北海道を舞台とした苛烈な進級試験(ツール・ド・ノール)を乗り越えた創真たち反逆者連合は、ついに中枢美食機関(セントラル)との存亡をかけた全面対決——連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)へと突入した。
その真っ只中、特設会場のスタジアムに張り詰める極限の緊張感。
十傑第六席として、完璧に整えられた調理台の前に立つのは、江戸蕎麦の老舗の家に生まれ、完璧な室温・湿度管理と技法を叩き込まれてきた眼鏡の美少女・紀ノ国寧々であった。
整然としたシェフコートを隙なく着こなし、眼鏡の奥の冷徹な瞳で創真を見据えながら、規則正しく蕎麦生地を打ち、冷静な口調で言い放つ。
「無駄よ、幸平創真。江戸蕎麦の伝統と技法を極めた私の『桜エビのかき揚げ蕎麦』は完璧。見た目も美しく喉越しも華やかな一番粉を用い、麺の繋がり、茹で加減、かき揚げのサクサク感……すべてにおいて計算し尽くされているわ。貴方のような大衆食堂の雑多な発想で、この伝統の重みに勝てる道理がないわ」
格式と伝統に対する絶対の自負。寧々は一切の隙もない手捌きで、香ばしい桜エビのかき揚げと美しい二八蕎麦を完成させて見せた。
だが、創真は焦るどころか、白いバンダナをきゅっと結び直すと、不敵で眩しい笑みを浮かべた。
「へへ、確かに寧々先輩の蕎麦とかき揚げの技術はマジで半端ねぇよ。華やかな一番粉の喉越しも最高だ。だけどな……料理ってのは伝統の型にハマってるだけじゃ見えてこねぇ『旨さ』と『楽しさ』があるんだぜ! 風味が最も強烈に漂う三番粉の力を限界まで引き出した、俺の『カップ焼きそば風・極上鉄板焼きそば』で、そのガチガチの頭をほぐしてやるよ!」
創真が取り出したのは、甘みや喉越し重視の一番粉ではなく、甘皮ごと挽くことで蕎麦本来の力強い香気と風味が凝縮された「三番粉」。大衆的なカップ焼きそばのチープでジャンクな中毒性を着想の原点としながらも、三番粉の濃密な香りを打ち出した特製の麺に仕立て上げていた。
極小の丸鉄板の上で、ラードと魚粉、芳醇なソースの焦げる甘辛い香気を一気に炸裂させる。麺の表面をパリッと揚げ焼きにし、香ばしい風味と麺の圧倒的な食感を創り出していった。
創真が仕上げて提示したのは——『ゆきひら流・三番粉と焦がし魚粉の特製鉄板焼きそば』。
「な……なんですって……!? 蕎麦の対決で、三番粉の力強い風味とカップ焼きそばの発想を用いた焼きそばですって……!? 伝統を愚弄するのも大概にしなさい……ッ!」
憤る寧々に対し、創真は胸を張り、力強い一言を叩きつけた。
「おあがりよッッッ!」
威勢の良い決め台詞とともに差し出された一皿。寧々は厳格な眼差しで一口分を口へと運んだ。
その瞬間——寧々が固く守り続けてきた伝統と規律の重圧が、弾けるような旨味と豊かな蕎麦の香気の奔流とともに吹き飛んだ。
「っ……!? な……なんて香ばしい麺の食感と、強烈な蕎麦の風味なの……ッ!? 一番粉では決して出せない三番粉ならではの芳醇な香気と、ラードのコク、魚粉の香味が焦がしソースと完璧に絡み合って……お口の中で、ジャンクで圧倒的な多幸感が爆発する……ッ!!」
伝統の型に縛られ、「こうでなければならない」と自分を追い詰め続けていた寧々の心が、創真の自由でどこまでも美味しい料理によって解きほぐされていく。
極上の旨味が体中をカッと熱く火照らせ、隙なくボタンが留められていたシェフコートが弾け飛ぶかのように駆け巡る(おはだけ)。
