『秋の選抜』予選の全日程が無事に終了し、熱気と喧騒が去ったアリーナ裏の司会者専用控室。
姿見の前でステージ衣装のリボンを解いていた川島麗は、パイプ椅子にちょこんと座り、大事そうに保温タンブラーを両手で抱え込んでいる佐々木由愛の姿に気づき、フッと柔らかい笑みをこぼした。
「ふふっ……由愛ちゃん、さっきからずーっとそのタンブラー握りしめてるわね。中身、創真くんから貰ったスープでしょ?」
「ひゃいっ!? れ、麗先輩……ッ!」
秘密を見破られた由愛は、リンゴのように顔を真っ赤にして跳ね上がった。普段のアイドルモードではなく、素の柔らかい表情で微笑みかけてくる麗に対し、由愛はおどおどと視線を泳がせながら小さく頷いた。
「あ、あの……はい。幸平くんが……喉に良いからって、さっき淹れてくれて……」
「やっぱりね。あいつ、ホントそういうところズルいのよ。私が長時間の司会で疲れ果ててた時もさ、誰も気づかないようなタイミングで特製の賄い持ってきてくれて……一発で落とされちゃったんだから」
麗は大きな溜め息をつきながらも、その瞳には溢れんばかりの愛おしさと熱が宿っていた。
由愛は目を丸くし、そっと胸の前で手を握りしめた。
「麗先輩も……幸平くんに……?」
「ええ、大好きなの。表向きのアイドルスマイルじゃなくて、本当の私を初めて認めてくれた男の人なんだもん。……でもね、由愛ちゃん」
麗はパイプ椅子の前まで歩み寄ると、すっと視線を下げて由愛の顔を覗き込んだ。
「由愛ちゃんもでしょう? 創真くんを見る目……ただの憧れなんかじゃないわよね」
「っ……!」
由愛の肩がピクッと跳ねた。自分の胸の奥に秘めていた熱い想い。いつも引っ込み思案で自分に自信がなかった自分が、創真の温かいおにぎりやスープ、そして力強い言葉に救われ、恋に落ちてしまったこと。
「私……私なんかが幸平くんを好きになるなんて、おこがましいと思ってました……。でも、幸平くんの料理を食べた時、胸がカッと熱くなって……私、勇気をもらったんです。私も……幸平くんのことが、大好きです……ッ!」
真っ直ぐに想いを口にした由愛。麗は一瞬目を見張った後、愛おしそうに目を細め、由愛の柔らかい頬を優しく撫でた。
「ふふっ、言えたじゃない。えらいわ、由愛ちゃん」
「麗先輩……?」
「私、創真くんを誰かに譲る気なんてさらさらないけど……でもね、由愛ちゃんのその一途で一生懸命な気持ち、すっごく可愛いと思う。創真くんが好きになるのも分かる気がするわ」
「えっ……!?」
「私たち、ライバルだけど……創真くんを大好きな同志でもあるのよ。創真くんのあの優しさ、かっこよさ……いくら語っても語り尽くせないわよね」
麗は由愛の隣に腰掛け、そっと彼女の手を重ねた。
創真の料理の凄さ、男らしい腕、自分たちだけに向けられた真っ直ぐな瞳——創真への想いを語り合ううちに、二人の距離は急速に縮まり、控室の空気は甘く密やかな熱を帯び始めていった。
「麗先輩の手……すごく温かいです……」
「由愛ちゃんの手も……すっごく柔らかくて気持ちいいわ。創真くんのことで胸がいっぱいになって、身体まで熱くなってきちゃった……」
熱っぽい瞳で見つめ合う二人。創真への恋心を共有したことで生まれた絆と密やかな興奮が、二人を包み込んでいく。
「ねえ、由愛ちゃん……創真くんを想いながら、私たち二人だけの秘密……作らない?」
「麗先輩……っ。はい……私、麗先輩となら……っ」
