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――――源二郎がお江に遅れて湯殿を出てからおよそ半刻、
2人分の湯気の立つ膳を手にしたお江が源二郎の寝間に現れた。
源二郎同様お江も着物に帯を締め、
黒髪を頭の後ろで一括りにまとめている。
既に太陽はその姿を天上に見せており、
目の前の膳が朝餉なのか昼餉なのか曖昧な刻限になっていた。
源二郎の前に出された膳は玄米、味噌汁、魚の小さな切り身そして沢庵という献立であり、それぞれが出来立てを現す湯気を立ち昇らせている。
どのようにお江がこれらを調達し調理したのか聞こうかとも
一瞬考えたが、
自身の空腹感に加えて眼前に座るお江の微笑みが質問そのものが無意味であることを悟らされた。
いざ箸を取ると普段よりも食が進み、気づけば玄米と切り身を平らげ味噌汁に口をつけていた。
そんな源二郎の姿を、彼と同じく箸を進めていたお江は楽しそうな面持ちで眺めていた。
一見少ないかとも思えたが、いざ平らげてみると空腹の原を満たすには十分過ぎる量だったようだ。
お江が差し出した湯飲みでゆっくりと喉を潤し漸く人心地がついた。
「しかし・・・・・」
「・・・・・ん?」
「本当に、惚れ惚れするような食べっぷりでございましたなぁ・・・・」
「・・・・腹が減っていたのだな。満腹になってみて初めて分かった」
「それだけ食も進めば、傷の回復も早いと存じます」
「うむ・・・・・」
気づけばお江の方も食事を済ませてしまっている。
折角お江と二人きりで膳を囲んでいたはずなのに自らの食事に熱中していまい、彼女と色々語り合うことができなかったのが今更ながらに惜しまれた。
「・・・・・さて、それでは源二郎様。傷の具合を見て進ぜましょう。どうぞはだ脱ぎになってくださりませ」
おもむろに腰を上げたお江が源二郎の背後に回る。
源二郎も彼女の言葉に従う形ではだ脱ぎとなり、
左腕と背中をお江の目に曝した。
お江が傷の具合を見る間、
源二郎は目を瞑り半分無心の状態であった。
当初は時が過ぎるのを待っているような趣だったが、
背後にいるお江の気配と薫り、そして手の動きを否応なく意識してしまう。
昨晩の寝床、そして先程までの湯殿での情景が生々しく脳裏に浮かび上がり妙に気持ちが波打ち始める。
「・・・・・見たところ傷の方は殆ど塞がっております。流石に湯治のお陰、そして源二郎様の日頃の鍛錬の為せる業でしょうか」
源二郎の居ずまいを直しながら感心したような口振りのお江がそのまま源二郎の傍らに移動する。
自身の左手が触れるかどうかの距離にお江の膝がすり寄る形になった。
思わずお江の方に顔を向けた時、彼女の意味ありげな微笑みと共に、彼女の身に付けている着物、特に襟元から覗く白く豊かな乳房の膨らみが源二郎の視界に入った。
湯殿で目に焼き付けていたとはいえ、こうして着物越しに見る胸元には湯船の中の裸体とは違う色気と女臭さが漂っている。
昨晩着衣お江と1つになった時は灯りのない暗闇の出来事だったこともあり、そこまで裸体を意識することはなかった。
いや、意識する余裕すらなかったといった方が正確だが。
畳の上で胡座をかいていた源二郎の下腹部に再び血が流れ込み熱を帯び始めていた。
沈黙の源二郎に対して、お江の方も悪戯っぽい笑みのままで彼の次の言葉を待っている。
無言のままで源二郎を誘っている。
彼自身その事を躰の芯から理解した。
ついと源二郎の左手がお江の左肩に回され、
次の瞬間その躰を自らの胸元に引き寄せつつ、
その唇を吸っていた。
お江の方も抗うことなく源二郎に身を委ね、昨晩同様に自ら唇を開き彼の舌を迎え入れるや、互いに舌全体を重ねるようにしてゆっくりと絡ませていった。
「ん・・・・ンン・・・・・」
微かな呻きを漏らしながら舌を動かすお江が一瞬唇を離した時、
源二郎は密着するお江の衿に右手を差し入れて乳房を掴む。
既に何度も自らの手の中に収めながらも、その弾力のある豊かな乳房の感触が源二郎の本能を昂らせる。
一方で自らの乳房を源二郎の為すがままに任せながら、お江は両腕を源二郎の首に回し、そのまま二人揃って畳の上に転がった。
昨晩と同じような情景ではあるものの、
あの時と違うのは太陽の光により障子越しに寝間全体が明るくなっているということ。
つまり湯殿で目の当たりにしたように、源二郎の目にお江の肢体の全てが曝されているということになる。
無論
頬を赤らめたお江の表情も、
衿から引き出された乳房の白さと立ち上がった乳首の輪郭も、
下腹部でざわざわとざわめく黒い茂みも、
そして色濃い香りを漂わせ蜜を滲ませながら蠢く茂みの奥の切れ込みも。
「柔らかいが、ここは立ち上がっている・・・・・」
お江に覆い被さり、
その固くなった乳房の先端を舌先に転がし吸い付きながら
源二郎は呟く。
昨晩とは違い、一度女体を経験していることもあり、
今の源二郎にはお江を味わうことに想いを致せる余裕が生まれていた。
お江の張りのある両腿を押し開き、自らの下帯を緩めると、熱と力を取り戻した滾りをお江の繁みにゆっくりと擦り付ける。
「ま・・・・そのように」
「そなたのお陰で色々と思案せねばと思っている・・・いかにして、お江の躰を味わいつくせるかと」
「・・・・嬉しいこと」
互いの衣類はいつしか相手に剥かれ乱れていた。
そんな源二郎がお江を貫き腰を奥へ奥へと進み始めた時には、繋がった互いの茂みが音を立てて擦れあっている。
「源二郎様は、ほんに若駒のよう・・・・」
「・・・・褒め言葉として、受け取ろうぞ」
お江の豊かな肉置きに直接両手を添えた源二郎が腰を動かしながらも、お江の表情や声色に耳をそばだてつつ、その変化に応じて腰の動きや方向をゆっくりと変えていく。
お江の躰もその動きに合わせて、まるで別の生き物のように源二郎のそれを締め上げていった。
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