※この作品はR-18です。

あれとアレのサイズは合わなかったけど、それ以外は相性バッチリな2人   作:レモン大佐

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キャラクター紹介
『ユウ』
真面目で奥さんが大好きな父親と、病気がちな母親と、兄より融通が効かないが兄以上に勉強が出来て口が少し悪い妹がいる。家族全員、うっすら背が高い。

『なーちゃん』
頑固だけど娘を溺愛してる父親と、大体何でも見透かして面白がってる母親がいる。中々子宝に恵まれずにいた中、ようやく授かったのが一人娘のなーちゃん。

これより本編です。


③話『お口で』

「じゃあ……やってみますね」

 

 なーちゃんはそう言って、自身の長い栗色の髪を耳にかけた。

 

 彼氏にフェラチオをお願いされた(させた)なーちゃんは、これから人生初のフェラへと挑む。

 

「……ぉぉ」

 

 萎えることなく力強く立ち続けるユウの肉棒を咥えようと顔を近づけたところで、改めてその立派さに目を奪われた。

 

(わぁ……ほんっとに大っきいなぁ……。大きさ、細めのペットボトルくらい……? 先輩が言うように、お口いっぱい開けなきゃだ……)

 

 なーちゃんはペットボトルくらいと捉えているものの、流石にそこまでは大きくはない。

 が、500mlペットボトルは大体20センチ程度なので、人によってはあまり大差ないと捉えるかもしれない大きさではあった。

 

 ベッドに手をつきながら、間近でまじまじと観察しているなーちゃんを見て、ユウは今一度心配して声をかける。

 

「なーちゃん、その……本当に、無理したらダメだからね? キツいな、とか、嫌だな、って思ったら、すぐに止めていいからね?」

 

 声に魅かれて、なーちゃんの視線はチンポから彼の顔へと移る。

 

 声をかけてくれたユウの表情には、心底心配していると顔に書かれているようだった。その優しい気づかいになーちゃんは思わずクスッと笑い、

 

「もー。わかってますよ、先輩」

 

 彼を心配させまいとして、明るい笑みを見せた。

 

 なーちゃんの顔がゆっくりと、そそり立つペニスに近寄る。

 

 雌を欲情へと掻き立てるような雄の匂いが鼻をつき、なーちゃんの身体の芯がじわりと疼く。

 

 唇が触れるか触れないか、そこまで近寄り一旦止まり、1つの懸念を抱いた。

 

(いきなり咥えるのも……なんか、はしたないって思われちゃうかな?)

 

 何を今更と言うべき心配事ではあるが、今のなーちゃんにとってそれは大事なことなのだ。

 

 はしたないと思われちゃうのは恥ずかしい、そう感じたなーちゃんは、いきなり咥えるのではなく、まず舐めてみることにした。

 

「…………んぁ……」

 

 なーちゃんの小さな口から、これまた小さな舌先がチラリと可愛らしく覗く。控えめに出された舌先が、文字通り目と鼻の先にある彼の肉棒の先端を……亀頭を、ペロッと、一瞬だけ掠めるように撫でられた。

 

「んっ」

 

 その一瞬の感触に、ユウは思わず声を漏らした。

 

「先輩?」

 

「ん……大丈夫。ちょっとびっくりしただけで……続けて大丈夫」

 

 ユウは口元を少し隠すように手をかざしているので、なーちゃんからはその表情の全ては見えない。

 

 それでも、その隠された手の隙間から見える口元と目線からは、彼が照れているような顔色が窺えた。

 

 それを見たなーちゃんの中に、彼に対して今まであまり抱いていなかった想いが芽生える。

 

(……なんだか、先輩かわいいかも。こう……きゅん、ってなる)

 

 これまでどうしても、頼れる先輩というイメージがあっただけに、不意に見えた彼の知らない表情がなーちゃんの心の琴線を掠めたようだった。

 

 彼氏の新たな一面を見て心がウキウキしてきた(調子に乗った)なーちゃんは、にんまりと笑う。

 

