合宿の審査が終わった深夜、緊張感が漂うイタリアン厨房。腕を組み、仁王立ちで幸平創真を睨みつけていたのは、遠月OGである角崎タキだった。
スペイン料理店『タキ・アマリージョ』のオーナーシェフであり、「スパニッシュの女王」と恐れられる彼女。口を開けば暴言と罵倒が飛び出すサディスティックな性格と、圧倒的な素材の扱い・スパニッシュの技術。気に入らない者は容赦なく切り捨てる冷酷さで、多くの後輩たちを震え上がらせてきた。
「ハッ! 誰に口聞いてんだよ、この生意気な一年生が! あたしの前で『スパニッシュ』を作るだと? 殺されたいのか怒鳴り散らされたいのか、どっちかにしろよッ!」
鋭い八重歯を覗かせ、攻撃的な言葉を叩きつけるタキ。しかし創真は、白いバンダナをきゅっと頭に締め直すと、ニッと不敵な笑みを浮かべてみせた。
「へへ、タキ先輩のスパニッシュがすげぇのは知ってますよ。だからこそ、俺の『ゆきひら』で培った魚介の知恵で勝負させてほしいんです」
創真が取り出したのは、海老や貝類、真鯛の骨を煮詰めて作った特製の濃縮魚介出汁(スープ・ド・ポワソン)。そこに和風の甲殻類エキスと、隠し味としての炙り醤油、香ばしいサフランを合わせ、平鍋に敷き詰めた米とともに強火で一気に炊き上げていく。
平鍋の底でパチパチと心地よい音を立て、米が一粒一粒旨味を吸い込んでいく。やがて、調理室全体に爆発的な魚介の旨味と、食欲を激しく刺激する香ばしい香りが吹き荒れた。創真は手ぬぐいで額の汗を拭うと、こんがりと黄金色に照り輝く大鍋をタキの目の前に力強く突き出した。
「おあがりよッッッ!」
堂々たる叫びとともに提示された一皿——『ゆきひら特製・極み魚介濃縮パエリア』。
「フンッ! 調子に乗んじゃねぇぞ、庶民が! あたしの舌を納得させられなかったら、タダじゃおかねぇからな!」
タキは悪態をつきながらも、立ち上る香気の暴力に抗えずスプーンを伸ばした。鍋底のおこげ(ソカル)とともに米をすくい、一口口へと運ぶ。その瞬間——タキの脳内に、雷鳴のような激震が走り抜けた。
「っ……!? な、なにこれぇぇぇっ! 魚介の旨味が……脳みそまで直接刺さって……っ!?」
噛み締めた瞬間、米の絶妙な硬さから弾け飛ぶ魚介の濃縮された旨味の奔流。サフランの爽やかな香りと炙り醤油の香ばしさが、海老や真鯛の旨味を極限まで跳ね上げている。本場スペインの伝統技法を踏襲しながらも、一口ごとに全身の血流を跳ね上がらせる怒涛の熱量。
「あたしの得意分野……本場スペイン料理の領域で、こんな圧巻の旨味を見せつけられるなんて……! 罵倒して踏みつぶすはずだったのに……身体の奥が……熱くて痺れて……降伏させられちゃう……っ!」
自身の絶対的な主戦場で創真に見せつけられた、圧倒的な差。サディスティックで高飛車なプライドは音を立てて粉砕され、全身に痺れるような快感が駆け巡った。
タキの強気な顔は真っ赤に染まり、膝から崩れ落ちそうになる。創真はすかさず彼女の細い腰を引き寄せ、強力に抱き止めた。先程までの高飛車な態度とは打って変わり、今のタキはただの可憐な少女のように身体を震わせている。
「おっと、危ねぇな。……どうですか、タキ先輩。俺のパエリアは?」
「勝てるわけ……ないじゃんかよ、バカぁっ! こんなの見せられたら……あたしが……あんたの奴隷になっちゃうだろ……っ!」
タキは涙目になりながら創真の胸元へ顔を埋める。その華奢な身体は未だにパエリアの圧倒的な熱に浮かされているようだった。
「へへ、すげぇ熱い反応するじゃんか」
「うるせぇ……っ! あんたのせいであたしの身体が変になっちまってんだろ……!」
口では威勢よく言い悪態をつきつつも、タキは創真から離れようとしない。むしろ熱くなった身体をより強く擦りつけてくる。創真はニヤリと笑うと、タキの豊かな髪を優しく撫で上げた。
「ほら、落ち着けよ。そんなに俺のこと気に入ったのか?」
「……別にそういう訳じゃねぇけど……っ」
速攻で否定しながらも、タキの頬は隠しきれないほど真っ赤に染まっている。彼女はおずおずと顔を上げると、潤んだ瞳で創真を強く見つめた。
「なぁ……あんたのパエリアみたいに……あたしのこともっと熱くしてくれよ……っ」
普段の過激な毒舌からは想像もつかない甘えた声。創真はニヤリと不敵に笑うと、タキの腕を引いてそのまま壁際へと追い詰めた。
トンッ!
