あれとアレのサイズは合わなかったけど、それ以外は相性バッチリな2人 作:レモン大佐
『ユウ』
身長180にギリギリ届きそうで届かない男の子。
放任主義家庭で伸び伸び育った、高校3年生。
『なーちゃん』
自称身長150センチだけど本当は146センチな女の子。
箱入り娘、とまではいかないけど、ご両親から愛情たっぷり慎重に育てられてる高校1年生。
これより本編です。
「今度は私が、先輩を気持ち良くしてあげたいです!」
ベッドの上で女の子座りをしてユウに向き合ったなーちゃんは、薄い体の胸元に手を当て、目を爛々と輝かせながらそう言った。
先ほど、執拗な乳首責めで初めてイカせ、イッた2人は、事後のピロートークと言わんばかりな穏やかさでイチャイチャしていた。
が、性に興味津々な年頃の2人。1回で満足できるわけもなく(なんならユウは抜いていない)、イチャイチャしてる間にもう一度……と思っていったのは、ある意味自然な事であった。
そしてお互いに、もう一回えっちなことやってみようか、と話を持っていったところで、なーちゃんが、冒頭の台詞を切り出した。
「あー……うーん……」
なーちゃんの心意気に対して、ユウはなんとも歯切れの悪く、困った様子を見せていた。
乗り気でなさそうな彼氏の姿を見て、なーちゃんは少し慌て始める。
「あの、その……だめ、でしたか……?」
やや低い視点から見上げるように訊ねてくるなーちゃんに対して、ユウはやはり乗り気ではなさげに答える。
「いや、その……駄目じゃないよ。うん、駄目ではないんだけど……」
言いながら、ユウの視線は徐々に下がっていき、なーちゃんの視線も釣られて下がっていく。
そして2人の目線はやがて、
『ボク元気いっぱいです!』
『やる気マンマンです!』
と主張しているように思えてならない、ギンギンにそそり立つ肉棒を、捉えた。
「あー……はは……」
どこか力無く笑うユウとは対照的に、
「ふわぁぁ……やっぱり、何度見ても大っきいと思いますよ、先輩のおちんちんさん」
なーちゃんはまるで、人智が及ばぬ神秘に邂逅した学者のように目を輝かせ、興味津々といった様子である。
ユウは現在、とある気苦労というか心配を抱えているのだが、なーちゃんはそんなのどこ吹く風なようで、ユウに質問し始めた。
「先輩、おちんちんさんの大きさってどれくらいなんですか?」
「えー……測ったことない、かな」
「男の人って測らないんですか? こう……ブラのサイズみたいに、下着と大きさがフィットしてなくてもいいんですか?」
「いや、そこはフィットしてなくても大丈夫だよ。なんというか、極端にパンツのサイズが大きかったり小さかったりしてなければいい、みたいな感じかな?」
「なるほど……ぴったりフィットしてなくてもいいものなんですねぇ……」
パンツと勃起したペニスの大きさの関係性なんて、ユウは考えたこともない。
そんなことを気にして質問してくるなーちゃんがなんだかおかしくて、抱えていた気苦労故に固まっていた心が、少しずつほぐれてきた。
「というか、男子は多分……あー、いや、少なくとも、俺はおちんちんの大きさは測ったことはないかな」
「少なくとも……、ってことは、測る人もいるんですか?」
「いないとは言い切れないよ」
「へえ〜……そうなんですね」
ユウとしては当たり前で、普通ならなんとも馬鹿らしい問答だと思うだろう。
それでも、恋人が興味深そうに訊いてくるというだけで、どんな馬鹿らしいことであっても楽しく、意義があるようなものに思えた。
そうしてユウの心の硬さがまた1つほぐれたところで、なーちゃんが嬉々として、
「じゃあ、せっかくなので測ってみましょうよ! 先輩のおちんちんさんの大きさ♪」
ペニスの計測会を提案してきた。
ユウとしては、測る必要があるのか疑問ではある。
そんなユウの疑問をよそに、なーちゃんは、
「良いものがあるんですよ〜」
楽しげに言いながら、いそいそとベッドから降りて普段使っているであろう勉強机に向かい、何かを手に取った。
「なーちゃん、それは?」
「じゃーん♪ 30センチの竹定規です♪」