「先輩。止めて欲しかったら、楽器の名前、ですよ?」

 

「あはは……そうだったね」

 

 2人で決めたセーフワードを今一度確認して、なーちゃんはフェラチオを再開する。

 

 その小さな手でそっと肉棒を掴む。金属のように、とまでは流石に言い過ぎではあるが、人の身体はここまで硬くなれるのかと、なーちゃんに思わせてくれる程度には、それは硬かった。

 そんな硬いモノに向けて、再び舌先を伸ばして亀頭をペロリと舐める。

 

「……っ」

 

 ユウは声こそ出さないものの、やはり口元を手で隠して、我慢している表情を見せまいとしているようだった。

 

「ん……んぅ……」

 

 そんなユウの反応を見たいと思いつつ、なーちゃんはそれを我慢して舐めることに集中する。

 

 先端を慎重に、丁寧にチロチロと舐めた後、その小さな舌先は裏筋へと向かう。

 艶(なまめ)かしい熱がこもった吐息を眼前の肉棒に浴びせながら、舌先が筋をなぞる。

 

「んぁ……なーちゃ……っ」

 

 裏筋を下まで舐めきると、再び筋を辿り直すように先端へ向けて舐め上げていく。

 舌の先端ではなく、舌の腹で裏筋を舐められたユウは、まるで背中も同じように舐められているような錯覚を感じた。

 

「ん……ぇ……。……ふふ」

 

 裏筋を上まで舐め切ったなーちゃんは、同じことを数度繰り返す。

 1回1回丁寧に、大切なんだよと伝えるように、彼を舐め続けた。

 

「はぁ……ぅ……ぁっ……」

 

 ユウの口から、くぐもったような声が漏れ出る。

 

 丁寧な愛撫は焦らされることと紙一重であり、ユウは身体の芯が悶えそうになるのを必死に耐えていた。

 

 そんなユウを見て、なーちゃんは今一度思う。

 

(わー……どーしよ。ほんとーに、かわいいかも……)

 

 もちろんその『可愛い』は、小さな子や小動物、素敵な女の子を見て感じる『可愛い』とは別物だ。

 しかし今のなーちゃんには、彼を見て湧き上がるこの思いを、『かわいい』以外に形容しようが無かった。

 

 悶えるのを耐えているユウに、なーちゃんは柔らかな笑みを見せたまま次の刺激を与える。

 

 今一度亀頭をペロリと舐めてから、

 

「んぁ……ん」

 

 その先端に口付けをし、そのまま形に合わせて口を広げていき、亀頭を完全に口内へと収めた。

 

「な、なーちゃ……なーちゃん……っ」

 

 ユウはされるがまま、なんとか耐えていた。

 

 聞き慣れない、艶(あで)やかな水音と共に、自身のモノが彼女の口の中に収まる。

 それは、感触的にも視覚的にも、彼が今まで感じたことの無い、未知の快感と刺激だった。

 

「ん……んん……」

 

 亀頭部分を口に含み、唇がカリに触れるところまで咥え進めたなーちゃんは、そこで一旦咥え込むのを止める。

 

 そのままゆっくりと頭を上げ、唇が亀頭から離れてしまいそうになったところで、またゆっくりと咥え込んだ。

 

 歯が当たらないように気をつけながら、それをまた数度繰り返し、これでもかと言わんばかりにユウを焦らし、悶えさせる。

 

 力強く硬直する肉棒の先端から感じられる彼女の口の中は温かく、触れる舌の腹から感じられる粘質は、ひたすらに心地良い感触を彼に与えた。

 

 ユウは、このまま自分の中の理性を千切ってしまいたいという欲望(快感)に抗い、今にも動き出しそうになる腰を、必死に、なけなしの理性で押さえつけた。

 

 咥え込む動きを繰り返す内に、フェラチオを始める前に耳にかけた髪が次第に乱れていった。

 

