熱気に包まれる食戟の会場。観客たちの歓声が地鳴りのように響く中、水戸郁魅は褐色に日焼けした肌と露出度の高い衣装から溢れる肉体美を誇示し、不敵な笑みを浮かべていた。
「ハッ! 丼研究会なんていう弱小部活の存続を賭けて、このアタシに勝負を挑むなんていい度胸じゃない! アタシのA5ランク牛肉の圧倒的な暴力の前に、ひれ伏すがいいわ!」
『肉将』の異名を持つ水戸郁魅。肉の熟成度と火入れを見極める圧倒的な技術、そして実家の水戸グループが誇る最高級A5ランクの黒毛和牛。彼女の提示する肉料理は、これまで数多の料理人を絶望の淵へと叩き落してきた。
しかし、対する幸平創真は白いバンダナをきゅっと頭に締め直すと、ニッと不敵な笑みを浮かべた。
「へっ、A5ランク肉か! 凄まじい肉の旨味だな。だが肉の魅力を限界まで引き出すってのは、高ぇ肉を使うことだけじゃねぇんだぜ……なぁ、肉魅」
「なっ……!? 軽々しくアタシを『肉魅』なんて呼ぶんじゃないわよ! アタシの名前は水戸郁魅よッ!」
創真の馴々しい呼び方にカッとなって叫ぶ郁魅をよそに、創真が取り出したのは、スーパーのタイムセールで手に入るようなリーズナブルな牛肉、大量の玉ねぎ、そして隠し味の梅干しだった。
創真は玉ねぎの酵素を利用して肉の繊維を極限まで柔らかくほぐし、強火で一気に表面を香ばしく焼き上げて旨味を閉じ込める。さらに、果汁とワインを煮詰めた深みのあるソースを絡め、刻んだ梅肉を混ぜ込んだ爽やかな特製梅ご飯の上に惜しみなく敷き詰めていった。
調理室全体に、肉の芳醇な旨味と甘辛く香ばしい香りが暴風のように吹き荒れる。創真は手ぬぐいで汗を拭うと、どんぶりいっぱいに盛り付けられた一皿を郁魅の前に突き出した。
「おあがりよッッッ!」
堂々たる叫びとともに提出された一皿——『ゆきひら特製・シャリアピンローフ丼』。
「ふん! 安物肉の丼なんて、アタシのA5肉とガーリックライスの黄金コンビの足元にも……っ!?」
郁魅は鼻で笑いながらも、立ち上る肉の香気に抗えずスプーンを肉と米へ差し入れた。一口口へと運んだ瞬間——郁魅の脳内に、目も眩むような衝撃の閃光が突き抜けた。
「っ……!? な、なにこれぇぇぇっ!? 肉が……柔らかい肉が舌の上で解けて、溢れ出す旨味がご飯と絡み合って暴れ回る……っ!?」
噛み締めた瞬間、玉ねぎの甘みと旨味が染み込んだ肉汁が怒涛の勢いで溢れ出す。何より恐ろしいのは土台となるご飯だった。郁魅の丼はA5肉の脂とガーリックライスのコクが重なり合い、食べ進めるうちに重くしつこくなってしまう欠点があった。しかし、創真の丼は爽やかな梅肉の酸味が肉の濃厚な旨味を極限まで引き立て、何度でも口へ運びたくなる完璧な食欲のサイクルを生み出していたのだ。
「アタシの丼は肉の脂にガーリックが重なりすぎて後半にくどくなる……でもこの丼は、梅ご飯の酸味が肉の旨味をどこまでも高めている……! 丼という一つの完成された宇宙の中で、肉の魅力を知り尽くしたアタシが……こんな庶民の知恵に敗北するなんて……っ!」
自身の絶対的な誇りであった「肉」の領域で、創真に完膚なきまでに叩きのめされた快感と衝撃。郁魅の褐色の肌はカッと朱に染まり、全身の血行が一気に跳ね上がっていく。
「あ……あぁっ……! お腹の奥が熱い……ッ! 身体が……創真の肉の熱さに降伏しちゃう……っ!」
プライドを完璧に砕かれた快感と、自分を凌駕する力強い男らしさを見せつけてくれた創真への激しいときめき。郁魅の豊満な肢体から力が抜け、膝から崩れ落ちそうになった。創真はすかさず彼女の引き締まった腰に手を回し、強力に抱き寄せる。