「こんなにも……自由で、美味しくて……三番粉の魅力をここまで引き出すなんて……! 私……どうしてこんなに意地を張っていたのかしら……」
寧々の眼鏡が微かに曇り、いつも不機嫌そうだった凛とした表情が、ふっと柔らかく穏やかな笑顔へと変わった。
幼少期からの重圧と対抗心が溶け去り、創真という気さくで魅力的な男への深い愛おしさが胸いっぱいに広がる。
「負けたわ……幸平。私の技術も……頑なだった心も、全部貴方に解かされちゃった……っ」
頬を可憐な朱色に染め、穏やかな微笑みで創真を見つめる寧々。創真がニッと優しく笑い、彼女の細く引き締まった腰を引き寄せると、寧々は恥じらいながらも自ら創真の胸元へと甘く甘く身を委ねたのだった。
連隊食戟の熱気が冷めやらぬ特設控え室。窓の外には濃密な夕闇が迫り、静寂が部屋を覆い始めていた。壁際に整然と並べられた調理器具の影が、床の上に細長く伸びている。
「はぁ……はぁ……」
紀ノ国の呼吸は未だに荒く、荒い息吐息が静かな室内に密やかに響いていた。汗ばんだ額には黒髪が数本しっとりと貼り付き、きっちりと着こなされていた白のシェフコートの胸元は開かれ、中に着た学園の制服ブラウスの襟元も少し乱れている。
「寧々先輩……大丈夫ですか?」
創真が心配そうな眼差しを向け、傾きかけた彼女の細い背中をそっと大きな手で支えた。
「……大丈夫……じゃないかも」
彼女は身体の力を抜くように、ゆっくりと傍らの革張りソファへ深く沈み込んでいった。
「貴方の焼きそばのせいで……体中の神経が麻痺してしまっているわ」
「えっ? そんなに効いた?」
突然の言葉に驚く創真に対し、紀ノ国は少しだけ唇を緩め、柔らかく愛おしそうな笑みを浮かべた。眼鏡のレンズには、内側から湧き上がる熱気でわずかに白い曇りが浮かんでいる。
「冗談よ。……でもね、本当に『痺れた』のは確かだわ」
決意を秘めた目つきで、彼女は静かに立ち上がった。制服のプリーツスカートの裾がわずかに揺れ、すれ違うたびに凛とした香りが漂う。
「着替えたいのだけれど……手伝ってくれるかしら?」
更衣室のロッカーが、静まり返った部屋の中でカチャリと乾いた音を立てて閉じた。薄暗い照明が灯る中、紀ノ国のしなやかな背筋が凛と伸びている。
「コックコートを脱がせてもらえるかしら?」
創真へ向き直りながら、彼女は細い指先を自らのシェフコートのボタンへとそっとかけた。
「手先が震えてしまって、上手く動かないの」
「え……いやその、俺が脱がせるんですか?」
普段の冷静な先輩からの予期せぬ頼みに、思わず狼狽える創真。
「何を今さら恥ずかしがっているの?」
紀ノ国はクスリと可憐に笑うと、背中を見せるようにくるりと振り返った。
「早くして頂戴」
覚悟を決めた創真は、緊張で少しこわばる手を伸ばし、彼女の肩から滑り落ちそうなシェフコートへと触れた。
しゅるり……
「痛くないですか?」
「……大丈夫よ。そのまま脱がせて」
ぱさりっ
白いシェフコートが肩から滑り落ち、床へとしなやかに落ちていく。露わになったのは、しっかりと仕立てられた学園の制服ブラウスとタイ、そして可憐なスカート姿であった。
「次はどうすればいいですか?」
「制服も……少しだけ解いて頂戴……」
創真の手先が恐る恐るブラウスのボタンへと滑り込み、ひとつずつゆっくりと押し開いていく。
ぷちっ……ふわりっ
制服越しでもわかる、彼女のしっとりと柔らかな体温と肌の感触が、創真の掌にダイレクトに伝わってきた。
