ぐだおが薬漬け達磨に改造されてホームレスの肉便器に堕ちる話 作:高牧園
1
彼――藤丸立香は、意識を取り戻すと同時に自分の危機を悟った。
「!」
無機質な室内、藤丸を取り囲むのは黒服の男たち。
明らかにカタギではない彼らの姿を見た瞬間、藤丸はここに至るまでの経緯を思い出す。
(そうだ……レイシフト先で……)
現代都市の特異点にある聖杯回収のためレイシフトした藤丸たちは、現地マフィアに付け狙われた。
聖杯を持つマフィアの兵力は無尽蔵。藤丸は必死になって彼らに応戦するが、隙をつかれてマフィアに攫われてしまったのだ。
(令呪はないし、サーヴァントも消滅した)
彼らによって令呪は三画とも空費させられ、頼れるサーヴァントもいない。
最後の記憶は彼らの一人に首を絞められたこと。意識が落ちた時は薄暗い地下室にいた藤丸だが、今いるのは無機質な白い部屋だった。
(……実験室?)
そう感じるのは、周囲に見たこともない計器や何かの道具を満載にした銀色のワゴンがあるせいか。
それとも、藤丸が全裸で拘束されているせいか。
(裸で、こんな変な姿勢……!)
藤丸が座っている台は歯医者の診察台によく似ているが、脚を乗せるパーツは二つに分かれている。両足は股関節の限界まで開いた状態で固定されており、太ももや膝、ふくらはぎ、足首につま先にと巻き付けられたバンドのせいで脚は少しも閉じられない。
(顔も動かせない……!)
肘置きに拘束された両腕も動かず、首もまったく動かせない。
瞳だけ動かして周囲を探れば、もっとも近くにいた男と目が合う――彼こそ、藤丸を絞め落とした実行役だった。
「特別製の分娩台だ。抵抗は無駄だぞ」
「っゼノ……!」
男の名を呼んでも、男――ゼノは平然としたもの。
「ここは……それに、どうして裸に……っ!」
分娩台の上、大股開きの体勢で拘束された藤丸は陰茎どころか肛門まで彼らに曝け出している。
目の前にいる何人もの男たちに裸を晒す羞恥は強く、藤丸の顔は赤くなってしまう。
「お前には随分と手こずらされた。おかげでこっちは大損だ」
冷ややかに言う男は、ジロジロと藤丸の身体を眺め回す。
若い藤丸の素肌は瑞々しく、無機質な照明を浴びてツヤツヤと光っているようにも見えた。
「ツケは払ってもらう。お前をマゾ専用オークションに出してやる」
「!」
ゼノの言葉に藤丸は息を呑む。
(まずい……!)
頼れるサーヴァントも現地人もおらず、カルデアとの連絡も不可能。
聖杯を持つ彼らに敵う余地はない……それでも、藤丸は諦めるわけにはいかなかった。
「何をされても、お前たちには絶対従わない!」
目元に力を入れて言い放つ。
そんな藤丸の姿にゼノは目を細めて薄ら笑い。嗜虐心を掻き立てられたゼノは口元に笑みを張り付かせたまま、周囲の男たちに合図するように手を挙げる。
「いつまでそんな口が利けるかな」
嘲るゼノの背後から、一人の男が音もなく進み出た。
彼の手にあるのは注射器。鋭い針先を見た藤丸は彼から逃れようと身をよじるも、きつい拘束のせいで手足を暴れさせることすら出来なかった。
「っく……!」
抵抗を試みる藤丸の首筋に、太い針が打ち込まれる。
「や、め――ぅ……あ……!」
「コイツらは、うちのファミリーが所有する調教師だ」
首から薬液を注がれる藤丸を眺めながら、ゼノは得意げに説明する。
「うちの調教師たちにかかれば、誰だってマゾに堕ちる。お前も明日には惨めなマゾオスになるだろうな?」
「……っやめ……や……ぁ――……」
なおも抵抗の言葉を紡ごうとするのに、あっという間に呂律が回らなくなる。
(なんだ、これ……身体、動かない……)
元から動かない手足から力が抜けてゆく。
「超即効性の筋弛緩剤だ。副作用で感度が高くなる」
得意げに言うゼノのかたわら、五名の調教師が藤丸を取り囲む。
筋弛緩剤のせいで藤丸は口を閉じることすらままならない。だらしなく開いてしまった口には開口器が着けられ、さらに開口器から繋がる透明なホースまで着けられてしまう。
「……ぅ……!」
口を開けっぱなしにさせられた藤丸がくぐもった声を上げる中、左右の胸に点滴が入る。
「ん……!?」
「胸を大きくするための薬品ですよ」
胸に点滴薬を落とし始めた調教師はそう説明し、また別の点滴を乳首にまで。
男の小さい乳頭の真ん中に針が刺さったかと思えば、謎の薬がポタポタと落ち始める。胸だけで四つもの点滴を受けるハメになった藤丸だが、左右の腕にも点滴は仕込まれる。
「こちらは媚薬を」
腕の点滴を用意した調教師の言葉すら藤丸の耳には入らない。
「……!!」
藤丸の視線の先には、彼のペニスを持ち上げる調教師の姿があったのだ。
「うう……!!」
勃起もしていない陰茎の先に、細長い何かがあてがわれる。
「プジーを挿れますよ」
藤丸の男根に何か――プジーをあてがった調教師は言うと、ズブリと尿道にソレを沈めた。
「……!!」
「生殖機能を低下させます。君はもう、男の子失格ですね」
さらに肛門にも強烈な違和感が走る。
藤丸のアヌスには、開口器から伸びるものとほとんど同じホースが挿入されていた。
「では、上と下から媚薬を入れていきます」
調教師が傍らの機械を操作すると、藤丸の左右に配されたタンクが駆動し始める。
「う……!」
呻く藤丸の口内、青臭い液体が流し込まれる。
(……精液……!)
口に注がれる液体はザーメン臭が強い。
「媚薬を混ぜた精液です。アナルからは催淫液を投与しています」
調教師の言葉も終わらないうちに、藤丸の身体には変化が訪れる。
「――ぅ……!!」
全身から注がれるあらゆる薬液によって裸身が熱を帯び始めた。
形容しがたい淫靡な気配が藤丸を取り巻く――本能的に恐怖を悟った藤丸が目を見開けば、ゼノは愉快でたまらないと目を細めていて。
「今から十二時間、お前を放置する。どうなるか楽しみだな?」
「……う……! う……!!」
くぐもった悲鳴を上げてゼノに反駁しようとする藤丸だが、その間にも全身に薬が注がれてゆく。
「うう…………!!」
あらゆる自由を奪われた藤丸は一方的に媚薬を注がれるのみ。
ゼノと調教師たちが部屋を去った後も、部屋には藤丸の声が響き続ける――。