【第12章:残党狩りと進級試験ツールドノール編】
第49話:『梁井 メア』
中枢美食機関(セントラル)による容赦なき「残党狩り」。
その二度目の試問会場にて、丼物研究会の存続を賭けて水戸郁魅と激突した梁井メアは、圧倒的な実力差の前に敗北を喫していた。
「嘘……でしょ……? 私が……あの『肉の侵略者』なんかに敗れるなんて……っ! もも先輩にも顔向けできないじゃない……っ!」
サイドポニーの髪を乱し、敗北のショックと苛立ちで震えるメア。そこへ、勝負を見届けていた幸平創真が歩み寄り、ニッと不敵な笑みを浮かべながら特製の「ゆきひら流・極上スパイス重ね肉の特製ケバブ」を差し出した。
「おいおい、勝負はついたが腹は減るだろ? 郁魅の丼も凄かったが、俺のこのケバブも食ってみろよ。負けてカリカリしてちゃ美味いもんも楽しめねぇぞ」
「ふんっ、なによ! 負けた私を馬鹿にしに来たの!? 貴方みたいな大衆料理人が作る安っぽい立ち食いケバブなんて、食べる価値もないわ!」
強がるメアだったが、縦型ロースターで香ばしく炙られた肉汁とオリエンタルスパイス、焦がし醤油の刺激的な芳香に抗えず、恐る恐る一口噛み締めた。
その瞬間——旨味の奔流がメアの胸の奥を激しく突き抜けた。
「っ……!? な……なにこれ……っ!? スパイスの刺激とジューシーな肉汁が溢れて……体中がカッと熱くなっていく……ッ!?」
セントラルの尖兵として他者を見下していたメアのプライドが、創真のどこまでも温かく人間味溢れる料理によって解き放たれていく。
熱い旨味が体中を駆け巡り、メアの冷たかった肌に赤みが差し、着ていた衣装が弾け飛ぶかのように熱く火照っていった(おはだけ)。
「こんな……温かくて美味しいもの……っ。私、郁魅さんに負けたショックも吹き飛んじゃう……っ」
ぽろぽろと涙を零し、毒気を抜かれたメアは、すがりつくように創真の胸元へと飛び込んだのだった。
試問会場奥の静かなVIP控え室。重厚な扉が閉じられ、二人の熱い呼吸音だけが静かに重なり合っていた。
創真はメアの華奢な肩をそっと抱き寄せると、彼女の耳元に顔を近づけて優しく囁いた。
「さっきまでの厳しくて冷たい君とは、随分と雰囲気が違うな」
その温かい吐息と言葉に、メアの可憐な体がビクッと小さく震えた。
「そ……それは……だって、幸平の作った料理があまりにも温かくて……胸の奥が熱くなってしまったからで……っ」
メアは朱に染まった頬を隠すように視線をあちこちへ逸らした。かつての高圧的な刺客の面影はなく、その恥じらう仕草がたまらなく新鮮で可憐に映る。
「もっと見せてくれないか? お高くとまったセントラルの精鋭じゃない、素のままの今の君をさ」
創真が静かに促すと、メアは大きく一度深呼吸をし、おずおずとした手つきでゴシック衣装の首元のボタンに指をかけた。
ぷつり……しゅるっ……
「……こ、こういう、男の人前で服を脱ぐような真似は……非常に苦手なのだけれど……」
恥ずかしさに耳まで真っ赤に染め上げながらも、彼女は創真の視線を受け止め、一枚ずつ丁寧に着脱していく。フリルとレースで装飾された複雑な構造のドレスをすべて脱ぎ終えると、華奢で美しい肌を包む可憐な下着姿の彼女があらわになった。
「……すごく綺麗だよ、メア」
飾り気のない素直な称賛が、創真の口から自然とこぼれ落ちた。
「あ……あまりじろじろと見ないでください……っ。恥ずかしくて、どうにかなってしまいそうです……っ」
恥ずかしさのあまり両手で顔を覆い隠しながらも、その指の隙間から覗く瞳は、どこか創真に褒められたことを嬉しがっているようでもあった。
創真はその細い肩にそっと手を添え、ゆっくりと広々としたベッドの上へと彼女を誘った。
「まずは固くなった身体をほぐして、リラックスしようぜ」
メアをベッドへ仰向けに寝かせると、創真は優しくその柔らかい頬に手を触れた。
すりっ……
「んっ……あ……っ」
温かい手のひらの感触に、メアの口から思わず甘い吐息が漏れ出た。
