※この作品はR-18です。

豪華客船で過ごす日々   作:アジの塩焼き

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第3話(上) 船医(問診・聴診・触診)

 Deck 3の医務室は、清潔な消毒液の匂いと静謐な空気に満ちていた。

 白を基調とした広々とした室内には、最新鋭の医療機器や大型の生体モニターが整然と並び、窓の外の波音すら完全に遮断された防音構造になっている。

 壁面のモニターには、あなたのリアルタイムの心電図と血圧の波形が青い光で映し出され、規則正しい微弱な電子音が室内に静かに響いていた。

 

 中央に置かれた診察用のベッドに腰掛けていたあなたの前で、白衣の裾を小さく翻しながら、一人の女性医師がカルテに視線を落としていた。

 細身のシルバーフレームの眼鏡の奥から覗く涼やかな瞳。

 肩口で切り揃えられた黒髪は一切の乱れがなく、糊のきいた白衣の下には、濃紺のタイトスカートと黒のストッキングを纏った美しい脚線美が覗いている。

 本船の全医療を統括する船医である彼女は、感情の起伏を一切感じさせない、低く透き通った声音で口を開いた。

 

「昨夜のご乗船から、今朝のメイン食堂でのお食事まで……心拍数およびホルモン分泌のデータに、顕著な急上昇が記録されております」

 

 船医はカルテから顔を上げ、眼鏡のブリッジを細い指先で押し上げながら、まっすぐにあなたを見つめた。

 

「本船にご乗船いただくお客様には、安全で快適な船旅をお過ごしいただくため、航海初日の午前中に専属医による精密なバイタルチェックと身体検査が義務付けられております。都会での日頃の激務による慢性的な疲労、そして乗船後の劇的な環境変化と短時間での過度な興奮状態……それらがお身体の自律神経、ならびに生殖器周辺の循環動態にどのような影響を及ぼしているか、綿密に確認する必要がございます」

 

 検査の手順についてあなたが確認しようとすると、彼女は当然の医療行為であるかのように淡々と頷いた。

 

「ええ。問診、聴診、そして各部の直接的な触診を行います。……まずは上のお召し物を脱ぎ、ベッドの上で仰向けになってください」

 

 促されるままにあなたが麻のシャツのボタンを外し、引き締まった上半身を露わにして診察台へと横たわると、船医は首から下げていた聴診器を手にした。

 カチャリと金属が小さく鳴り、彼女の指先が銀色のチェストピースをあなたの素肌へと押し当てる。

 

 ひやり、とした冷徹な金属の感触が胸板を直撃し、あなたの皮膚が反射的に粟立った。

 

「深呼吸をしてください。……吸って、吐いて」

 

 船医の指示に従い、あなたが息を吸い込むと、彼女は聴診器の位置を左胸からみぞおち、そして脇腹へと滑らかに滑らせていく。

 耳に掛けられたイヤーピースを通じて、あなたの体内で脈打つ血流の音に神経を集中させている。

 間近に迫る彼女の白い頬からは、微かに薬品とフローラルの混ざり合った清潔な香りが漂い、白衣の胸元から覗く知的な胸元があなたの視界を奪った。

 

「心音は力強いですが、脈拍がやや亢進しておりますね。……呼吸器系に異常は見られませんが、交感神経が強く優位に立っている状態です」

 

 チェストピースはさらに下腹部へと滑り降り、臍の周囲や下腹の張りを確かめるように、適度な圧力で押し当てられた。

 金属の冷たさと、そこから伝わる彼女の指の温もりの対比が、あなたの肌を敏感に刺激していく。

 

「内臓の血流音からも、下腹部に急速に血液が集まっていることが確認できます。……通常時よりも明らかに血管が拡張し、体温が局所的に上昇していますね」

 

 さらに彼女は素手の指先をあなたの首筋へと伸ばし、頸動脈の拍動をじっくりと確かめた。

 冷たい指先が皮膚を圧迫するたびに、トクトクと激しく脈打つ血流のテンポが、彼女の掌を通じて客観的に測られていく。

 

「頸動脈の脈波にも明らかな緊張が見られます。……お身体全体が、次の刺激を予期して待機しているような状態です」

 

 そう診断を下すと、船医は聴診器を首へと戻し、ベッドの脇に置かれたステンレス製のワゴンから、薄いラテックス製の手袋を取り出した。

 

 パチン、と乾いたゴムの音が静寂な診察室に響く。

 薄手のゴム手袋が、彼女の白くしなやかな両手をぴったりと覆い、指先の皮膚に吸い付くように密着した。

 

「続いて、腹部および下腹部周辺の触診へ移行いたします。……スラックスと下着をお脱ぎいただき、両膝を立てて外側に開いてください」

 

 冷静沈着な医療の指示として告げられた言葉に、あなたはわずかな躊躇を覚えたが、彼女の瞳には一片の羞恥もなく、純粋な医療者の光だけが宿っていた。

 あなたが腰を浮かせ、スラックスとトランクスを足首まで引き下ろすと、朝食時の余韻をわずかに残していた剛直が、涼しい室内の空気に晒された。

 

