無事に極星寮への入寮を果たした翌日の夜。極星寮の厨房兼調理室では、吉野悠姫の元気な声が響き渡っていた。
「へへ〜ん! 新入りの創真に、この極星寮の『ジビエの女王』こと吉野悠姫様の実力を見せてあげるわ! 勝負は野うさぎを使ったスパイス焼き対決よ!」
得意気な笑みを浮かべる悠姫の傍らには、自ら寮の敷地裏で手入れし育て上げた極上の野うさぎ肉が並んでいる。野性味溢れるジビエ料理において、悠姫の右に出る者は同学年にはいない。独特の臭みを殺し、肉本来の野性的な旨味を引き出す技術こそが彼女の誇りであり絶対の領域だった。
しかし、対する幸平創真はまったく臆することなく、白いバンダナを頭に締めて不敵に笑う。
「へっ、ジビエか! 面白そうじゃねぇか。定食屋の工夫ってやつをたっぷり味わわせてやるよ!」
悠姫が巧みなスパイス調合でジビエ特有の芳醇な香りを引き出していく中、創真が取り出したのは下町の定食屋でもお馴染みの和風調味料と、柑橘類の果汁、そして数種の隠しスパイスだった。強火で一気に表面を焼き上げ、肉汁を閉じ込めた後、特製のタレを何度もくぐらせて香ばしく炙っていく。
調理室全体に、野性味と食欲を激しく刺激する芳醇な香りが充満する。創真は手ぬぐいで額の汗を拭うと、こんがりと黄金色に照り輝く一皿を悠姫の前に突き出した。
「おあがりよッッッ!」
堂々たる叫びとともに出された一皿——『ゆきひら特製・野うさぎの和風スパイス炙り焼き』。
「ふんふん、見た目は美味しそうだけど……私のジビエを超えるなんて甘いんだからね!」
悠姫は自信満々にナイフとフォークを入れ、ひとくち口へと運んだ。
その直後——悠姫の頭の中で、雷鳴のような激震が走った。
「ッ……!? な、なにこれぇぇぇっ!?」
噛み締めた瞬間、弾力のある野うさぎの身からジューシーな旨味が溢れ出す。臭みは完全に消し去られ、それどころか和三盆と醤油のコク、柑橘のフレッシュな酸味と絶妙なスパイスの刺激が、肉の力強い野性味を何倍にも跳ね上げている。
「うそ……うそでしょ!? ジビエの力強さが、和風のタレとスパイスの融合でこんなに引き立つなんて……! 私が今までやってきた工夫の遥か上……段違いの高みじゃない……っ!」
自身の絶対的な主戦場であり、誰にも負けないと信じていた「ジビエ」の領域で、創真に圧倒的な差を見せつけられた衝撃。悠姫の誇りは心地よく打ち砕かれ、全身に痺れるような熱い快感が駆け巡る。
「あ……あぁ……っ! お腹の奥が熱くて……身体が勝手に火照ってきちゃう……っ!」
完全敗北の快感と、自分を遥かに超える男らしさを見せつけてくれた創真への激しいときめき。悠姫は真っ赤な顔で息を荒らげ、膝から崩れ落ちそうになった。創真はすかさず彼女の腰に手を回し、優しく抱き止める。
「おっと、危ねぇな。……どうだった、俺のジビエは?」
「勝てるわけないじゃん……バカ……ッ! 私の得意分野で、こんなすごいもの見せられたら……もう好きになるしかないじゃない……っ!」
涙目になった悠姫は、自分の胸を叩く創真の胸元へ自ら抱きつき、潤んだ瞳で一途に彼を見つめたのだった。
「……調理室じゃ他のやつらに見られちゃうだろ。場所、変えようぜ」
興奮冷めやらぬ様子の悠姫の手をそっと取り、創真は彼女を促した。悠姫は真っ赤な顔で深く頷くと、創真の服の裾をギュッと掴みながら、吸い寄せられるように自分自身の自室へと彼を導いていく。
自室の扉を閉め、二人きりになった瞬間、静寂の中にふたりの熱い吐息が響き渡る。ベッドの縁に腰掛けた悠姫は、自分の土俵であるジビエ料理で圧倒的な敗北を喫した悔しさよりも、いま体内を駆け巡っている身体の疼きと胸の高鳴りに全身を支配されていた。
「あ……あのさ……創真……」
小さな声で呼びかける悠姫の肩を優しく抱き寄せ、創真はゆっくりと彼女をベッドへ倒し込む。ラフな部屋着姿の彼女は頬を真っ赤に紅潮させながら、期待と緊張の入り混じった瞳で創真を見上げていた。
「悔しいけど……アンタの料理食べたら体が熱くてさ……っ」
確かに悠姫の全身からはほのかな汗とジビエ料理のスパイスの香りが立ち上っている。肉の力強さを引き立てる創真のタレが、彼女の身体に特別な魔法をかけたかのようだった。
「ほら、ここもすごく熱くなってるぜ」
創真が悠姫の太ももから膝口へと手を滑らせると、そこからじんわりと熱い体温が伝わってくる。普段の元気一杯な彼女からは想像できないほど繊細で過敏な反応だった。
「や……っ! だって創真のせいじゃん……! アンタの料理食べたら……変な気持ちになっちゃんだから……っ♡」
創真はそっと顔を近づけ、悠姫の柔らかい耳元へ甘く息を吹きかける。それだけで悠姫の小さな身体がビクンと跳ね上がった。そのまま創真は彼女の薄い唇を優しく塞ぎ、舌を滑り込ませて甘い唾液を絡め合わせる。
ちゅぷっ……ぢゅる……っ
「んむっ……あ……創真のキス……あたたかい……っ♡」
濃厚なキスの余韻を残しながら、創真はゆっくりと悠姫の着ている部屋着のTシャツの裾に手をかけ、頭から優しく脱がせていった。抵抗するように小さく腕を上げる悠姫だったが、その表情には隠しきれない期待と熱っぽさが溢れ出ている。
「アンタさ……本当に手慣れてるよね……っ」
「へへ、料理と一緒で色んな工夫が必要だからな」
やわらかい下着が外されると、他のヒロインたちに比べれば小柄で控えめではあるものの、非常に形の整った可愛らしい乳房があらわになる。創真はその小ぶりで愛しい胸を優しく手で包み込み、手のひら全体で円を描くように撫でまわした。そして引き締まった桃色の頂点を舌先で転がすように舐め上げる。
れろぉっ! ちゅぱっ! じゅるるっ!