「へぇ……それが本音か?」
「あ……っ! 近ぇよ、バカ……っ!」
焦って後ずさるものの、すぐ背中に壁の硬い感触が当たり、逃げ場が塞がれる。創真はそのまま距離を詰め、タキの耳元へ顔を寄せると熱い吐息を吹きかけた。
ふぅーっ……
「ひゃっ! いきなり何すんだよ、バカぁっ!」
「料理みたいに熱くしてほしいんだろ? なら、まずはじっくり温めないと刺激が足りねぇだろ」
そう言って、創真はタキの細く白い首筋へと唇を寄せ、そのまま情熱的なキスを落とした。
ちゅっ…… ちゅぷっ……
「んんっ! やめろバカ……っ! そんなとこ舐めんな……っ!」
敏感な首筋を食むように攻め立てられ、タキの小柄な身体がピクピクと跳ねる。創真は構わずに唇を滑らせていき、華奢な鎖骨のあたりを強く吸い上げた。
ぢゅうぅっ!
「ひぃんっ! 痕がつくだろ……っ! やめろってば……っ!」
口では相変わらずの抵抗を見せるものの、その声からはトゲが消え、甘く蕩けた響きへと変わっている。創真はクスリと笑うと、今度は制服の服の上から彼女の胸を大きな掌で揉みしだき始めた。
むにゅむにゅっ! ふにゅんっ!
「な……っ! そこ触んなバカぁ……っ!」
「だって、パエリアみたいに熱くなってんだろ? 触りたくなるじゃんか」
こりこりっ! くりくりっ!
「あっ! 乳首つまむな……っ! そこ敏感なんだよ、バカぁ……っ!」
薄手の生地越しに尖った突起を指先で捏ね繰り回され、タキの身体は素直に快楽の熱を帯びていく。創真は器用な手つきで服のボタンを素早く外していった。
ぷつ…… ぷつんっ……
「ちょ……っ! 急に脱がすな……っ! 誰か来たらどうすんだよ……!」
「大丈夫だよ。こんな夜中にここへ来る奴なんて誰もいねぇよ」
あっさりと言い放ちながら、創真はタキのブラジャーのホックを外し、前を押し開いた。
ぷちっ! ぺろんっ!
「ひぃっ! 丸見えだろこれ……っ!」
恥ずかしさでカッと顔を赤くし顔を背けるタキだが、創真の視線からは逃れられない。豊かな白い肌の上に、可愛らしくもつんと上を向いたピンク色の突起が露わになっていた。
「すげぇ綺麗で可愛いな、タキ先輩」
「見るなぁ……っ! 恥ずかしいんだよ、バカ……っ!」
照れ隠しに小ぶりがちな拳を振り上げるものの、そこには全く力が入っていない。創真はその華奢な手首を軽々と掴むと、頭上へと持ち上げて拘束した。
ぐいっ!
「勝手に動いたらダメだろ?」
「な……っ! 離せよバカぁ……っ!」
必死に抵抗を試みるタキだったが、男の力には敵うはずもない。創真は空いた手で彼女の顎をすくい上げると、優しく唇を重ねた。
ちゅぷっ…… ちゅうぅっ……
「んんっ! んんん……っ!」
最初は唇を塞がれる圧力に戸惑っていたタキだったが、すんなりと割り込んできた創真の熱い舌が口内を侵食していく。引き抜こうとしてもうまく力が入らず、歯列をなぞられ、舌を絡め取られるたびに甘い痺れが全身へと広がっていく。
れろれろっ! ぢゅるるぅっ!
