※この作品はR-18です。

風のタクトのメドリにリンクが乱暴する話。   作:ジュウヨン

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直接的な描写は少なめですが、若干エロ有です。
苦手な方は、ブラウザバックお願いします。






メドリが、許してくれた(※微エロ注意)

 

 

 

あれから——

テトラと、何度も獣のようにお互いを求め合って……

 

俺は深い眠りについていた。

 

だが……

朝、コンコンと静かなノックの音で目を覚ます。

 

「んぅ……もう……朝早くに、いったい誰だい……?」

 

テトラが、あられも無い姿のまま……

眠そうに目を擦った。

 

「ちょっと……俺、出てくるよ」

 

テトラにそう告げて、

急いで服を着ながら玄関の方へ向かう。

 

テトラはまだ眠たいらしく、

布団を被り直して再び眠りについた。

 

……。

 

……廊下までの数歩が、やけに長く感じられる。

 

さっきまでテトラと貪り合っていたせいで、

全身が鉛のように重い。

 

……やっとの思いでたどり着き、玄関の扉に手を掛ける。

 

ギギィと鈍い音を立てて、ゆっくりと扉を開けた。

 

……。

 

……俺は、自分の目を疑った。

 

まだ、寝ぼけているんだろうか。

 

パチンと、頬を叩いてみる。

 

……けっこう、痛い。

 

てことは……これは夢じゃない。

 

そこに立っていたのは——

紛れもない、あのメドリだった。

 

「り、リンクさん……お久しぶりです」

 

「突然、朝早くにごめんなさい……」

 

いつもと変わらない丁寧さで、深々と頭を下げるメドリ。

 

「私……実は、謝りたかったんです」

 

……へ、謝る?

 

メドリが……?

 

「リンクさん、何度も謝りに来てくれたのに……」

 

「話し掛けてくれてるのを……全部、無碍にして……」

 

「私……どうかしてたんです」

 

心からの申し訳なさそうに、

メドリが瞳を揺らした。

 

「コモリ様にも……私から、よく言っておきますから」

 

「だから——

 もう私と会わないなんて、言わないで……っ」

 

ぽろぽろと、大きな涙がその頬を伝い落ちる。

 

……。

 

……俺は、頭が追いつかなかった。

 

なぜ、メドリがここにいるのか。

 

なぜ、謝っているのか。

 

そして——

なぜ、そんな涙を流しているのか。

 

メドリが悪いことなんて、一つもないのに。

 

……情けない。

 

俺は堪らなくなって——

思わずメドリを強く抱きしめていた。

 

メドリの体が、ビクリと小さく跳ねる。

 

……あ、しまった。

 

あまりの動揺に、勝手に体が動いてしまった。

 

「ご、ごめん……つい……」

 

焦って体を離そうとする俺。

 

だが——

メドリの腕が背中にしっかりと回され、

離れることを許してくれなかった。

 

「リンクさん、もういいんです……」

 

「この前のことも……私が馬鹿でした」

 

「無防備にリンクさんのお部屋にお邪魔して……

 私がダメだったんです」

 

「男の人は……好きな女の子と二人きりになったら、

 そういうことが、したくなっちゃうんですよね……?」

 

俺の胸に、ぽすんと顔を埋めて囁く。

 

「ほ、本当は……

 私、全部が嫌だったわけじゃないんです」

 

「あ……ち、違いますよ?!

 避妊もしないで無理矢理してきたことには……

 わたし、未だに怒ってますからね?!」

 

グイッと、

腕を回したまま俺の背中の肉をつねってくるメドリ。

 

……すごく、痛い。

 

意外と力強いんだな、この子。

 

「だから……あの日のことは、お互いに忘れましょ?」

 

「私……リンクさんと、関係をやり直したくて」

 

メドリが、

チラチラと俺の背後の玄関の方を気にし始める。

 

「ここでお話しするのもアレですし……

 お部屋、入っちゃダメですか?」

 

ニッコリと、

どこか期待を込めた笑顔で問いかけてくる。

 

……まずい。

 

あまりにも、まずい。

 

部屋の奥には……

テトラが眠っている。

 

絶対に、メドリを入れるわけにはいかない。

 

「あ、いや……今日はやめとこう?」

 

「部屋、めっちゃ散らかってて……足の踏み場もないからさ……」

 

メドリが、パーッと表情を輝かせた。

 

「じゃあ、お部屋のお片付け手伝いますよ!」

 

「お掃除は、とっても得意なんです!!」

 

……胸が痛む。

 

だが——引き下がるわけにはいかない。

 

「いや……あのさ」

 

「メドリに……そんな、汚い部屋を見られたくないんだ」

 

「ちょっとくらいは、カッコつけさせてよ」

 

……我ながら、苦しすぎる言い訳だ。

 

「だから……

 また今度遊びに来てよ、ね?」

 

メドリが、上目遣いでじっとこちらを見つめてくる。

 

そして、むすぅーと頬を膨らませた。

 

