正義が退いた後、陸とハヤトはすぐに病院に運ばれて治療を受けた
幸い2人以外の怪我人はおらずビルが一部破壊された以外の被害は無く従業員の人達が対応してくれてるとの事で陸はハヤトの側に居た
陸
「………」
ハヤトは治療を終え現在は眠っていた
運が良く怪我自体は問題無く治り後遺症も残らないとの事だった
陸も問題は無く安静にしていれば大丈夫との事だったが心の方はそう簡単に癒えなかった
ハヤトに任されたのに勝つことが出来ず完全に敗北
被害が最小限に済んだとはいえ喜べる筈がなかった
陸
「どうすりゃいいんだ…アイツはまた来る…今回はどうにかなったけど次は…」
同じ土俵に立っているのならまだ何とかなるが土俵に立つ為の物が無く今回は運が良かっただけだった
自身の中の記憶に否定され能力を使えない状況の為、武器すらも無く対抗手段が無かった
どん詰まりで考えが浮かばずにいると
ハヤト
「陸さん…ご無事でしたか、良かった」
ハヤトが目を覚まし陸を見て安堵した
陸
「社長!大丈夫ですか?」
ハヤト
「何とかですね、それよりすみませんでした…アナタに色々と背負わせてしまって」
陸
「それ自体は大丈夫です、それより従業員のみんなは無事です、理由は分からないんですけどアイツもいきなり撤退したんで被害も何とか抑えられました」
ハヤト
「そうですか…それは良かった、陸さんのおかげです、ありがとうございます」
陸
「いえ…結局俺は勝てませんでした、アイツに負けて…まだ社長もみんなも安心させることが出来てません」
ハヤト
「胸を張ってください…アナタはみなさんを守ってくれたんです、私はアナタに何とかすると言いながら結局戦いになり負けてしまいました…そして1番辛いことを任せてしまったんです、責任は私にあり陸さんに非はありません、だからそんな顔をしないでください」
その後ハヤトは検査の為、陸は病室を後にし屋上に行った
雨が降っていたが関係無く近くのベンチに座り目を閉じた
なんとなくやったつもりだがそれは
陸?
「何の用だ?」
陸
「………」
目を開けるとそこは以前来た場所、崩落した建物があちこちにある精神世界だった
陸
「俺の戦いを見ていたんだろ?」
陸?
「見てたぜ、無様に負けてたな…それで?感想を聞いてどうするんだ?」
陸
「頼む…俺に力を貸してくれ!」
頭を下げて懇願する
正義に対抗する手段、それはもう能力を手に入れて同じ土俵に立つしかなかった
その為には認めてもらうしかなかったが
陸?
「断る、お前の目的と負けたことに俺を巻き込むんじゃねえ、テメェで何とかしろ」
力を貸す気は全く無く追い返そうとするが陸は頭を下げたまま
陸
「頼む…俺は弱くて誰も助けることが出来ない…このままじゃ大切な人も護れない…だから少しでもいい…力を貸してくれ」
陸?
「お前はどうして…」
陸には聞こえていなかったが心配する様な声で陸を見ていた
陸?
「さっさと女の所に帰るんだな、俺がお前に力を貸すことは無い」
陸
「はぁ…やっぱり都合が良すぎるか」
意識が現実に戻り雨が降り続いていた
どれくらい居たか分からないが身体がびしょ濡れになっていたのでハヤトの所にもどると
ハヤト
「そうですか…分かりました、わざわざ連絡してくださりありがとうございます」
検査が終わっていたのかハヤトは電話をしていて陸が戻ってきたタイミングで電話を切り
ハヤト
「おかえりなさい陸さん」
陸
「誰と連絡取ってたんですか?」
ハヤト
「会社の方ですよ、私達が無事なのを伝えてそれから光宮さんから連絡があったみたいです」
陸
「アイツから!一体何を言われたんですか?」
ハヤト
「明日、同じ時間に伺うとの事です、これが最後の様です…今回の話に応じなければビルを完全に破壊するとの事です」
陸
「そんなの脅しじゃないですか!」
ハヤト
「そうですね、だから明日こそ何とかしてみせます」
陸
「何とかって…その怪我で動くのは無理ですよ」
ハヤト
「それでもみなさんを護るのが私の務めです、陸さんはこのまま病院に待機してください…何とかしてみせますので」
ハヤトの意志は固くテコでも動きそうになかった
止める言葉を何も言えず陸は病室を後にしすず菜に今日は帰れないと連絡をした
すると電話が掛かってきた