にこやかな笑顔で見せてきたものは、なーちゃんが小学生の頃に使った竹物差しであった。
「うわ、懐かしー……小学校の時、授業で使ったんだっけな」
「やりましたよね! これなら問題なく測れますよ、先輩のおちんちんさん♪」
懐かしさに浸ったのも束の間、なーちゃんの目的は揺らがず、ギンギンに立ったものの大きさを測るべく、楽しげな足取りでベッドに戻ってくる。
「えぇ〜……本当に測るの?」
「測りましょうよ〜!」
「まあ、なーちゃんがやりたいならいいけど……でも、なんか測ってみたい理由とかあるの?」
問われたなーちゃんは一瞬キョトンとした後、ちょっとだけ困ったような締まりのない笑顔を見せる。
「理由ってほどではないですけど……大きいものって、なんか惹かれませんか?」
言われて、ユウは何か納得したように数回頷いた。
「言われてみれば、なーちゃんはそうだったね……。入部直後の希望楽器のアンケート取った時、『吹部未経験のあのちっちゃい子、大きい楽器ばっかり希望してて怖い』って騒がれてたし」
「あはは……だって、カッコいいじゃないですかチューバに弦バスにバリサク!」
いずれも小柄な体格には、些か大きいと思える楽器たちである。
小さな力こぶしを作りながら力説するなーちゃんを見て、ユウは思わずと言った様子で笑みを綻ばせた。
「いやまあ、確かに格好いいけどね〜」
と、ユウの意識が吹奏楽方面へと削がれたところで、
「えへへ、失礼しますね先輩」
なーちゃんは無邪気な笑みのまま、スッとユウの懐へと潜り込み、萎えることなくそびえ立っている大砲へと竹物差しを添えてサイズ計測を始めた。
「ちょっと、なーちゃん?」
「動いちゃダメですよ、先輩〜」
確かに今動いたら色々な意味で危ないと思ったユウは、動くことをせずになーちゃんのされるがままに計測を受ける。
なんだかんだ言いながら、彼もまたこの状況を楽しんでいて身を任せることに決めた。
そうしているとやがて、なーちゃんが彼氏のモノの長さを測り終えた。
「19……てん、2……。19.2センチですよ、先輩のおちんちんさん♪」
「おお〜……って、それは大きさ的にどうなんだろ? 他の人の大きさなんて知らないから、何とも言えないな……」
何かもう一つ基準が欲しいなと思っていたところに、なーちゃんが嬉々として答える。
「大っきいですよ〜! 平均が13センチそこそこなので、先輩のは大っきいと思います!」
「待って、なんでそれは知ってるの?」
なぜか勃起チンポの平均サイズを知る彼女にユウが思わず突っ込むと、なーちゃんは少し視線を泳がせてから、そこからなんとも言えない恥ずかしそうな表情を見せていきながら答えた。
「その……調べた、ので。先輩と、こういうことするって、決めた日にネットで検索して……」
キーボードを叩くフリをしながら知識の出どころがインターネットであることを告白してきたなーちゃんを見て、ユウはほんの少しホッとする。
「ネットで調べたんだ。他にも、何か調べたこととかあるの?」
ユウの質問に対して、なーちゃんは待ってましたと言わんばかりな表情を見せた。
「調べましたよ〜! 先輩、次はコレ使って測ってみたいです!」
そう言ってなーちゃんは再び勉強机へと向かい、白い筒を持って戻ってきた。
「……トイレットペーパーの芯?」
「はい♪ これで大きさと太さの目安が分かるみたいなんです!」
ニコニコとしながらなーちゃんはそう語り、手にした芯と比べるべきモノを見比べた後、
「……でも、先輩の方が大っきいのは見て分かるので、太さだけ調べますね!」
問答無用と言った様子で、トイレットペーパーの芯を彼氏の股間へと当てがう。
が……、
「……これは、入らないね?」
「入りません、ね……」
はめ込んで測ることすら叶わなかった。
剥き出しになっている亀頭に芯が当たってちょっと痛いなと思いつつ、そんな野暮なことは言わなくていいと思ったユウは代わりに質問する。
「……一応聞くけど、芯でどんな風に判断できることになってるのか、教えてくれる?」
「はい……その、余裕で芯が入っちゃうと、平均よりも細……スマートさん。
