ドラクエ4の世界に異世界転生したら進化の秘法で巨大金玉男にされたので憧れのマーニャ に連続種付けする 作:古のもの
宿の一室に全員が揃った夜は、自然と宴会になった。
テーブルの上に酒と簡単な料理が並び、ランプの灯りが賑やかな顔を照らしている。健太が宝の地図を広げて見せると、皆が一斉に身を乗り出した。
「これで世界中を回れるようになるんですね」
ソロが目を輝かせ、ホフマンは地図の詳細を食い入るように見つめている。マーニャはすでに顔を赤くして上機嫌で、ミネアは静かに杯を傾けていた。
健太は地図を眺めながら、内心でしみじみと思った。
(確か、この宿でクリフトが病に伏せていて、治すためにパデキアに行ってパデキアの根っこを取りに行ったりするんだよな……。そしてアリーナ、ブライ、クリフトが仲間になる。でも、もうパデキアに行く必要さえないんだよな)
公式のイベントが、静かに消えていく感覚があった。
マーニャが露店で買ったアクセサリーを自慢げに見せてくる。緑の石がついた安価な首飾りだ。
「ケンちゃん、これ可愛いでしょ? 他にも欲しいものあるんだけど……買って?♡」
かなり酔っているらしく、甘い声でねだる。ミネアは黙々と酒を飲み続け、ホフマンはヒルタン老人の凄さや商売への熱意を熱く語り始めた。
「あの眼光! あの話し方! 商売ってのはああいうもんなんすね! 俺もああなりたいっす!」
熱心に語るホフマンに、マーニャが悪戯っぽく体を寄せた。
「もしホフマンがヒルタンくらいのお金持ちになったら〜、あたし、ホフマン専用の性処理肉便器として雇ってもらおうかなー♡」
そう言いながら、チラチラと健太を試すような瞳で見てくる。ホフマンの顔色が、明らかに変わった。酒の赤みとは違う、男の決意のようなものが宿っている。
彼は低く、しかしはっきりと呟いた。
「……今の言葉、覚えておいて下さい」
健太はそれを聞き逃さなかった。
翌朝。
ロビーに降りると、カウンターの中でホフマンがすでに働き始めていた。エプロンのような布を腰に巻き、真面目な顔で宿の主人から指示を受けている。昨日までの旅の仲間が、急に「店員」になっている光景は、少し奇妙だった。
彼はこちらに気づくと、カウンターから軽く手を挙げた。
「おはようございます。今日から商売人を目指して、先ずはこの宿で学びたいと思います。残念ながら皆さんとの旅はここまでにさせてください。感謝しています」
深く頭を下げる。
ミネアが残念そうにしながらも「頑張ってください」と労い、ソロもカウンター越しに握手を求めた。マーニャは不満そうに腰に手を当てる。
「もう、ホフマンったらいきなりなんだからー。あたしの荷物は誰が持つのよー?」
ホフマンは申し訳なさそうに謝りつつ、真剣な目で言った。
「すいません。……あの約束、覚えておいて下さいね! 必ず立派な商売人になって、迎えに行きます!」
マーニャはポカンとした表情をしている。きっと、酔って何も覚えていないのだろう。健太は苦笑いを浮かべた。
(動機はともあれ、公式通りになったな。ホフマンさんはこれから、移民の街の主人としての役割が用意されているしな)
一行は名残を惜しんで宿を後にした。カウンターの中で働くホフマンの姿を最後に一瞥し、ミントスの賑やかな街へと踏み出す。
彼の新しい道が、静かに始まりつつあった。