月明かりが静かに差し込む、遠月学園・薙切邸の厨房。
前夜にお互いの恋心を確かめ合い、どこかソワソワとした雰囲気を漂わせる薙切えりなと新戸緋沙子の二人は、深夜の調理室で腕を組む幸平創真の前に並んでいた。
「創真……こんな夜遅くに私たちを呼び出して、一体何の用ですの?」
えりなは腕を組みながらつんと澄ましてみせるものの、その頬は微かに桜色に染まっている。隣に立つ緋沙子もまた、創真と目が合うたびにじっと熱い視線を送り、気恥ずかしそうに指先をモジモジと動かしていた。
創真はそんな二人の様子にニッと不敵な笑みを浮かべ、白いバンダナをきゅっと締め直す。
「へへ、二人に食わせたい『試作品』ができたんだよ。いつも頑張ってるご褒美的なやつさ」
創真がそう言ってテーブルへ差し出したのは、ガラスの器に盛り付けられた色鮮やかなドルチェ——『ゆきひら特製・和梨と自家製リコッタの温製ミルフィーユ仕立て』だった。
温かい和梨のコンポートと香ばしく焼き上げられたパイ生地、そしてひんやりとした自家製リコッタチーズが、層をなして美しいグラデーションを描いている。立ち上る甘く芳醇な香りが、調理室全体を包み込んだ。
「おあがりよッッッ!」
堂々たる叫びとともに差し出された一皿。
「ハ……ッ、ドルチェですって!? この私にそんな甘味で挑もうなんて……」
えりなは強がりながらも、立ち上る魅惑的な香りに抗えずスプーンを手にとった。緋沙子もまた、ゴクリと唾を呑み込んでスプーンを差し入れる。
二人が同時にその一匙を口へと運んだ瞬間——劇的な衝撃が走った。
「っ……!? な、なにこれ……甘みが……温もりと冷たさが、体中で弾けて……っ!」
口に入れた瞬間、じっくりと温められた和梨のジューシーな甘みとスパイスの香りが広がり、続いてひんやりとしたリコッタチーズのまろやかなコクが全体を優しく包み込んでいく。温かさと冷たさの絶妙な対比が過敏な『神の舌』と身体を揺さぶり、食べたそばから全身の血行が一気に跳ね上がっていく。
「美味しい……! スープの時とはまた違う、甘く包み込まれるような感覚……! 身体の奥が熱くて、トロトロになりそう……っ!」
緋沙子は瞳を潤ませ、うっとりと息を吐き出しながら自分の身体を抱きしめた。
「嫌……嫌よ……っ! こんな甘い快楽で、私と緋沙子が……二人揃ってどうにかなりそうなんて……っ!」
耐えかねたえりなと緋沙子の膝から力が抜け、崩れ落ちそうになる。創真はすかさず二人の腰に腕を回し、左右からしっかりと抱き寄せた。
「おっと、大丈夫か? 二人とも」
「あ……あぁ……っ、創真……っ」
「創真くん……駄目です、そんな風に二人同時に抱きしめられたら……っ」
創真の身体から漂う男らしい体温と、ドルチェがもたらした極上の甘美な火照り。昨夜お互いに「創真が好き」だと認め合った二人にとって、大好きな男に同時に抱きしめられる刺激はあまりにも強烈だった。えりなも緋沙子も完全に理性が溶け切り、潤んだ瞳で創真にすがりついたのだった。
「……っ! わた……私の身体……どうなってしまったの……?」
創真の温もりを感じたえりなの頬がカッと火照る。先程のドルチェがもたらした甘く優雅な余韻が全身に残っているだけでなく、創真に触れている部分から新たな熱が湧き上がり始めていた。『神の舌』を持つえりなの身体は、創真という男によって完全にチューニングされてしまったかのようだ。
「創真くん……この温もり……私の中であの甘いドルチェの味が蘇ってきます……っ」
緋沙子もまた熱っぽい瞳で創真を見上げている。薬膳のスペシャリストとして培った知識が本能に訴えかけてくる。目の前の青年は単なる料理人ではなく、自分たち女性の身体そのものを『調理』できる稀有な存在なのだと。
「へへ。二人ともすっかり効いてるみたいだな」
創真はいたずらっぽく笑うとえりなのパジャマのボタンを外し始める。抵抗しようとするえりなの手を優しく包み込む。