「もう……ひどいです」

 

「わたし、せっかく久しぶりにお外に出てきたのに……」

 

「まさか……。

 部屋に、女の人がいるんじゃないでしょうねぇ……?」

 

あからさまな疑いの眼差し。

 

「あ、いや、そんなわけ……ないだろ」

 

「俺、ほんと……

 あれからずっと落ち込んでたんだって」

 

「メドリと……もう会えないて思ったら、さ」

 

必死に誤魔化すと、

メドリは観念したように大きな溜息をついた。

 

仄かに、頬を染めながら。

 

「たしかに……髪もボサボサですし……

 なんだか、顔色も悪いですもんね……」

 

「はぁ……もう、わかりました。

 じゃあ、今日はもう帰ります……」

 

「だけど——

 絶対に、浮気はしちゃダメですからね?」

 

……。

 

……ん?浮気?

 

メドリは、何を言っているんだ?

 

「え……浮気?」

 

「ど、どういうこと……?」

 

へっぴり腰になりながら、恐る恐る聞き返す。

 

するとメドリは、ぽっと頬を染めて答えた。

 

「ふふ……だって、

 リンクさんは私のことが好きなんですよね……?」

 

「私も……その……

 リンクさんのこと、好きですし……」

 

「無理やりとは言え……その……

 え、えっちなことも……した、わけですから……っ」

 

「要するに……

 お付き合いするってことで、良いんですよね?」

 

……頭の中が、真っ白になった。

 

あ、いや……嬉しい。

飛び上がるほど嬉しいはずなのに。

 

あまりにも怒涛の展開すぎて、

朝の頭では処理が追いつかない。

 

え……俺、メドリと付き合えるのか……?

 

ま、マジで……?

 

じゃあ、もう……

それで良いのかもしれない。

 

「う、うん……!」

 

「じゃあ……これからよろしく」

 

困惑と歓喜が混ざり合ったまま……

メドリの体をさらにギュッと強く抱きしめる。

 

メドリも嬉しそうに、背中に回した腕にギュッと力を込めてきた。

 

「リンクさん……私、とっても幸せです」

 

「竜の島には、しばらく来にくいと思うので……

 これからは、私がリンクさんのお部屋に通いますね!」

 

「じゃあ、また明日も来ますから!」

 

「それまでに……

 お部屋しっかり片付けておいてくださいね!」

 

そう言って俺から体を離すと、彼女はパタパタと翼を羽ばたかせ、

朝空へと飛び去っていった。

 

遠ざかっていくメドリの背中を見送りながら、

俺はただ呆然と立ち尽くしていた。

 

……夢、じゃないよな。

 

腕に残るメドリの温もりと、

背中をつねられた鈍い痛みが、すべて現実だと物語っている。

 

俺は——

メドリと、付き合えることになった。

 

ずっと胸を締め付けていた罪悪感が一気に吹き飛び、

頭の中が歓喜で満たされていく。

 

……だが。

 

背後から、ギギィ……と扉が鈍い音を立てて開き、

重苦しい空気が玄関から流れ出してきた瞬間、

俺の血の気は一気に引いた。

 

「……ふーん、」

 

怠惰で、どこか冷ややかな声。

 

俺の着古したシャツ一枚だけを羽織ったテトラが、

ドアの隙間から顔を出していた。

 

はだけた胸元や華奢な首筋には、

昨夜俺が刻みつけた生々しい赤紫の痕がくっきりと残っている。

 

テトラは碧色の瞳を細め、

メドリが飛び去った空をじっと見つめていた。

 

「……ずいぶんと甘いお別れをしてたじゃないか、リンク」

 

「テ、テトラ……起きてたのか……?」

 

「ふっ……『浮気はダメ』って、ねぇ……」

 

テトラはくすりと小さく笑うと、外へと一歩踏み出し、

俺の背中にぴったりと身体を寄せてきた。

 

細い腕が俺の腰に回され、昨夜の生々しい感触と密めいた匂いが、

鼻腔を強く刺激する。

 

「あの子……すっかり、アンタの『彼女』気取りだねぇ」

 

耳元で囁かれる甘い毒のような声。

 

「ねえ、リンク……

 あたしと、あんなにドロドロに混ざり合っておいて……

 本当に、メドリと普通に戻れると思ってるのかい?」

 

「……あんたは、メドリを無理やりに犯して、傷つけたんだよ?」

 

「それなのに、付き合うって……

 チャンチャラおかしい話じゃないか」

 

「あの子に言えるのかい? 『さっきまで、テトラと何度もヤッて、

 中にも口にもたくさん出しました』って、さ……」

 

テトラの指先が、

俺の服の上から股間をなぞるように滑り落ちていく。

 

「ここも……いっぱい、

 気持ち良くしてもらいました……って」

 

「包み隠さずに……言えるのかい?」

 

「っ……!」

 

言葉が詰まる。

 

メドリが笑って、

『やりなおしたい』と言ってくれた奇跡。

 

