※この作品はR-18です。

”異聞“真田太平記ーー別所の湯 翌夜ーー   作:笑い爺

2 / 4
第2話

ここでお江の方から湯をかき分けて源二郎の方に身を寄せてくる。

源二郎があっと声を上げる間もなく、彼の下腹部がお江の両手の中に収まった。

「う・・・・・・」

 

お江の指がやわやわと源二郎のそれ全体を撫でていき

湯船の中で仁王立ちの源二郎は思わず目を瞑り、

その心地良さに思わず天を仰いだ。

湯船の中のお江を目にした時から熱を帯びていたものが、

彼女の吐息と指が撫で上げる感触によって更に血が流れ込み、

見る見るうちに熱と固さを取り戻していく。

湯気の中でそそりたつ滾りを手中に収めていたお江はちらりと源二郎を見上げる。

そして次の瞬間、

源二郎の滾りはお江の口の中にすっぽりと収まっていた。

 

「お、お江・・・・・・う・・・・」

 

 

昨晩のお江の中とは別種の心地良さに源二郎の腰は震え、思わず彼女の黒髪に手を添えながら歯を食い縛る。

源二郎に名を呼ばれても、お江は無言のまま

ねっとりと舌を源二郎の滾りに絡め、頭の角度を変えながら愛撫を続けていく。

書物や噂で見聞きしていたものの実際に体験することで、源二郎は滾りが爆発せぬように必死に耐えながらも、目の覚めるような思いだった。

やがて源二郎は自分の内側から

何かが弾けるような感覚に襲われる。

 

 

そして自制する間もなく迸る滾りが噴き出し、

それがお江の口を瞬時に満たした。

 

 

吐精感と同時に全身が震え、無意識のうちに腰を前後させてしまう中、源二郎は昨晩と同様、いや別種の快感の余韻に浸っていた。

 

 

はっとしてお江を見下ろした時、その視界で自らの吐き出した熱情を全て受け止め、喉を鳴らして飲み込んでいるお江の顔があった。

黒髪の乱れや胸元の谷間に浮かぶ汗の情景も、源二郎の情感を揺さぶる。

やがて源二郎の欲望も収まり、お江が源二郎のそれを口から離した時、

いきおい源二郎の躰は糸を切られた傀儡の如くに力なく湯船の中へとずるずると沈んでいった。

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

――――――昨夜に続く形での”交歓“を終えた後、

寄り添うようにして肩に頭を預けてくるお江と湯船の中で

ひとときを過ごしていた時、腹の内から低い唸り声が響いた。

 

今の今までまともな食事も取っていなかったこともあり、

ここにきて漸く源二郎も睡眠と空腹を自覚するに至る。

 

 

傍らのお江に聞かれてしまったことが

少々気恥ずかしかったものの、

ちらりと向けた視線の中でお江は既に心得ているような表情で

源二郎に微笑みかける。

「ここに来てから、まともなものを口にしておりませんでしたからなぁ・・・・」

「確かに・・・・そなたのお陰で腹が減った」

 

 

「まあ、仰ること・・・・でもご案じなさいますな。少し刻限は過ぎましたが、朝餉といたしますか」

「ここでか・・・・?」

 

「あい・・・・源二郎様はお部屋でお待ち下さいませ。後刻膳をお持ちいたしましょう」

「・・・・そなたが料理するのか?」

「先ずはお任せあれ・・・・その際ご一緒させていただいても構いませぬか?」

「無論だ、何の遠慮もいらぬこと・・・・草の者と膳を囲むというのも初めてのことになろうな」

 

「そういうことに、なりましょうな・・・」

周りを気にするように囁きあい肌を寄せ合う2人の姿は、

遠目にはまさしく恋人か夫婦のそれであった。

.

 

·

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。