合宿の全日程が終了した夜。静まり返った遠月リゾートの一室、特別ゲスト用の和室には、柔らかな香炉の香りが漂っていた。
畳の上にポツンと座っていた田所恵は、緊張で正座したままの手をぎゅっと握りしめていた。呼び出された理由は「合宿の個人指導および反省会」。呼び出した主は、遠月OGの乾日向子である。
「た、失礼します……日向子シェフ、田所恵です……」
「あら、恵ちゃん。入ってくださいな。そんなに身構えなくても大丈夫ですのよ?」
部屋の奥から現れた日向子は、厨房で見せる凛とした割烹着姿の帯をゆるりと解き、少し肌けさせた艶やかな着物姿だった。おっとりとした笑顔を浮かべながら、日向子は正座する恵の隣へスッと腰を下ろし、彼女の普段着に包まれた細い肩へ優しく手を置いた。
「実はね……私、どうにも落ち着かなくて。あの幸平創真くんという男の子のお料理……そして、彼がもたらす『熱』の余韻に、身体がずっと囚われてしまっているのですわ」
「えっ……っ!? 創真くんの……?」
恵は思わず頬をカッと朱に染めた。恵自身もまた、創真との非公式食戟、そして彼との濃密な夜を経て、身も心も創真の存在なしではいられなくなっていたからだ。
日向子は恵の顔が真っ赤に火照るのを見逃さなかった。うっとりとした目を細め、恵の滑らかな頬へそっと指先を滑らせる。
「ふふ……やっぱり。恵ちゃんも同じなのですね? 彼のあの真っ直ぐな男らしさと、胸を突き刺すようなお料理の熱に……身も心も溶かされてしまったのでしょう?」
「あ……あぅ……っ。な、なんでそれを……っ」
「分かりますわ。だって、恵ちゃんから漂うその甘い匂い……彼にたっぷり愛された女の子の匂いですもの」
日向子はくすりと微笑むと、恵の引き締まった細い腰を引き寄せ、彼女の豊かな胸元へとしなやかに身を寄せた。
「あの男の子の凄まじい情熱を知る者同士……私達、とても良いお友達になれそうですわ。ねぇ恵ちゃん……彼を想いながら、私と一緒に……もっと熱くなりません事?」
「ひ、日向子シェフ……っ!? ん……あぁっ……!」
日向子の柔らかな手が恵の普段着のボタンをゆるりと外し、白くしなやかな肌へと滑り込んでいく。おっとりとした大人の女性が漂わせる濃密な色香と、同じ快楽の記憶を共有する甘い背徳感。
恵の抵抗の言葉は甘い吐息へと変わり、二人は畳の上で深くもつれ合っていったのだった。
日向子のしなやかな指先が、恵の滑らかな鎖骨を這うように優しく撫で上げていく。
そわそわっ…… すべすべっ……
「ん……っ! 日向子シェフの指……冷たくてすごく気持ちいいです……」
「ふふ、恵ちゃんの肌が内側から熱くなっているからそう感じますのよ」
日向子は優しく微笑みながら、恵の普段着のシャツを肩から滑り落とし、彼女の華奢な胸元を剥き出しにしていった。
しゅるるっ…… ぺろんっ……
「あ……っ! 恥ずかしいです……っ!」
「とっても綺麗な身体ですわ。ここも……こんなに固くなっていて」
普段着の下から覗く可愛らしい乳首を、日向子の指先が優しく軽く摘まみ上げる。
くりっ…… こりこりっ……
「ひゃうんっ! そこは……っ! そこは弱いんですぅ……っ!」
「知ってますわ。あの男の子にたっぷり弄られた記憶がありますものね」
左右の先端を同時に優しく転がされると、恵の口からうっとりとした甘い喘ぎ声が漏れ出た。
「んぁぁ……っ! 日向子シェフの指……すごく優しいのに……気持ち良すぎておかしくなりそうです……っ!」
「創真くんの力強い愛撫とは、また違った快感でしょう?」
ぐりぐりぃっ! こりこりっ!