ちょっと隙間があるのが平均くらい……
芯に切れ込みを少し入れて入ると、大きめで……
切れ込みを入れても絶対入らないとなると……ごくぶと、らしいです」
モノの先端にギリギリ当たらないかのところまで引いてもらえたトイレットペーパーの芯を見ながら、ユウは確認する。
「……切れ込み、一応入れてみる?」
「……やめておきます」
すっ……と、なーちゃんは静かにトイレットペーパーを元あった位置へと戻していった。
「なーちゃん、それでね」
「はい」
ちょこん、と再び目の前に座り直したなーちゃんに向けて、ユウは今一度ちょっと困ったような笑顔で心中を吐露し始めた。
「んっと……なーちゃんが、俺のことを気持ち良くしてあげたいって気持ちは、すっごく嬉しいよ。これは本当。それで、その……気持ち良くしてあげたいっていうのは、……えっちなことで、ってことだよね?」
「はい……」
「だよね。俺も、その……エッチなことできたらいいなとは思ってるんだけど……でも、その……そうなると、このおちんちんで……おちんちんを……? 色々する感じになると思うんだけど……」
ここまで言って、ユウは言い淀む。
ユウとて、健全な男子高校生である。
お付き合いしている子と、今日のようなエッチなイベントを迎えることになるかもしれないと察した日には、もちろん喜んだ。
そして同時に、せいぜい学校の保健体育と、男友達と共に一度読んだエロ本からの性知識だけではあまりにも心許ない事に気づき、多少の下調べをした。
あまりにも知りすぎていると、気持ち悪がられるかもしれない……という不安にも駆られつつ、インターネットから情報を厳選して仕込み、今日へと臨んでいた。
そんなユウの脳に記憶されている、『チンポを刺激して快楽を得る行為』は、今のところ5つである。
①挿入、いわゆる普通のセックス
②手コキ、手で刺激してもらう
③フェラ、口で咥えてもらう
④パイズリ、胸で挟んでもらう
⑤アナル、お尻への挿入
そして現在、なーちゃんからの申し出を受けたユウの悩みとは、このどれを選ぶか、ということである。
なーちゃんとの会話に言い淀みながら、ユウは必死に頭の中で思考を巡らせる。
(①は無理、さっきやろうとしてダメだったしなーちゃん泣かせたしコレは選べない。
⑤もダメ、なんというか択としてはあるけど選んじゃダメな論外択。多分、いや絶対嫌われる気がする。引かれる、ドン引きされるって。
④は……その、サイズ的に無理だし……。
となると②か③か? ②か③しかなくない? でもでもでもでもでもでも)
ユウの頭の中では手コキかフェラかで迷っていた。が、本人が迷っているフリをしているだけで、希望としては③なのだ、フェラなのだ。
口で咥えてもらいたいのだ。それがユウ少年が選びたい答えなのだ。
②の手コキはやろうと思えば自分でも出来るじゃんと思っている。1人では出来ない③を選びたい。体験してみたいのだ。
エッチな気持ちに忠実になれば、彼はすぐに答えを導き出せる。
しかし、彼はそれを自らは言えない。
その理由は、
ユウはもちろん、フェラをした経験はない。
しかし幼少期に、節分で太い恵方巻きを中々食べきれなくて辛い思いをした経験から、
『口いっぱい開けないと入らないような太いものを咥え続けるのはしんどい』
という知識は持ち合わせている。
なーちゃんにしてもらおうとしてるのは、まさにそれなのである。
小柄な……身長が140センチ後半で、小顔ななーちゃんのちっちゃな口に、そんなモノを入れようとしているのだ。
こんなの絶対しんどい、とユウ自身が感じている事をなーちゃんにさせたくない。その気持ちが、彼をひどく迷わせる。
しかし、そんなユウの心のうちを知る由もないなーちゃんは、言い淀んだユウに変わって会話を進める。
「そうですね……。その……さっき、入れちゃうのは失敗しちゃったので、えっちはちょっと無理ですけど……それ以外で、先輩のこと気持ち良くさせたいなー……って、思ってるんですけど……」
「そうだよね……」
