一人称が「俺様」の褐色爆乳美女は好きですか? 作:ビジュゲイト推し
明るい褐色の肌をした美女だった。顔立ちには大人の色気があり、琥珀色の瞳は妙に気安くこちらを見ている。長く無造作に伸びた銀髪は、先端だけが緑がかっていた。風属性の証だ。
上半身は、豊満な胸へサラシを巻いているだけだった。下には黒いロングパンツを穿いているが、薄い布地が腰から尻にかけての線を隠さず、薄暗い灯りを受けて滑らかに光っている。惜しげもなく晒された褐色の肌と、こちらをからかうような目つき。性に奔放そうな女に見えた。
彼女は、自由に使える宿の備品だった。
***
歓楽街の宿。看板も傾いた古びた建物の二階、廊下の突き当たりの部屋に、彼女はいた。狭い部屋の中に男が三人。汗と安酒の匂いが立ちこめている。壁際の寝台の上で、ザビーダは仰向けに寝転び、天井の染みを眺めていた。
「今日も上玉だな。何回使っても飽きねえわ」
一人目の男が腰を動かしながら笑う。ザビーダの腰を掴み、乱暴に突き上げるたび、古い寝台が軋んだ。
「こっちも準備できたぜ。口開けろよ」
二人目の男が彼女の顔の横へ膝立ちになり、己の昂りを差し出す。ザビーダは一瞥し、小さく息を吐いて口を開いた。無理に押し込まれ、喉の奥に苦みが広がる。男の指が銀の髪を掴む。
「あー……やっぱこの女、口の中すげえな。奥まで使える」
「何度も調教されてんだろ。
「くそエロい体しやがって」
三人目の男が、空いた胸へ手を伸ばす。サラシはすでに剥ぎ取られ、豊かな乳房が露わになっていた。汗ばんだ褐色の肌の上で、男の爪が赤い痕を残す。
「乳首、立ってんじゃねえか。感じてるのかよ」
ザビーダは答えなかった。口の中のものを喉で締めつけるように動かす。男が低く唸る。
「くっ……こいつ、自分から舌使って……」
「淫乱な雌だな。本当に聖隷かよ」
「聖隷だからだろ。人間より素直にできてるんだよ」
腰を使っていた男が、ザビーダの片脚を抱え上げ、角度を変えて最奥を突いた。
「はっ……こっちも締めつけやがる。中、ぐっちょぐちょだぜ」
ザビーダの身体が僅かに跳ねる。それでも彼女は目を閉じなかった。口を塞がれているため声は出せないが、漏れる吐息は熱い。視界の端で、男たちの顔が欲望に歪んでいる。
(……何分持つかな)
彼女は冷静に時間を数え始めた。慣れている。何百年も、この繰り返しだった。
口内の男が、髪を掴んだまま腰を突き入れる。喉の奥がひくつく。
「おら、もっと目ぇ開けて俺の顔見ろよ」
ザビーダは従った。上目遣いで男を見る。男は一瞬ひるんだ。
「なんだよ、その目……」
「何も」
口を解放されて、ザビーダが短く答える。声は少し掠れていた。
「なあ、今のうちに順番待ちどうだ? 狭い部屋でごちゃごちゃやっても効率悪いぜ」
「は? お前、自分が何の立場か分かってるのか?」
「分かってるっての。今日はこの部屋、俺様で遊び放題だろ」
「じゃあ、てめえが仕切るな」
男が怒気を含んで、ザビーダの頬を張った。顔が横へ流れる。それでも彼女は笑っていた。
「悪い悪い。お客様優先」
「ったく……。おい、交代しろ。次、後ろからしてえ」
「先に口。もう少しで出る」
男たちが欲望のまま彼女の身体を動かしていく。ザビーダはされるがまま、寝台の上で姿勢を変えられた。四つん這いにされ、後ろから一人、前から一人。もう一人は横から胸を揉み、囁きかける。
「お前、客選ばねえよな。どんな奴でも股開く」
「道具だしな」
「売女が」
「そうだよ。文句あんのか」
軽い言葉。男たちは一瞬怯んだが、すぐに笑い出す。
「こいつ、ほんと面白え女だな」
「聖隷のくせに口だけは達者だ」
「さっさと突っ込めよ。時間の無駄だぜ」
男が後ろから一気に貫いた。ザビーダの口から短い悲鳴が漏れる。
「ひっ……!」
「急にいい声出すじゃねえか」
「……くそ」
笑いながらも、指先がシーツを掴む。身体はもう、快楽を覚えている。何百人もの男に使われ続けてきた身体は、痛みと快感を切り分けることすら曖昧にされていた。
「気持ちいいのか?」
「……さあ」
「なら、もっと気持ちよくしてやるよ」
男が腰を深く突き入れ、中の一点を狙って動き始める。ザビーダは唇を噛んだ。噛みしめることで声を殺そうとしたが、呼吸が乱れる。
「あ……っ」
「ほら、声出せよ」
「っ……ん……」
「素直だな。聖隷様は」
男が卑猥な言葉を浴びせながら、腰を打ちつける。前の男も彼女の口へ無理やり押し込み、涙が浮かんだ。それでも、ザビーダの目は乾いていた。
(これで飯が食えて、寝るとこがあって、命があるなら、上等だ)
彼女は自分の指先を見つめた。千年前のあの日から、自分が何を選んできたかは、もうほとんど覚えていない。生き延びるには、そうするものだと思っていた。誰にでも股を開き、終わるまで待つ。それだけなら、もう考えなくてもできた。
「いくぞ」
男が笑い、最奥で果てた。中に吐き出される熱に、ザビーダは小さく身を震わせる。次の男がすぐに後ろへ回る。
「おら、足開け」
「開けなくても入れるんだろ」
「減らず口叩くな」
再び貫かれる。今度はもっと乱暴に。ザビーダは短く息を吐き、顔を埋めた。目の前にあるシーツの匂いで誤魔化す。誰の匂いでもない。安物の洗剤と、汗と、それから自分自身の体液の匂い。
「この女、どこまで感じてんだか分かんねえ顔すんだよな」
「でも身体は正直だぜ。見ろよ、腰揺れてる」
「違うね、お前らが揺らしてるだけだ」
「はっ、言うじゃねえか」
三人が代わる代わる彼女を犯し、やがてそれぞれ果てた。ザビーダは寝台にぐったりと横たわり、荒い息を整える。腿の内側に生温かいものが流れる。けれど、もう慣れている。
三人が出て行き、部屋に一人になる。ザビーダは数秒動かず、それからゆっくりと身体を起こした。窓の外は暗い。歓楽街の明かりが遠くで滲んでいる。彼女は乱れた銀の髪をかき上げ、吐き捨てるように呟いた。
「…飯、食いてえ」
肌に残る熱と感触を拭いながら、彼女は部屋の隅に置かれた水差しへ手を伸ばす。平気だった。慣れていた。少なくとも、そういうことにしておけば、何も考えずに済んだ。