※この作品はR-18です。

勇者の引退ライフ エッチありVer   作:かりん2022

2 / 17
故郷は現代ファンタジー!?

私は東京の片隅で生まれた。時雨 涙と言うのが私の名前だ。

弟は時雨 雫と雨竜。

なんと両親は霊能者である。周囲には公務員という事になっている。

結構危ないらしい。えっ私の世界、ファンタジーあったのかと二度見した。

状況がわからないので力を隠したり練るように修行したが、弟までにそれを要求するのは無理ゲーだった。

弟の雫と雨竜は普通に異能を振り回し、引っ越しを余儀なくされ、その最中に父が任務で死に、困った挙句に母の所に妾の話が来た。

 だが、父は既にこんな時に頼る先を遺言で残してくれており、そこに声をかけることにした。父の死には不審な点があった。雫と雨竜は預ける事となった。

 

「お母さん達と離れたくない! なんで!?」

「なんでー!?」

「だから力は内緒ねって言ったじゃん……」

 

 霊能者の名家が持つような、秘密を守れる年まで匿ってやれる敷地もない。

 仕方なかった。

 最初は泣いていたのだが……。

 

「お前ら、泣き虫なんだな!」

「違うもん!」

「ちがーう!」

「俺、月明 光也! こんなの出来るんだぜ!」

 

 手を差し出すと、ポッと光が現れる。

 

「僕、雫! 僕こんなのできる!」

 

 雫が手を出すと、水の玉が浮き上がる。

 

「すげーじゃん! 友達になろうぜ!」

「うん!」

「あー! うりゅーも! うりゅーも!」

 

 テーッと二人は手に手を取って走って行った。

 雨竜が必死に手を伸ばす。お前はいい子で抱っこされてなさい。

 すごい速さで馴染むじゃん……。

 お母さんが雨竜を月明の奥さんに渡す。

 

「うちの子達をよろしくお願いします」

「力を持つ子は少ないですからね。当然の援助ですよ。とはいえ、生活費分は自分で退魔師として働いて返すのが条件です。大丈夫、ちゃんと死ににくいように鍛錬もします。才能もあるようですし」

「お願いします……!」

 

 お母さんは深く頭を下げる。

 

「君は見えるのかな?」

「見えるよ。でも才能あるかわからないし、お父さん、お仕事で死んじゃったし。ゆっくり職業選択したいかなって」

「そう。いつでも歓迎するよ。見えるだけでも出来る仕事は多いからね。なんでも聞いて」

 

 私はこっくり頷いた。

 

 それから、私は月明家を頼って退魔師業界のことを聞きつつ、普通の勉強もした。

 料理に興味があるので、調理師資格をとって公務員を目指そうかなと思ってる。

 

 さて、秘密を守れない幼児二人がいなくなったので、私はお母さんに全てを話す事にした。父の死に不審な点がある以上、守りは強くしておかないといけない。

 

「お母さん。大事な話があるんだけど」

「なぁに?」

「私は前世で勇者だったんだ。だから、お腹を通してお母さんや雫や雨竜にもその力が移ってる」

「勇者?」

「そう。マイエリアが使えるかどうかやってみて欲しい」

 

 私は、マイエリア……マイルームへの扉を出して開けてみせた。

 

「これが、お母さんにも出来るの?」

「そう。自分の中に、鍵があると思って。その鍵を使って開ける感じ」

「鍵……二つあるわ」

「私は10個持ってるよ」

 

 マイルーム、マイハウス、マイファーム、マイギルドハウス、マイシティが二つずつである。片方は勇者時代のもの。これは血縁なら譲ることができる。

 

 それから、お母さんにマイエリアを使えるようになってもらい、一緒に魔力の鍛錬と霊力の鍛錬をした。スキルや魔術は教えなかった。

 お化けは霊力でしか倒せないそうだし、人間兵器になりかねなかったからだ。

 ただ、幻惑魔法だけは教えた。

 実際、妖魔の襲撃が何度かあって、片付けていたら退魔師になれとしつこい勧誘が来た。月明家に相談した所、霊力があるなら退魔師にというのは国の方針で、力があるのがバレたら仕方ないらしい。

 ただ階級が上がらないようにして、簡単な仕事を回すようにしてくれるという事だった。

 私と母さんはお言葉に甘え、私は調理師学校へと通った。

 

 

 雫が15歳の時。

 父の遺言だからと、雫と雨竜を呼んだ。

 

「父の遺産は二人で分けてよ。私達は私達でやるし」

「お金を渡すなんて言ってない」

「えっ 借金?」

「違う」

 

 私は最低限の事を伝える事にした。

 マイエリア。魔力。幻惑魔法。男性妊娠の体質。

 秘密が守れるなら、鍛錬の道具も渡すがどうするかと問うた。

 

「えと、もうちょっと詳しく聞いてもいいかな」

「そんな大事な話、聞いてない。なんで?」

「秘密を守れる年齢になるのを待ってた。子供にも然るべき年齢まで内緒でいて欲しいんだけど」

「それは……」

「秘密ってこと? 月明家の人にも?」

「できればね。どれもバレたら説明に困るでしょ。特に幻惑魔法はバレたら他の人が切り札にできなくなる。あ。幻惑魔法は女神様の力を借りた術だから、悪用は絶対にダメだよ」

「女神様……。うちって女神様を崇める家系だったのかい?」

「だったの。詳しい事は、月明家の秘蔵っ子には教えられないかな」

「わかったよ……。他に言える事は?」

「万一孕まされたら相談に来て」

「必要ないとは思うけど、妊娠検査キットでわかる?」

「わからん。お腹がおっきくなって心音が鳴ったら諦める感じで。尻から出るからかなり小さい感じで出ると思う。多分妊娠しやすいから、行為をしたらもう孕んだものと思って気をつけていてくれ」

「それ、排泄と分娩の違いがわからないかもってこと? 最悪だ……」

「あと、父さんが不審死だったのと、今も月刊刺客が来てるから気をつけて」

「は?」

「僕には刺客を寄越されたくなければいう事を聞けって!」

「雨竜!?」

 

 雨竜は声を上げ、びっくりする雫。

 

「ああそれ適当言ってるだけだから。普通に刺客は来てるし問題ないから、いうこと聞かなくていいし、普通に当家や月明家に相談してね」

 

 そんなこんなで、注意事項の伝達は出来たのだった。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。


https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。