「紀ノ国先輩の匂い……すごく良い香りがしますね」
「変なことを言わないで……」
面と向かって褒められ、紀ノ国の白い頬がわずかに朱色に染まっていく。
しかし次の瞬間——紀ノ国は迷いを吹き切るように自ら手を伸ばすと、創真の服の胸倉をぎゅっと掴み寄せて引き寄せた。
「じゃあ……今度は貴方の番よ」
眼鏡の奥に秘められた黒い瞳が、どこか妖しく艶やかな光を宿して創真を捉える。
「私を解くだけで……終わらせるつもりはないのでしょう?」
簡易ベッドの上で、脱ぎ捨てられた制服やコートを敷物代わりにするようにして、二人の身体がしっくりと重なり合った。
「待って……先輩、そんなに焦らなくても」
創真が一度制しようと声をかける。
「待ちたくないわ……」
紀ノ国の手先は迷うことなく創真のシャツのボタンへと伸び、次々とそれを外していった。
ぷつっ……ぱさりっ
「貴方のせいで……私、もう我慢できなくなっているのよ」
前が開かれたシャツを勢いよく剥ぎ取り、露わになった創真の逞しい胸板へと、細く滑らかな指先をゆっくりと這わせていく。
すりっ……ぺたんっ
「ん……案外、硬いのね」
「紀ノ国先輩……その、眼鏡が……」
「邪魔なのかしら? じゃあ、外すわね」
彼女は自ら耳元に手を伸ばすと、長年愛用してきた眼鏡をすっと外し、サイドテーブルへと静かに置いた。
かたんっ
眼鏡が外された素顔が露わになる。普段の研ぎ澄まされた美貌の中に、どこか無防備で可憐な少女の可愛らしさが覗いていた。
「ふふ……これで、私のお顔がよく見えるでしょう?」
そのまま上体を引き寄せ、二人の唇がそっと重なり合った。
ちゅっ……むちゅっ
「ん……っ!?」
創真も熱に応えるようにして、彼女の柔らかな唇を強く吸い上げていく。
ぢゅぱっ……れろれろっ!
紀ノ国の舌は予想外に積極的な動きを見せ、創真の口内へと深々と絡みついてきた。
「幸平の味……さっきの焼きそばソースの香ばしい名残りがするわ……」
「先輩こそ……老舗の綺麗な蕎麦出汁の香りが残ってますよ……」
甘い吐息とともに、二人の濃密な唾液が密やかに混ざり合っていく。
じゅるっ……れろれろぉっ!
創真が唇を離すと、そのまま彼女の細く白い首筋へと顔を埋めていった。
はむっ……ちゅぱぁっ!
「ここ……すごく感じてるんじゃないですか?」
「……あんっ! 知らないわよ、そんなことっ」
あからさまに背筋を震わせて反応しているにもかかわらず、寧々は意地を張って認めようとしない。
「じゃあ、もっと攻めて認めてもらうしかないですね」
今度は露出した美しい肩口へと、じっくりと温かな唇を押し当てていく。
ちゅうっ……ぴとっ
「ん……っ、そこも弱いのね……」
「ついに認めました?」
「別に……認めたわけじゃないわ……っ」
しかし、強がりな言葉とは裏腹に、身体はあまりの快感に嘘をつけず、紀ノ国の細い腰がかすかに浮き上がっている。創真は彼女のブラウスの胸元をさらに大きく押し広げていった。
するるっ……ぺろんっ
「きゃっ!? いきなりそんなに広げられたら……恥ずかしいじゃないの……っ」
「すごく綺麗ですよ、先輩」
露わになった美しい鎖骨から豊かな胸元にかけて、指先を優しく滑らせて愛撫していく。
すーっ……ふにゅぅっ
「んあぁっ!? そ、そんなに丁寧に触らないでよ……っ」
「丁寧じゃダメですか?」
少し先端に触れ、可憐なピンク色の突起を指先で軽く摘み上げた。
きゅっきゅっ!