「おっと、危ねぇな。……どうだ、肉魅。俺の肉丼は?」
「勝てるわけ……ないじゃない……っ! アタシの誇りも……身体も……全部あんたに負けたんだから……っ!」
涙目になった郁魅は、自分の肉体とプライドを完璧に征服してくれた創真の胸元へ自らすがりつき、潤んだ瞳で彼を見つめたのだった。
食戟の決着がつき、静まり返った控室。
「ハッ! 一回勝ったくらいで調子に乗んじゃないわよ! 肉料理に関しては天下無双のアタシなんだから!」
部屋に二人きりになると、郁魅は額の汗を拳で拭いながら、なおも強がりを口にした。しかし、創真の腕の中で抱きすくめられたその褐色の肉体は、自身の吐息の荒さに合わせて小刻みに震えている。
「へへ、口ではそんな威勢がいいこと言ってるけど……身体は正直だぜ?」
創真はニヤリと不敵に笑うと、空いた手を伸ばし、郁魅の露出度の高い衣装から溢れんばかりの豊満な胸を、下からすくい上げるようにして優しく掴み立てた。
むにゅぅ…… ふにゅんっ……
「ひゃっ……! どこ触ってんのよ……っ!」
突然ダイレクトに伝わる男らしい掌の圧力に、郁魅は顔を真っ赤にして慌てて身を捩る。だが、創真は緩めるどころか、弾力のある乳肉の深みへと指先を力強く沈み込ませていった。
むにゅむにゅっ! もみもみぃっ!
「肉汁みたいに汗が全身に滲んでるぜ……相当興奮してるみたいだな、肉魅」
柔らかな胸の感触を慈しむように揉みほぐしながら創真が囁くと、郁魅は胸元を揺らされながら必死に首を振った。
「う……うるさい……っ! これは勝負の熱気が残ってるだけよ……っ!」
そう強がるものの、確かに郁魅の褐色の肌は火照りを増し、全身から甘く芳醇な汗の香りを立ち上らせている。それは先程口にした極上丼の余韻と、創真の暴力的なまでの男らしさに対する、誤魔化しようのない身体の反応だった。
「勝ったからって偉そうに……っ!」
郁魅は意地になって目角を立て、創真を鋭く睨みつけようとした。しかし次の瞬間——
ぴちゅっ! ぢゅるるぅっ!
創真は引き締まった彼女の首筋を引き寄せ、その艶やかな唇を強引に奪い去った。口腔内を隅々まで激しく蹂躙するような、濃厚で深いキス。肉の焼き加減を見極める創真の鋭敏な感覚は、郁魅の口内の温度や舌の震えまで完璧に支配していく。
れろれろっ! ぢゅぷぷぅっ!
「ん゛ん゛っ!? ちょ……強引すぎ……んんぅ……っ!♡」
必死に抗議しようと郁魅の腕が暴れるが、創真の太い腕に抱き留められると力が入らない。それどころか、強引に絡め取られる創真の熱い舌の感触に、背筋から腰へとゾワゾワと甘い痺れが駆け抜けていく。
くちゅ…… ちゅぱぁっ……
長い長い口づけの後、ようやく唇が離されると、銀の唾液の糸が二人の間に引かれた。郁魅の瞳はすっかり熱く潤み、褐色の頬は林檎のように鮮やかに紅潮している。
「はぁ……はぁっ……! こんなの……卑怯よ……っ!」
「負けを認めろって言ってるだけだぜ? ほら……俺の丼で身体の芯まで熱くなったんだろう?」
創真は指先を器用に動かし、郁魅の革製のブラウスのボタンを上から順番に外していった。
ぷちっ…… ぷつんっ……
弾け飛ぶように露わになる豊かな褐色の谷間。汗をかいた小麦色の肌から、まるで上質な肉を焼き上げたときのような甘い熱気が揺らめき立つ。
「やだ……っ! そんなにジロジロ見ないでよぉ……っ!」
あまりの恥ずかしさに郁魅は両腕で胸を隠そうと顔を背けるが、創真はその腕を優しく退け、両手で惜しみなくその巨乳を包み込んだ。
むにゅぅぅっ! ふにゅんふにゅんっ!