「待って……っ! こんな……緋沙子が見ているのに……」
「えりな様……私も……見ていてほしいです」
意外な緋沙子の言葉にえりなは驚きで目を見開く。今まで絶対に譲ることのなかった主従の関係が今だけは逆転していた。
「三人で……創真くんの料理の素晴らしさを分かち合いましょう」
その言葉が決定打となった。パジャマが完全に脱がされると月明かりに照らされたえりなの裸体が露わになる。陶磁器のような白い肌とピンク色の乳首がたまらなく美しい。
「すげえ綺麗だぜ」
創真の賞賛にえりなは身を震わせる。同時に緋沙子も自分から制服を脱ぎ始めている。緋沙子の清楚でいながらも健康的な肢体もまた創真の欲望を掻き立てる。
「まずは二人に同時に味わってもらうとするか」
創真はズボンを脱ぎ去ると隆起したペニスを晒す。ドルチェの効果で敏感になっている二人の視線が釘付けになる。
「これが……創真くんの……っ」
「信じられない大きさだわ……っ」
二人が恐る恐る手を伸ばすと固くて熱い感触が伝わってくる。創真のペニスは彼女たちの期待以上の存在感を放っていた。
「俺好みにしてやるからな」
創真は二人の頭をそっと撫でるとえりなの口元へ亀頭を押し当てる。躊躇するえりなだったがドルチェ由来の甘い誘惑に負けてしまう。
れろぉっ! ちゅぱっ!
「んむぅ! くしゃくしゃしてる……っ。でも不思議と……」
えりなの『神の舌』が創真のペニスを確かめるように舐め上げる。その一方で緋沙子は陰嚢を優しく口に含んでいた。
「あぅ……っ! 二人同時にされるなんて……っ」
じゅぷっ! ぢゅるるっ! くぷぷっ!
双方向からの愛撫に創真は思わず腰を引いてしまう。しかし二人は離さない。むしろ更に深く咥え込もうとしていた。
「まだまだこんなもんじゃないぜ」
創真は一度離れると二人を並べて四つん這いにする。後ろから見るお尻の形の違いが実にエロティックだ。
「まずは……どっちからいただくかな?」
「私を……選んでください創真……っ」
「いや私です……っ!」
同時に求める二人を見て創真の興奮が最高潮に達する。まずはえりなを選んだ。
ずぶぶっ! どちゅんっ!
「はぁああぁっ! 来ましたわぁっ!」
「あっ……えりな様……っ」
羨ましそうに見つめる緋沙子のお尻にも創真の手が伸びる。膣内を激しく犯されているえりなと同時に肛門周辺を愛撫される緋沙子。
「あぅっ! そこは……っ! 創真くんっ!」
「我慢できねえだろ? 次はお前の番だぜ」
宣言通りえりなから引き抜くと即座に
ずちゅっ! ぬぷぷぷっ!
「あんっ! 創真くんのが……熱い……っ!」
緋沙子の中もまた待ち望んでいたかのように創真を深々と受け入れる。薬膳の効果も相まって通常以上の多幸感に包まれているようだ。
パンッ! パンッ! ずこんっ!
「あひっ! 奥まで届いて……っ! もう壊れちゃいますぅっ!」
「まだまだこれからだぜ」
創真は緋沙子の腰を掴みながら抽送を続ける。その横ではえりなが嫉妬混じりの熱い視線を送っていた。
「ずるいですわ……緋沙子だけそんなにされて……私にも早く……っ」
「わかってるって」
創真は一旦ペニスを引き抜き今度はえりなの膣口へ充てがう。
ぬぷぬぷっ! ずぷぅぅんっ!
「はあぁあっ! 戻ってきた……っ!」
えりなの膣壁が創真のモノを歓迎するように締め付ける。今度は緋沙子が四つん這いのままお預け状態となる。
「次は僕が慰めてあげますよ」
「あんっ! えりな様……嬉しい……っ」
えりなの指が緋沙子の濡れそぼった秘所へと潜り込む。主従関係を超えた親密な愛撫に二人の快楽はさらに昇華される。
「ふたりとも最高に可愛いぜ」
創真はえりなを突きながらも片手で緋沙子の乳房を揉みしだく。二人の異なる肉体美を同時に堪能する贅沢さに酔いしれる。
どちゅっ! ずちゅぅぅっ!
