Lily EP4 ~evil beast of the lust~ 作:YU-GO
ガレオン「なんで…アンタがあの収容所で囚われてたんや?」
言葉「……………。」
桂 言葉という名の少女は、アカシックの中でリリィ達にあの収容所に囚われる前や、収容所にいた時に起きた事件などの事を聞かれていた。しかし、彼女は虚な瞳をしながら俯いていた。
ガレオン「俺は知っとるで。あの伊藤 誠っちゃうと共にヨットでどっかへ行ったんやろ?」
ジャック「何かしらの理由で収容所に囚われたと。まさか…アンタ、闇の化身か?」
言葉「……………!!」
言葉はそれを否定するかの様に首を横に振った。どうやら彼女自身は闇の化身では無い様で、そもそも彼女は闇の化身の事を知らなかった。
言葉「………声…聞こえた…」
リリィ「声?」
言葉「とても不気味で……とても嫌な感じがする笑い声がしていた…あの人の…笑い声が…。」
正確に喋れないオーラを持っていた言葉が、僅かな力を振り絞って喋った。
アイリス「不気味で嫌な感じがする笑い声…どんな奴だったの?」
言葉「……………こと…」
カレン「こと?」
言葉「……………ま…こと…」
ガレオン「おいおい…それって…!」
言葉「いとう…まこと………その人の悪い笑い声が、収容所の中で…」
ガレオンの読みは悪く当たってしまった。おそらく、その伊藤 誠という名の奴が闇の化身である可能性があった事を。
ガレオン「って、ちょい待ちやぁ!?あの伊藤 誠が闇の化身である事はあり得へんやろぉ!?」
ガレオンは怒号と共に言葉に荒く言い返すが、バルトに静止された。
バルト「ガレオン。アンタが言ってる事は少しも分かるが、俺の予想では伊藤 誠とは瓜二つの『何か』が闇の化身である可能性が高い。」
ジャック「確か…その誠っていう奴は、世界っていう奴に殺されたって、資料で見た事がある…ん?待てよ?」
ドリータ「何かわかったのか?」
ジャック「おそらく…世界に殺された誠…予想とすれば、闇の化身の影武者だったのでは…?」
ジャック達がそれを推理していると、館長からの連絡が入った。
館長「皆!ブリーフィングルームへ来てくれないか?」
◇◆◇
ブリーフィングルームへ移ったリリィ達。館長は電子映像を使って、ある世界の様子を映した。
館長「この世界から闇の化身の気配が感知したんだ。街の様な場所だけど、不穏な空気が漂っているんだ…。」
リリィにこっそりと隠れていた言葉がその映像を見ると、わなわなと震え出した。
言葉「わ、私…私の………」
リリィ「え?」
バルト「おそらく、言葉が元いた世界の様だな…」
すると言葉に頭痛が走り、彼女はこの頭痛に苦しみながらも衝撃的な事実を言った。
言葉「ここに………誠が…伊藤 誠がいるッ!!!くっ!!うぅ…!」
言葉がそう言った時、虚の瞳から血涙が流れ出た。
ジャック「お、おい!無理するな!!」
リリィ「この世界も…只事じゃなさそうね…!!」
◇◆◇
そのころ、とある世界にある、かつて学園だった建物では、闇の化身らしき人物がその中で身体を鳴らしていた。
闇の化身「チッ…多少の違和感を感じるな…オリジナルのボディの方が割とマシだったんだがな…」
整備士「し、仕方ありませんよ…元のボディは復元不可能まで陥っていましたので…代わりに魔人型のボディで馴染ませてください…」
闇の化身「なんならしょうがねぇなぁ…だが、このボディはいずれ馴染む。そうすりゃ俺の第二の人生が本格的にスタートできるって訳だな。」
闇の化身は身体を鳴らした後、屋上へ移った。その屋上で今いる世界の景色を眺める彼は、あの時の記憶が脳裏に蘇る。
彼は今でも思い出す…油断してあの女に刺殺された屈辱を…。
だが今はそんな事はどうでも良い。彼は秘められた欲の為に、この世界を支配している。
闇の化身「俺の勘だと、アイツが来る模様だな…俺はテメェを待っているぜ…桂 言葉…!」
闇の化身がそう言うと、悪魔の様な笑みを浮かべながら、目の前の空を見上げていた。
次回、welcome to “world of school days “…