 乱れた髪はまるで簾(すだれ)のように、行為に及んでいるなーちゃんの顔をユウから隠していた。

 

(あぁ……へーあんきぞくって、こーゆーのにこーふんしたんだろーなぁ……)

 

 快感に溶かされたユウの脳がそんなことを考えていると、なーちゃんは次の動きを見せた。

 

「んんん……んん?」

 

 こもった「ん」の羅列を、ユウの耳が「これは……どう?」と認識した、その瞬間。

 

 なーちゃんは亀頭を咥え込んだまま、口の中でそれを勢い良く、早い舌捌きで舐め回した。

 

「──〜〜っ!!」

 

 その感触に、これまでなんとか快感に耐えていたユウの身体が、思わず震えた。

 

 それもそのはず。

 なーちゃんはフェラチオを始めてから、全ての動きをゆっくり丁寧に行っていた。

 じっくり優しく焦らしながら、ユウの脳と身体にゆったりとした快感をこれでもかと与えた。

 

 そうして、ユウが完全に『緩』な快楽を植え付けておきながら、唐突に『急』の快楽を流し込んだのだ。

 

 計算され尽くしたような快楽責めだが、当の本人は、

(ゆっくり飽きたから、早いのもやってみよーかな……)

 程度の意識である。

 

「……っ、──〜〜!!」

 

 なんとなく、でやってみた口内亀頭責めが思いの外反応が良く、なーちゃんは内心ご満悦である。

 

(先輩、これ……好きなんだぁ……)

 

 最初に絶頂させられたお返しと言わんばかりに、なーちゃんはしつこく口内亀頭責めを続けた。

 

 ユウにとって、それはまるで脳に直接快楽物質を流し込まれ、溶かされてるのではないかと思うほどの快感であった。

 

 快感に支配された両手が勝手に動かないように、ベッドのシーツを力強く握りしめて耐えた。

 身体中の熱と神経が全て亀頭に集まった、と脳が錯覚するほどの刺激になんとか耐えた。

 

 永遠に続くかと思われた口内亀頭責めだが、次第に舌の動きが緩やかになり、その刺激もそれに比例して穏やかになっていった。

 

 このまま、もう少しこの刺激が続いたなら果ててしまう……そう彼が思ったところで、それは止まった。

 ゆっくりと頭を上げ、少しだけ名残惜しそうに亀頭からなーちゃんの唇が離れた。

 

「先輩、どう? 気持ち良かったですか?」

 

 見上げてユウと視線を合わせたなーちゃんは、そう尋ねた。

 無邪気な笑顔にほんの少しだけ妖艶さが混ざったその表情は、彼が今まで見た事がないものだった。

 

「もちろん、気持ち良かったよ」

 

「本当ですか!? やった〜!」

 

 打って変わってニコニコと、まるで親に褒められた幼子のように喜ぶなーちゃんを見ていると、ついさっきまでの彼女がまるで嘘のようにユウには思えた。

 

「ほんとは、もうちょっとしていたかったんですけど……おちんちんさんが大っきくて、あごがちょっと疲れちゃって……」

 

 自身の頬をムニムニと揉みほぐすような仕草をしてみせるなーちゃんを見て、ユウはやはり申し訳ない気持ちになった。

 

「その……ごめんね、大きくて」

 

「ううん、大丈夫です!」

 

 明るく答えたなーちゃんは、休憩終わりと言わんばかりにもう一度咥えてみようとするが、1つ思ったことを提案してみることにした。

 

「そうだ先輩、体勢……変えてみてもいいですか?」

 

「もちろん、いいよ。どうなったら、なーちゃんやりやすそう?」

 

 ユウが尋ねると、なーちゃんはベッドの横の縁を小さな手でポフポフと叩いた。

 

「先輩、ここ! ここに腰掛ける感じで、座っててください」

 

「はいはい。こう?」

 

 なーちゃんに言われるがまま、ユウはベッドのサイドフレームに腰掛けるように座り、

 

「はい、そうです!」

 