「肉の脂が乗ったみたいに……柔らかくて、手触りが最高だな……」
「やぁっ! そんなに力任せに揉まれたら……感じちゃうからぁ……っ!♡」
創真の大きな掌の中で、豊満な褐色の肉丘が何度も淫らに形を変えていく。指先が意図的に硬く尖りかけた先端を擦り上げるたびに、郁魅の引き締まった身体が跳ね上がった。
くりくりっ! こりこりぃっ!
「ひぃんっ! 強いぃ……っ! でも……気持ちいいかも……っ!♡」
拒絶していたはずの声音に、次第にとろけるような甘さが混ざり始める。創真はタマのように硬くなった乳首を親指と人差し指で軽く摘み上げると、そのまま身をかがめて直接その先端へ口腔を寄せていった。
ぢゅぷっ! ぢゅるるるぅっ!!
「ひゃああぁんっ!? な、口で吸うなんて……卑怯よぉ……っ!♡」
創真の熱い舌先が、硬く尖った乳首を転がすように舐め回し、強い吸引で吸い上げていく。肉魅の肉体はびくびくと激しく跳ね上がり、両手で創真の頭を抱え込むようにして胸を突き出した。
「んぁっ! ぢゅぷっ……はぁっ! 舌で転がさないでぇ……頭がおかしくなっちゃうぅ……っ!♡」
「へへ、こんなに乳首を硬くして……最高にいい肉質をしてるぜ、肉魅」
「言わないでぇ……っ! んはぁぁっ……っ!♡」
創真は反対側の胸も大きな手でしっかりと揉みしだきながら、両方の乳首を代わる代わる舐めしゃぶり、郁魅の甘い喘ぎ声を部屋中に響かせた。
十分に胸を愛撫して熱を込めた後、創真はニッと不敵に笑い、郁魅の短すぎるスカートを遠慮なく捲り上げた。露わになった健康的で引き締まった褐色の太腿を撫で上げながら、そのまま湿り気を帯びたショーツの奥へと指を滑り込ませていく。
ぬるるっ…… くちゅっ……
「あぁんっ! そこ触っちゃダメぇ……っ! ぐしょぐしょになっちゃってるのぉ……っ!♡」
指先が割れ目を撫でた瞬間、すでに抑えきれないほどの溢れた蜜が溢れ出しているのが分かった。郁魅の肉体は創真の手にかかることで完全に熟し、大量の愛液でテカテカと淫らに輝いている。
くちゅくちゅっ! ぴちゃぴちゃぁっ!
「やっぱりな……俺の丼の味が、身体の奥まで染み付いて離れないんだろ?」
「違うもん……っ! アタシはただ、美味しい肉が好きだから……っ!」
意地になって否定しようとする郁魅だったが、吐息は荒く、声には全く説得力がない。創真はショーツを完全に膝まで引き下ろすと、剥き出しになった褐色の秘裂へ直に顔を埋めた。
れろぉっ! ぢゅぷじゅぽっ!
「ひゃあぁぁあ不意打ちやだぁあつっ! 舌で直接舐められてるぅ……っ!♡」
創真は秘所の割れ目を縦横無尽に舐め上げ、溢れ出る濃厚な愛液を味わうように貪り食う。先端の敏感な突起を唇で挟み込み、ころころと舌先で転がした。
ぢゅるるっ! ぐちゅっ!
「あぁぁんっ! そこ一番ダメなとこなのぉ……っ! 創真の舌、温かくて溶けちゃいそう……っ!♡」
「すごい蜜の量だぜ……美味いな、肉魅」
「恥ずかしいこと言わないでぇ……っ! あぁっ、また奥が熱くなってきちゃうぅ……っ!♡」
愛液と創真の唾液が混ざり合い、淫らな水音が部屋に響く。創真は舌の攻撃を続けながら、そのまま長指を一本、二本と膣内へ深く滑り込ませた。
ぐちゅぅっ! じゅぽじゅぽっ!