それと同時に……

俺が昨夜テトラに救われ、

彼女に堕ちていったという動かせない事実。

 

救われたはずの絶望の先に、さらに深く……

二度と抜け出せない泥沼が広がっていることに、

俺は今更ながら気づかされた。

 

「ふふっ……別に、いいんだけどね?」

 

テトラが、穏やかな声音で告げた後——

優しく、俺を部屋の中に引っ張り入れる。

 

全身の力が抜けきっていた俺は、

抗うこともできずにテトラの柔らかい胸の中へと吸い込まれた。

 

……こいつの体。

 

なんか……落ち着く。

 

「あたしはね……

 アンタが幸せなら、それで良いんだよ」

 

「……じゃあ、あたしはここらへんで帰るとするさ」

 

テトラの呆っ気ない言葉に、思わず動揺が走る。

 

「……え、服とか大丈夫なのか?」

 

「色々……びっしゃびしゃだけど……」

 

「乾いてからの方が、良くない……?」

 

昨夜……途中、衣服を身につけたまま貪り合ったせいで、

彼女の服は、お互いの体液を吸って酷く濡れてしまっていた。

 

「あぁ……そう、だったね」

 

「悪いけど、アンタの服を借りて……さっさと帰るとするよ」

 

「浮気、しちゃ……ダメなんだろ?」

 

テトラが悪戯っぽく口角を上げる。

 

その瞬間——

胸の奥が、ドクンと嫌な跳ね方をした。

 

……コイツ、こんなに可愛かったっけ。

 

メドリとやり直せるはずなのに、

テトラのふとした表情から目が離せなくなる。

 

 

……

 

…………

 

テトラは、すぐに用意を終えた。

 

「……じゃあ、ね……リンク」

 

俺のダボついたシャツに着替えた彼女が、

再び玄関へと向かう。

 

「あたしの服……さ、

 悪いんだけど、そのまま置いといてくれるかい?」

 

「また……いつか、取りに来るからさ」

 

「もちろん……メドリには、バレないようにするよ」

 

そう言って、扉の取っ手に手をかけた。

 

「それじゃぁ……ね、」

 

「ばいばい、リンク……」

 

浮かべたのは、あまりにも優しく、

そして——今にも崩れ去ってしまいそうな笑顔。

 

どこか寂しげで、すべてを諦めたようなその表情を見た瞬間。

 

俺の身体が、思考より先に動いていた。

 

——ガシッと、テトラの肩を掴み、

後ろから強く抱きしめる。

 

……。

 

……。

 

俺は……このまま、

テトラを離したくはなかった……

 

「……なに、するんだい?」

 

俺の腕の中で、

テトラの体が小さく震えていた。

 

「あんた……メドリと、付き合うんだろ?」

 

「浮気しちゃ……ダメなんだろ?」

 

「……離して、よ」

 

テトラの華奢な身体が、

怯えるように微かに震えている。

 

「ごめん……」

 

「しばらく——

 このままじゃ……ダメかな?」

 

逃げ場を塞ぐように、

彼女の耳元で赦しを乞うように囁く。

 

テトラは呆れたように小さく息を吐き、

身体をあずけてきた。

 

「……はぁ、リンク。

 あんたって奴は、困ったもんだねぇ……」

 

「もう……本当に、

 あとちょっとだけだから、ね……?」

 

テトラが、胸の中でくるりと俺の方へ身体を向ける。

 

……よく見ると、目の周りが、

泣き腫らしたように真っ赤だった。

 

それを見た瞬間、

胸が……押し潰されそうなほど、強く締め付けられる。

 

——だから。

 

そのまましばらく、

俺たちは玄関で互いの体温を確かめ合うように、

ギュッと強く抱きしめ合った。

 

だが——

肌と肌が密着し、呼吸が重なるにつれ……

お互いの身体が、再びどろりとした熱を帯びる。

 

呼吸はだんだんと荒くなり、

お互いの股間をゴソゴソと弄り始め……

 

息は、自然と混ざり……

気がつけば、貪るようにお互いの唾液を交換していた。

 

必死に求め合った後、プハァ……と、

同時に息継ぎを行う。

 

必然、

目線が重なる。

 

トロンと、

テトラの瞳はドロドロに溶けていた。

 

……多分、俺も。

 

少しだけ、視線を落とす。

 

シャツ越しに、薄く透けた彼女の下着を見て……

俺の喉は、自然に声を発していた。

 

「テトラ……もっかい、ベッドいこ?」

 

「…………うん、いいよ」

 

それが罪だとお互いに分かっていながら、

俺たちの理性が過ちへと傾いていくのに……

 

時間は、まるで掛からなかった。

 

 

 

 

 

 






ジュウヨンです。

一気に、書き殴りました。

これから、メドリとの交際が始まっていきます。

もう既に不穏な空気が漂ってはいますが……
二人は、上手くいくのでしょうか。

テトラは、一体どうするのでしょうか。

今後とも、よろしくお願いします。
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