 

 

 

ようやく私は、彼が求めているものを理解する。

 

そして、タカヒロさんの目を真っ直ぐに見つめたまま、答えを返す。

 

いつでも、どんなときでも。

その答えは、決して変わることはない。

 

 

 

「私が、愛しているのは――」

 

 

 

答えを発するその瞬間、ふと、愛する人の顔が頭をよぎる。

他の人に抱かれている最中なのに、あたたかくて幸せな気持ちで胸がいっぱいになり、思わず笑顔がこぼれる。

 

 

 

「――史也さん、だけです」

 

 

 

返事を聞いたタカヒロさんの顔が一瞬曇ったように見えた。

けれど、次の瞬間、それはすぐに歪んだ笑みに変わる。

 

「…よくできました」

 

刹那、奥まで一気に、猛り狂ったタカヒロさんのものが押し入ってくる。

 

「う゛あっッッ!? はあぁぁッッ!!」

 

かちかちに強張ったものが、私の子宮をぐりぐりと押し上げる。

内臓が押し潰されそうなほどの激しい挿入。

一瞬で頭が真っ白になる。

私はたった一突きで、また絶頂の彼方へと連れて行かれてしまう。

 

さっき頭に浮かんだ史也さんの優しい笑顔は、もうどこかへ消し飛んでしまっていた。

 

「やぁッッ! だッ、だめ、はげ、し、すぎぃ…ッッ」

 

胸を反らせながら達している私に構うことなく、タカヒロさんは私の脇腹を掴み、めちゃくちゃに腰を打ちつける。発砲にも似た大きな破裂音が部屋中に響きわたる。

 

ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ! ぱんっ!

 

「はぐぅッッ、かはッ、う゛ぅッ、うぐッッ…!」

 

ごりごりと膣壁を削るような、力任せの抽送。こんなのはもうほとんど暴力に近い。

一方的な陵辱を受けながら、それでも、私の身体はさらなる被虐を求め、マゾヒスティックな悦びに全身を震わせている。

 

少しでも抵抗しようと、私は下に組み伏せられた姿勢のまま、彼の乳首に指で触れようとする。

しかし、そこに手が届く前に、私はまた押し寄せる絶頂の波に飲み込まれてしまう。

 

「はぁぁ…ッッ、い……くッッ……あぁッッ」

 

私がどれだけ気を遣り、ぴくぴくと痙攣していても、タカヒロさんは動きを止めようとはしない。

 

くるりと私の身体を横に向け、左の脚を肩に掛けてがしがしと貫く。

そのまま私の背中側に回り、自分も横になって、後ろから激しく突き入れる。

繋がったまま、うつ伏せにした私に覆いかぶさり、上からしたたかに腰を打ちつける。

四つん這いに身を起こさせ、私の肩を両手でがっしりと固定し、後ろからぐりぐりと奥を責め立てる。

私の上半身をぐいっと起こし、背後から羽交い締めにして、膣の内側の敏感な場所だけを、おちんちんの先端を使って抉り続ける。

 

「あぁァ……や……う゛ぁぁッ………ッッ……」

 

彼の動きは魔法のようにスムーズで、私はもう、いつ姿勢を変えられたのかもわからない。

体位を変えるたびに、違う場所が違う快感で満たされていく。

四方八方から責められ続けた私は、もう何度も何度もいかされて、絶頂と絶頂の境目さえ区別できなくなっている。

ひっきりなしに股間から潮を漏らしてしまって、びっしょりと濡れた布団が、濃密な雌の匂いを放っている。

 

こんなにも時間をかけて抱いてもらえたのはいつ以来だろうか。

ここ数年は、逢瀬の機会も限られていて、いつも時間に追われるように慌ただしく肌を合わせるしかなかった。

誰に気兼ねすることもなく、昼となく夜となく身体を重ねていた、あの実験の日々。

タカヒロさんと私は、あの爛れた日々に立ち戻ったかのように、欲望の赴くまま、ただひたすらに目の前のセックスを貪っている。

 

「はぅ……ッ、ひゅっ………、あ゛……、うぁ……ぁッッ」

 

ふたたび正常位の体勢に戻り、交わり続けるふたり。

私はいよいよ喘ぐ力も失せ、乾いた吐息を口から漏らすだけ。

タカヒロさんの全身も汗びっしょりで、さすがに少し動きに疲れが見えてきたが、私の中に埋め込まれたものは、相変わらずかちかちに硬いままだ。

 

「タカ…ヒロ、さんッ」

 

私は消え入りそうな声で呼びかける。

 

「はやく…ください…」

 

ごくり、と彼が生唾を呑む音が聞こえる。

 

「わたし、の、なか…をッ」

 

すべて言い終わらないうちに、彼の身体が覆いかぶさってくる。

 

「あな、たで、いッ、ぱい、に…ッ、して…ッッッ!!」

 

タカヒロさんが私の背中に手を回し、抱き締めるような格好でふたたび腰を使い始める。

 

「う゛ぁぁァッ、いいッ、きもち、いいッッ…もっと、もっ、と…ッッ」

 

私も彼の背中に手を回し、腰に脚を絡めて、できるだけ身体を抱き寄せようと力を込める。

 

ずっ、ずっ、ずりゅっ、ずぶっ

 

ふたつの身体がひとつになって上下運動を繰り返す。

密着したままの動きで、摩擦の刺激は少ないけれど、ずんずんと力強く子宮を揺さぶられ、奥からより深い快感がこみ上げてくる。

ぐずぐずにされた私の身体は、もうどんな動きにも鋭敏に反応し、すぐに絶頂の高みへと上ってしまう。

 