顔を赤く染めた由愛が小さく頷くと、麗は優しく彼女の細い肩を抱き寄せ、甘く芳醇な吐息とともに唇を重ね合わせたのだった。
控え室の床へ、ハラハラとスカートやリボンが脱ぎ散らかされていく。
麗と由愛は互いに華やかな司会衣装を乱し合い、肌を晒しながらソファへと倒れ込んだ。
「ん……っ♡ 由愛ちゃん……こんなに濡れてるじゃん……創真くんのこと考えてこんなに感じちゃうなんて……いけない子だね……っ♡」
「ひあぁっ! 麗先輩の指……少し冷たくて気持ちいいですぅっ! でも私……先輩のこともすごく感じちゃってるんです……っ♡」
うっとりと頬を染めた由愛が、勇気を振り絞って麗の内股の柔肌へと細い手を伸ばす。
「由愛ちゃん……上手ぅ……そこっ♡ そうやって優しく……あんっ♡ 創真くに触られること想像しながら……指を動かしてみて……っ」
「創真くんが……私の指を咥え込んだら……こんな感じですか……っ?」
ぬちゅぅ……っ
「やんっ! 思わず声が出ちゃった……っ! 由愛ちゃんの手つき……創真くんそっくりでゾクゾクしちゃうよぉ……っ♡」
二人は互いの濡れそぼった秘裂へと細い指を挿入し合い、頭の中で思い描く創真への愛おしい想いを互いに重ね合わせていく。
「私達……今この瞬間も創真くんを想いながら……身体も心も繋がってるんだね……っ♡」
「麗先輩……っ。創真くんに見られたら恥ずかしいですけど……でも先輩と一緒にいると……っ」
「一緒にいるからこそ胸がキュッとして感じちゃうんでしょ? フフ……それって私達が創真くんを想ってる何よりの証拠だよ……っ♡」
麗は由愛の細い脚を大きく開かせ、自身の濡れた秘所をぴったりと押し当てた。
すり……すりゅっ
「ひぁっ! これ……擦れ合ってる感覚……創真くに力強く責められてるみたいですよぉっ♡」
「でしょ? もっと私の体温感じて……創真くんの温もり想像してみて……っ」
くちゅっ……ぐりっ……
「先輩のクリトリス……こんなに硬くなってる……っ♡ 創真くんのこと考えて勃起してるんですね……っ」
「そうよぉっ♡ だから由愛ちゃんのここも……同じくらいぷっくり勃起させてあげる……っ」
ぐりぐりぃっ!
「ひあぁんっ! イジメないでくださいぃっ! 先輩のほうがエロすぎますぅぅっ♡」
麗は腰を揺らし、秘肉同士を強く擦り合わせながら激しく腰を動かす。
ずりゅっ! ずりゅるるっ!
「あぁんっ! 私もイッちゃいそうぅ……っ! 由愛ちゃんの気持ちいい反応見てたら我慢できないよぉっ♡」
「先輩……一緒にイキましょう……っ! 創真くんを想って……私達二人だけの絶頂を……っ♡」
お互いの腰を強く引き寄せ合い、二人は同時に限界を迎える。
「「イクッ! イグゥゥゥッッッ!!♡♡」」
ぷしゃぁぁぁっ! どぴゅどぴゅどぴゅぅっ!!
大量の潮と滑らかな愛液が激しく飛び散り、ソファの布地を濃く濡らしていった。
「はぁ……はぁ……由愛ちゃんの綺麗な噴水……創真くんにも見せてあげたかったな……っ♡」
「恥ずかしいですぅ……でも……先輩……っ」
絶頂の余韻が残る中、由愛の瞳に密やかな熱と大胆な光が宿った。由愛はソファに横たわる麗の身体を優しく押し倒すと、今度は自ら麗の上に伸しかかり、彼女の身体に跨がった。
「由愛ちゃん……? ふあぁっ……っ!?」
「麗先輩……今度は私が、先輩のこと……いっぱいイカせてあげますね……っ♡」
引っ込み思案なはずの由愛が、創真の男らしさを真似るように力強く麗の両手首を掴み、そのまま首筋から豊かな胸元へと激しく唇を寄せた。
ちゅぷっ……れろぉっ……!
