月饗祭開幕の数日前。中央エリアの片隅に設営された『幸平』の模擬店厨房には、深夜まで激しい炎の爆発音と香ばしい中華スパイスの芳香が吹き荒れていた。
「甘いぞ幸平! 中華鍋の振りがまだ浅い! 強火の熱を食材の芯まで一気に叩き込むには、手首の返しと重心の移動が命なんだよッ!」
威勢のいい声を張り上げ、創真の隣で中華鍋を豪快に煽ってみせるのは、中華料理のスペシャリスト・北条美代子であった。
男顔負けの力強さと繊細な火入れ技術を持つ彼女は、創真の無謀とも思える「久我飯店への正面突破」に真っ先に名乗りを上げ、自身の中華の極意を叩き込んでいたのだ。
「へへッ、なるほどな! 鍋の角度をこうして……炎の頂点を食材に潜らせるように煽る……こうかッ!」
「そう! その筋の良さは大したもんだけどさ……あたしが教えるからには半端な技術で久我先輩に負けるなんて絶対許さないからね!」
美代子はカッと頬を紅潮させながらも、どこか誇らしげに創真の腕の動きを直接指導する。
「創真くん、美代子ちゃん! 差し入れのお茶と、仕込みの合間に食べられるおにぎり持ってきたよ!」
そう言って、汗をぬぐう二人に優しく声をかけたのは田所恵だ。
恵は全体の調理プロセスの整理や、接客時のきめ細やかな配慮、そして隠し味となる和風出汁の調整を一手に引き受け、厨房の精神的支柱となっていた。
「ふん、創真! 私が仕込んだ最高等級のA5ランク牛肉と肉汁の調整もバッチリだぞ! これなら久我飯店の麻婆豆腐の肉気なんて一足飛びで叩き潰せるわ!」
さらに、豊満な胸元を大きく覗かせたレザービキニ風の衣装で、最高品質の肉の切り分けと下味付けを完璧に終わらせた水戸郁魅(にくみ)が、胸を張ってドヤ顔を決める。
「恵、郁魅、そして美代子……! サンキューみんな! このメンツとこの料理なら、絶対に勝てるぜ!」
創真が不敵で力強い笑顔を浮かべると、恵、郁魅、美代子の3人は、同時に胸をキュンと跳ねさせ、顔を真っ赤に染めながら創真を見つめたのだった。
そして迎えた月饗祭本番。
初日こそ久我飯店の圧倒的な集客力と知名度に押され赤字を叩き出したものの、創真たちは決して諦めなかった。
美代子から叩き込まれた圧倒的な強火の中華技術。
郁魅が吟味し尽くした極上の肉の溢れる旨味とジューシーさ。
恵が施した、辛さの中に身体を包み込むような温かな和風出汁のやさしさ。
それらが結実した『胡椒餅(コショウモチ)』と『特製石焼き麻婆豆腐』の進化版は、口コミで瞬く間に噂が広がり、客足は大爆発を起こした。
「すごい……! 久我飯店の行列を完全に飲み込んでいるわ……!」
「創真くんの料理と、みんなの協力が……あの久我飯店を超えたんだ……!」
最終日、売上ランキングの発表。
中央エリアにおいて、並み居る強豪や十傑・久我照紀率いる久我飯店を抑え、なんと『幸平臨時店舗』が見事にエリア売上第1位を獲得したのだ!
「やった……! やったぞみんなーーーっ!!」
大歓声が上がる模擬店。快挙を成し遂げた達成感と歓喜の中で、創真、恵、郁魅、美代子の4人は、熱い抱擁を交わし合ったのだった。
月饗祭が幕を閉じ、すべての片付けが終わった深夜の極星寮・創真の部屋。
畳の上には、創真が全員の労をねぎらうために作った豪華なまかない料理と、冷えた飲み物が並べられていた。
「いやー! マジでみんなのおかげだ! 恵の配慮、にくみの最高の肉、そして美代子の中華の仕込みがなきゃ、久我先輩には絶対に勝てなかった! ホントにありがとうな!」
創真が爽やかに笑いながら頭を下げると、3人は顔を見合わせ、照れくさそうに笑った。
「ううん、創真くんが最後まで諦めないで引っ張ってくれたからだよ……! 私、創真くんと一緒に戦えて……本当に嬉しかった……っ」
恵が潤んだ瞳で創真を見つめると、郁魅も素直になれない様子でそっぽを向きつつ、頬を真っ赤に染めた。
「ば、バカね! 私はただ、お前が困ってたから手を貸してやっただけよ!……でも、お前と過ごしたこの数日間……すっごく楽しかったんだから……っ」
そして、美代子もいつものサバサバした態度を崩し、胸元を押さえながら上目遣いに創真を見つめた。
「あたしもさ……男顔負けなんて言われてずっと一人で突っ走ってきたけど……幸平、お前にあたしの技術を頼りにされて、認めてもらえたこと……すごく嬉しかった。お前のためなら、あたし……なんだってできるよ」
月饗祭をともに駆け抜けた達成感、創真という男への尊敬、そして胸の奥で爆発寸前まで膨らんでいた甘い恋心。
酒すら入っていないのに、3人の頬は可憐な朱色に染まり、部屋の中には急速に甘く濃密な熱気が立ち込め始めた。
「みんな……そんなに可愛い顔して言われたら、俺も我慢できねぇじゃねぇか……」
創真が不敵で男らしい笑みを浮かべ、左右と正面に座る3人の細い腰と手をグッと強く引き寄せる。
「「「あ……あんっ……っ!!」」」
3人同時にこぼれ落ちる甘い悲鳴。
健気に支え続けた恵、素直な愛を溢れさせる郁魅、そして乙女の素顔を見せる美代子。
最高峰のヒロイン3人が、創真の逞しい胸元へと雪崩れ込むように身を委ね、甘く情熱的な夜の宴が幕を開けたのだった。
創真を中心にして畳の上に敷かれた布団の上。豪華な料理の残り香と、汗ばんだ肌の甘い体温が入り混じる濃密な空間で、恵・郁魅・美代子の3人は創真にしなやかな身体を預け、乱れた喘ぎ声を漏らしていた。
「創真くん……私のお肉も、もっと……強く抱きしめて……っ」
恵がウルウルと潤んだ瞳で懸命に訴えかける。創真がその健気な姿に応えるように、柔らかな背中を手ぐしで優しく撫で上げると——
すりっ……ぬちゅぅっ!