 それを見たなーちゃんはベッドから降り、ユウの足元にクッションを置いて、その上にそっと座った。

 正座を崩したような、いわゆる女の子座りである。

 

「体勢、この方が良さそう?」

 

「うーん……まだ分からないですけど、とりあえずこれでやってみたいな、って感じです!」

 

 そう言ってなーちゃんは再びユウの股間へと顔を近づけ、

 

「じゃあ……続きしますね、先輩」

 

 口元をチロッと可愛らしく舌なめずりしてから、なーちゃんはユウのモノを再度咥え込んだ。

 

「んん……っ」

 

 再現される亀頭への刺激に、ユウはくすぐったさが混じった快楽を受け取り、わずかに声が溢れた。

 

 体勢を変えたことが良かったのか、チンポが良い感じの角度になっていて、なーちゃんは手を添えることなくフェラができていた。

 

 自由になっていた手をユウの腰まで伸ばして、しがみつくように指と腕を添える。

 快楽と興奮に浮かされ、程よく心地良さを帯びた熱が、触れ合った肌を通して互いに伝わる。

 

「ん〜……ん」

 

 なーちゃんはそのまま、ぐい〜っと出来るだけ深く咥え込む。

 

 彼のモノを全部咥え込むつもりでいたなーちゃんだが、

 

(やっぱり、おっきいなぁ……半分……くらいが、いっぱいいっぱいかなぁ……)

 

 下の口のみならず上の口でも、些か彼のサイズは大きく、受け入れきなかったようだ。

 

 全部咥えてあげたかったのに、と歯痒く思いつつも、なーちゃんはそれを今は諦め、ゆっくりと前後に動き始めた。

 

 咥え込んだモノを口から離れる寸前まで引きつつ、また深くまで丁寧に咥え込む。

 

 動く度に、

 

 ぐぽ……っ

 

 ちゅぬ……っ

 

 ぐぷ……っ

 

 ぷちゅ……っ

 

 と、卑猥な水の音が2人の耳に届く。

 

 その音が、2人を更なる情欲へと掻き立てる。

 

 なーちゃんは気持ち良くさせたい一心で、健気に肉棒を咥え続ける。

 

 その刺激は、先ほど行われた口内亀頭責めに比べたら、いくらかは優しい。

 だが、なーちゃんが咥え動く度に快感が蓄積されていくように思え、ユウは次第に悶え始める。

 

(がまん……できないほど、じゃない……っ、けど……! これ、ずっと続くの……やば……っ)

 

 頭を引き、それからまたゆっくりと咥え込む。繰り返される度に、ユウの呼吸は細かく、徐々に荒く熱を帯びていく。

 

 身体が無意識に動き、快楽を逃そうとするように悶えるが、腰に添えられたなーちゃんの手が、

 

『勝手に動いちゃ、だめですよ〜?』

 

 と言わんばかりに、優しく腰を抑え込む。

 

 そうして優しく、それでいてしっかりと彼の腰を掴んだなーちゃんは、

 

「んん……っ、んん……っ!」

 

 その腰をグイッと引き寄せるようにして、それまでよりもより深くモノを咥え込んだ。

 

「はっ……っ、はっ……!」

 

 これまでよりも、一層熱く、心地よい感触がチンポを通じてユウへと伝わる。

 

 深くまで届いた亀頭が、なーちゃんの喉奥を刺激する。

 

 反射的になーちゃんの喉が反応して蠢き、ユウにとってそれがまた得も言われぬ刺激となる。

 

 神経を直接弄られているようなその快感は、長くは続かなかった。

 

「んう゛……っ、んぇ゛……っ!」

 

 深く咥え込みすぎたなーちゃんが我慢しきれず、慌てて口からモノを引き抜いた。

 

「ぇほ……っ、けほ……っ!」

 

「なーちゃん大丈夫!?」

 

 軽く咳き込む彼女をユウは心配し、思わず手を伸ばした。

 

