※この作品はR-18です。

風のタクトのメドリにリンクが乱暴する話。   作:ジュウヨン

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言わずもがなですが、
タイトル通り微エロ注意です。





メドリが、毎日家に来るようになった(※微エロ注意)

 

 

 

「はーい、リンクさーーーん!」

 

「ご飯が、出来ましたよ〜〜」

 

 

台所からメドリの弾んだ声が響く。

 

漂ってきたのは、どこかエキゾチックで香ばしい匂い。

今まで嗅いだこともない、食欲をそそる独特な香辛料の香りだ。

 

台所に足を踏み入れると、メドリが満面の笑みを浮かべ、

大きな料理皿を大切そうに抱えていた。

 

「ふふふ……リンクさん、

 この料理見たことないんじゃないですか?」

 

キョトンと立ち尽くす俺を見て、

メドリがニヤニヤと悪戯っぽく胸を張る。

 

「うん……見たことないな」

 

「ふっふっふ……そうでしょうねぇ……

 実は、これはリト族に伝わる秘伝の料理なんですよー!!」

 

パァッと花が咲くように表情を輝かせるメドリ。

 

その無邪気な笑顔を見せられたら、

素直に驚いて見せる以外の選択肢なんてなかった。

 

「へぇ、すごいね……

 待ちきれないから、一口だけつまんじゃダメ?」

 

俺が料理へ手を伸ばした瞬間——

グサリと、手のひらを鋭い痛みが襲う。

 

……く、クチバシで突かれたんだけど。

 

「こら!リンクさん!!お行儀が悪いですよ!!

 

「めっ、ですよ!めっ!!」

 

「う、うう……め、めちゃくちゃ痛えぇ……!!」

 

突かれた手が、じんと痺れる。

 

こういう時のメドリは……

とにかく容赦ない。

 

てか、本当に痛い。

 

「もう!どうせなら、一緒に座って食べましょうよ!

 私だってお腹空いてるんですから!!」

 

プンスカと頬を膨らませながら、

楽しそうに、ダイニングテーブルへ料理を運ぶメドリ。

 

……彼女は以前よりも俺に心を開いてくれた。

 

いや、そう思いたい。

 

……ただの俺の願望なのかもしれないが。

 

 

⸻

 

テトラとの情事と……

ほぼ同タイミングで、メドリと付き合い始めてからというもの。

 

メドリは、毎日のように俺の家へ通うようになっていた。

 

魔物討伐から疲弊して帰宅すると、

いつもメドリの作った温かい料理が待っている。

 

「竜の島での仕事は大丈夫なの?」と尋ねたとき——

ほんの一瞬だけ、メドリの瞳から光が消えた。

 

だが、彼女はすぐにそれを塗りつぶすように、

無理やり弾けたような笑顔を作った。

 

「と、特別休暇をいただいているので……

 まったく問題ありません!!」

 

「だから、私のことは気にしないで、

 お仕事頑張ってください!」

 

「私……こう見えても、

 お料理や洗濯は得意なんですから!」

 

えっへん、と胸を張る彼女。

 

……言葉通りに、受け取っていいのだろうか。

 

一瞬だけ陰った、あの表情。

 

俺は、コモリに……

リト族に、恨まれているのではないか。

 

メドリの一件で、

竜の島には、未だに出禁状態で……。

 

だが、その渦中のメドリと、

俺は関係を深めている。

 

まあ、あれだ……。

 

背後には、なるべく気をつけよう。

 

そんな——嫌な予感ばかりが、

胸の奥で渦巻く。

 

「そ、そうなんだ……じゃあ、

 お言葉に甘えさせてもらおうかな」

 

考えを巡らせつつも——俺がそう呟くと、

メドリは心底嬉しそうに目元を緩めた。

 

「え、えへへ……任せてください!