陸
「もしもし?」
すず菜
『陸、何かあったの?ニュースで加賀美さんの会社の事が報道されてたから…』
陸
「ちょっとな…俺は大丈夫なんだけど社長が無茶しそうだから、側に居ようと思って」
すず菜
『分かった、無理はしないでね』
陸
「わざわざありがとうな」
すず菜
『何か悩んでる?声に元気無いから…余計なことだったらごめんね』
陸
「余計なことなんてないよ、単純に社長やみんなの力になれてなくてさ…俺はどうすりゃいいんだろうなって」
すず菜の言葉を聞いて弱音を吐くと
すず菜
『うーん、確かに難しいね…あまり力になれないかもしれない…』
陸
「俺自身の問題だからすず菜が悩むことはないよ…だけど、すず菜や社長に俺の過去を話したけど結局それから逃げられないのかなって」
正義と関わり自身の過去と向き合っても前に進むどころか逃げてるんじゃないかと思っていると
すず菜
『逃げるとは違うんじゃないかな?だって陸は今目の前の問題にどうしようかって悩みながら進んでるじゃん、それは逃げるじゃないよ』
陸
「すず菜…」
すず菜
『それと陸はもっとワガママに生きていいと思う、私や他の人を優先的に考えてくれるのは嬉しいよ、でも…それだと陸だけが辛い思いをすると思うの…だから…ん〜何か言い方が悪くなっちゃうな…』
すず菜はそう言うが陸は救われ心の中の曇りが晴れたと感じていた
陸
「すず菜…ありがとう」
すず菜
『えっ?ちゃんと相談に乗れてたかな?』
陸
「いつもすず菜には助けられてるよ、頑張ってみるわ」
すず菜
『頑張ってね、陰ながら応援してるから』
そう言って電話を切り陸は再び屋上に行き
陸?
「また来たのか…」
陸
「アイツは俺が止める、だから力を貸してくれ」
陸?
「いっちょ前な顔しやがって…それを俺に言ってどうする?力を渡すと思うか?」
陸
「そこは頼むしかない…それが無理ならこれ以上は何も言わない」
陸?
「テメェは…どこまでそんな考えなんだよ!」
ブチ切れると同時に突っ込んできて拳を放たれるが陸は防御も回避もせずそれを受けて吹っ飛ばされた
陸?
「お前わざと受けたな?どういうつもりだ?」
陸
「俺は戦いに来たんじゃねえ…頼みに来たんだ」
立ち上がり真っ直ぐ相手を見る、その瞳には迷いなど1つも無かった
陸?
「ふざけるな…構えろ、俺を敵として見ろ」
陸
「お前は俺の記憶と力が混ざった存在なんだろ?だったら敵として見るのは無理だ…俺がお前と勝負するとしたらそれは我慢比べだけだ、お前が殴って俺が殴られる、そんだけだ」
陸?
「上等だ…その痩せ我慢がどこまで続くか試してやるよ!」
そう言って殴る蹴るを繰り返すが陸は本当に受けるだけだった
倒れても立ち上がり痛みも口にしなかった
陸?
「何で…何でお前はそうなんだ!何で他人の為にそこまでやれる!また裏切られる、使い捨てにされる!記憶を見たなら分かるだろう!」
初めて相手の本音を聞き陸は敵意を感じられなかった
陸
「もしかしてお前は俺の為に…」
陸?
「情けねえ話だ、俺はお前の記憶から生まれた存在なのにお前をこれ以上不幸にしたくないと思っていた…お前を否定したのも敵として見るように言ったのもお前には新しいこの世界でこんなの忘れて生きてほしかったんだ」
これは正真正銘の本音だった
陸にすず菜という大切な人ができて、そして自身の闇の部分を伝えて繋がる事ができた
そんな陸にこれ以上自分の様な辛いだけの存在は要らないと思いこんな態度を取り続けた
陸が自分を敵として見てくれれば能力を渡してわざと消えるつもりだったが陸はそんな事を1度もしていなかった
陸?
「あれだけ辛い世界で生きてきたんだから…だからこの世界では誰かの為じゃなく自分の為だけに生きてほしかったんだ…七瀬すず菜が言った様にワガママに生きてほしかった…なのに…なんでお前は…」
陸
「そうだったのか…ありがとうな、否定したのにそんな俺の為に辛い役割をやらせちまって」
陸?
「お前にお礼を言われる様な事は何もしてない…そもそも俺自体を消す為にやってたんだからな、だけど、お前はそれを乗り越えて俺すらも受け入れようとした…お前はもう大丈夫だ」
そう言って記憶は手を前に出すとそこには黒いエネルギーの様なものが現れた
陸?