「私も一応、調べたんです。それで、私でも出来るかも……! って思ったのが、手で気持ち良くさせてあげることと、口で咥えてあげることなんですけど……」
幸いにも、なーちゃんも同じような答えが見えていると安心したユウだが、
「でも、手だと、多分その……普段から刺激に慣れちゃってるかなと思うので……口で、咥えてみるしかないのかなー……って思ってるんですけど……だめ、ですか?」
安心したのも束の間、圧倒的速さでフェラ以外の選択肢を消されてしまった。
「うーん……ダメ、では無いんだけど……。むしろ、してくれたら、すっごく嬉しいんだけど……でも……」
歯切れ悪く答えるユウを見て、なーちゃんは少し小首をかしげつつ、彼が答えてくれるのを待っていた。
「大変じゃないかなと思って……。大っきいものを、口いっぱい開けて咥え続けるのって……絶対大変だから……」
嘘を言っている様子は無く、本心から答えているように思える彼の姿を見て、なーちゃんは思わず、
「……やっぱり優しいなぁ、先輩」
ポツリと、ユウに聞こえるか聞こえないかの声量で本心を呟いた。
「……え?」
何かを言った事は分かるが、何を言われたかまでは聞き取れなかったユウが思わず聞き返したが、なーちゃんはそれに答えない。
代わりにそっと近寄り、両腕をユウの身体にゆっくりと絡ませる。弱々しく、それでいてしっかりとユウに抱きついた。
「先輩が、私のこと心配してそう言ってくれてるのは、すっごく嬉しいです。先輩と同じで……これ
耳元で甘く囁くように言われる台詞は、ユウ自身が先程彼女に伝えたものと同じ言い回しだった。彼が、心から自分の事を案じていると信じているからこそ、なーちゃんは同じ言い回しを選んだ。
「エッチなことしたい〜って思っても、それと同じくくらいの気持ちの強さで……私のことを心配してくれてるような先輩が彼氏で、良かったなぁ……って、思ってます」
抱きついている姿勢であるため、ユウから彼女の表情は見えない。それでも、聞こえてくる声の調子と同じような、穏やかでリラックスしているような顔なのだろうと、ぼんやりと思った。
「でもね、先輩……。先輩が、えっちなことしたい〜って思ってるように……私だって、えっちなことしたいって思って、今日こうやって、一緒にいるんですよ?」
そこまで言ったなーちゃんは、絡めていた腕をゆっくりと解く。
ほんの少し下がったことによって見えた表情は、耳まで真っ赤に染まった照れ笑いだった。
思わずユウがその顔に見惚れている間に、なーちゃんの小さな口が、僅かに震える言葉を紡いだ。
「だから、ね……えっちなこと、しましょ? えっちなこと……させてほしい、な……。……だめ?」
あまりにもあざといと思っただろう、彼女でなければ。
いくらなんでもやりすぎだと思っただろう、付き合ってる子でなければ。
わざとらしすぎて逆に萎えてしまったであろう、好きでなければ。
心を絡め取られてしまっているユウに、このお願いを断れる道理など存在しなかった。
(ずるいなぁ……。ちょっと、敵いそうにないかも)
心の中でそれだけ呟いたユウは、なーちゃんに降参するかのように両手を控えめにあげた。
「そんな風に言われたら、ダメって言えないよ」
くしゃり、と、途方に暮れたような、それでいて少しだけ嬉しそうな笑顔で、ユウは頼み込む。
「じゃあ、フェラチオ……口で咥えるの、お願いしても、いいかな?」
ちょっとだけ、情けなさそうにしながら頼み込んできたユウに対して、なーちゃんは、
「……はいっ、もちろんです」
迷うことなく、なんならほんのちょっと誇らしげに答えた。
本当に嬉しそうにニコニコとした笑顔を見せる彼女を見て、ユウは、
(ああ、もう……本当に、本当に敵わないかもなぁ……)
今一度、そう思った。
ここから後書きです。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
「なーちゃん、箱入り娘にしてはちょっとドスケベじゃない?」
と、
「箱入り娘が蓋を開けてみたらドスケベだった、は美味しいだろ!」
の2つの感情を抱えながら書いてます。
みなさんはどっち派ですか?