「ひぃんっ! 違いますぅ……っ! 彼みたいに激しくないのに……身体の奥がジンジン熱くなるのを感じますぅ……っ!」
日向子は恵のスカートの中に手を伸ばし、下着の感触を確かめた。布地はすでにぐっしょりと蜜で湿っている。
ぬるっ…… じゅぷぷぅ……
「あらあら……こんなに濡れてしまいましたわね、恵ちゃん」
「やだぁ……っ! あんまり見ないでくださいぃ……っ!」
恥ずかしさで顔を覆う恵の顔を愛おしそうに覗き込み、日向子はそのまま柔らかな唇を重なり合わせた。
ちゅ…… ちゅぱっ…… ぬるりぃっ……
「んむぅ……っ!? 日向子シェフの舌……すごく熱くて甘いです……っ」
「創真くんの荒々しいキスとは違いますわね。どうですか?」
れろれろっ! じゅるりぃっ!
「んぁぁ……っ! 優しくて蕩けちゃいそうですぅ……っ! 口の中が甘くなってきますぅ……っ!」
濃厚な舌の絡み合いから解放されると、二人の濡れた唇の間に透明な唾液の糸が引いた。日向子は恵のショーツをゆっくりと脱がせ、秘部を露わにする。
とろーり…… つー……
「はぁ……っ! そこは汚いですから……っ!」
「汚くなんてありませんわ。恵ちゃんの全てが愛おしいですもの」
日向子は恵のクリトリスに指先をあてがい、優しく円を描くように円滑な愛撫を施した。
くちゅっ…… くりくりっ……
「ひゃあんっ! そこ……そこは敏感なんですぅ……っ!」
「知ってますわ。彼にたっぷり教え込まれた場所ですものね」
ぐりぐりぃっ! こりこりっ!
「あぁんっ! あんまり強い刺激にしないでぇ……っ! 気持ち良すぎて変になっちゃいますぅ……っ!」
快感に身を捩じる恵だったが、日向子は悪戯っぽく微笑みながら体勢を変えた。自らの割烹着と着物の裾を崩し、恵の顔の上に自身の濡れた秘部を位置させる。互いの秘部に口元と手を配する「シックスナイン」の体制へとなだれ込んだのだ。
「恵ちゃん……私を舐めて、恵ちゃんのお口でも気持ち良くしてくださらない?」
「えっ……っ! 日向子シェフのそこを……私がお口で……っ!?」
「ええ……二人で一緒に、もっと甘くなりましょう……っ」
目の前に迫る日向子の成熟した女性の甘い香りに後押しされ、恵はおずおずと舌を伸ばし、日向子の秘唇をそっと舐め上げた。
じゅぽっ…… れろれろっ!
「んあっ……っ! 恵ちゃん……舌遣いがとってもお上手ですわ……っ!」
「日向子シェフのここ……すごく温かくて……蜜が甘いですぅ……っ!」
恵は日向子の秘部に顔をうずめると、熱く湿った割れ目を滑らかな舌先でじっくりとなぞり上げた。中心の小さな突起を唇で優しく含み、繊細に転がすように吸い上げていく。
れろれろっ! じゅぽじゅぽっ!
「ふぁぁっ……!? 恵ちゃん、そんなところ……っ! あんっ! 舌の先で突かないでぇ……っ!」
おっとりとした日向子の声が甘く上擦り、彼女の豊かな太腿がピクピクと痙攣し始める。恵は創真に教え込まれた快感の知識と、女性ならではの繊細な感覚で、日向子が一番感じる場所を執拗に攻め立てた。
ちゅぷちゅぷっ! じゅるるぅっ!
「んぁぁっ! 恵ちゃんの舌……すごく温かくて……頭が真っ白になっちゃう……っ!♡」
「日向子シェフ……っ! 私のお口で……もっと気持ち良くなってください……っ!」
恵は舌の動きをさらに速め、溢れ出る日向子の甘い蜜を余すことなく舐めとりながら、敏感な突起を吸い上げた。
ぐちゅぐちゅっ! じゅるじゅるぅっ!