「あぁっ! 刺さるぅ……っ! 私の中まで創真に支配されてしまう……っ!」
ぐりゅりゅっ! くちゅぅっ!
「あひぃんっ! えりな様の指も……気持ちいい……っ!」
創真のペニスがえりなの子宮口を叩く度に緋沙子の方も絶頂へ向けて高まっていく。二人の感覚がシンクロして一つの巨大な波となって押し寄せてくる。
「そろそろ出すぞ……まずお前からだえりな……っ」
「きてぇっ! 創真の熱いので……私をいっぱいにしてぇっ!」
どぴゅっ! びゅるるるぅぅっ!! どくどくどくんっ!!
「あぁああぁっ! 熱いのが溢れて……くるぅ……っ!!」
大量の精子がえりなの子宮を直撃する。その一部始終を見つめていた緋沙子の秘所も同時に激しく収縮している。
「次はお前の番だぜ緋沙子……っ」
「はいぃっ! 私も……くださいませぇ……っ」
今度は緋沙子の中へとペニスが挿入される。まだ射精直後の敏感な状態だが緋沙子の膣内のうねりがそれを許さない。
ずちゅぅぅっ! どちゅんっ!
「あひぃっ! 先っぽが擦れて……すごぃっ!」
「俺もすぐに出そうだ……全部受け止めろよ」
どぴゅるるっ! びゅるるぅっ! どぷどぷどぷぅぅっ!!
「はぁああぁぁっ! 来たぁっ! 熱いのいっぱいですぅ……っ!!」
二人分の絶頂が重なり合い調理実習室に甘い嬌声が響き渡る。創真の精子を注ぎ込まれた膣内から愛液と混ざり合ったものが滴り落ちている。
「はぁ……はぁ……創真……っ」
「まだ終わらないぜ? 俺が満足するまで付き合ってもらうからな」
創真の言葉にえりなと緋沙子は顔を見合わせ嬉しそうに頷いた。ドルチェの甘美な余韻と共に三人の夜はさらに深く甘やかに続いていく――
静まり返った私室の大きなベッド。
甘く濃厚な情熱の余韻が漂う中、創真を中心に左右へえりなと緋沙子がぴったりと身を寄せていた。
創真の右腕を抱え込むようにして胸を押し当てているえりなは、乱れた金髪を散らしながら、熱っぽい吐息を彼の首筋に吹きかけている。左側では緋沙子が創真の腕に頬をすり寄せ、幸せそうに瞳を細めていた。
「……信じられませんわ。私としたことが、緋沙子と一緒にあなたにこんなにも乱されてしまうなんて……」
えりなは頬を真っ赤に染めながらも、創真の腕を離そうとはせず、むしろギュッと力を込めて抱きしめ返した。
「ふふ、えりな様……でも、とっても幸せですわね。創真くんの温もりを、こうして二人で分かち合えるなんて……」
緋沙子が愛おしそうに囁くと、えりなも恥ずかしそうにうなずく。
「……ええ。悔しいけれど……一人でいるより、ずっと温かいですわ」
二人の高貴で可愛らしい少女たちが、自分を挟んで甘く身を寄せてくる光景に、創真は心底嬉しそうに微笑んだ。
「へへ、喜んでもらえて良かったぜ。二人が仲良く俺の料理を食ってくれて、俺も最高に楽しかった」
創真は左右の二人の頭を優しく撫で下ろした。えりなと緋沙子は「ん……っ」と気持ちよさそうに目を細め、お互いに顔を見合わせてクスッと可愛らしく笑い合う。
「ねぇ、創真……。これから毎日、私と緋沙子のために……あの甘くて温かい料理、作り続けなさいね?」
上目遣いで甘えるように要求してくるえりなに合わせ、緋沙子も「私も、ずっとお供します……っ」と力強くうなずいた。
創真は胸を張り、二人の手をしっかりと握り返しながら力強く宣言した。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、創真の両頬へえりなと緋沙子からの甘いキスが同時に落とされたのだった。
(第5話 おわり)