「お前は光宮との戦いで1度この力を使っている、コレを受け取れば完全に力を使う事ができる」
あの時、陸は怒りで気付いていなかったが無意識に力を使っていた
陸?
「俺はお前の力そのものを押さえていたがお前にはそんな枷も必要無い…これからはお前の自由に…お前の生きたい様に生きてくれ、今のお前なら何も心配いらない」
陸
「待ってくれ、お前はどうなるんだ?」
陸?
「俺という意識は消える、安心しろ記憶と力はお前に残る」
記憶の身体は徐々に崩壊していた、既に自身の意識は必要の無い物だと認識していたからだ
陸
「ふざけんな、そんなの納得できるかよ!」
陸?
「納得も何もねえよ、お前が強くなって安心している…支えてくれる奴も居る、これ以上満足な事があるかよ…ありがとう空原陸」
陸
「待てよ!」
手を伸ばすが記憶の身体は完全に消えて残ったのは黒いエネルギーだけでそれを掴んだ
陸
「礼を言うのは俺だ…俺の為に敵になろうとして最後までそれを貫こうとした…だけど、そんな俺を認めてくれて…」
拳を握り記憶の顔や言葉を思い出し
陸
「もう絶対に否定しない、どれだけ辛くてもお前は俺なんだ…お前が居たから今の俺が居るんだ、そして…お前の分も含めて俺は俺自身の為に生きる…」
空を見ると陸の精神世界から雲が晴れていき陽の光が差してきた
陸
「ありがとう」
陸の心は完全に晴れた
ハヤト
「ふぅ…まだ痛みますが動けない程ではありません、今から戻って準備をすれば…」
ハヤトはまだ安静にしないといけないが意地でも会社に戻ろうとした、今度戦えば命は無いかもしれないがそんな事より従業員を護る事と陸を正義に関わらせない事が重要だった
陸
「社長、何動こうとしてるんですか!?」
ハヤト
「申し訳ありませんが行かせてください陸さん、これ以上はアナタに負荷をかける訳には…えっ?」
ハヤトはそう言うが陸が押さえて動けなかった
陸
「ありがとうございます社長、ですけどここは俺に任せてもらえませんか?」
ハヤト
「ですが、これ以上は…!?」
ハヤトは肌で感じていた、陸の様子が変わったと同時に安心して任せる事もできると
ハヤト
「何があったかは聞きません、ですが…任せていいですか?」
陸
「任せてください、必ずアイツに勝ちますんで」
その後、陸はハヤトに自身の能力を話し使い方を考えた
正義
「さて…始めますか」
日が上り昨日と同じ時間に加賀美インダストリアルの前に来た正義だがその前には誰もおらず人の気配も感じなかった
正義
「はぁ…加賀美さんは居なくて他の従業員も今日は休ませた感じか、とはいえ僕の目的の為に必要な事だ…悪いけど加賀美さん、見せしめとして使わせてもらうよ」
手を前に出し光を収束させビルに狙いを定めそれを放つ
だが
正義
「なにっ!?」
正義の光は真っ二つに別れ霧散し何が起きたか分からず上を見ると1つの影が目の前に落ちてきた
陸
「ギリギリセーフだな」
正義
「空原陸…今どうやって…」
陸
「どうやってもこうやってもねえよ、それよりさっさと帰れ…お前の行動がどれだけ多くの人に迷惑かけてるか分かってんのか?」
正義
「大きな目的の為には多少の犠牲は仕方がない…加賀美さんも分かっている筈だ」
陸
「分かってねえのはテメェだよ、テメェが言う大きな目的ってのは他の人から見たら自分勝手をする迷惑な奴が居るってだけなんだよ」
正義
「これ以上話すのは無駄なようだな…それで君がここに来た理由は何かな?まさかと思うけど加賀美さんの代わりとは言わないよね」
陸
「そのまさかだよ、社長からも従業員のみなさんは本日休ませているので思いっきりやってくださいって言われてんだよ、簡単に言えばお前との交渉は決裂、俺がぶっ飛ばして2度と関わらないようにするって事だよ」
正義
「なるほど、いいでしょう…つまり君を倒せば色々と楽になる訳だ、加賀美さんと戦うよりよっぽど楽だ」
陸
「そうでもねえぜ、悪いが昨日ほど簡単に行くとは思わねえ方がいいぜ」
正義
「調子に乗るな!」
正義は光を真っ直ぐ放つがそれを避けて加速して距離を詰めて拳を振るい顔面に直撃させた
正義
「なにっ!?この力は…!」