「ひゃあぁんっ!? 今のはダメぇッ!」
「可愛い声が出ましたね、先輩」
さらに追い打ちをかけるように、爪先でトントンと優しく弾く。
こりこりっ!
「やめてよぉ……そこだけは本当に弱いの……っ」
「じゃあ、どこなら触って欲しいんですか?」
答えを聞くよりも早く、創真は反対側の胸へと顔を寄せ、直接舌先で優しく舐め上げた。
ぺろっ……ちゅぱぁっ!
「んあぁっ! 不公平だわ……片方だけじゃなくて、両方ちゃんと舐めなさいよ……っ」
命令口調のセリフではあるものの、その声は甘く蕩けており、完全に主導権は創真へと移っていた。
「了解しました」
創真は左右交互に口に含み、じっくりと愛撫を重ねていく。
ぢゅぱっ……ちゅぱっ……れろれろっ!
「あぁんっ! 本当にやり過ぎよぉっ!」
「先輩が自分で欲しがったんですよ?」
創真の右手が、制服のスカートの布地へと潜り込んでいった。
すすぅっ……すべすべっ
「ここも、どうなってるか確認させてもらいますね」
すべすべとした内ももの肌を、掌全体で優しく撫で上げていく。
すりすりっ……ぞくぞくっ
「あんっ!? 手つきがすごくやらしいわよ……っ」
「先輩が魅力的すぎるのが悪いんですよ」
濡れて張り付いたショーツ越しに、熱く火照った秘部をぐっと押し当てる。
ぐいっ……くちゅっ!
「ひゃあぁんっ!? ぬ、濡れてるのがバレてしまうわよぉっ!」
「もう最初からバレてますよ」
細い指先を布地の隙間から直接滑り込ませた。
ぐちゅぐちゅぅっ!
「きゃあぁっ! 本気で触ってきてるじゃない……っ」
「先輩のここ……めちゃくちゃ熱くて、とろとろに溶けてますね」
そのまま一本の指を、奥の温かな狭腔へと深く挿入した。
ずぶずぶぅっ!
「そこは……んあぁっ! 深すぎるわよぉっ!」
「でも、どんどん締まってきてますよ?」
内部の敏感な天井部分を探るように、指先を巧みに動かしていく。
ぐりぐりっ……どすんどすんっ
「そこダメッ! 私の弱い場所ばかり狙わないでよぉっ!」
「先輩も、本当はすごく気持ちいいんでしょう?」
指を激しく抜き差しし、甘い水音を周囲に響かせる。
ずぼずぼっ! ぐちゅぐちゅっ!
紀ノ国の腰が綺麗な弓なりに反り返り、白い太ももが震える。
「ひゃあぁんっ! お、おかしくなっちゃうわぁっ!」
「いいですよ。我慢なんてしないでください」
耳元で低く囁かれる。
「んあぁっ! そんなこと言われたら……っ」
創真は挿入する指を三本へと増やし、さらに奥を突き上げた。
ごりごりぃっ! どすんどすんっ!
「きゃあぁっ! 多いわよぉっ! でも……すごく……気持ちいい……っ」
「もうイきそうなんですか?」
「そんなこと……聞かないでよぉっ!」
言葉とは裏腹に、彼女の膣内は創真の指をきゅんきゅんと強く締め付け、脈打っている。
「はぁ……はぁ……もう、限界だわ……」
「イッてください、寧々先輩」
最後の一押しとして、露出したクリトリスを指の腹で強く押しつぶした。
ぐりっ!
「ひゃあぁぁんっ! イクゥッ!」
ぶしゃぁぁっ! がくがくがくぅっ!