 大好きな、リンクさんのためですから!!」

 

元気よく言った直後……

自分の言葉の重さに気づいたのか、ボンッと顔を真っ赤にするメドリ。

 

二人で顔を見合わせ、

照れくさそうに笑いを漏らした。

 

幸せだった。

 

間違いなく、心は満たされていた。

 

 

 

 

 

…………心“だけ”は。

 

 

 

 

⸻

 

綺麗に空になった皿を前に、

メドリは満足そうにお腹を摩っていた。

 

「ふぅ……たっくさん、

 食べちゃいましたぁ…………ふわぁぁ……」

 

椅子に腰かけたまま大きなあくびをして、

ウトウトと眠たそうに瞼をパチパチさせている。

 

……最近、彼女の目の下の隈がますます大きくなってきている。

 

明るく笑っていたかと思えば急に黙り込み、

怒ったかと思えば不意に笑い出す。

 

深く関わるほどにわかる、彼女の不安定な情緒。

 

眠気と必死に戦うメドリに——

俺は意を決して提案してみる。

 

「メドリ、あのさ……

 今日は泊まっていったら?」

 

「あ、いや——変なことは絶対にしないからさ。

 すごい顔色悪いし、ちゃんと寝れてるのかな……って」

 

「…………おーい、メドリ?」

 

彼女の虚ろな瞳は、どこか遠くを見つめていて——

俺の言葉など一切届いていないようだった。

 

心配になって、そっと顔を覗き込む。

 

「…………へ?」

 

「……へ、はわわ!!

 り、リンクさん——どどど、どうしました!?」

 

「ち、近いですよ!もう、突然過ぎます!!」

 

「まだ……そういうことは、しちゃいけません!!」

 

弾かれたように椅子から立ち上がり、

身を震わせながら、激しく距離を取るメドリ。

 

……あの日以来、ずっとこうだ。

 

何の気なしに、俺から近づこうとするだけで……

彼女は露骨に身を遠ざける。

 

ハグすらも……

付き合ったあの日以来、一度もしていない。

 

メドリは朝に現れ、夜になると必ず帰る。

 

俺の家に泊まったことなんて……

一度たりともない。

 

警戒されている。

当然の報いだ。

 

だが、分かってはいても——

胸の奥が鋭い刃物で削られるように痛んだ。

 

「あ……いや、なんでもない。

 困ったことがあったら、気にせず言ってね」

 

俺もまた、張り付いたような歪な笑顔を作る。

 

……この部屋は、二つの偽物で満ちている。

 

穏やかで綺麗な時間という偽物と、

互いの本当の傷から目を背ける偽りの空間。

 

「あ——リンクさん!

 それでは……私はこれで失礼しますね!」

 

ボンヤリと時計が目に入ったメドリが、

慌ただしく机の上のポシェットを手に取った。

 

「じゃあ……明日もまた来ます!」

 

「あ、食べたい物があったら言ってくださいね!

 わたし頑張って作りますから!」

 

「それじゃぁ……

 明日も楽しみにしてますから、ね?」

 

いつもの眩しい笑顔を残し、

彼女は玄関から夜空へと飛び出していった。

 

暗闇の中、

小さくなって消えていくメドリの背中を見つめる。

 

……。

 

……やっとか。

 

やっと、帰ってくれた。

 

一緒にご飯を食べ、

たわいもない話をして、家事をしてもらう……

 

付き合うとは、こういうことなのだろうか。

 

穏やかな日常の真ん中に、

決して越えられない見えない壁が立ちはだかっている。

 

……絶対的に、欠損しているのだ。

 

何か、が。

 

だが——何が足りないのか、

俺には痛いほど分かっていた。

 

そして……。

 

それは——

まもなく味わえる。

 

……。

 

プロロ島を出て直ぐ——

“彼女に”持たされた、石を取り出して。

 

「会いたい」そう溢すと、

『じゃあ、直ぐに向かうね?』と返ってくる。

 

光が消えたその石を、

そのまま、机の上にヒョイと放り投げる。

 

……。

 

……はぁ、待ち遠しいな。

 

ベッドに倒れ込み、

天井を見つめる。

 

……意識が、少し朦朧とする。

 

このままじゃ、寝てしまいそうだ。

 

