※この作品はR-18です。

【公式不倫 R-18二次創作】消せないラスト・ノート   作:ひよこレモン

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7 蛛糸

「は、はやく…!」

 

懇願に近い私のおねだり。タカヒロさんは答えない。

返事をする代わりに、いきり立った赤黒いおちんちんを私の入口にあてがう。

ずっとおあずけになっていた挿入。

どきどきどきどき。

私の心臓が早鐘を打ち始める。

 

ずずずずずっ

 

「ふぅ……あぁッッ!!」

 

いつもの行為の始まりとは違う、ゆっくりとした侵入。

私の身体は戸惑いながらも、彼の肉の楔を受け入れ、うねうねといやらしくそれに絡みつく。

 

「はッ、はぁッ…、はぁぁッッ……!」

 

襲い来る強烈な快感にかっと目を見開き、大きく息をしてそれに耐える。

 

「凄い反応じゃないか」

「うぅ………っ、ふぅ……っッ」

「まだ半分も入ってないんだけどな」

 

そう、まだぜんぜん入口のあたりで止まっているのに、私の腰が、脚が、がくがくとひとりでに震え始める。早くひと思いに奥まで貫いて欲しくて、私は今にも叫び出しそうになる。

そんな私の焦燥を知ってか、タカヒロさんはまったく急がない。中途半端な挿入のまま、ぴくぴくと小さく痙攣する私の反応を見て愉しんでいる。

 

「はぁ、はぁぁッ、な、なんで、今日は、そんな」

「どうした?」

「い、いつも…なら、すぐ、にッ」

「すぐに…何だって?」

 

ず、ず、ずぬぬっ…

 

「う゛あぁぁッッ」

 

少しずつ、本当に少しずつ、彼のものが私の奥の方へと入ってくる。そのわずかな動きを感じ取ろうと、私の全身の感覚が、彼に侵略されているその箇所に集中する。

それがさらに性感を高ぶらせ、私は我慢できずにあられもない声を上げてしまう。

 

ず、ず、ずぷんっ

 

ようやくタカヒロさんのものが根元まで私の中に収まる。ぎんぎんに硬くなったその先端が、子宮の入口まで到達し、ぐりぐりと奥を責め立てる。

そのまま抽送に移るかと思いきや、その位置で止まったまま、彼はじっと動かない。

 

「いや…ッ、なに、これ…! き、きもち、いいですッ」

「動いてないのに気持ちいいのか?」

「いいッ、き、もち、いいッ…です、だか、らッ、まだ、この、まま…」

 

甘く切ない快感が、そこからじんわりと染み出してきて、言葉にならないほど心地よい。

私のあそこは小刻みにひくひくと蠢いてしまう。

奥まで挿入れられたおちんちんが、それに呼応するように、どくん、と脈を打つ。

 

「ひゃうっっッ」

 

その先端が大きく膨らむと、膣奥が圧迫され、そこから全身に快感が拡がっていく。

タカヒロさんは奥まで突き入れた姿勢のまま、下半身の筋肉に力を入れる。

まるで精を放っているかのように、リズミカルにおちんちんが膨張を繰り返し、私を中から刺激する。

 

どくん……どくん……どくん……どくん……

 

「はぅッ!! そ、それは…だめ、ですッ」

 

普段とは趣向を変えた、ねっとりと焦らすような責め。

動いてもいないのに感じてしまっている自分が恥ずかしくて、いやらしくて、その羞恥心が余計に私を興奮させる。

 

「だめ、です、ってば…あぁッ、やだッ、もう、いく、いくぅ……ッッ」

 

結局一度も突かれることのないまま、私は達してしまう。

自分の意思とは関係なく、びくんと腰が跳ね、ぎゅっ、ぎゅぎゅっと、私のあそこが彼のものを締め上げる。

 