盛大に愛液を吹き散らしながら、紀ノ国は全身を激しく跳ねさせて絶頂を迎えた。
「あぁんっ! こ、こんなに潮を吹いたの……初めてよぉっ!」
「すごく可愛いイキ方でしたよ」
「はぁ……はぁ……バカ言わないで……」
ぐったりとベッドの上に倒れ込む紀ノ国。黒髪は乱れ、白い肌は全身が濃い桜色に染まっている。
創真は立ち上がると、自分のズボンと下着を一気に下ろした。
「次は俺の番ですよ」
荒々しく屹立した男性器が、薄暗い部屋の中で露わになる。
「……すごく、大きいのね……」
視線を横に逸らしつつも、寧々は興味津々といった様子でそれを見つめていた。
「触ってみますか?」
恐る恐る、細い手を伸ばす紀ノ国。
ぺたっ……ぎゅっ
「思ったより……ずっと硬いわ……」
「先輩が優しくしごいてくれると嬉しいんですけど」
「私に……そんな経験や技術があるわけないでしょう?」
そう文句を言いながらも、彼女は手首をぎこちなく上下に動かし始めた。
しこしこっ……ぎゅぎゅっ
「ん……すごく気持ち良いですよ」
「本当かしら……?」
少しだけ自分に自信がないような表情を浮かべる。
「本当です。もっと強く握って擦っても大丈夫ですよ」
「こう……かしら?」
ぎゅぅぅっ!
「いって! ちょっ、ちょっと力入れすぎですって!」
「ご、ごめんなさい……加減がよくわからないのよ……」
創真は苦笑いを浮かべた。
「じゃあ、実践で身体に教えてあげますね」
再び紀ノ国の上へと覆いかぶさり、ベッドに押し倒す。
どさっ!
「えっ!? 待ってよ……まだ心の準備が……っ」
「先輩にあんなに見せて誘ってきたくせに?」
亀頭の先端を、蜜で濡れた入口へとじっくり押し当てていく。
くちゅっ……ぬるぬるっ
「あんっ! 本気で……挿れるつもりなの……?」
「嫌ですか?」
「……嫌なわけ、ないじゃない……っ」
覚悟を決めた創真は、一気に腰を押し進め、最奥まで深く突き入れた。
ずぶりゅぅぅっ!
「ひゃあぁぁんっ!? 急に……奥深くまで入りすぎよぉっ!」
「先輩の中……すごい締め付けですよ。温かくて最高です」
根元まで完全に咥え込ませ、彼女の肉体と一体になる。
「んあぁっ! 圧迫感がすごすぎて……息ができないわ……」
「すぐに慣れて気持ちよくなりますから」
創真は腰をゆっくりと引き、規則正しい抽送を開始した。
ぬぷっ……ずぶっ……どちゅんっ
「あんっ! あんっ! 動き始めたわね……っ!」
「先輩の声……すごく可愛らしくて最高ですよ」
徐々に腰の回転速度とピッチを上げていく。
ぱんっ! ぱんっ! どすんどすんっ!
「きゃあぁっ! 早いわよぉっ! お腹の中を掻き回されているみたいぃっ!」
「先輩も、身体の奥で感じまくってるんでしょう?」
子宮口の最奥を容赦なくノックする。
ごりごりっ! どすんっ!
「そこダメェッ! 赤ちゃんが出来ちゃう場所よぉっ!」
「出来ても、俺たちの子供なら良いじゃないですか」
さらに激しく、深く肉壁を押し開いて突き上げていく。
ずぼずぼっ! ぐちゅぐちゅっ!
「ひゃあぁんっ! 貴方のせいで……私の理性が壊れてしまうわぁっ!」
「壊れたら、もっと素直で可愛い顔を見せてくれるんですよね?」
耳たぶを優しく噛み、甘く舐め回した。
はむっ……ちゅぱっ
「んあぁっ! 同時に色んなところを攻めないでよぉっ!」
「危険な攻め手ほど、効くんでしょう?」
二人の結合部からは、泡立った愛液が溢れ出していた。
「だって……幸平のものが良すぎるのが悪いんじゃないっ!」
「もっと呼び捨てで呼んでくれて良いですよ」
胸元の可憐な突起を指先で強く抓り上げる。
きゅっきゅっ!