「ああぁんっ! 中も弱いのにぃ……っ! 舌と指で同時に責められたら耐えられないよぉ……っ!♡」
引き締まった褐色の太腿がガクガクと激しく痙攣し始める。身体全体が快楽の波に呑み込まれ、絶頂の波が押し寄せていた。創真はそのタイミングを見計らい、指のピストン速度と舌の吸引を極限まで高めた。
ぐちゅうぅっ! じゅぽじゅぽぉっ!!
「イクぅぅっ! もう駄目、イっちゃうぅぅうっ!!♡」
ぷしゃああぁっ!! びくびくんっ!!
強烈な潮吹きとともに、郁魅は身体を仰り返して果てた。褐色の肌を激しく震わせながら、大量の蜜を溢れさせてソファを濡らしていく。
「ふぅ……っ! はぁ……っ! アタシ……指と舌だけでこんなにイかされちゃうなんて……っ」
放心状態で腰の力を失い、崩れ落ちそうになる郁魅を創真が優しく抱き留める。その温かい腕の中で、彼女はついに素直な感情を吐露した。
「創真の……男らしさが……アタシの誇りも身体も……全部征服しちゃったよぉ……っ」
「最初からわかってたさ。お前の肉に対する強い情熱……それがお前の本当の魅力だってな」
創真の優しい言葉に、郁魅は涙を浮かべながらコクンと小さく頷いた。
「うん……アタシは肉が好きで……それ以外に何も信じてなかった……。でも今は違う……っ」
湿った瞳で創真を見上げる彼女の表情には、一人の少女としての純粋な愛情が宿っていた。
「創真が好き……アタシの身体も全部あげるから……もっとメチャクチャにして……っ!」
完全に屈服した肉魅。創真は深く頷くと、彼女を抱き上げてソファの背もたれに寄せかけた。
「俺の全てを受け止めてくれ」
そう低く囁くと、郁魅は愛おしそうに微笑み、自ら褐色の太腿を大きく左右に開いてみせた。
「来て……創真の熱い肉棒を……アタシの奥まで全部埋め尽くして……っ!」
創真は自らの熱く昂ぶったペニスを、蜜で濡れた肉魅の割れ目に宛がうと、体重をかけて一気に押し込んだ。
ぬぷぷぅっ! ずぶぅぅんっ!!
「ひぎゃああぁんっ! 入ってきたぁ……っ!! 熱くて太いのがぁ……っ!!♡」
創真の剛直が褐色の秘裂を最奥まで貫いた瞬間、郁魅は歓喜の涙を流しながら叫んだ。仰向けに倒れた状態から、創真は深く太腿を押し開かせ、力強く腰を叩きつけ始める。
ぱんっぱんっぱんっ!! どちゅどちゅぅっ!!
「あっ! あぁんっ! 激しいぃ……っ! 奥のお肉まで叩きつけられているよぉ……っ!!♡」
創真は手加減なしに腰を打ち付け続ける。激しい衝撃が走るたびに、郁魅の豊かな褐色胸が縦横無尽に揺れ動いた。
たぷたぷんっ! ぶるんぶるんっ!
「ふぁあっ! 胸まで暴れちゃってるぅ……っ! 創真に男らしく犯されてるみたいでぇ……っ!♡」
郁魅の口から淫らな言葉が次々と溢れ出していく。もはや強がる余裕などどこにも存在しなかった。
ごりごりっ! ずこんずこんっ!!
「ひぃんっ! 膣壁が擦れて……っ! 感じすぎて頭がおかしくなっちゃうぅ……っ!!♡」
「まだまだ、こんなもんじゃ終わらねぇぞ!」
創真は一度ペニスを引き抜くと、郁魅の身体をくるりと反転させ、ソファの上で四つんバイの体勢をとらせた。弾力のある引き締まった褐色の臀部が、創真の目の前に突き出される。
「あっ……うしろから……!? 創真、そんな体勢で……っ!」
「一番深いところまで突っ込んでやるよ!」
ずぶりぃっ! どすんっ!!