それは昨日の戦いで陸が手に纏っていた黒い力だったが昨日よりもハッキリと纏っているのが見えた
陸
「まだ終わりじゃねえぞ!」
陸は更にもう片方の手と両足に纏わせ拳と蹴りによる連続攻撃をした
正義
「ぐっ…離れろ!」
正義は光を横薙ぎに一閃し無理矢理距離を取った
正義
「どうやら能力を使えるようになったみたいだね、だけど、エネルギーを纏う程度の能力で勝てるほど僕は弱くないよ」
陸
「何目線で見てんだお前?」
正義
「だけど、花を持たせるのはここまでだ!一気に終わらせる!!」
光の剣を作り出し距離を詰めて振るうが
ガギンッ
陸も正義と似たように黒いエネルギーを集約させ黒い大刀を作り出し正義の剣を弾いた
そこから2人は攻防を繰り広げ
正義
「ハァ…ハァ…認めよう君が強くなったことを…だが、君の能力は読めた、どうやら遠距離攻撃は出来ず纏ったり形作る程度、要は僕の能力の劣化版だ」
剣を消し手を前に構えて光を収束し始めた
正義
「だが僕はあらゆる形に変化させ状況に合わせて使う事ができる!これで終わりだ!!」
収束した光を陸に向かって解き放ったが陸は逃げる様子を見せず
陸
「勘違いしてるようだから言っとくが…俺はまだ能力をまともに使ってねえぞ」
正義
「はっ?」
訳のわからないことを言っていると思ったが関係無くそのまま放つが光は再び真っ二つに斬られ陸が姿を見せると
正義
「何だそれは!?」
陸の手には先程よりも大きく実体がある刀が握られていた
陸
「別に話したところで問題ねえから言うが俺の能力は【火力放出】とこの【黒白】だ」
正義
「なんだその能力は?そんなふざけた能力が…それにお前の言った事が本当だとしたらさっきまでの黒いエネルギーはなんなんだ!」
陸
「あれは単純に俺の中にある【黒白】の力の一部を出しただけだ」
陸の能力は本来なら女神から貰った2つのみの筈だったのだが女神ですら予測していなかった事が発生した
陸の記憶と種が結びつき新たな人格を生み出した、だがこの時、陸自身にも僅かに種が残っておりそれが大きくなり新たな能力を生み出した
記憶が持っていた能力【黒白】、これは前の世界の陸の黒い魂と今の世界の陸の白い魂が混ぜ合わさった事によりできた能力で武器として使ったりエネルギーとして自身に纏わせたり肉体強化に使うことができる
陸が持つこの刀はその2つが混ざった事により生まれた刀である
陸
「さて…一気に終わらせるぞ」
正義
「また調子に乗った事を!いい加減その減らず口を…!?」
一瞬で距離を詰めて大刀を振るい正義は防御に間に合うが予想以上の力に勢いを押し殺せず防御の意味が殆ど無かった
正義
(何だこの力は!?さっきまでと違い過ぎる!)
このままでは押し切られると思い片手に光を収束して撃とうとするが陸も片手を伸ばしその光を手の平で何事も無く受け止めた
陸
「ウオォォォォ!!」
そのまま陸は力任せに大刀を押し
バリンッ
正義の防御を砕き一撃を食らわして吹っ飛ばした
正義
「クソッ…こんな…こんな事があってたまるか!僕がお前如きに!」
陸
「まだそんなこと言ってんのか?お前俺より1年早くこっちに来て色々やってたみたいだが大して特訓してしてねえだろ?多分才能だけで何とかしてきたんだろう」
正義
「それがどうした、崇高な目的の為には時間は幾らあっても足りないんだ!鍛錬なんかに時間を割いてられるか!」
陸
「そうか…ならそれがお前の敗因だ、お前が鍛えていれば俺は確実に負けてた、理由はそれだけだ…それでどうする?このまま帰って2度と関わらなければ俺も関わるつもりはねえが」
正義
「調子に乗るな!僕は負けていない!お前なんかに負けるか!!」
正義は地面に手を付けると陸を囲む様に光が現れた
正義
「全方位からの攻撃だ!これならどれだけ力があろうが関係無い!終わりだ!!」
正義は勝利を確信していたが陸は刀を振り上げ力を込めて
陸
「だから、その油断がお前の敗因だって言ったろう」
真っ直ぐ振り下ろすとその余波で周囲の光は消滅しそのまま正義を飲み込んだ
正義
「そ…そんな…動け…」