 白く清潔なシーツの上に広げられたあなたの下半身を、船医は手袋をはめた両手を構えながら、静かに見下ろした。

 

「失礼いたします。筋肉の緊張を解き、お腹の力を抜いてください」

 

 彼女の冷たいゴムの指先が、あなたの下腹部へと触れた。

 まずは臍の下あたりを手のひら全体で円を描くように圧迫し、内臓の張りや血流を確かめていく。

 指先が徐々に下方へと降りていき、鼠径部のリンパ節を左右から的確に挟み込むように揉みほぐした。

 

 きゅっ、とゴムの擦れるかすかな摩擦音とともに、手袋の薄い膜を通して彼女の指の骨の硬さが伝わってくる。

 医療行為としての客観的な手つきでありながら、急所に近いデリケートな部位を無造作に触れられる刺激に、あなたの背筋を甘い痺れが駆け抜けた。

 

「鼠径部の動脈の拍動が非常に強く感じられます。……下腹部に熱が籠もり、性器周辺への血流が著しく集中している証拠です」

 

 船医は太ももの内側から、睾丸と肛門の間に位置する会陰部へと指先を滑らせ、皮膚の張りと神経反射を確かめるように指の腹でぐっと押し上げた。

 急所を底から持ち上げられるような独特の感覚に、あなたの喉から微かな息が漏れる。

 

「会陰部の筋肉も非常に過敏に収縮していますね。……外部からの刺激に対して、身体が反射的に反応しやすい状態に仕上がっています」

 

 船医は淡々と所見を口にしながら、躊躇することなく、そのゴム手袋の右手をあなたの性幹の根元へと滑り込ませた。

 

 ひやりとしたラテックスの冷感と、彼女の細い指の圧力が、熱を帯びていた性幹を根元から捉える。

 ぎゅっと包み込むように握り締められた瞬間、あなたの腰が無意識にびくりと跳ねた。

 

「動かないでください。……海綿体の拡張度合いと、血管の弾力性を検査しております」

 

 船医は冷静な声で制止しながら、手袋をはめた指先をゆっくりと先端へ向けて滑らせた。

 人差し指と親指で性幹を挟み、血管の筋を一本ずつ確かめるように圧迫しながら扱き上げていく。

 ゴム特有の滑らかな摩擦感と、皮膚の凹凸をダイレクトに拾い上げる薄膜の感触が、素手とは全く異なる独特の刺激を生み出していた。

 

 彼女の指が先端の亀頭へと達し、親指の腹で敏感な尿道口をぐっと押し込むと、ぷつりと一筋の透明な先走りが溢れ出た。

 

「……触診の刺激だけで、これほどの分泌液が漏れ出しております。海綿体への血液供給は極めて過剰、神経の感受性も異常なほど研ぎ澄まされている状態です」

 

 船医は溢れ出た先走りを手袋の親指で拭い、それをレンズ越しに観察すると、もう片方の手であなたの睾丸を下からそっと持ち上げた。

 両手の指先を使って、重く張った陰嚢を丁寧に転がし、精管の張り具合を左右交互に確かめていく。

 

「精巣内の内圧も非常に高い状態に保たれています。……昨夜と今朝の放出を経てもなお、これだけの充血を維持しているのは、お客様の生殖機能が極めて活発である証左ですが、同時にうっ血による過敏状態を引き起こしています」

 

 両手で剛直と睾丸を同時に包み込まれ、的確な強さで揉みほぐされる刺激に、あなたの呼吸は次第に熱く荒くなっていった。

 診察台の上で無防備に下半身を開帳され、冷徹な女医に淡々と急所を弄ばれる状況が、理性を猛烈な勢いで侵食していく。

 

 完全に硬度を極め、天を衝くように反り返ったあなたの剛直を見つめながら、船医は小さく息を漏らし、静かに眼鏡の位置を直した。

 

「外性器の触診は完了いたしました。……しかし、これほどの異常な興奮と血管のうっ血を解消するには、分泌器官の滞留を解き放ち、神経の過緊張を完全に鎮静させるための直接的な処置が必要でございます」

 

 船医はベッドの横に立ち、ワゴンから青いチューブに入った医療用の滅菌潤滑ローションを手にした。

 手袋をはめた両手のひらへと透明なローションをたっぷりと絞り出すと、きゅっ、とゴム同士を擦り合わせて体温で温め始める。

 

「これより、手技による循環促進と減圧処置へ移行いたします。……お身体の力を抜き、私の処置にすべてを委ねてください」

 

 冷徹な医師の宣告とともに、ぬめりを帯びた両手が再びあなたの剛直へと伸ばされた。

 医務室の静寂の中、未知なる医療の手技への緊張と高揚感が、あなたの心拍数をさらに跳ね上がらせていた。

 

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