もう何年も身体を重ねてきたのに、タカヒロさんはまだ新しい引き出しを持っていて、こうして私を悦ばせてくれる。

私のことを抱いてくれる。

その事実に、私は思わずうっとりとしてしまう。

 

タカヒロさんが、私にくれるもの。

 

それは、史也さんが、私には決してしてくれないこと。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

「…もう満足したかい」

「はぁっ、うぅっ、はぁはぁ」

「感じすぎて返事もできないか」

 

ずんっ、ごりゅっ、ずりゅっ

 

「…う゛あぁっッッ!!」

「済まないね、僕はまだ満足してないんだよ」

 

何の前触れもなく、抽送が始まる。

いつもみたいに、速く、暴力的に、腰を動かし、私の中を掻き回す。

 

ごりっ、ごりっ、ぐぽっ

 

「あ゛ッ! あ゛ぁッ! うぐッ!!」

 

硬く盛り上がったおちんちんの先端に肉襞を削られるたび、私は身体全体を震わせ、淫らに歓喜の声を上げてしまう。

 

相手のことなど微塵も考えていない、自分勝手で乱暴なセックス。

ただ自らの欲望を叩きつけるだけの、激しいセックス。

なのに私も、そうされるのが気持ちよくて気持ちよくて仕方がない。

 

ばらばらに壊れてしまうくらい、もっともっと、犯して欲しくなる。

 

そんなところまで堕ちてしまった自分のことが、少しだけ哀しい。

でも、タカヒロさんとのセックスは、そんなことは全部どうでもよくなってしまうくらいに、気持ちいい。

 

いろいろな感情がないまぜになり、情緒も身体も何もかもがぐちゃぐちゃになって、私の眼からはじわりと涙が滲んでしまう。

 

しかし、タカヒロさんの苛烈な責めは、そんな感傷的な気分に浸ることを許してくれない。

 

ごりっずぷっぐぽっずちゅっごりっずぷっ…

 

「あぁッ……うァ……っッッ……う゛ぁッッッ」

 

タカヒロさんの腰の動きのペースが上がる。ぱん、ぱん、ぱんと、虚ろな玄関ホールに、腰を打ちつける音が反響する。私はもう何度もいってしまっていて、彼に合わせて動くことも、可愛く喘ぐこともできなくなり、だらしなく開いた口の端から涎を垂らしながら、ただ押し寄せる性の悦びに身を任せている。

 

ずぷっ! ごりゅっ! ごりゅっ!

 

「ぐッ…うあぁッ! あぁぁッッ…」

 

腰の動きがいっそう速く、深くなる。私の中で彼のものが大きく膨らみ始めるのを感じる。

それが私のあそこを内側からさらに押し拡げ、一番気持ちいいところをごりごりとこすり上げる。

私はもう絶頂の高みから降りてくることができず、獣のような唸り声を上げながら、こちらの世界に必死にしがみつく。

 

「ちなみ」

「お゛ぉッ……う゛っッ……はァ……ッ」

「思い切り、顔にぶちまけるからな?」

「うふぅ……ッ……う……あッ…」

 

ぼんやりと霞む意識の向こうから、タカヒロさんが何かを問いかけてくるのが聞こえる。

何を言っているのかよくわからなかったけれど、そんなことよりも、彼が達する直前のこの一番気持ちいい瞬間を、ただ全力で感じていたい。

 

ずんっ! ずんっ! ずりゅっ!

 

「ふあぁぁッ! いッ……また……またいく……ッッ」

「いいんだな?」

 

もう声で返事をする余裕はない。私は必死になってぶんぶんと首を縦に振り、肯定の意志を示す。

それを合図に、タカヒロさんは私の腰をがしっと鷲掴みにし、絶頂に向けたラストスパートを始める。

 

「いやぁッッ!! いく、いくッ、いくッ、いきますっッッ、あ゛あぁぁッッッ!!」

 

ずんっ、といちばん奥まで差し貫かれたその瞬間、私はもう何度目かわからない絶頂を迎える。ひときわ大きく膨張したタカヒロさんのそれが一気に引き抜かれると、私のあそこが、床一面に恥ずかしい体液を撒き散らかしてしまう。

 

爪先立ちで踏ん張っていた脚がぶるぶると激しく痙攣して、もう立っていることができない。その場に倒れ込んだ私を、タカヒロさんのがっしりした腕が抱き起こす。はっ、と気づいたときには、赤く怒張した彼のむき出しのおちんちんが目の前にある。私は頭で考えるより早く、反射的にそれを口に咥える。

 

どくん! どぴゅっ! びゅるるるっっ!

