遠月学園全土を襲う「残党狩り」の嵐が吹き荒れ、さらには北海道で待ち受ける「進級試験(ツール・ド・ノール)」に向けて、薙切薊率いるセントラルの支配と圧政が苛烈さを増していた。反逆者たちを追い詰める足音が刻一刻と迫り、学園全体に逃げ場のない息苦しい絶望感が漂っている。
そんな中、宮里ゼミの隠れ家的な研究室もまた、いつセントラルの粛清の手が伸びてもおかしくない重苦しい緊迫感に包まれていた。
整然と並べられた大量の料理文献や資料。その中心で、丸眼鏡をかけたボブカットの少女——榎本円は、胸の前でキュッと書類を抱きしめながら、不安げに肩を震わせていた。
「どうしよう……どうしよう……っ。丸井くんやゼミの仲間たちが捕まっちゃって、進級試験も目前なのに……このままだと私たちの宮里ゼミまでセントラルの支配に飲み込まれて、完全に潰されちゃう……っ」
恐怖と孤立感に押し潰されそうになる円。そこへ、隠れ家の扉が静かに開き、白いバンダナを首に巻いた幸平創真が「よっ、榎本。無事だったか?」と姿を現した。
「幸平くん……っ!?」
創真は不安がる円の様子を察すると、ポケットから小袋を取り出し、机の上に置いた。それは、創真が差し入れとして持ってきた特製の『ゆきひら流・スパイシーナッツと濃厚チーズの焼きクッキー』であった。
「仲間を助けるにしても、お前が倒れたら元も子もねぇだろ。とりあえず食って落ち着けよ」
「幸平くん……ありがとう……っ」
創真の温かい配慮に胸を打たれながら、円は恐る恐るクッキーを手に取り、小さな口で噛みしめた。
サクッ……じわぁっ……
「な……なにこれ……っ!? スパイシーな刺激とチーズの濃密なコクが……お口の中で広がって……身体が熱くなってくる……っ」
創真の料理がもたらす圧倒的な多幸感と濃厚な味わい。そして、迫り来るセントラルの脅威から庇い守ってくれる創真の頼もしい存在感。極限状態の緊張から解放された安心感も手伝い、円の頬は瞬く間に桜色へと染まり、丸眼鏡の奥の瞳が甘くうっとりと潤んでいった。
「う〜ん、やっぱり幸平くんの料理はすごいね……。なんだか、進級試験やセントラルの恐怖でいっぱいだった気持ちが嘘みたいに吹き飛んじゃった……っ」
「へへ、そりゃ良かった。榎本が頑張ってるのは知ってるからな。困ったときは頼ってくれていいんだぜ?」
そう言って創真がポンポンと優しく円の頭を撫で上げると、創真の大きな手の熱と逞しい腕の存在感がダイレクトに伝わってきた。円の胸の奥はキュンと甘く熱く締めつけられ、耳の先まで真っ赤に火照っていく。
自分を対等な料理人として認め、力強く包み込んでくれる創真。その圧倒的な包容力と野性味に触れた瞬間、円の中に秘められていた憧憬と甘い情愛が爆発した。
「幸平くん……私ね、本当はずっと幸平くんの自由で強い姿に……憧れてたの……っ。私を……私のことも、幸平くんの熱さで満たしてほしい……っ」
「榎本……っ!?」
静まり返った研究室の中、円は意を決したように創真の逞しい胸元へと強く顔をうずめた。
熱い吐息が密やかな部屋の中に充満し、整頓されていたはずの資料が床の上に散らばっていく。創真の胸にしがみつく格好となった円は、乱れたボブカットの隙間から、蕩けた瞳で創真を見上げていた。
「幸平くん……私、恐怖で怖かったのに……幸平くんに触れられたら、なんだか体中が甘くて熱くなっちゃったの……っ」
「榎本……急にそんな可愛い顔で頼まれたら、俺だって男だぜ……?」
「いいよ……っ。幸平くんにだったら、私……どうにされちゃってもいい……っ!」
円は丸眼鏡を少しずらしながら、自らの制服のボタンを焦る手つきで解いていった。弾け飛ぶように開かれたブラウスからは、年相応に柔らかく可憐な白い膨らみが露わとなり、創真の目の前に突き出される。
「幸平くん……触って……っ。幸平くんの大きな手で、私をいっぱい触ってほしいの……っ!」
創真は円の素直な歓びに答えるように、その大きくて温かい手で自ら円の可憐な胸元を包み込み、優しく揉みほぐした。
むにゅっ……やわやわ……
「ああんっ……! 幸平くんの手……すごく大きくて温かい……っ! 胸がキュンキュンして、お腹の奥が変になっちゃいそう……っ!」
「榎本……お前、すごく柔らかくて……温かいな……っ」
創真の指先が円の繊細な乳房を優しく擦り上げると、円は背筋をビクンと跳ねさせ、甘い吐息を漏らした。
「私……幸平くんのこと、もっと感じたい……っ」
創真の愛撫にうっとりと頬を染めた円は、おずおずと膝をつき、創真のズボンのベルトに細い手を伸ばした。金属音を立ててジッパーを下ろすと、露わになった力強い熱量をその小さな両手でそっと包み込む。