「ひゃあぁっ!? 背中を撫でられただけで……私……奥まで熱くなっちゃう……っ」
恵の華奢な肢体がビクビクと可愛らしく震える。
「へへ……恵は料理の時と同じく丁寧だな。撫でてやるだけで、すぐにトロトロになってくれる」
創真がニヤリと悪戯っぽく笑うと、反論するように反対側から郁魅が猛アピールを開始した。
「ちょっと待ってよ創真! さっきから恵ばっかりじゃない! 私にも何かしてみなさいよ!」
強がりな言葉とは裏腹に、欲望を抑えきれない郁魅は自ら創真の太ももの上へと跨がった。
ずしんっ!
「おぉっ! にくみのこの柔らかな重み……相変わらず圧巻だな!」
「むぅっ! 失礼ね! でも……お前の熱い体温……たまらないわ……っ」
郁魅は我慢できないといった様子で、溢れ出す蜜に濡れた自身のショーツを横へとずらす。
すすぅっ……ぴとっ!
「きゃあっ!? 創真の手……思ったよりずっと熱いじゃない……っ!」
「あんっ! そっか……料理の特訓で鍛え上げた手のひらだからか……っ」
創真の手指が、露わになった郁魅の溢れる秘部へと容赦なく滑り込む。
ぐちゅぅっ!
「ひゃあぁんっ! 指が……一番奥の熱いところまで来てるぅっ!」
快感で郁魅の声が甘く裏返る。創真はさらに指先を回転させ、蜜壺をかき回した。
ぐりゅぐりゅっ!
「あんっ! くすぐったいのに……すっごく気持ちいいわよぉっ!」
その様子を横からじっと見つめていた美代子が、痺れを切らしたように二人の間に割って入る。
「二人ともズルいぞ……幸平、あたしのことも忘れないでよね?」
美代子はそう言うと、自分から調理着のボタンを外し、ブラジャーの紐を肩から滑り落とした。
ぷつっ! ずりずりっ!
「きゃあっ!? なんで急に脱ぎ出すんだよ美代子……っ」
創真が思わず目を丸くすると、美代子は妖艶にニヤリと笑った。
「だって今日は三人全員を平等に愛してくれるんだろ? だったら……遠慮なんて必要ないじゃない」
くにゅぅっ!
創真の逞しい胸板に、美代子の張りのある豊かな乳房が直に押し付けられる。
「幸平の熱……全部あたしの中に注ぎ込んでもらうからね……っ」
「美代子……その胸のサイズと迫力は反則だぜ……っ」
あまりの刺激に創真が理性を失いかけると、美代子は耳元へと吐息を吹きかけ、甘く囁いた。
「ほら……あたしの中にも……幸平の熱い身体をちょうだい……っ」
創真の理性の糸が、ついにぷつりと切れる。
「3人とも……そんなに甘えられたら……俺ももう止まらねぇぜ……っ!」
創真が上半身を力強く起こす。
ぐいっ! どさっ!
恵が布団の上へ押し倒される形になり、戸惑いながらも素直に両脚を広げていく。
ふわりっ……くぱぁっ!
「きゃあぁんっ!? 創真くん……私の恥ずかしいところ、丸見えだよぉっ!」
「恵のここ……料理の時みたいに、時間をかけて丁寧に煮詰めさせてもらうよ」
ずにゅぅっ!
創真の太い指が、愛液でドロドロになった恵の秘裂へと潜り込む。
「ひゃあぁんっ! 指を入れられるだけでもうダメぇッ!」
一方、郁魅も負けじと創真の腰の上に乗り直し、自身の秘部を創真の固くなったモノへと押し当てる。
ずしんっ!