「ひゃあんっ! いきなりそんな舐められたら……っ! あ……あそこが熱くなる……っ!♡」
ジビエのスパイスが作用しているのか、悠姫の身体は尋常でないほど過敏になっていた。僅かな手つきや舌の刺激にも激しく背を反らせて反応し、部屋着のショートパンツ越しにも割れ目が急速に濡れはじめているのがはっきりと見て取れた。
「こんなに感じやすいなんて……ジビエの影響かな?」
「ちがうもん……っ! アンタだからだよ……っ!」
悠姫は照れ隠しに強がるように叫ぶが、次の瞬間には創真の大きな手がショートパンツと下着の隙間へと滑り込んでいた。
くちゅっ! じゅぷぷっ!
「やあぁんっ! パンツの中まで……っ! そんな指動かさないでぇ……っ!♡」
既に下着は愛液でぐっしょりと濡れ透けており、創真の指が秘所を撫でるたびに淫靡な水音が部屋の中に響き渡る。悠姫は小さな手でシーツをぎゅっと握りしめながら、無意識に腰を浮かせて快楽を求めた。
「もうびしょ濡れだな。そんなに欲しかったのか?」
「欲しくて悪かったわね……っ! どうせ私は負けた女だもん……アンタの言うことなんでも聞いちゃうんだから……っ!♡」
完全敗北を受け入れた上での甘く切ない告白。その言葉が創真の男としての本能をさらに昂らせた。創真は悠姫のショートパンツと下着をまとめて脱がし去ると、露わになった彼女の股間へ直接顔を埋めた。
ぢゅるるっ! じゅぱっ! ずちゅずちゅぅっ!
「ひぎゃあぁんっ! やだぁ……舌でそんなところ舐めないでよぉ……っ! おかしくなっちゃう……っ!♡」
悠姫の割れ目からは大量の甘い蜜が溢れ出し、創真の顔や唇を濡らしていく。しかしその芳醇な熱量すら、今の彼女には至高の快感へと変換されていた。
「どんどん溢れてくるな。こんなに溢れるなんてすごいぞ」
「褒めても無駄だよぉ……っ! もう……アンタ以外考えられないんだから……っ!♡」
悠姫が潤んだ瞳で訴えると創真はゆっくりと顔を上げた。その顔には悠姫の愛液が伝い、男らしい色気が漂っている。
「じゃあお前の欲しいものを見せてやるよ」
創真がズボンを下ろすと、太い血管の浮き出た脈打つペニスが露わになった。その圧倒的な存在感と熱量に、悠姫は思わずゴクリと唾を呑み込む。
「こんな大きいの……私に入るの……っ?」
「大丈夫だ。どんな勝負にも全力で挑むのが俺の流儀だからな」
創真は悠姫を仰向けに寝かせると、しっかりとした正常位の体勢をとる。溢れる蜜に濡れた割れ目に熱い亀頭を当てがうと、焦らすように少しずつ侵入を開始した。
ぬぷぅぅっ! ずぶぶぶぅっ!
「はぁああぁんっ! き……たぁ……っ! 熱いのが奥まで……っ!♡」
悠姫の狭く温かい膣道が創真のペニスによって押し広げられていく。圧倒的な質量感と熱量に悠姫は恍惚とした歓喜の声を上げた。
「すごい締め付けだ……痛くないか?」
「痛くないもん……っ! それどころかもっと……もっと激しくしてよぉ……っ!♡」
その言葉を受けて、創真は本格的に強烈なピストン運動を開始する。
どちゅんっ! ずこぉっ! ぱんぱんぱんっ!!