「あんっ! 創真……っ! 創真のおちんちんが、気持ち良すぎるのよぉっ!」
「よく言えました。合格です」
創真は最後のリズムに乗り、ラストスパートへと突入した。
どすんっ! どすんっ! がんがんっ!
「ひゃあぁぁんっ! イクゥッ! またイッてしまうわぁっ!」
「俺も……中に限界まで出します……っ!」
子宮の入り口へ向けて、全力で肉棒を叩きつける。
どすんっ!
「だしてぇっ! 創真の精子、お腹の中にたくさんちょうだいっ!」
「全部受け止めてくださいね!」
どびゅるるぅっ! びゅくびゅくぅっ!
「んあぁんっ! 出てるぅっ! お腹の中で温かいのがいっぱいに広がっていくわぁっ!」
ぶしゃぁぁっ! がくがくがくぅっ!
二人は同時に引き裂くような絶頂を迎え、固く抱き合った。
「はぁ……はぁ……すごい量が出ているわね……」
「先輩の中が……あまりにも良すぎたので」
創真が時間をかけてゆっくりと引き抜く。
ずるるっ……とろりっ
結合口から、溢れ出た白濁した液体が垂れ落ちていく。
「あんっ……溢れて垂れてきてしまうわ」
「じゃあ、もう一回俺ので塞ぎましょうか?」
創真の剛直は、すでに再び熱を帯びて反り立っていた。
「まだ……できるというの……?」
紀ノ国はあきれたような、けれど心底嬉しそうな表情を浮かべた。
「先輩が相手なら、何度でもいけますよ」
紀ノ国は自ら脚を緩め、ゆっくりと太ももを開いて見せた。
「……しょうがないわね。もう一回だけ……私に付き合いなさい」
眼鏡を外したその顔は、隠しきれないほどの愛おしさでいっぱいにデレていたのだった。
静まり返った連隊食戟会場の特設VIP控室。
甘く濃厚な愛の余韻と、ほのかな焦がしソースと和風出汁の香気が漂う中、大きなソファの上で、乱れた制服の胸元を押さえたままの寧々は、創真の膝の上にチョコンと腰掛け、彼の首元へうっとりと腕を回していた。
かつての冷徹で固かった面影はすっかり消え去り、朱に染まった頬と蕩けた瞳、そして穏やかで可憐な笑顔で、創真の胸元に顔をうずめている。
「……ふあぁっ……幸平……っ。私……十傑の席次や伝統に縛られて、大切なことを見失っていたわ……っ」
寧々は甘い吐息を漏らしながら、創真の首筋に何度も濃密なキスを重ね、彼の手を愛おしそうにぎゅっと握りしめた。
「貴方に抱かれて……身体の奥まで甘く解かされて……本当に大切な温もりを知ることができたの……。幸平……私、もう貴方から離れられないわ……っ」
「へへ、寧々先輩。やっぱり先輩は、そうやって穏やかに笑ってる方がずっと可愛いぜ。これからも俺の料理、たっぷり食いにな」
創真が優しく笑い、彼女の黒髪となで肩を大きな手で抱き寄せると、寧々は「ん……っ」と愛おしそうに身を擦り寄せ、上目遣いに創真を見つめた。
「ええ……っ。これからは貴方の特別なパートナーとして……私をずっとずっと愛してね……っ」
伝統の重圧から解放され、素直な甘えを爆発させる寧々の姿に、創真は胸を張り、力強い笑顔で彼女の手を握りしめた。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、寧々はとびきり可憐で穏やかな笑顔を浮かべ、創真の唇へとそっと甘く濃厚なキスを落としたのだった。
(第51話 おわり)