ドラクエ4の世界に異世界転生したら進化の秘法で巨大金玉男にされたので憧れのマーニャ に連続種付けする 作:古のもの
アネイルを後にした一行は、港町コナンベリーを目指して南下した。
健太が提案した。
「船を手に入れる必要があります。この先の海を渡るには不可欠です。船は商人のトルネコさんが所有しているもので、彼が仲間になると同時に船も手に入る……というのが、公式の流れです」
これまでの実績もあり、ソロもミネアもすんなりと受け入れた。マーニャは「ケンちゃんの言う通りにすれば間違いないわね♡」と笑い、健太も「任せろ!」と元気よく答えた。
道中、モンスターとの戦闘が何度も発生した。
最初に現れたのはハエ男だ。巨大な複眼を光らせ、飛び回りながら毒の粉を撒き散らす。ホフマンが鉄の槍を構えて突きかかり、健太は鎖鎌で足元を狙って動きを止めた。マーニャが扇を振り、イオの爆発を叩き込む。青い閃光がハエ男を直撃し、爆発音が響く。ミネアがベホイミで味方の傷を癒やしながら、静かに援護した。
続いて現れたのはプテラノドン。翼を広げた古竜が空から急降下してくる。ソロが銅の剣で受け止め、ホフマンが槍で翼を狙い、健太が鎖鎌を振り回してバランスを崩す。マーニャがベギラマを連続で放ち、青い炎が翼を焦がした。ミネアの回復が間に合い、無事に撃退した。
(……だいぶ戦闘にも慣れてきたな)
コナンベリーに到着した一行は、まず賑やかな繁華街を散策した。
石畳の通りには露店が並び、魚や香辛料、旅装束が所狭しと積まれている。潮風と焼き魚の匂いが混じり、船乗りたちの大声と Troubadour の笛が交差する。マーニャが楽しそうにアクセサリーを物色し、ホフマンが屋台の肉串を買い込んで分け合う。ソロとミネアは静かに街の様子を観察していた。
「少し、羽を伸ばしてもいいわよね♡」
マーニャが健太の腕に寄りかかり、ニコニコと笑う。一行は酒場にも立ち寄り、安い酒を酌み交わした。ホフマンが陽気に旅の話を振ると、自然と会話が弾む。健太は時折、街の人間に軽く声をかけて情報を集めていた。
その後、船着場へ向かう。
複数の船が停泊しているものの、どれも出航していない。船員たちが不満げに集まっているのを見て、ソロが声をかけた。返ってきた話はこうだった。
「灯台に魔物が住み着いてから、邪悪な光で船が沈没させられるんだ。夜になると特に危ない。出航できない状態が続いてる」
さらに、別の船員が付け加えた。
「トルネコさんって商人が船を依頼してたんだが、途中で資金が途絶えて工事が止まっちまった。何やらショックなことがあったらしくて、今は宿で寝込んでるらしい」
健太の胸に、小さな不安がよぎった。
(原作では、トルネコさんは灯台の魔物を退治しに向かっているはずだ。なのに、宿で寝込んでいる……? 公式の流れと違う)
マーニャが健太の表情に気づき、小声で尋ねる。
「ケンちゃん、どうしたの? 難しい顔して」
「……少し、想定と違うことが起きているみたいです。とりあえず、トルネコさんのところへ行ってみましょう」
一行は噂の宿を目指して歩き始めた。
コナンベリーの賑わいとは裏腹に、健太の心には薄い影が差し始めていた。