「けほ……っ、……っ、はい、大丈夫です。ごめんなさい、ちょっと欲張って深く咥えすぎちゃいました……」

 

 少し目尻が滲みそうになっているなーちゃんを見て、快楽に溶けていたユウの心に一筋の罪悪感が差し込む。

 

「そっか……。その、俺は気持ち良かったけど、なーちゃんが大変なら……やらなくてもいいからね?」

 

 心配で気にかけるユウだが、その言葉を聞いたなーちゃんは嬉しそうに笑う。

 

「先輩が気持ちいいって思っててくれたなら、嬉しいです!」

 

 ニコ〜、っと心の底からそう思っていそうな笑顔を見せられて、ユウは何も上手く言えなくなり、困ったような笑顔を返すしかなかった。

 

「最初のと今のなら、どっちが先輩の好みでしたか?」

 

 その笑みを崩さないまま、なーちゃんはユウに尋ねる。

 

「え? うーん……どっちも気持ち良かった……けど……」

 

「けど……?」

 

 邪気のない笑顔で続きを促され、ユウは気恥ずかしさを感じながらも答える。

 

「選ぶなら、最初の方……かな。先っぽのとこ、いっぱい舐めてもらうの……すっごい気持ち良くて……」

 

 ユウはそこで一度言葉を止めた。

 続きを言うべきか一瞬躊躇ったが、部屋に満ちるピンク色の空気に当てられた脳がイタズラし、半ば勝手に続きを答えていた。

 

「その……できたらで、良いんだけど……。咥えてくれてる時……たま、も、揉んでくれたら嬉しい……かも」

 

 たま、を、なーちゃんは一瞬上手く認識できなかった。

 が、すぐに金玉のことかと理解して、視線がそれを捉える。

 

「ここ……ですよね?」

 

 そっと手を伸ばし、指先で優しく触れながら確認すると、ユウはくすぐったそうに口元を緩めていた。

 

「うん、そこ。敏感なとこだから、優しくね……。……間違っても、ぎゅーって力強く握ったりしたらダメだからね?」

 

「はーい♪」

 

 後々、今日ではない、いつかの話ではあるが……この時のユウの言葉がカリギュラ効果(禁止される程やりたくなるやつ)となったなーちゃんが、一度だけちょっと強めに握ってしまうのだが、それはまた別な話。

 

 ユウの言葉を素直に受け取ったなーちゃんは、玉を慎重に手で包み込み、フニフニと触り心地を確かめる。

 

(不思議な感じ……きんたまさん自体は結構ふよふよ動くのに、そのものは思ったよりズッシリしてる……)

 

 思ったよりも真剣に触り心地を確かめられたユウは、彼女のその真剣さとくすぐったい感触から笑みをこぼした。

 

「なーちゃん、触り方はそんな感じで良いかも……なんか、心地良いなって思う」

 

「ほんとですか? じゃあ……こんな感じで触りながら……」

 

 なーちゃんは言いながら口元をゆっくりと亀頭へと近づけ、

 

「……こっちも、気持ち良くしちゃいますね」

 

 今一度、パクっと咥え込んだ。

 

「ぁ……っ!」

 

 再び訪れた蠱惑的な感触に、ユウの口から小さな声が漏れ出る。

 

 ちゅ……くぷ……と、耳を澄まさなければ聞こえないような水音がわずかに響く。

 

 なーちゃんの温かい口内にモノが咥え込まれていき、その感触はゆっくりとカリまで届いた。

 

「んぅ……んん……」

 

 小さな口の中で、興奮で熱を帯びた舌が艶かしくモノを舐め上げる。

 小さく柔らかな舌が、熱く硬い肉棒を、慈しむようにゆっくりと舐め続けた。

 

 ぬりゅ……ぷにゅ……と、一回舐めるたびに、まるで自分の熱や神経がそこへ集まっていくような錯覚に襲われながら、ユウは快楽になんとか耐える。

 