 

その瞬間、タカヒロさんもとうとう達する。大量の精液が、ものすごい勢いで私の口の中に噴射される。

 

「うぐッッ! んむっ、んんッ! げほ、げほっ」

 

あまりの量に、私は全部を受け止めきれずに咳き込んでしまう。口元から精液がこぼれ、床に、私の服に、ぼとぼとっと落ちる。それでも私は、口に残った精液をごくりと飲み下す。

 

れろっ、ちゅぷ、じゅぷっ…

 

もう一度彼のおちんちんを口に含み、どろどろに付着したものを一滴残らず丁寧に舐め取り、きれいにする。

 

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…

 

口でのお掃除が終わると、私はそのまま床にくずおれる。

激しい情事の後の気だるい時間。2人の呼吸が静かに共鳴している。

私はもう身体に力が入らず、床に突っ伏した姿勢で、さっきまでのセックスの余韻に浸りながら、ときおりぶるっと身体を小さく引き攣らせる。

 

しばらくそうしていると、少しずつ呼吸が整ってきて、現実の世界を冷静に認識できるようになる。

 

汗だくの身体と、乱れた髪。

もはや何だかわからない液体でびしょ濡れになった床。

そこに脱ぎ捨てられた、ぐしょぐしょのショーツ。

汗と愛液、そして精液で汚れたワンピース。

 

私は、はっ、と気づく。

 

どうしよう。こんな格好では、家に帰れない…!

 

恍惚とした事後の気分はいっぺんに吹き飛び、すっと血の気が引いていく。頭が高速で回り始める。早くしないとなるせさんが帰ってきてしまう。すぐに出ないといけないけれど、後始末、どろどろの服装…

 

一体、どうすれば…?

 

慌てている私をよそに、タカヒロさんは怪訝な表情を浮かべてこちらを見ている。

 

どうしてそんなにも余裕があるの?

もう私たちの関係がばれてしまってもいいのだろうか?

 

「はぁ、はぁっ…ぼうっと見てないで、後始末、手伝ってくれませんか」

「別に、後でゆっくりやればいいさ」

「だって…! それに私、こんな服じゃ外に出られません」

「それはそうだ。いかにもさっきまで楽しんでました、って格好だものな」

「っ、誰のせいだと…」

「洗濯機ならうちにもある」

「そんなことしてる時間がどこにあるんですか! 早くしないと、奥さんが…」

 

 

 

「帰ってこないよ」

 

 

 

え?

 

まったく予期していなかった言葉に、時が止まる。

 

「だから、なるせは今日は帰らない」

 

どくん。

 

「…えっ?」

 

どくん。

 

「仕事で出張。戻るのは明日の夕方だ」

 

どくん、どくん。

 

心臓の鼓動が速くなるのを感じる。

いきなり目の前に示された、思いもよらない可能性。

 

「だから大丈夫だと言ってるんだ」

 

どくん、どくん。

 

それはダメだ。わずかに残った理性がそう忠告している。

けれど、私はわかっている。

自分がその選択を拒めないであろうことも。

 

その選択を、拒まないであろうことも。

 

「ちなみ」

 

私に呼びかけるタカヒロさんの声。

 

「ちなみ」

 

今度こそ、私の期待通りの言葉が、彼の口から放たれる。

 

 

 

「今日は、泊まっていくだろう?」

 

 

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