ちゅぷ……れろ……っ
「んっ……榎本……っ。お前、そんなこともしてくれるのか……っ」
丸眼鏡を少し曇らせながら、円は小さな口をいっぱいに開けて創真の熱さを咥え込んだ。不器用ながらも一途に舌を動かし、愛おしそうに舐め上げていく。
「んむ……ちゅ……ふぁ……幸平くんのすごく固くて……熱いよ……っ。私、幸平くんをもっと気持ちよくしてあげたいの……っ」
一途な円の奉仕を受け取った創真は、彼女の華奢な身体をそっと抱き上げると、敷物の上へと優しく横たえた。スカートを捲り上げ、溢れ出た愛液で濡れそぼる密部へと指先を滑らせ、熱い舌で優しく蜜を掬い上げていった。
じゅぷ……くちゅっ……
「あひゃんっ……!? 幸平くん……そこっ……口で舐められたら……私、おかしくなっちゃうぅっ!」
「へへ、お前の中、すごく甘くて柔らかぇな……」
創真の丁寧な舌使いと指先の愛撫に、円は背中を反らせて甘い悲鳴を上げた。胸の奥から湧き上がる恋心と身体を巡る快感に全身を震わせ、濡れそぼった愛液が溢れ出していく。
「幸平くんの熱いところ……今度こそ私の中に直接頂戴……っ! 幸平くんの情熱、全部受け止めたいの……っ!」
「っ……榎本……! それじゃあ、遠慮なくお前を俺のものにしてやるよ……っ!」
円の一途な情愛に応えるように、創真の中の男としての本能が溢れ出した。創真は円の華奢な腰を力強く抱き寄せると、準備の整った秘部へと、自らの猛りを一気に深く押し込んでいった。
ずぷりっ! ぐちゅっ!
「あぁぁぁんっ!! 幸平くんが入ってきたぁ……っ! すごく太くて……一番奥まで届いてるよぉっ!」
「榎本……っ! お前の中……すごくギュッと締まってて、たまらねぇな……っ!」
ふたりは激しく腰を打ち付け合い、静かな研究室内に甘く湿った水音が響き渡る。
ばちゅんっ! どすっ! じゅぷじゅぷっ!
「はぁあんっ! 幸平くんの突き上げ……すごく強烈……っ! 私、幸平くんにぐちゃぐちゃに愛されてるのぉっ!」
「榎本……っ! お前のこんな可愛い姿、俺にしか見せるなよ……っ!」
「うんっ……! 幸平くんだけだよっ! もっと……もっと奥を激しく突いてぇっ! 一緒にイかせてぇ……っ!」
創真が腰の動きを極限まで加速させ、円の最も敏感な最奥を連続で強く突き上げる。
どすんっ! どすんっ! ぶちゅぅっ!
「あ゛あ゛あ゛ーっ! 榎本……っ! 出るぞっ!」
「い「く"ぅ"ーーーっ!! 幸平くんの熱い愛……私の中に……いっぱい頂戴ぃぃっ!!」
びゅるるるぅーっ! どくどくどくぅっ!
創真の猛りから解き放たれた濃厚な精液が、円の深奥へとドクドクと直接注ぎ込まれていく。
「んあぁぁっ……! 温かい……っ! 幸平くんの熱いのが……私の中に溢れてる……幸せぇ……っ!」
円は歓喜の声を上げながら盛大に絶頂を迎え、身体を激しく痙攣させながら創真に強く抱きついたのだった。
しんと静まり返った研究室。
散らばった資料と甘い情事の余韻が漂う空間で、敷物の上でふたりは互いの体温を感じながら重なり合っていた。
円は眼鏡を曇らせながら、創真の逞しい胸元に頬をすり寄せ、幸福感に満ちた甘い吐息を漏らしている。
「……ふあぁっ……幸平くん……っ。私、本当に幸平くんと結ばれちゃったんだね……っ」
「榎本……悪かったな、こんなところで激しくしちゃって。でも、お前の気持ち……すっごく嬉しかったぜ」
創真が優しく円の頭を撫で上げると、円は嬉しそうに頬を染め、創真の首元へともっと強く抱きついた。
「ううん……! 私、幸平くんに抱抱ししてもらえて……世界一幸せだよっ! これからも陰ながら、ずっと幸平くんのことを応援し続けるからねっ!」
「おう、ありがとよ! お前がいてくれれば、セントラルなんかに絶対負ける気がしねぇわ!」
創真の力強い言葉に、円は頬をほんのりと赤らめながらも、決意を込めた優しい笑顔を浮かべた。
「うん! 私も、幸平くんなら絶対に勝てるって信じてる。だから……私を思い出して、もっと気合入れていってね!」
彼女の健気な言葉に、創真はいつものニヤリとした笑みを浮かべ、研究室の空気を引き締めるように片手を軽く挙げた。
「お粗末!」
「それじゃ、そろそろ行くか」と立ち上がろうとする創真の首元に、円は名残惜しそうにしがみつき、甘く熱を帯びた唇を重ね合わせる。互いの体温と確かな絆を確かめ合うように深く長いキスを交わし、ふたりは静かに微笑み合いながら次の戦いへと向かっていくのだった。
(第47話 おわり)