 だが、『我慢させませんよ〜?』と言わんばかりの、なーちゃんによる亀頭責めが始まった。

 

 口内で剥き出しになっている亀頭が、舌で激しく刺激される。

 

「んっ……ん、はぁ……っ、……ぁぁ……っ」

 

 そこが一際敏感なユウにとっては、それだけでも次第に耐えられなくなるであろう、十分に強大な快感ではあった。

 

 ベッドのシーツを両手でそれぞれ力一杯握りしめて耐えるが、びくっ、と、ユウの身体が小さく揺れる。

 

 何度も快感に晒され、魅惑的な刺激を受け続けたユウの身体は、絶頂へと向けて一歩ずつ、確実に近づいていった。

 

「なーちゃ……それ、このまま続けられたら……たぶん、出ちゃう……っ」

 

 何が出るのか。性知識に博識とは言い難いなーちゃんではあったが、さすがに『何』が出てくるのかは、分かっていた。

 

 分かった上で、

 

(見たい……! 体験、したい……! 何より……欲しい……っ!)

 

 積極的に、それを受け入れる構えであった。

 

 間も無く出ると分かったなーちゃんは、より一層念入りに亀頭をいじめ抜く。

 舌先で、舌の腹で、彼が刺激に飽きないよう色々舐め方を変えて刺激を加えた。

 

「なーちゃ……ん……っ、なー……ちゃん……っ」

 

 快感に溺れながらもユウは彼女の名前を呼んで何とか耐えるが、身体は素直に反応しており、チンポがビク、ビクと震え始めている。

 

(先輩、そろそろ出そーなんだ……)

 

 今すぐ爆発してもおかしくないことを察したなーちゃんは、トドメを刺しにかかる。

 

 亀頭への刺激に集中させ、敢えて刺激を与えずに疎かにしていた玉を、今一度柔らかく包み込むように触り、フニフニと優しく揉みしだく。

 

 それはまるで、

 

 出ーせ、出ーせ///

 

 と促しているようであり、ユウの脳は新たに加わったこの刺激に耐えられなかった。

 

「……っ! なーちゃ、ごめ……っ!」

 

 ギリギリ残った理性で彼女への謝罪を口にしたが、最後。

 

 ユウの両手が、なーちゃんの頭へと襲いかかった。

 

「んっ!?」

 

 不意に頭を掴まれたなーちゃんは驚く。

 だが、そんな彼女の驚きなど気づいていないかのように、ユウはまるでなーちゃんの頭をオナホールを扱うように前後に動かす。

 

「んん゛ー〜〜!!? んっ、んんっ……///」

 

 ぐぽっ、ずちゅ、ぐっぽ、

 

 と、卑猥さに荒々しさが混ぜ込まれた水音が規則正しく部屋に響く。

 

 優しく、常に気にかけてくれるユウからはちょっと想像できない荒々しい行為に驚き、なーちゃんは咄嗟のことで抵抗もできず、されるがままに口の中を陵辱される。

 

 無遠慮に口内を突かれ、唾液と我慢汁にまみれていく。

 荒々しい行為に危機感を覚えたか、はたまたそれを性的快感と認識したか、股口からは愛液がトロリと流れ出ていた。

 

 永遠に続くかと思われたそれは、数度繰り返されたところで唐突に終わりを迎えた。

 

「ああ゛……っ! なーちゃ、出る……っ、だす……っ!」

 

 いつもの穏やかな声とは打って変わって、荒く乱雑な声でユウがそう言った、次の瞬間、

 

「んん゛っ!!!」

 

 ユウは一際強くなーちゃんの頭を抱き寄せ、喉奥へと届かせた肉棒から熱い液を吐き出した。

 

 ドビュッ、ビュッ、ビュ〜ッ

 

 と、聞こえないはずの音が幻聴として2人の耳に響く。

 

「──〜〜〜っ!!」

 

(せんぱ、まって、のどお、くるし……っ、いき、……のど、おぼれ……っ!)