「ひゃあんっ! もうダメ……っ! 恵ちゃんの舌技……すごすぎるわ……っ! 私……イッちゃう……イッちゃいますわぁ……っ!♡」
恵の熱く激しい舌責めに耐えかね、日向子は腰を激しく浮かせると、絶頂の波に呑み込まれて甲高い悲鳴を上げた。
びくんびくんっ! ぷるぷるぅっ!
「んぁぁぁっ……っ!! イク……ッ! イッちゃいましたわぁ……っ!」
日向子の秘部から溢れ出た溢れんばかりの蜜を、恵は最後の一滴まで残さず舌で受け止めた。息を荒らしてぐったりと力を抜く日向子。しかし恵の秘部もまた、創真と日向子の愛撫によって限界まで高まっていた。
「はぁ……はぁ……っ。恵ちゃんったら……あんなに激しく舐め回すなんて……っ。私、本当にイッてしまいましたわ……」
日向子は驚きと恍惚の混ざった息を吐きながら、今度は恵を至福の頂へと導くべく、彼女の膣内へしがみつくように二本の指を深く挿入した。
ぬるっ…… ぐぷぷぅ……
「んんっ! 入ってきてるぅ……っ! 日向子シェフの指……私の中を優しく掻き回してくれてますぅ……っ!」
くちゅくちゅっ! ぬるぬるぅっ!
「ふふ……お返しですわ恵ちゃん。私の指で……最高に気持ち良くなってくださいな」
日向子は恵のGスポットを狙い、指先を叩き込むように激しくピストンさせた。恵の身体が弓なりに跳ね上がる。
ぐりぐりぃっ! こりこりっ!
「ひぃぃんっ! イクぅ……っ! 日向子シェフの指でも……イッちゃいますぅ……っ!♡」
次の瞬間——絶頂の波とともに、恵の秘部から勢いよく愛液が噴き出した。
ぷしゅっ! びゅるるぅっ!! しょわぁぁぁっ!!
「あらあら……こんなにお潮を吹いてしまいましたわね」
「はぁ……っ! はぁ……っ! 恥ずかしいですぅ……っ。お互いにこんなに気持ちよくなるなんて……思いませんでした……」
乱れた布団の上。柔らかな行灯の光が、二人の火照った素肌を優しく照らしていた。
甘く芳醇な情熱の余韻が漂う中、恵は日向子の豊かな胸の中にすっぽりと収まり、彼女の首元へ顔をうずめていた。
先ほどまでの緊張はすっかり消え去り、乱れた黒髪とカッと赤くなった耳を覗かせながら、日向子の体温にうっとりと甘えている。
「……ふふ、恵ちゃんったら。あんなにすさまじい舌技を持っているなんて……とっても魅力的でしたわ」
日向子は愛おしそうに目を細めると、恵の背中を優しく撫で上げ、彼女の額へそっと甘いキスを落とした。
「日向子シェフ……私、こんな……お互いに舐め合って気持ちよくなるなんて……思ってもみませんでした……っ」
恵は顔を真っ赤にしながらも、日向子の細い腰へぎゅっと抱きつき、その温もりに擦り寄った。
「彼のお料理の熱も凄いですけれど……日向子シェフの優しさと甘さも……胸がキュッとしちゃうくらい、あたたかいです……」
「あらあら……そんな風に言われたら、私、恵ちゃんを解放してあげられなくなってしまいますわ?」
日向子は嬉しそうにクスッと笑うと、恵のあごをそっと指先で持ち上げ、潤んだ瞳を見つめ返した。
「これからは創真くんの目を盗んで……私達だけの『内緒の反省会』、たくさん開きましょうね?」
「はい……っ。日向子シェフ……もっと私を、可愛がってください……」
二人は微笑み合い、解けた髪を絡ませながら、二度目の深く甘いキスを重なり合わせたのだった。
(第18話 おわり)