 

……

…………

 

やがて——

玄関をトントンと叩く音が聞こえた。

 

俺は弾かれたように跳び起き、

吸い寄せられるようにドアの方へと駆け出した。

 

 

……

 

「ふふっ……リンク、

 アンタは相変わらずお迎えが早いねぇ」

 

「あたしがノックしてから、

 2秒も経ってないと思うんだけど……」

 

靴を脱ぎ捨てながら、

ニヤリと意地悪な笑みを深める。

 

「……だって、お前が来るのがずっと待ち遠しくて——」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………テトラ、ずっと会いたかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耐えきれず、

俺は彼女の細い体を力任せに抱きしめた。

 

「ふふっ、アンタねぇ……どんだけせっかちなのさ」

 

「昨日も会ってたじゃないか。

 一昨日だって、その前だって……」

 

「はぁ……ったく、

 毎日こうやって会ってるのに、あんたも飽きないもんだねぇ……」

 

意地悪っぽく、

小さくため息を吐くテトラ。

 

……グサリ、と。

 

胸に、彼女の言葉が突き刺さる。

 

……だが、これは虚栄だ。

 

テトラは——

こういう時、絶対に本音を隠す。

 

「……じゃあ、テトラは俺と会いたくなかったの?」

 

「俺に……飽きた?」

 

ぽつりと漏らした問いに、テトラは一瞬固まり、

一気に耳まで真っ赤にして、ぷいっと顔を背けた。

 

「それは……言わせたいのかい?」

 

「……早く、言ってよ」

 

観念したように、テトラが腕の中から俺を見上げて、

覗き込んでくる。

 

「あ、あたしも……アンタと……

 リンクと、ずっと会いたかった……」

 

「……飽きるわけなんて、ないじゃないか」

 

「……こんなこと、言わせないでおくれよ」

 

「もう……もう、がまんできないから……さ」

 

「早く……シよ?」

 

その言葉を皮切りに、

俺は彼女の衣服を強引にひっぺがした。

 

露わになった形の良い美しい乳房を、

形が変わるほど強く揉みしだき、熱を持った先端へ貪るように食らいつく。

 

「……あ、ああァん……っ、り、リンクぅ……っ!」

 

「もっと……!もっと、激しくして……ぇ……!!」

 

「あたしを……アンタのモノに…………っ」

 

「ううん、なんでもない……もう、なんでもいいからぁ……っ!もっと……もっと、めちゃくちゃにシて……ぇ!!」

 

そうやって……

また、甘美な毒を貪る。

 

何かを確かめるように、確認し合うように……

足りないナニかを、補うために。

 

濃厚な甘い蜜を口いっぱいに含み、

互いの体温と背徳感をドロドロに混ぜ合わせ、濁った劣情を交換し合う。

 

 

……。

 

 

……。

 

 

……俺は、本当にどうしようもない奴だ。

 

あれから、俺は——

テトラとの関係を一度たりとも絶やすことなく、毎日のように続けていた。

 

 

 

 

 

——ガタッ

 

 

 

 

 

玄関の方から——

不自然に聞こえた物音にすら……

 

心底、興味を持てないほどに。

 

俺は、テトラに——

溺れ切ってしまっていた。

 

 

 

 







ジュウヨンです。

ここまで読んでいただき、
ありがとうございます。

幸せそうなタイトルから……
メドリとの穏やかな日常。

しかし、どこか歪で。

リンクには……物足りなくて。

最後には、
裏でテトラへ逃避していたという事実が語られます。

メドリのことを思うと、
書いてて、吐瀉しそうになります。

リンク、クズすぎでしょ。

テトラの官能パートは、ぶっちゃけノリノリで書いてますが……

リンク、死なないかな……と、
思いながら黙々と書いてます。

……こっからは、メドリの逆転劇が始動します。

メンヘラになり、どん底にまで堕ちますが……
それでも、巻き返します。

……一旦は、その予定です。

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大変励みになります。

今後とも、よろしくお願いします。

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