 

 喉奥に直接、粘り気が強く、熱く、ゼリーのように濃厚な精液が、飲み切れないほど大量に注がれる。

 

 吐き出された欲望はあっという間になーちゃんの口の中を埋め尽くし、受け止め切れなかった白濁した液体が口元から溢れ、滴り落ちた。

 

「んぅ゛……ん、……んん……っ」

 

 なーちゃんは、腰を悶えさせ、苦しみ喘ぎながらも、今のこれを自分の頭のどこかでは快楽として認識していることを、悟った。

 

 無限に続くかと思われた射精だったが、その勢いは徐々に弱まり、程なくして完全に止まった。

 

「はぁ……はぁ……は……ぁ……」

 

 身体をほんの少し前屈みにしながら、なーちゃんを抱き寄せて精を吐き出していたユウの呼吸が、少しずつ落ち着きを取り戻す。

 

 そして満足に呼吸が出来たところで、理性も元に戻ったようで、

 

「……、……っ!? あ、ご、……なーちゃん、ごめんっ!!」

 

 ユウは自分の懐中で、喉奥まで肉棒を咥えさせられている恋人に気付いた。

 

 慌てたユウは、気配りをする余裕もなくなーちゃんから自身の肉棒を慌てて引き抜く。

 

「んぅ……んぇ……ぇ……」

 

 引き抜かれたモノは未だ萎えずに力強さを残しており、先端から伸びたか細い白い糸がなーちゃんとの口元とつながっていた。

 

「なーちゃん、本当にごめん……っ! 口、大丈夫だった!?」

 

 先程の荒々しさの反動というべきか、ユウはただひたすらに心配してそう声をかけた。

 

 すると、なーちゃんは、

 

「……ん〜んぁ……///」

 

 ゆっくりと口を開けて、溢れんばかりに溜め込まれた精液をユウに見せつけた。

 

 たぷたぷに満たされた精液を舌で掬い上げるような仕草をしてみせると、それはまるで、

 

『こんなに……出したんですよ?』

 

 と言われているかのようで、その妖しい仕草に、ユウの心臓が一際強く跳ねる。

 

 そうしてユウが呆気に取られたところで、

 

「ん……んぐ……んぐ……」

 

 なーちゃんは口を閉じ、口内を一度舌なめずりし、喉を鳴らしながら精液を嚥下し始めた。

 

 彼女の色白な細い喉が、精液を飲み込むために艶かしく蠢く。

 一度では飲みきれないのか、2回、3回と飲み込む音が聞こえた。

 その動きに一瞬目を奪われてから、ユウは慌てて声をかける。

 

「ちょっ、なーちゃん……! その、そんなの……飲まずに、ぺってしなさい!」

 

 思わず幼子を注意するような口調で嗜めるユウだったが、もう遅かった。

 

「ん……ぐ……」

 

 最後に一度、ゆっくりと喉を鳴らして飲み込んだ後、なーちゃんはその小さな口を開けて見せた。

 

「あー……ん。ふふ、もう全部……ぜーんぶ、飲んじゃいましたよ、せんぱい」

 

 そう言って見せてくれた血色の良い口の中には、粘質で白みを帯びた半透明な糸が数本残っていた。

 

「んふふ〜……ちょっぴり、苦々……です♪」

 

 ほんの数秒前まで、この口の中を精液が満たしていたことを容易に想像させられ、ユウは思わず、

 

「あー……もう。なーちゃん、それはちょっとえっちすぎる……」

 

 心の中で白旗を上げながら、そう言った。

 

 えっちすぎると言われて、ちょっとだけ照れ臭そうに笑う彼女を見て、ユウはベッドから降りて優しく抱きしめた。

 

「……さっきは、ごめんね」

 

 さっき、が意味する事をなーちゃんは間違えずに受け取る。

 

「あー……あはは、いえいえ大丈夫です! その、ちょっとだけビックリしちゃいましたけど……大丈夫ですよ、先輩」

 

