Lily EP4 ~evil beast of the lust~ 作:YU-GO
世界「か、桂 言葉…!?」
言葉「…………!」
言葉は世界と再会した。しかし、言葉の虚ろな瞳が殺意に満ちた瞳へと変わっていた。彼女の殺意を感じ取った世界は身構える。
テオ「せ、世界…あの少女とは知り合いなのか?」
世界「え、えぇ…昔からね…!」
『中に誰もいませんよ…?』
世界の脳裏に響くそのセリフ…それが彼女にとっては忌々しくて呪われた言葉だった。世界はその言葉を思い出したのか、子宮がある部分を言葉に見せつけた。
世界「言葉…この傷…覚えてる?」
世界は首元と子宮部分に残る傷痕を、世界に見せつけた。
言葉「ッ!!!!!!!」
殺意に満ちた瞳を用いて彼女を睨む世界の首元と腹に残る傷痕を見た言葉は、思わず冷や汗を掻く。
ガレオン「やっぱりやで…!!」
ガレオンは知っていた。世界の首と腹に残った傷痕を。あの時、言葉が彼女の首を掻っ斬り、その腹を引き裂いた痕だった。
ジャック「おい言葉…」
言葉「黙って………」
言葉のそのセリフが、ジャックを静止させる。言葉は鉈の様な霊刀を形成させ、その刃が世界に向ける。
彼女の殺意を感じた世界も、刃の形をした魔法を唱える。あの時の悲劇が再びここで巻き起ころうとした。
二人が交戦しようとしたその時、両者の背後に何者かによって強く掴まれた。
千鶴「何バカな事をしてるのよっ!!!!?」
千鶴が言葉の背後を強く掴んで静止していた。
言葉「ッ!!離して!!私は…アイツを…!!!」
言葉が千鶴を振り解こうしたが、千鶴の他にまこともちさとも、そしてアリスも彼女を全力で静止していた。
対して世界はクラリスに止められていた。
クラリス「世界お姉ちゃん!!もう辞めてッ!!!」
世界「離して!!私は…私はァァァ!!!!」
世界の切羽詰まった叫びが言葉にぶつけるが、クラリスは拘束魔法で世界を更に縛り付けていく。お互い戦力が乏しい少女達に止められる言葉と世界。二人は拘束されながらもお互い睨み合っていた。
千鶴「まこと…言葉をっ!!」
まこと「わかった!!」
千鶴の命令を聞いたまことは、言葉の前に立つ。
言葉「何を…する気なのっ!?」
まこと「言葉ちゃん…痛いかもしれないけど…………歯を食い縛れぇぇぇッ!!!!!」ガツゥゥゥゥンッ!!!!!
言葉「ッ!!!!!!???」
まことの渾身の頭突きが、言葉の額にガツンとぶちかました。それと同時にクラリスが世界を更に縛り上げていく。
クラリス「もう辞めて!!命がもったいないわっ!!!貴方達は、過去から手放して!!!」
◇◆◇◆◇◆◇
言葉「うぐっ………ひっぐ…………ご、ごめんなさい…ごめんなさい…!!」
世界「ひぐっ、えぐっ…えっぐ…こっちも…ごめんなさい…!!」
リリィ「なんとかなったわね…貴方達のお陰よ。千鶴、まこと、ちさと…」
メノウ「クラリスもだ。アンタらがいなかったら…取り返しのつかない事になっていた…」
言葉と世界は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔のままお互い謝っていた。
ジャック「これでなんとかなったんだが…問題は終わってねぇなぁ…」
ガレオン「せやな…本当の元凶が、伊藤 誠っちゅう奴の確保か撃破やな。あのクズ野郎はどこにおんねんな…?」
ガレオンは辺りを見回す。何よりも怪しいのは、マーラ像であった。
ガレオン「このマーラ像。怪しいもんやな…!!」ドゴォ!!!
ガレオンがそう言うと、その剛拳でマーラ像を粉砕した。
するとこの世界に少し地震が発生したが、僅か数秒で収まった。
ドリータ「ひょっとするとさっきの地震。この世界が震災に襲われたのでは?」
ジャック「いや、この地震…何処か結界が破れた様な物だ…。」
日菜「もしかして、この世界の各地に置いてあるマーラ像を全部破壊すれば…!!」
日菜はマーラ像を全て破壊すれば、闇の化身がいる場所が顕になる事を推測した。
千鶴「ところでなんだけど…世界が二つあったらややこしい様な…?」
まこと「あっ、それなら、西園寺さんって良いかな?」
世界「それなら大丈夫です。」
ちさと「じゃあ、言葉ちゃんは?」
世界「……………ヅラで。」
言葉「ッ………!」ブチッ
世界から言われたネーミングセンスが気に入らなかったのか、言葉は世界を睨み、今度は喧嘩が勃発した。
世界「ちょっと!?殺し合いはもう辞めたでしょ!?」ドカバキッ!!
言葉「じゃあ、私の事なんて言ったら良いの?(怒)」
クラリス「もう辞めて!!!」
この後、世界と言葉は、クラリスの制裁魔法による拳骨を喰らい、二人の頭上に見事なたんこぶが出来た。
クラリス「貴方達、もう反省した?」
世界/言葉「……………ハイ…」しゅん…。
次回、マーラ像ぶっ壊し計画。