「んっ! んんんぅ……っ!♡」
抵抗しようとすればするほど身体から力が抜け、むしろ強烈な男の体温を求めてしまう。濃厚で情熱的なキスをたっぷりと楽しんだ後、創真がゆっくりと唇を離した。
「はぁ……っ! はぁ……っ! バカぁ……っ! いきなり舌入れるなよ……っ!」
「嫌だったのか?」
「べ……別に、嫌とかじゃ……ねぇけど……っ」
真っ赤な顔で視線を泳がせるタキ。その可愛らしい素直さに、創真の口元から笑みがこぼれた。
「おい、なにニヤニヤ笑ってんだよバカ……っ!」
「いや、タキ先輩がすげぇ可愛いと思っただけだよ」
「か……っ!? そんな恥ずかしいこと言うな、バカ……っ!」
慌てて否定するものの、声はすっかり上擦っている。創真は優しくタキのショートパンツのフックに手をかけた。
しゅるるっ…… すとんっ……
「ちょっと待て……っ! そっちはまだダメ……っ!」
一瞬で下着姿にされてしまい、慌てて手で隠そうとするタキだが、創真の手によってすぐに阻まれる。露わになったのは、彼女のイメージにぴったりな黒色のセクシーなショーツだった。
「すげぇエロくて似合ってるな、これ」
「見るなぁ……っ! 変な視線向けるな、バカ……っ!」
必死に恥部を隠そうと身体を捩じるタキだが、創真に強引に太腿を押し開かれる。創真は布地の上から指先でそっと割れ目を撫で回した。
さわさわっ…… すりすりっ……
「ひぃっ! 触るなバカぁ……っ! 痺れるだろ……っ!」
「もうこんなに濡れてんじゃんか。やっぱり体は正直に感じてんだろ?」
「違う……っ! これは……パエリアの熱のせいなんだよ、バカぁ……っ!」
苦しい言い訳を吐くタキだったが、説得力はゼロだった。黒いショーツの中心部はすでに愛液で湿り気を帯び、滑らかな水音を立て始めている。
くちゅ…… ぬちゅっ……
「ほら、聞こえるだろ? こんなにぐちゃぐちゃな音」
「やだぁ……っ! 聞かせんな、バカ……っ!」
恥ずかしさで全身の体温が跳ね上がる。創真はついにショーツの脇をずらし、溢れる蜜が溜まる秘裂へと直接手を伸ばした。
ぬるっ…… じゅぷぷぅ……
「ひゃあんっ! 直接触るなバカ……っ! 痛い……ううん、変になっちゃうだろ……っ!」
「大丈夫だって。ちゃんと優しくしてやるから」
くちゅくちゅっ! ぬるぬるぅっ!
「んんっ! 指が滑って……っ! ひぃんっ!♡」
濡れた秘唇を押し開き、創真の指先が内部へと侵入する。タキは予想以上の圧迫感と甘い刺激に思わず甲高い声を上げた。
「すげぇ締め付け……。こんなに中を濡らして待ってたのか?」
「違う……っ! バカぁ……っ! もう指抜いてくれよ……っ!」
泣き出しそうな顔で訴えるタキだったが、創真は攻撃の手を緩めない。むしろ、さらに深く指を挿入していった。
ずぶずぶぅっ…… ごりごりぃっ……
「ひぃぃんっ! 奥まで当たってる……っ! 壊れるだろ、バカ……っ!」
「壊れたら困るから、ちゃんと先輩の様子見ながらやるよ」
創真はそう言いながら、二本目の指を追加して秘腔を広げた。狭い内壁を強引に押し広げられ、タキの口から甘く激しい悲鳴が上がる。
ぐりぐりぃっ! こりこりっ!
「やだぁ……っ! 広げるなバカ……っ! やめてくれぇ……っ!」
しかし、強がりな言葉とは裏腹に、彼女の身体は欲望を包み隠せなくなっていた。敏感なスポットを指先でじっくり擦り上げられると、甲高い喘ぎ声が厨房に響き渡る。
ぱちゅぱちゅっ! どちゅどちゅっ!
「ひゃあんっ! そこダメぇ……っ! 気持ち良過ぎるだろ……っ!♡」
「ここが弱いんだな? しっかり覚えておくぜ」
執拗なまでの愛撫を受け、タキのプライドと理性が音を立てて崩壊していく。自分から快楽を求めてしまっている事実に顔を真っ赤にしながら、タキは創真の服をぎゅっと掴んだ。
「もう……っ! 我慢出来ない……っ! 早くあたしに入れてくれよ……っ!」
ついに強がりを捨て、自ら挿入を懇願するタキ。創真は満足げにニヤリと笑うと、ズボンのベルトを外し、荒々しく肉棒を解き放った。
カチャカチャッ…… ぶるんっ!
「ひぃっ! 何だよこれ……デカ過ぎだろ、バカ……っ!」
目の前に現れた凶悪なサイズの肉棒を目にして、タキの顔に本気の焦りが浮かぶ。だが、創真はすでに逃がす気などなかった。
「安心しろよ。優しく愛してやるから」
「無理だろ……っ! そんなデカいの入るわけ……っ!」
逃げ出そうとする腰をガッチリと掴んで固定し、創真はぬらつくペニスの先端をタキの入口へとあてがった。
ぬるっ…… ぐぷぷぅ……
「やだぁ……っ! 待って……っ! 心の準備が……っ!」
「大丈夫だって」
ずぶずぶぅっ! ぎちぎちぃっ!