真正面から受けた正義は命こそ落とさなかったがダメージが大き過ぎて動けず気を失った
【火力放出】、この力は陸本来の能力で僅かなエネルギーで大きな力を生み出す事ができ僅かでもエネルギーが残っていれば最大の火力を生み出せる
陸
「ふぅ…とりあえず終わったな」
この勝負は陸の完全勝利で幕を閉じた
その後、正義は警察に引き取られ陸はハヤトに連絡を取り警察とやり取りをしてもらった
正義は元々問題があり警察も手に負えない状態だったが今回の件と陸が行動不能にしてくれたおかげで逮捕する事ができ事情聴取などはせずに済んだ
陸は急いで病院に向かいハヤトの病室に行き
陸
「後は警察任せになってしまいますがとりあえず解決しました」
ハヤト
「ありがとうございます陸さん、アナタのおかげで多くの人達が救われました」
そう言ってハヤトはベッドの上で正座し
ハヤト
「重ね重ねありがとうございます」
頭を下げた
陸
「や、やめてくださいよ社長、俺はやれる事をやっただけで社長に少しでも恩返しできたのであればそれだけで十分ですから」
ハヤト
「そうは言っても陸さんが居てくれたから解決した事です、アナタを信じて良かったです」
陸
「ちょっとそれ以上褒められると色々限界がくるんでそれ以上は勘弁してください」
ハヤト
「分かりました、私はもう何日か入院してから出勤しますのでその時はよろしくお願いします」
陸
「はい、こちらこそ」
その後、軽く話をし病室を後にし家に帰ろうとすず菜にメッセージを送ってそのまま帰った
家に帰ると時間が時間だったのですず菜は仕事で家を空けていた
ソファに座ると疲れが一気にきて横になりそのまま眠ると夕方まで目を覚まさなかった
陸
「今…何時だ?」
目を覚ますと
すず菜
「おはよう陸」
陸
「おはようすず菜、それとただいま」
すず菜
「おかえり、大丈夫そう?」
陸
「ああ、色々と解決した…すず菜と話したおかげだ」
すず菜
「それなら良かった、んっ」
すず菜が目を閉じると顔を近付けキスをし顔を離すと身体を起こした
陸
(うーん…すず菜とエッチしたい…ぐっすり寝たおかげで体力も戻ったし、そういえば…)
陸は1つ疑問に思い
陸
「そういやまだ夕方だよな、帰ってくる時間早くないか?」
すず菜
「今日はいつもより早めに仕事行ってて時間をずらして夕方には終わったの、それで明日は休みなんだ」
そう言われて陸はすず菜と話した事を思い出した、ワガママに生きていいと
陸
(ワガママに生きるか…自分の為に生きてほしいと言われたしすぐには無理だがそういう生き方も少しやってみるか)
記憶からも心配されている部分があったので自分の為に少し素直に生きようと思い
陸
「なぁすず菜、エッチしたいんだけどダメかな?」
すず菜
「本当に?嘘じゃない?」
陸から誘ってくるのが珍しく思わず聞き返してしまった
陸
「嘘じゃない、本当にしたいと思ってる」
そう言うとすず菜は嬉しそうに隣に座って寄り添い
すず菜
「えへへ、陸から誘ってくれて嬉しい」
陸
「そんなにか?」
すず菜
「なんだかんだ私から言うこと多かったから嬉しいよ、今すぐする?」
陸
「それもいいんだけど…ホテルに行かないか?その…周りとか気にせずにやりたい」
2人は何回かしていたが住んでいる場所がアパートの為、なるべく声を抑えてしている
すず菜
「そうだね、私もそうしたい、そしたらお風呂入って着替えてくるから待っててね」
そう言ってすず菜は風呂に向かった
陸
「なんだかんだ楽しいな…そういや俺のもう1つの能力…イメージすれば作れるって言ってたけどどうするかな」
戦う為の力は手に入れたのでもう1つの欲のための力をどうするか考えていると
ピリリリッ
電話が鳴りそこには【女神】と表示されていた
陸
「もしもし?」
女神
『お久しぶりです陸さん、元気にしていますか?』
陸
「色々と元気ですよ女神さん、それよりどうしたんですか?つか連絡は取れないって言ってたような…」
女神
『それに関しては上から許可を貰いたまになら問題ない事になりました、履歴にも残りませんのでご安心を、そして連絡した理由は今回アナタが戦った相手ともう1つの能力についてです』