「……ぅ……ぁぁッッ………ァ……」

 

タカヒロさんに抱きついたまま、私はまた全身を痙攣させ、彼と彼のものをぐいぐいと締め上げる。

 

「あ……はぁッ……っッ!?」

 

律動が一瞬止まった、その瞬間。

タカヒロさんが私を抱えたまま、いきなり立ち上がる。

私はタカヒロさんの首に手を回し、残った力を振り絞って彼にしがみつく。

そのままの格好で、どん、と背中を壁に押し付けられる。私は彼と壁の間に挟まれて、宙ぶらりんの状態になってしまう。

 

「だ、めぇッ、もう、これッ、む…りぃッ」

 

タカヒロさんは私のお尻を手で支え、その状態で下から激しく私を突き上げる。

 

ずぶっ、ずぷんっ、ごりゅっ、じゅぷっ

 

「ふぁぁッッ!! いやッ、これ、も…う、うああぁぁッッ!!」

 

私は必死になって、首に回した手に力を込め、脚でタカヒロさんの腰を挟み込み、彼に抱きつく。こうしていないとずり落ちてしまいそうになる。

 

ずんっ、ずぶっ、ずん、ずりゅっ

 

「ひぁッッ、あ゛ぁっッ!! だめッ、きもち…よすぎぃッッ」

 

この体勢では、ずっと全身に力を込めて支えている格好になる。

力を抜けば落ちてしまう。

だから、襲い来る強烈な快感から、逃れることができない。

奥まで叩きつけられる衝撃を、すべての快感を、真正面から受け止めることを強いられてしまう。

 

「あぁッッ!! きも、ちッ、いい、いいッ、いいぃッッ!!」

 

いまだ味わったことのないくらいの、戦慄にも似た感覚に身体が支配される。

未知なる凄まじい快楽の予感に、ぞわぞわっと全身の肌が粟立つ。

 

もう全部忘れて呑まれてしまいたいという、渇望。

 

その先でぽっかりと口を開けた、深くて暗い穴に堕ちてしまいそうな、恐怖。

 

「だめ、あッッ、やめッ、すごいぃッッ! あッッ、いやッッ!!」

 

 

気持ちよすぎて、怖い。

 

 

「いいッ、きも、ちッ、い゛いっッッ!! よす、ぎッッ、もう、むりっッ…ふっ、ふぅっ」

 

 

誰か、助けて。

 

 

「いく、いくぅっッッ! いやッ、いくッ、いくいくいくいくッッ!!」

 

 

 

助けて……!

 

史也さん――――!!

 

 

 

心の中で、必死に愛する人の名前を呼ぶ。

史也さんの顔を思い浮かべ、圧倒的な快楽に連れ去られてしまわぬよう、何とかしてそれに縋りつこうとする。

 

 

ずぷんっ

 

 

…だけど。

 

 

ずっっっ

 

 

絶え間なく、的確に、繰り返される、力強い抽送。

 

 

ずぷっっ

 

 

身体の内側に爪を立てられ、引っ掻かれる、そのたびごとに。

 

 

ぐぽっっ

 

 

思い浮かべた愛する人の顔は、少しずつ、白く塗りつぶされていく。

 

 

じゅぽっっ

 

 

押し寄せる絶頂に吞み込まれ、だんだん気が遠くなり、何も見えなくなる。

 

 

ずんっっっ

 

 

何も、聞こえなくなる。

 

 

 

「…う゛あぁぁぁッッッッ!!!」

 

下からの容赦ない突き上げが、いちばん深いところで止まる。

限界まで膨らんだ性器の中を、マグマのように熱い精液が駆け上がってくる。

 

そして、絶頂。

 

どくんっ!! どくんっっ!! どびゅるるるっっっ!!!

 

タカヒロさんが、3回目とはとても思えないほどの、大量の精液を噴出する。

何度も、何度も、吐き出された精液が、私のいちばん奥で、子宮の入口をノックする。

ここから入れてくれ、と懇願するように。

ゴムの薄膜を突き破らんばかりの勢いで。

 

「あ゛あぁっッッ!! う゛あ゛あぁァッッッ!!!」

 

絶望にも似た叫び声を上げながら、私は経験したことのないほどの激しい絶頂を迎える。

目から涙を、口から涎をこぼし、そして下の口からは愛液を噴き出しながら、全身をがくがくと震わせ、放たれた大量の精を小さな身体の奥底で受け止める。

 

私はもう自分の身体を支えていることができない。

ずるり、と落ちていく私を、タカヒロさんが下から抱え上げ、びっしょりと濡れた布団に横たえる。

横を向いて倒れ込んだ私は、しばらく絶頂の余韻に呑まれたまま、こちらの世界に戻ってこられずにいる。ときおり全身を力なく震わせながら、ぴゅ、ぴゅっと、股間からはしたない汁を噴き出している。

 

朦朧とする意識の中で、ぜぇぜぇと息を吸い込む。身体の自由はもう利いていない。全身が性感帯になったみたいで、身体のどこに力を入れても、甘く心地よい痺れが走り、私はぴくぴくと淫らに感じてしまう。

 

 

 

ふと、視界が暗くなる。

 

まだぼんやりと曖昧な私の世界に、少しずつ輪郭が戻ってきて、それが像を結び始める。

 

 

 

そこにいたのは、タカヒロさんで。

 

そこにあったのは、さっきまで私の中を蹂躙していた、彼の赤黒い毒蛇だった。

 

 

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