創真はそのまま顔を近づけ、彼女の薄い唇へとそっと自分の唇を重ね合わせた。
ちゅっ……ぴとっ
「ふぁっ……ん……っ」
ゆっくりと啄むような、優しく丁寧な口づけが何度も繰り返される。
熱く温かい唇の重なりを重ねるうちに、メアの全身に力が入っていた緊張も次第にほどけていった。
「次は……もう少し奥まで触れて、冒険してみようか」
創真の手が滑らかに滑り落ち、彼女の薄い下腹部へと伸びていく。
すーっ……
「ひゃうっ!? あ……幸平……っ!?」
予期せぬ場所への突然の刺激に、メアは跳ね起きるように驚き声を上げた。
「ちょ……ちょっと待ってくださいっ! 心の準備が……っ!」
「ん? 触られるのは嫌だったか?」
創真がわざと意地悪く首をかしげて尋ねると、メアは泣きそうな瞳で首を左右に振った。
「い……いやとかそういう問題ではなくて……っ! その……恥ずかしすぎて、頭がおかしくなりそうなのです……っ!」
「なら、試してみようぜ」
創真は指先をすべらせ、レースの下着越しに彼女の秘められた部位を優しく撫で回した。
すりすりっ……
「あんっ! ……や…やめてください……っ! 音が聞こえてしまいます……っ!」
抗議の声をあげて身を捩るメアだったが、その身体は創真の愛撫に対して素直に反応していた。布地を通じて、すぐにじんわりとした温かい湿り気が指先に伝わり始める。
「でも……ここ、すごく濡れてきてるぜ?」
「~~~っ! それを口に出すのは非紳士的です……っ!」
羞恥心で胸を詰まらせ、メアは枕に顔を押し付けて何も言えなくなってしまう。
創真はそんな彼女の可憐な反応を愛おしく思いながら、ソフトで丹念な愛撫をそのまま続けていった。
くちゅっ……くちゅっ……
密室の空間に、ハッキリとした愛液の濡れた水音が響き始める。
「ほらね、こんなに溢れてる」
「も……申し訳ございません……っ。自分でも身体がどうかなってしまって……制御が効かないのです……っ」
なぜか真面目に謝罪をしてしまうメア。その几帳面で律儀な性格が、創真にはたまらなく愛おしかった。
「じゃあ……そろそろ生地の上からじゃなくて、直接触れてもいいかな?」
優しく問いかけながら、創真は彼女の下着のゴムに指をかけた。
「……どうぞ……っ。幸平の好きなように……してください……っ」
消え入りそうなほどの小さな声で、可憐なお許しが下りた。
創真は一気に下着を引き抜き、彼女の華奢な脚から取り払った。
しゅるるっ……
露わになった美しい下体からは、甘く甘美な香気がほのかに漂い出す。創真はそっと指先を滑らせ、割れ目の中心へと這わせていった。
すーっ……くちゅっ
「ひゃあっ! ゆ、指が冷たいです……っ!」
「大丈夫、すぐに俺の体温で温かくなるから」
創真はゆっくりと指を動かし、固くなった秘唇を解きほぐしていった。
くちゅくちゅっ……
「あんっ……あっ、そこっ……そこはだめぇ……っ!」
特に過敏に反応する小さな突起を見つけ出すと、創真はそこへ指集中して愛撫を加えた。
くりくりっ! こりこりっ!
「きゃあぁっ! し、刺激が強すぎますぅ……っ!」
涙目になって訴えかけてくるメア。しかし、その腰は逃げるどころか、もっと刺激を求めるように創真の指先へと押し付けられていた。
創真は滑りを確かめると、そのまま指先を一本、秘部の中へとゆっくりと挿入した。
ずぷっ……
「んあぁっ! 中に……指が侵入してくるぅ……っ!」
彼女の内部はすでに溢れ出た愛液で十分に潤っており、心地よい熱を帯びていた。創真は浅い位置でゆっくりと指を出し入れしていく。
ぬぷっ……ずぶっ……
「あんっ……奥まで……届いてるぅ……っ」
創真は少しずつ抽送の速度を上げていった。
ぬちゃぬちゃっ! ずぼずぼっ!
「ひゃあぁっ! リズ、リズムが速すぎますぅ……っ!」
ふだんの冷徹な姿からは想像もつかない、可憐で高い悲鳴をあげて喘ぐメア。創真はその姿に突き動かされ、指を二本に増やして深く押し込んだ。
ずぶりゅぅっ!