陸
「俺を殺そうとした奴は光宮って話ですか?」
女神
『気付いていたんですか?』
陸
「やたら俺に対してイラついていましたし何より俺の記憶にアイツはスッパリ消えていました…そうなるとアイツが俺を襲った犯人なのは予想ができます」
女神
『そうでしたか…それならアナタにお任せします、でしたらもう1つの話で能力についてですが…陸さん結構スケベなんですね』
陸
「はい?何でそんな感じに…」
女神
『もしかしたらと思って連絡したのですが既にもう1つの能力は完成して陸さんの物になっています、恐らくですが無意識にイメージしてそれが完成形になったんだと思います』
陸
「うそぉ…バカなの俺…それでどんな能力なんですか?」
女神
『私の口から言うのは…その…恥ずかしいのでメールを送りますので確認してください、とはいえアナタがこの世界を楽しめてるなら私達としても幸いです』
陸
「ありがとうございます」
その後はまた何かあったら連絡するとの事で電話は終わり同時にメールが来た
陸のもう1つの能力【性天】
性行為をするに辺り色々な事ができ例を挙げると
・感度を高める
・射精量の増加
・痛覚を快楽に変える
他にも色々できるがこれが欲の為の能力である
ちなみにすず菜と初めてやった時にすず菜が気持ち良くなったり2人の性欲が最近高いのは陸が無自覚に能力を使用していたからである
詳細を見て速攻でメールを消し
陸
「なんつう欲に直結した能力なんだよ…とはいえすず菜とエッチするのはかなり好きだからいいか」
アホらしいとは思っているが持って困る力ではないので自分の中で納得した
それから1時間程経ち準備をしたすず菜が戻ってきた
すず菜
「お待たせ〜それじゃ行こうか」
陸
「おう、その前にどっかでご飯食べてからホテルに行こう」
そう言うとすず菜が気になっている店に行き2人は楽しく食事をし店を出ると
陸
「そんじゃ行くか?」
すず菜
「う、うん///」
陸
「緊張してるのか?」
すず菜
「普通のホテルは行った事あるけど、そういう目的の為のホテルは初めてだから…」
陸
「安心しろ、俺もだから」
2人は手を繋いでホテルに向かった
事前に調べて高過ぎず安過ぎない所に向かった
少し入り組んだ所に入りそこを抜けるとそういった感じの店がいくつもあり目的のホテルに入りささっと受付けを済ませて鍵を受け取ってエレベーターに乗る
陸
「………」
すず菜
「………」
2人は黙っているが手は繋いでおり少しずつだが興奮していた
エレベーターが止まって鍵に書かれた部屋番号を見つけ入って鍵を掛けると
陸
「すず菜…」
すず菜
「んっ♡チュッ…♡」
入ると同時にすず菜を抱きしめキスをし舌を絡ませる
すず菜は抵抗せずに受け入れて同時に舌も動かす
一旦落ち着き口を離すと
すず菜
「はぁ…はぁ…♡興奮し過ぎ…」
陸
「入った瞬間我慢できなくなった、荷物置いて続きしよう」
2人は奥に進むと大きなベッドにソファ、その他色々な物が置いてあって風呂も備えられている
荷物を置くと2人はソファに座り再びキスをした
すず菜
「次どうする?今日は陸のしたいことしていいよ」
陸
「そいつは嬉しいな…それじゃやる前に1つ話しておくんだけど俺の能力でもう1つあるんだけどそれがこういうのに関する能力なんだ」
【性天】に関して話すと
すず菜
「それじゃ初めてした時に痛くなかったのは陸のおかげだったんだね」
陸
「ドン引きするか?」
すず菜
「エッチだなと思うけどそんな事じゃ引かないし嫌いにならないよ」
そう言ってすず菜はズボン越しにペニスを触り、陸も服の上からマンコを触った
しばらく触り合うと陸はソファの上で横になりすず菜を上に乗せた、ただし頭をそれぞれの性器に近付けて
すず菜
「んっ♡んんっ♡」
陸はすず菜のパンツをずらしてマンコを舐めた、すず菜もズボンのチャックを降ろしてペニスを外に出して舐め始めシックスナインを始めた
お互いに無我夢中で舐めていた
すず菜
「ンンッ、ンッ、ジュル、チュパッ…あんっ♡ジュプッ」
すず菜は舐めながら手で上下に擦ったり更に口の奥に入れて上下したりした
陸