 言いながら、なーちゃんは彼の背まで腕を伸ばして絡ませて、しっかりと彼を抱きしめ返す。安心してもらえるように、優しく身体を密着させ、心地よいお互いの体温を混ぜ合わせる。

 

「大丈夫って……あんなの、絶対怖かったでしょ……?」

 

 さっきまでの荒々しさがまるで嘘のように、心の底から心配していくれている態度と声音に、なーちゃんは安堵した。

 

「全然怖くなかった……って言ったら、さすがにちょっと嘘つきさんになっちゃいますね。ちょっとだけ……本当に、ちょっとだけ……怖かった、です」

 

 怖かった、そう告げられたユウの心に罪悪感が鋭く突き刺さる。

 

 唇を固く閉じて罪悪感を耐え、受け入れているユウに向けて、なーちゃんは言葉を紡ぐ。

 

「でもね、先輩……私、それ以上にドキドキもしましたし、嬉しかったですよ」

 

「う、嬉しかったの……?」

 

 予想外の言葉にユウは驚き、なーちゃんはその理由を穏やかな声で話した。

 

「はい。その……いつも優しくて、頼れるお兄ちゃんみたいにしっかりしてる先輩が……あんな風に、オオカミさんになっちゃうくらい、私が気持ち良くさせてあげられたんだ〜って思うと、嬉しかったです」

 

 そう話す彼女の声は柔らかく、聞いているだけで自然と心が落ち着くような聞き心地の良さがあった。

 

 そうして落ち着いた心と声で、ユウは彼女の言葉に答える。

 

「そっか……なら、良いんだけど……でも、怖かったなら、今度からは、絶対やらな……いや、あんまり、やらないようにするね」

 

 ユウは、やらない、と断言したかったが、抗いようのない気持ち良さがあったのも事実であり、それをまた味わいたい……という気持ちが見え隠れする答え方になった。

 

 そしてそんなユウの心の内を見透かしたように、なーちゃんはそっと口を彼の耳元へと近づけ、

 

「……また、しましょ? 先輩が気持ち良かったみたいに、私も……先輩に、あんな風に迫られちゃって……ドキドキ、しちゃったので」

 

 熱を帯びた声で、そう告げた。

 

 耳元で囁かれているため、ユウから彼女の表情は見えない。

 

 耳まで真っ赤にした照れ顔なのか。

 慈愛に満ちた優しい表情なのか。

 性欲に溺れた、だらしない顔なのか。

 はたまた、男を誑かす可愛いらしい悪魔的笑みを浮かべているのか。

 

 どれなのかは分からないし、どれでも無いかもしれない。

 

 こんな時に彼女がどんな顔をしているのか、見なくても分かる……と言えるほど、ユウはまだなーちゃんのことを知らない。

 そしてなーちゃんもまた、もし似たような場面が訪れたら時、彼がどんな顔をしているのか見なくても分かると即答できるほど、ユウのことを知らない。

 

 知らないのは、それだけではない。

 

 2人はまだお互いに、

 どんなデートが好きなのか、

 どんなコーデが好きなのか、

 どんなエッチが好きなのか……

 まだまだ知らないことが、たくさん、たくさんある。

 

 知らないからこそ、2人はこう思う。

 

((もっと……もっと、今、目の前にいるアナタのことを、知りたい))

 

 と。




ここから後書きです!

まずは、ここまで読んでいただきありがとうございます!

書きたかった回ではありますし、楽しみながら書くことが出来たのでご満悦な作者です。
同時に自分の至らなさも痛感するので、精進しなければ…と思います。

書いてると、
『あー、私は多分これが性癖そのもの、もしくは癖に繋がるものなんだなぁ…』
と自分を発見していく感覚があるので楽しいです。

あと単純な興味で、
『これを読んでくれてる読者さんは、その…読んで性的興奮を催してくださってるのだろうか…?』
などと思いながら、文章チェックしたりしてます。

次話も楽しみに待っていただけたら幸いです!
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