「ひゃあぁんっ! な、中が大きく広がっちゃうぅ……っ!」
指を曲げて内部を優しく広げるような動きを加える。
ごりごりっ! どすんどすんっ!
「きゃあぁっ! 無理やり拡張されてるみたいで……変になっちゃうぅ……っ!」
溢れ出す快楽の波に、メアの理性はガラガラと音を立てて崩壊していった。
創真は指先で天井付近にある感度抜群のGスポットを的確に捉え、押し上げるように刺激した。
ごりごりぃっ!
「ひゃあぁぁんっ! そこばっかり……狙わないでぇ……っ!」
メアは甲高い声を上げ、身体を弓なりにしならせて絶叫した。
創真は手を緩めず、そこへ連続で指を突き立てた。
こつんこつんっ! どすんっ!
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ! イクッ! イクイックゥッ!」
ついに限界を迎えたメアの身体が大きく跳ね上がった。
ぶしゃぁぁっ! がくがくがくぅっ!
盛大に溢れ出た愛液を吹き散らしながら、メアは全身をガクガクと激しく震わせて絶頂に達した。
「はぁ……はぁ……っ」
あまりの快感の強さに、メアは完全に放心状態となってベッドに倒れ込んだ。
ここで創真も自らの服を一気に脱ぎ捨てた。
ぶるんっ!
熱く硬く猛った男の象徴が、彼女の目の前で姿を現す。
「……メア、もう体調は大丈夫か?」
確認のために優しく声をかけると——
「は、早く来て……私の中に入ってください……っ」
メアは潤んだ瞳で創真を見上げ、弱々しくも切実に懇願してきた。
創真はその素直な言葉に従い、彼女の足を開かせて挿入の態勢に入った。
亀頭の先端を、濡れそぼった入り口へとそっと宛がう。
くちゅっ……ぬるぬるっ
「今……行くからな」
創真は腰を静かに押し進め、彼女の秘部へとゆっくり身体を沈めこませた。
ずぶりゅぅぅっ!
「ひゃあぁんっ! きょ、巨大なものが……奥まで入ってくるぅ……っ!」
未知の大きさに、メアの顔に痛みに似た苦悶と甘い快感が混ざり合う。創真は無理に動かさず、彼女が硬さに慣れるのをじっくりと待った。
「……痛いか?」
「少し……でも……っ。すごく……温かくて……気持ちいい……です……っ」
健気で素直な返答が返ってくるのがたまらなく愛おしい。
創真は彼女の様子を確かめながら、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
ぬぷっ……ずぶっ……
「あんっ……身体の奥で……動いてるぅ……っ」
慣れていくのに合わせ、創真は徐々に突き上げるペースを上げていった。
ぱんっ! ぱんっ! どすんどすんっ!
「きゃあぁっ! つ、強烈すぎますぅ……っ! 身体が真っ二つに裂けちゃいそう……っ!」
メアの身体の構造と反応に合わせ、創真は腰の角度を変えて深く突き刺した。
ごりごりっ! どすんっ!
「ひゃあぁぁんっ! さ、殺人的な快感ですぅ……っ!」
激しい衝撃を受けるたび、メアの理知的な思考は完全に吹き飛び、快楽の渦へと呑み込まれていく。
創真は最後のフィニッシュに向けて、一気に腰の回転を速めた。
どすんっ! どすんっ! がんがんっ!
「ひゃあぁぁんっ! イクゥッ! またイってしまいますぅ……っ!」
溢れる涙と唾液で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、メアは歓喜の悲鳴を響かせた。
創真もまた、彼女の温かい締め付けの中で極限の限界を迎えていた。
ごりごりぃっ! どすんっ!
「だしてぇっ! 幸平の熱いのぉ……私のお腹の中に、いっぱい注いでぇ……っ!」
「了解だ……受け止めてくれ!」
どびゅるるぅっ! びゅくびゅくぅっ!
最奥の子宮口に向けて、創真の熱く濃密な精液が大量に噴射された。
「んあぁんっ! すごい量が……注がれていますぅ……っ! お腹の中が、熱いですぅ……っ!」
ぶしゃぁぁっ! がくがくがくぅっ!