「そろそろイキそう」
イキそうになり陸も舐めるペースや指を動かすペースを早めて
すず菜
「イクッ♡イクッ♡」
すず菜が先にイッてしまい身体を陸の上に倒すがその状態でペニスを舐め続け
陸
「俺も射精る!」
射精して陸もぐったりしていると
すず菜
「綺麗にしてあげるね」
イッたばかりのペニスをすず菜は舐めてお掃除フェラを始め綺麗になると身体の向きを変えた
陸
「エロすぎ…」
すず菜
「陸と会ってからこんな風になったんだよ」
陸
「そしたら責任取らないとな」
陸は服の上からすず菜のおっぱいに手を伸ばして揉み始めた
陸
「乳首勃ってるね、ビンビンだ」
すず菜
「あんっ♡あんな風にしてたら勃っちゃうよ、元気になるまでおっぱい触る?」
陸
「触る」
身体を起こしてすず菜を膝の上に乗せたまま見つめ合う形になり
すず菜
「ちょっと待っててね」
プルンッ
すず菜は上を脱いでブラを取るとおっぱいが出てきて早速弄り始めた
陸
「やっぱ、すず菜のおっぱいはずっと触ってたくなるな、最高の触り心地だ」
すず菜
「うっ…んん♡本当におっぱい好きなんだから♡あんっ♡嬉しいけどさ♡」
弄っているうちにペニスが回復したのでズボンを脱ぎ
陸
「挿入れてもいいか?」
すず菜
「いいよ、待ってね、今ゴムを…」
陸
「ゴムは大丈夫だよ、俺の能力で中出ししても妊娠しないようにできるから生でしよう」
すず菜
「分かった、それじゃ…こういうのはどうかな?」
すず菜はベッドの上で四つん這いになってお尻を陸に向けて片手でマンコを拡げるように見せて
すず菜
「来て…♡」
陸
「………!」
興奮は最高潮に達し陸はすず菜のお尻を掴んでペニスを挿入した
すず菜
「あぁん♡あんっ♡んんっ♡」
初めての体位で挿れられてすず菜も感じていた
パンッパンッパンッパンッ
お尻にぶつかる度に音が鳴りすず菜の喘ぎ声と合わせて興奮の材料になっていた
どんどん動きが早くなっていきすず菜は腕で支えられず前のめりの状態になってシーツを掴んだ
すず菜
「ヤバイッ♡イグッ♡イッちゃう♡」
家ではなくホテルなのですず菜はいつもより大きな声で感じていた
陸
「俺もイクぞすず菜!」
すず菜
「私もイクッ♡きちゃ…イクッ♡イクッ♡」
すず菜の膣内で思いっきり射精しその快楽にすず菜は更にイッた
陸
「はぁ…はぁ…ヤバイ…気持ち良すぎる…」
そのまま抜かずに繋がった状態で横に倒れた
すず菜
「はぁ…ゴム無いだけで…こんなに変わるって思わなかった…」
陸
「本当にな…予想以上だったわ…まだやれる?」
すず菜
「いいけど…ちょっと休ませて…身体が感じ過ぎてすぐに動けない…」
陸
「オッケー…時間はあるからのんびりしよう」
そう言ってペニスを抜いてすず菜を後ろから抱きしめる、もちろんおっぱいは触ってる
すず菜
「ふぅ…そういえば陸は明日大丈夫なの?」
陸
「社長から休み貰ったから大丈夫だよ、何か用事あれば付き合うよ」
すず菜
「日用品の買い物をいくつかしたいから付き合ってもらっていい?」
陸
「もちろん」
世間話をしながら休みお互いに回復するとすず菜が身体をこちらに向けてペニスを触りながらキスをしてきて陸もマンコを触った
すず菜
「んっ…♡んっ…♡」
次どうするか考えるとすず菜は陸を横にしたまま
すず菜
「次は私が気持ち良くするね、チュッ♡」
陸の乳首を舐めたりしながらペニスを扱く
陸
「うおっ…これはまた…」
初めての感覚に震えているとどんどん下半身に移動していきペニスを舐める
すず菜
「ジュルッ、ジュプ、ジュポ…」
先程は見れなかったがすず菜の舐めてる顔を見て興奮してしまい更に硬くした
すず菜
「ぷはっ…まだ慣れないね、アゴがちょっと疲れちゃった」
陸
「無理しなくていいよ」
すず菜
「その分こっちで気持ち良くするね、んっ♡」
上に跨ってマンコにペニスを当ててゆっくり挿入れていく
すず菜
「あぁん♡すご…い♡」
ペニスを感じながらすず菜は腰を動かす
前は一緒にイク為に途中で主導権を握ってしまったが今回はすず菜にお任せする事にした、だけどおっぱいは触った
すず菜
「気持ち…いい?あっ♡んん♡」