「ひぎぃっ! いだぁ……っ! 壊れる……っ! 死んじゃうぅ……っ!」
太い肉棒が狭い膣道を強引に押し広げながら進入してくる感触に、タキは背中を仰り返して叫んだ。しかし、創真は腰を緩めることなく、ゆっくりと最奥へと突き進めていく。
ごりごりぃっ! ずこんずこんっ!
「奥が痛い……っ! 助けてくれよバカ……っ! 死んじゃうだろ……っ!」
涙をボロボロと零しながら泣き叫ぶタキ。しかし、ペニスが最深部まで到達し、子宮口をズシリと叩くと、痛みが一気に甘いシビれへと変化し始めた。
「はぁ……っ! はぁ……っ! 苦しいよ……っ! 抜いてくれ……っ!」
「もう少しだけ我慢してくれ。すぐ最高に気持ち良くなるから」
創真が優しく語りかけながら、ゆっくりと腰を抽送させ始める。最初は締め付けによる圧迫感が強かったものの、往復するたびにタキの膣内から溢れる愛液が潤滑油となり、極上の快感へと変わっていった。
ぱん…… ぱんっ…… ずちゅずちゅっ……
「ひぃっ! 痛いのに……っ! なんでこんなに気持ち良いんだよバカ……っ!♡」
「だから言っただろ? 先輩の身体も俺を欲しがってんだよ」
創真の言葉通り、タキの喘ぎ声からは苦痛が完全に消え去り、蕩けるような歓喜の声へと変わっていた。創真は一気にピストン運動の速度を早めていく。
ぱんっぱんっ! どちゅどちゅっ!
「ひゃあんっ! 激しいぃ……っ! もうイク……っ! イッちゃうよバカぁ……っ!♡」
「俺もそろそろ限界だ……っ! 腹の上にたっぷり出してやるからな……っ!」
創真はペニスを引き抜き、タキの平らで引き締まった腹部の上に先端を宛がうと、最後の一突きとともに大量の熱い種を解き放った。
びくんびくんっ! ぷるぷるぅっ!
「ひぃぃんっ! イグぅ……ッ! 出してぇ……っ! あたしのお腹にいっぱい出してぇ……っ!♡」
「うぉぉっ! 受け止めろよ、タキ……っ!」
どぴゅるるぅっ! びゅるるるぅっ!! どくどくどくどくぅっ!!
「ふぁぁ……っ! すごい熱いのが出てるぅ……っ! 全身火傷しちゃうよぉ……っ!」
勢いよく放たれた大量の白濁が、タキの白く滑らかなお腹を白く染め上げていく。その生暖かい感触と強烈な快感に、タキは全身をガクガクと痙攣させて絶頂を迎えた。
ぬぽぉっ…… ぴゅっぴゅっ……
「はぁ……っ! はぁ……っ! 疲れたよ、バカ……っ」
すべての力を使い果たし、床の上でぐったりと横たわるタキ。創真は¥、彼女の頭を優しく撫で上げた。
「へへ、良かったぜ、タキ先輩」
「うるせぇ……っ! バカ……っ!」
憎まれ口を叩きながらも、その表情には創真への深い愛着と降伏の笑みが浮かんでいた。
静まり返った厨房の奥、仕込み台の上。
甘く濃厚な情熱の余韻が漂う中、タキは創真の胸の中にぴったりと収まり、彼の首元へ自ら両腕を回していた。
先ほどまでの毒舌で攻撃的な面影は完全に消え去り、乱れた髪と赤くなった耳を覗かせながら、創真の肌に頬をすり寄せ、うっとりと吐息をついている。
「……うぅ……っ。あたしとしたことが、年下の一年生に料理でボコボコにされた上に……こんなにトロトロにされちゃうなんて……」
タキは恥ずかしそうにむくれながらも、創真の胸元を離そうとはせず、むしろ抱きつく腕にぎゅっと力を込めた。
「でも……すごく熱かった……。あんたのパエリアも……あたしを叩きのめしたその男らしさも……っ」
「へへ、タキ先輩にそう言ってもらえると光栄だぜ。またいつでも勝負してやるよ」
創真がぽんぽんと優しく彼女の背中を撫で上げると、タキは「ん……っ」と甘い声を漏らし、上目遣いで一途に彼を見つめた。
「勝負なんていわないで……あたしのこと……もっと可愛がりなさいよ……。これからは……あんただけの『タキ』なんだからね……っ!」
強がりながらも甘えてすり寄ってくるタキの可憐な姿に、創真は胸を張り、力強い笑顔で手をとった。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、タキはとびきり愛おしそうな笑顔を浮かべ、創真の唇へとそそっと甘く激しいキスを落としたのだった。
(第15話 おわり)