女神様に【真の】願いを叶えてもらいました。やったね!(ヤケクソ) 作:かりん2022
竹井 瑠璃。
一般出の術師だ。
部屋には私物一つなく。
無駄な事はしたことがないと言われ。
いつも無表情で、それでいて情のある対応はする。
僕の親友だって、瑠璃に助けられた一人だ。
氷の貴公子と呼ばれたその男が玉藻と戦う条件は意外だった。
「私を抱いてくれませんか。そうしたら玉藻討伐の協力をします」
「……本気?」
「ええ。私は冗談を言ったことがないんです」
彼はベッドの中でも無表情で。
正直、何を考えているのかわからない。
そして。
力の異なる9本の尾を持つ玉藻と対峙した時。
ますますわからなくなった。
霊力と、それ以外の、相反する力を混ぜた攻撃。
あんなの暴発しないわけないのに、瑠璃は制御してみせた。
ぼろぼろになっても逆再生するみたいに癒えて、淡々と、作業するみたいに玉藻を切っていく。
一体どんな切り札を切ってみせたのか、僕すらわからなかった。
玉藻が弱まって、玉藻の器が服従を申し出ても、淡々とトドメを刺そうとする。そこだけいつもと違うと思った。瑠璃はいつもなんだかんだ優しいから。
縛りを結んだ玉藻の器は、すっかり瑠璃に参ってしまったようだった。
瑠璃は綺麗で、強くて、まあ女の子は参っちゃうよね。
……なんで僕に抱かれたいと言ったのか。それはいまだにわからない。
瑠璃は縛りを念入りに結んで、弱体化するから逃げるとさっさと姿を消した。
僕が守護すると言ったけど、一顧だにされなかった。
そんなに僕って情けなく見えるだろうか。
情けなく見えるだろうな。
まさか、あそこまで瑠璃が強いとは思わなかった。
『だぁっはっはっは! 勇者様がこんなに面白いとはのぅ!』
『でも確かにいい男ですね』
『僕の方がいい男だよ』
「もう、好きなだけ笑ってよ。でもって子育ての相談は乗ってよ?」
『名前はもう考えたの?』
「うん。琥珀。古きを封じて金に輝く、素敵な石。ピッタリでしょ?」
『はい。きっといい子が生まれますよ』
『勇者様、漫画面白い!』
掃除、アイテム整理を終えた私はマイルームでまったりしていた。
昔の仲間とのおしゃべりも楽しい。
一度綺麗に片付けた部屋はグッズで雑然としている。
漫画、ゲーム、音楽、ライトノベル……。私はまったりしていた。
前世では勇者としてナーロッパで強制的に娯楽を絶たれて、今世では体が自動操作だったので、私は娯楽に飢えていた。
五臓六腑に染み渡る、快楽! 悦楽! 享楽!!
やめられませんなぁ、うはは!
薄い本もあるぞー!
仕事しないでずっといるのはきついんじゃないかって?
ご心配なく。マイファームがありますから!
仕事はあるのである。ゲーム内植物、ナーロッパ植物、この世界の植物を育成中。
薬草も野菜も果物もなんでもござれなので結構忙しい。
貯金も女神様が私の体を操ってる時に貯めてくれたので、3年くらいはニートできる。すごい。
三歳なら保育園いれられるよね。
と、笑ってられたのは六ヶ月までだった。
「これどうやって出すの? お尻から出すのは無理だよね」
『帝王切開しかないのでは?』
『お医者さんにお願いしましょう』
「男ですが赤ちゃんいるので帝王切開してくださいって? ニュースになるわ」
『闇医者の伝とかないのか』
「無茶言うな。こっちは精度がきちんとしてるからそう言うの無理なの」
とはいえ、硝子ちゃんポジションの子もいるっちゃいる。
しかし……腕は信じているが、口は硬いのか……?
弱ったな。どうしたらいいんだ。
記憶復活一年後。
もうマヂむり。たすけて。
私は硝子ちゃんポジションの子に泣きついた。
内密に帝王切開してってだけじゃん! そんなもったいぶることなくない!?
玉藻の器が探してるとか、神矢が気にしてるとか、それは今いいから!
赤ちゃん出して!!!!!
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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