「ひゃあんっ! 奥に響くぅ……っ! 身体がバラバラになりそうだよぉ……っ!♡」
創真の豪快な腰使いが悠姫の小柄な肢体を揺さぶる。ジビエのスパイスによって鋭敏化した彼女の身体は突かれる度にピクピクと痙攣し、全身から汗が噴き出した。
ここで創真は悠姫の身体を引き上げ、お互いの胸と身体を隙間なく密着させる対面座位の体位へと移行した。悠姫は創真の首にしっかりと腕を回し、自分の小ぶりな胸を創真の逞しい胸板に擦り付ける。
ずちゅぅぅ……どすんっ!
「あぁっ! 抱き合わされたまま……下から突き上げられるの……すごすぎるよぉっ!♡」
「悠姫、ぴったり密着してすげぇ気持ちいいぞ」
深々と根元まで突き刺さったまま下から激しく突き上げられる衝撃に、悠姫は創真の肩に顔をうずめて甘い喘ぎ声を漏らした。さらに創真は悠姫の体をくるりと反転させ、四つんばいにさせて後ろから突き上げる背面位へと体位を変えた。
ぱんっ! ぱんっ! どちゅずちゅっ!
「ひゃあぁっ!? うしろから……そんな深くまで届いちゃってるよぉっ!♡」
お尻を高く突き出させたまま叩きつけられる強烈な衝撃に、悠姫の小ぶりな胸が心地よく揺れる。さらに創真は彼女を再び仰向けに戻すと、片脚を自らの肩に担ぎ上げる変形座位で奥深くまで一気に突き立てた。
ぐちゅぅっ! ずんっ! どちゅどちゅどちゅっ!!
「あぁんっ! 子宮が押されてるぅ……っ! このままじゃ壊れちゃうよぉ……っ!♡」
「壊れてもいいんだぜ。責任はしっかりとってやるからな」
その言葉が引き金となったかのように、悠姫の絶頂の波が押し寄せてくる。
びくんっ! びくびくびくんっ!!
「イくぅ……もうダメだよぉ……イッちゃううっ!!♡」
ぷしゃぁぁっ! ぴゅるるぅっ!!
悠姫は盛大に潮を噴き上げながら激しい絶頂を迎えた。しかし創真はまだ止まらない。弛緩した彼女の膣内でさらに激しく動き続ける。
「まだ終わりじゃねえぞ。次は俺がイく番だ」
どちゅんっ! ずこんっ! ぱんぱんぱんぱんっ!!
「や……やぁっ! イッたばっかりなのにぃ……っ! 身体が追いつかないよぉ……っ!♡」
休む間もなく襲いかかる快楽の嵐に悠姫はただ翻弄されることしかできなかった。それでも彼女の身体は正直に反応し、創真のペニスを逃がすまいときつく締め付けていた。
「出すぞ……全部受け止めろよ悠姫……っ!」
どぴゅるるっ! びゅるるるぅぅっ!! どくどくどくぅっ!!
「ひゃああぁんっ! 熱いのがいっぱい……出てるぅ……っ!!♡」
創真の濃厚な精液が悠姫の子宮を直撃する。その熱量が彼女の中で暴れまわり、再び絶頂へと押し上げていった。
びくんっ! びくびくびくんっ!!
二度目の深いオーガズムに悠姫は意識を朦朧とさせながらも、最後の一滴まで創真の精を受け止めていた。
「はぁ……はぁ……アンタって本当にバケモノみたいだよ……♡」
「そういうお前も十分すごかったぜ」
創真は優しく悠姫の髪を撫でると唇を重ねた。戦いによって芽生えた想いは確かな愛情へと変わり、二人の絆を深めていく——。
静まり返った極星寮の悠姫の部屋。
甘い情熱の余韻が漂う中、悠姫は創真の胸の中にぴったりと収まり、彼の首に細い両腕を回していた。
先ほどまでの強気な姿勢は消え去り、乱れた髪のまま創真の肌に頬をすり寄せ、愛おしそうに大きな瞳を輝かせている。
「……もう、創真ったら容赦ないんだから。私のジビエで完敗させられた挙句、こんなにトロトロにされちゃうなんて……」
悠姫はむくれたフリをしながらも、嬉しさを隠しきれずに創真の胸元へ顔をうずめた。
「でも……すっごく嬉しかった。私よりずっとすごくて、強くてかっこいい創真に負けたんだもん……」
「へへ、悠姫の肉の扱いがあったからこそ思いついたアイデアなんだぜ? サンキューな」
創真がぽんぽんと優しく彼女の頭を撫でると、悠姫は「ん……っ」と気持ちよさそうに目を細め、抱きつく腕にさらにぎゅっと力を込めた。
「ほんとずるいんだから……! ねぇ、創真。これからも私のジビエ料理、いっぱい食べて……それから、私のこと……もっと可愛がってね?」
上目遣いに甘えてくる悠姫の可愛らしい姿に、創真は胸を張り、力強い笑顔で手をとった。
「お粗末!」
その決め台詞とともに、悠姫はとびきり弾けた笑顔を浮かべ、創真の唇へとそっと甘いキスを落としたのだった。
(第7話 おわり)