二人は同時に引き裂くような最高潮の絶頂を迎え、身体を固く重ね合わせた。
「はぁ……はぁ……っ! すごい……お腹の奥が、幸平のでポカポカしてる……っ」
結合を解くと、内側に溢れた精液がとろりと太ももを伝ってこぼれ落ちる。創真がベッドに腰掛け直し、少し息を整えていると、メアはベッドからゆったりと身を起こした。
サイドポニーの髪を軽く払い、熱を帯びた瞳で創真を見上げると、彼女は自分から創真の太ももの間に滑り込むように跪いた。
「メア……?」
「……幸平だけ気持ちよくなるなんて、ずるいじゃない。私……幸平をもっと喜ばせたいの。それに、私にこんなすごい快感をくれたお礼……させて?」
顔を赤らめながらも、メアはおずおずと手を伸ばし、まだ熱を帯びて怒張を残す創真のペニスを小さな手で包み込んだ。
ぺたっ……すりすりっ
「うわっ……メア、そんなに丁寧に……」
「ふふ、驚いた? 私……これでも手先は器用なの。幸平のここ……すごく大きくて、まだ固い……っ」
メアはゆっくりと顔を近づけ、亀頭の先端にそっと舌先を這わせた。
れろっ……ぴちゃっ
「んっ……!」
「……かわいい音。幸平も、気持ちいいの……?」
嬉しそうに目を細めたメアは、そのまま先端を口に含み、丁寧に吸い上げ始めた。
ちゅぷっ……じゅるりっ……
小さな口をめいっぱい使い、亀頭の裏側や筋に沿って丹念に舌を滑らせていく。ジュポジュポと甘い水音が静かな部屋に響き渡る。
「くっ……うまいな、メア……っ」
「んむ……じゅぶっ……れろ……っ。幸平が喜んでくれて……嬉しい……っ」
創真の言葉に意欲を増したメアは、さらに深くペニスを口の奥へと飲み込み、上下に頭を振ってご奉仕を続けた。頬をへこませ、熱心に舌を絡める彼女の表情は、どこまでも愛らしく、官能的だった。
じゅぼじゅぼっ! ぐちゅっ!
「あ……もう出そうか……っ! メア、離れろっ!」
「んんっ! だめ……っ! そのまま私のお口の中に……出して……っ!」
メアは瞳をうるませて首を振り、口を離さずにさらに強く吸い上げた。
ちゅうちゅうぅっ!
「くっ……出すぞ……ッ!」
びゅくっ! どぴゅるぅっ!
「んぐっ……!? んっ……ぶくっ……っ!」
勢いよく放たれた二度目の精液がメアの口内に溢れ出す。メアは目を白黒させながらも、一口もこぼすまいとしっかりと受け止め、喉を鳴らしてすべてを飲み干した。
ごくりっ……
「ふはぁ……っ。全部……飲んじゃった……っ。幸平の味……すごく濃くて美味しかったよ……っ」
舌を少し出してペロリと口元を舐めとるメアの仕草に、創真は堪らなく愛おしさを覚えたのだった。
静まり返った試問会場奥の特別控え室。重厚な扉の向こうからは試問の喧噪も届かず、室内には甘く濃密な愛液とスパイスの香気が漂っていた。
照明の光が優しく降り注ぐ大型ソファの上で、乱れたドレスの胸元を軽く押さえたメアは、創真の膝の上にちょこんと座り、彼の首元へと小さく可愛らしい腕を回していた。
かつての中枢美食機関としての冷酷さや、丼物研究会を見下していた態度などは微塵もなく、朱に染まった頬と蕩けたような瞳で、創真の胸元へピッタリと身体を寄せて擦り付けている。
「……ふあぁ……幸平……っ。私……郁魅さんに負けてショックだったはずなのに……こんなにも身体も心も幸平に甘やかされて、全部溶けてなくなっちゃいそう……っ」
メアは甘い吐息を漏らしながら、創真の首筋に何度も小さく可愛らしいキスを落とし、彼の手を愛おしそうにギューッと握りしめた。
「もう……もも先輩の取り巻きなんてどうでもいいの……っ。これからは私を幸平の特別にして……その温かくて美味しい料理と、この逞しい胸で……ずっとずっと甘やかしてね……っ?」
「へへ、任せとけって。悔しい気持ちも吹き飛ぶくらい、いつでもお前に最高の料理作ってやるからな」
創真が優しく笑い、彼女の華奢な体を大きな手で抱き寄せて頭を撫で上げると、メアは「んふぅ……っ」とうっとりとした笑みを浮かべ、創真の頬へそっと甘く濃密なキスを落とした。
すっかり創真に甘えきり、一人の素直で可憐な少女となったメアの姿に、創真は胸を張り、力強い笑顔を見せた。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、メアはとびきり可憐で幸せそうな笑顔を浮かべ、創真の胸の中で愛おしそうに目を細めたのだった。
(第49話 おわり)