「ひゃああぁぁんっ!! 深いぃ……っ! 奥の奥まで突かれてるぅ……っ!!♡」
バックからの猛烈なピストン。創真は彼女の細い腰をガッチリと掴み、野性的な激しさで腰を叩きつけた。後ろから打ち付けられるたびに、密着した肌と肌がパンパンと淫らな音を響かせる。
どちゅんっ! ずこぉっ! ぐりぐりぃっ!!
「ああぁんっ! 最奥まで届いてるぅ……っ! ダメぇ……壊れちゃうぅ……っ!!♡」
「肉魅、俺の肉の味……忘れられない身体にしてやるからな!」
涙と唾液で顔を濡らしながら、郁魅は快楽の絶頂で狂おしく腰を打ち返した。
「もう忘れられないよぉ……っ! 創真ぁ……っ! アタシもう限界ぃ……っ! イクぅぅうっ!!♡」
ぷしゃああぁっ!! びくびくびくんっ!!
二度目の絶頂を迎えても、創真は腰の動きを緩めない。引き締まった彼女の腰を強く掴んだまま、背後からさらに深く重い突き込みを重ねていく。
ぱんっぱんっぱんっ!! どちゅどちゅどちゅっ!!
「やぁぁっ! もうイってるのにぃ……っ! 止めてぇ……っ!」
「まだだぜ……お前の中に、俺の熱い一番の旨味を全部注ぎ込むまではな!」
最後の一突きを深く叩き込み、創真は彼女の子宮口にペニスを押し当てた。
どぴゅるるぅっ! びゅるるるぅっ!! どくどくどくどくぅっ!!
「ひゃああぁんっ! 熱いのがぁ……っ! お腹の中にドクドク流れ込んでくるぅ……っ!!♡」
大量の精液が褐色の胎内を満たしていく。その暴力的な熱さに、郁魅は三度目の激しいオーガズムへと引きずり込まれた。
びくびくぅっ! ぷるぷるぅっ!
「ふぁぁ……っ! 幸せぇ……っ! 創真の熱さが……アタシの中をいっぱいにしてくれるぅ……っ」
放心した表情でソファに突っこすように倒れ込み、荒い息を吐く郁魅。しかし創真はまだまだ満足していなかった。
「これで終わりだと思うなよ? 今夜は徹底的に教えてやる……俺なしでは生きられない身体ってものをな」
その言葉に郁魅はゾクゾクと全身を震わせた。それは恐怖ではなく、溢れ出す期待と快感への歓喜の震えだった。
「うん……っ! もっと教えてぇ……っ! アタシを創真だけの『肉魅』に調教してぇ……っ!♡」
ふたりの熱く激しい夜は、まだ始まったばかりだった——
食戟が終わり、静まり返った控室の大きなソファ。
甘く濃厚な情熱の余韻が漂う中、郁魅は創真の胸の中にすっぽりと収まり、褐色の素肌を散らして彼の首元へしがみついていた。
先ほどまでの「肉将」としての強気な態度は完全に消え去り、乱れた金髪の間から真っ赤になった耳を覗かせながら、創真の胸元に頬をすり寄せている。
「……うぅ……っ。アタシとしたことが、食戟で負けた上に……こんなにトロトロにされちゃうなんて……」
郁魅は恥ずかしそうにむくれながらも、創真の腕を離しようとはせず、むしろ自分の豊かな胸を強く押し当ててしがみついた。
「でも……すごく熱かった……。アタシの肉以上に、創真の男らしさが……アタシの中に刻み込まれちゃったんだもん……」
「へへ、肉魅の肉へのこだわりがあったからこそ、俺も本気で美味い丼が作れたんだぜ。ありがとな」
創真がぽんぽんと優しく彼女の褐色の腰を撫で上げると、郁魅は「ん……っ」と甘い声を漏らし、上目遣いで一途に彼を見つめた。
「……ふふ、さっきまで『水戸』って呼べって怒ってたけど……やっぱりダメ。これからはアタシのこと……『肉魅』って呼びなさいよ……。アタシの肉も、アタシの身体も……全部あんたのものなんだからね……っ!」
強がりながらも素直に甘えてくる肉魅の可愛らしい姿に、創真は胸を張り、力強い笑顔で手をとった。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、肉魅はとびきり情熱的な笑顔を浮かべ、創真の唇へとそっと甘いキスを落としたのだった。
(第11話 おわり)