「創真……私にも早く頂戴……っ」
自ら創真のペニスを手で導き、欲望のままに腰を落とし込んだ。
すりすりっ……ぐぷぷぷっ!
「きゃあっ!? 入ってきたぁっ! すごく太くて熱いわ……っ!」
郁魅が快楽に狂ったように上下に激しく動き始める。
ぱんぱんぱんっ! ぐちょぐちょぐちょっ!
「あんっ! 激しすぎて……頭が飛んじゃいそうだわよぉっ!」
創真も下から力強く腰を突き上げる。
どすんどすんっ!
「ひゃあぁっ! 奥のいちばん深いところまで来てるぅっ!」
美代子も背後から創真の背中にぴったりとへばりつき、豊かな胸を押し当てながら首筋に唇を寄せた。
もみもみ……ちゅぷちゅぷっ!
「幸平……あたしにも熱いキスをしてよ……っ」
れろれろ……ちゅぷんっ!
三人の嬌声が重なり合い、部屋の中を満たしていく。
「創真くん……私をもっと強く感じさせてぇっ!」
「創真ぁっ! 私の身体ももっと壊すくらい愛してぇっ!」
「幸平……あたしも……あたしももう我慢できないよぉっ!」
創真が愛おしそうに三人を見渡す。
「3人まとめて……最高の天国へ連れて行ってやるよ……っ!」
創真はまず恵の秘部を指先で激しく蠢かせた。
ずりりっ! ずりゅずりゅっ!
「ひゃあぁっ! 指が大事なスポットばかり責めてくるぅっ! イクぅぅッ!」
ぷしゃぁぁっ! びくんびくんっ!
恵が全身を反らせ、盛大に潮を吹き出しながら絶頂を迎える。
次は美代子の秘部へと指を滑り込ませ、強烈なストロークで突き上げる。
ぬちょぬちょっ! ぐちゅぐちゅっ!
「きゃあぁんっ! 動きを止めないでぇっ! おかしくなっちゃうよぉっ! イクっ……イッちゃうっ!」
ぶしゃぁぁっ! がくがくがくっ!
美代子も身体を大きく跳ねさせ、大量の蜜を撒き散らして果てる。
最後に、腰を振り続ける郁魅のウエストを掴み、一気に最奥まで突き上げた。
どすんどすんっ!
「ひゃあぁんっ! 中に……私の中に全部出してぇっ!」
「あぁ……全部受け止めてくれ、郁魅……っ!」
びゅるるるるぅっ! どくどくどくぅっ!
「ひゃあぁぁんっ! 熱いのが出てるぅっ! 大量に出されちゃってるわぁっ!」
創真が放った熱い欲望を子宮口で受け止め、郁魅も盛大に潮を吹き上げながら力尽きた。
「「「「はぁ……はぁ……はぁ……っ」」」」
四人は同時に快楽の頂点から降り立ち、荒い息を吐きながら布団の上に倒れ込んだ。
静まり返った深夜の極星寮。
甘く濃厚なハーレムの情熱の余韻と、ほのかなスモークとスパイスの香りが漂う部屋の中で、布団の上に重なり合うように身を寄せていた4人は、深く満ち足りた息を整えていた。
創真の胸元には恵がすっぽりと頭を乗せ、右側からは郁魅が豊満な肌を寄せて腰に抱きつき、左側からは美代子が照れくささから創真の首筋に顔をうずめている。
乱れた髪と、桜色に火照った3人の美しい肌が、月光に照らされて艶やかに輝いていた。
「……ふあぁっ……創真くん……っ。私……みんなと一緒に創真くんにあんなに激しく愛されちゃうなんて……夢みたい……っ」
恵がトロンとした瞳で創真を見上げ、甘くうっとりとした吐息を漏らす。
「ふふ……本当にね。お前って奴は、料理だけじゃなくて……夜の方もどこまでスタミナがあるのよ……っ」
郁魅も照れくさそうに微笑みながら、創真の胸元に何度も甘いキスを重ねた。
「あたし……男に負けないようにずっと突っぱねてきたのに……幸平の前だと、完全にただの女の子になっちゃうよ……っ」
美代子も朱に染まった顔で創真のコックコートを愛おしそうに握りしめた。
3人の心と身体を完璧に満たし、月饗祭でも大勝利を収めた創真は、胸を張り、眩しい笑顔とともに3人の頭を抱き寄せた。
「へへ! 恵、にくみ、美代子! 俺の料理も……夜の愛も、しっかり味わい尽くしたか?」
3人は顔を見合わせると、とびきり可憐で幸せに満ちた笑顔を浮かべ、同時に創真の頬や唇へと甘いキスを落とした。
そして、3人声を合わせて、愛らしくも誇らしげに叫んだ。
「「「お粗末!!!!」」」
畳の上に響き渡る3人ぶんの甘く可憐な決め台詞。
月饗祭を勝ち抜いた絆と、深まり尽くした愛に包まれながら、創真と3人のヒロインは最高の夜の余韻に浸り続けたのだった。
(第45話 おわり)