陸
「気持ちいいよ、すず菜のエロい姿も見れて気持ちよさ倍だよ」
すず菜
「よかっ…た…♡頑張るからもっと…気持ちよく…なってね♡」
そう言ってすず菜はどんどん動きを早くしていく
ちなみに陸は能力を使用してお互いの感度を少し上げており正直かなりヤバかった
陸
「そろそろ…イクかも」
すず菜
「私も…♡もうちょっと我慢してね♡んぁ♡あんっ♡はぁ♡」
陸
「イクッ!」
すず菜
「私もイクッ♡」
2人は同時に絶頂し先程同様すず菜に中出しした
すず菜
「凄い…ドクドクしてて…熱い♡ごめん…胸借りるね♡」
すず菜はそのまま陸の胸に倒れ込み息を整えながらビクビク震えていた
陸
「やっぱ上と下で全然変わる?」
すず菜
「うん…結構変わる…さっきの後ろからもいつもと違って凄かった…」
陸
「それじゃまた違う体位もしたいな、それにここだとすず菜の声も凄い聞けるからいいな」
すず菜
「恥ずかしい…変な声じゃない?///」
陸
「めちゃくちゃエロくて興奮するからもっと聞かせてほしい」
すず菜
「スケベ彼氏…」
陸
「はいはいスケベですよ、今更否定しないよ」
そう言って抱きしめて頭を撫でる
すず菜
「陸っておっぱいも好きだけどこうやって抱くのも好きだよね?」
エッチの時もそうだが陸は普段から結構な頻度ですず菜を抱きしめている
陸
「あー…多分人肌恋しいんだろうな、誰かに好意を持たれることなんて無かったし基本1人だったからな…でも、今はすず菜が居るからそんなの全然気にしてねえけどな」
すず菜
「なら良かった、私もこうやって抱きしめられるの好きだから、それにキスも」
そう言って2人はキスをして一旦風呂に入る事にした
パンッパンッパンッパンッ
すず菜
「あっ♡あっ♡あっ♡音…凄い♡」
風呂に入る為に湯船を張ろうとすず菜が色々やってくれていたのだが後ろからその姿を見てムラッと来てしまい後ろから弄ってそのまま立ちバックをしていた
先程とはまた違った感じで気持ち良くなっていた
すず菜
「立って…らんない♡んん♡」
すず菜は前の壁に手を付いて立っているが気持ち良さで腰が抜けそうになっていて立っているのがやっとだった
陸
「本当に音凄いな…すず菜、そろそろイクぞ」
すず菜
「私もイクッ♡」
あっという間に波が来て更に早く腰を動かし
陸
「射精る!」
すず菜の腰に押し付けるように当てて射精し、すず菜も絶頂した
すず菜
「んっ♡」
陸
「大丈夫か?」
すず菜
「ちょっと…待って…♡出ちゃう…クる♡」
プシッ プシャァァァ
更に潮まで吹いてしまい腰が抜けてしまった
すず菜
「能力あるとはいえ…体力オバケ過ぎるよ」
陸
「興奮してるってのはあると思うけどな、身体洗うよ」
すず菜と自分の身体を洗いゆっくりと湯船に浸かり風呂から出ると2人は全裸のままベッドで横になった
すず菜
「気持ち良くなれてる?」
陸
「もちろん、最高だよ」
すず菜
「よかった」
その言葉を聞いてすず菜は嬉しそうにしていた
陸
「こういうのもいいけど普通のデートもしたいかな」
すず菜
「そういえば私達付き合ってるのに普通のデートしてないね、エッチな事ばかりだ…だったら食べ歩きとかしたいな、他にも気になるお店とかあってさ」
陸
「楽しそうだな、すず菜ともっと色々していきたいから楽しみだ」
すず菜
「私も」
それから話をしているとお互いに疲れてそのまま寝てしまい朝になってホテルを後にした
能力説明補填
能力を使用する際は別のエネルギーがあり(ゲームで言うMP)みたいな物でこれを消費する事で能力が使える
陸の能力
【火力放出】
簡単に言えば月牙天衝で少量のエネルギー消費で大きな攻撃をする事ができる
【黒白】(こくびゃく)
陸と陸の記憶の2つの魂が合わさって出来た能力で見た目は黒崎一護の卍解の天鎖斬月でこれ以外にも自身の肉体強化や大刀を出さなくてもエネルギーだけを纏ったりする事が可能
また精神状態や本人の意思で変化することもある
【性天】
完全にエッチを楽しむ為だけの能力であらゆる事ができるが戦いでは一切使えない
そもそも陸と相手が好意を持っていないと使う事ができない能力である