「あんっ♡ やだ、由愛ちゃん……首筋にそんなに強く吸い付いたら……痕がついちゃうよぉ……っ♡」
「ふふっ……創真くんも私にこんな風にしてくれたんです……! 麗先輩も……私色に染まってください……っ♡」
由愛は麗のブラジャーを力強く押し下げ、露わになったピンク色の突起を指先で強く摘まむと、創真の手つきを思い出しながらコリコリと激しく転がした。
くりくりぃっ!
「きゃふんっ♡ ちょっ……由愛ちゃん、指使いが激しいよぉっ! そんな風に責められたら……アイドルなのに変な声出ちゃうぅ……っ♡」
「まだまだですよ……! 創真くんはもっと凄かったんですから……っ!」
由愛は麗の突起を小さな口で丸ごと咥え込み、舌先で激しく突くように舐めしゃぶった。同時に、細い指先を麗のぐしょぐしょに濡れた蜜穴へと一気に突き立てる。
ずちゅぅぅっ……!
「ひあぁぁぁんっ!? 指が……指が深く入ってきたぁぁっ♡ 由愛ちゃん……っ! そんな奥までぐりぐり触らないでぇっ♡」
「ダメです……っ! 麗先輩が創真くんを想ってどんな風に感じてるか……私に全部教えてくださいっ♡」
由愛は二本の指を膣内で激しく折れ曲がらせ、麗の敏感なGスポットをダイレクトに削り取るように激しく抽送を繰り返した。
ぢゅぷっ! ぢゅぷぷっ! くちゅくちゅっ!
「嫌ぁぁっ♡ 気持ちいいぃっ! 由愛ちゃんの手指……細くて奥まで届いちゃうよぉぉっ♡♡」
「先輩……っ! 私の指で……私と創真くんのこと思い出しながらイッてくださいっ♡」
「あぁぁっ♡ イッちゃう! 由愛ちゃんに攻められて……またイッちゃうよぉぉっ!!♡♡」
由愛の激しい指攻めに耐え切れず、麗は背中を大きく反らせて絶頂へ叩き落とされた。
ぷしゃあぁっ! どぴゅぅっ!
「はぁ……はぁ……っ! 由愛ちゃん……っ、すごかったよ……っ♡ あたし……あんなに激しくイカされたの初めてかも……っ」
「ふふっ……麗先輩の可愛い顔……たくさん見られちゃいました……っ♡」
二人は再び互いの身体を深く抱き寄せ合い、熱い密着の余韻に身を委ねた。
「先輩……大好きです……っ! 創真くんのことも……麗先輩のことも……全部好きぃぃっ♡」
「私もよ……由愛ちゃん……っ! 二人でずっと……創真くんのこと追いかけようね……っ♡」
甘く濃厚な唇の重なりを何度も交わしながら、二人はまた新たな快感の波へと沈んでいくのだった。
静まり返った司会者控室。
甘く濃厚な情熱の余韻と、ほのかな女の子同士の甘い香りが漂う中、ソファの上で麗と由愛は乱れた衣装を肌けさせたまま、互いの身体を深く抱き寄せ合っていた。
真っ赤に染まった頬を寄せ合い、荒い息を整える二人。由愛は麗の胸元に顔をうずめ、幸福感に満ちた瞳でうっとりと吐息を漏らした。
「……はぁっ……麗先輩……っ。私……女の子同士でこんなに気持ちよくなるなんて……夢みたいです……っ」
「ふふっ……私もよ、由愛ちゃん。創真くんへの気持ちを分かち合えたからこそ……こんなに熱くなっちゃったのかな……」
麗は愛おしそうに由愛の髪を指先で掬い上げ、優しくその額にキスを落とした。
「由愛ちゃん……これからも、司会コンビとして……そして創真くんを一緒に愛する仲間として、よろしくね」
「はいっ……! 麗先輩! 私、麗先輩のことも……創真くんのことも、だーい好きです……っ!」
二人は微笑み合い、再びそっと甘いキスを交わした。
創真という存在を通じて固く結ばれた絆と恋心を胸に、二人は互いの温もりを確かめ合うように、静かに抱き合い続けるのだった。
(第31話 おわり)