…はっ…はっ…はっ…
仰向けになって、腕を交差して自分の顔を見えないようにしながら、荒い息遣いをする鶫。
そこから、ちらっと目を覗かせる。
抵抗の意志は示しているが、実際抵抗する気は無い。
そう言っているかのような瞳だった。
「…」
楽は無言で、胸を掴んだまま、もう一度ぎゅっと握る。
服の上からでも、あっさりと指が埋もれるのが分かった。
大きさと、柔らかさと、弾力と…何より、色気を感じる胸だった。
「ひあんっ!」
もう一度、飛び跳ねるように背中を反らせる鶫。
その快楽に気をとられ、交差していた腕をあっさり解いてしまい、楽の前に上気した顔を晒してしまう。
「…!!」
楽の視線に気付き、再び腕を交差しようとする。
しかし。
「顔を隠すのは無しだ。」
楽が冷たく言い放った。
「…ひっ、ひあっ、は、はい…」
鶫は涙目で、腕を顔の脇に置いた。
再び、ゆっくりと鶫の胸に手を置く楽。
ゆっくりと、時に握るように、そして位置を徐々に動かしながら愛撫を続ける。
「ふっ、うう…ん…ひんっ、ひあっ、あっ、あっ、んんっ、んっ…」
顔を隠すことが出来ないため、刺激を与えられて切ない表情を浮かべる度に楽と目が合い、恥ずかしくなり目を逸らす。
どこを見たら良いのか分からず、ずっときょろきょろとしている。
何ともかわいらしく、いやらしい反応だった。
そんな鶫がかわいく思えて仕方無かったのか、そっと鶫の唇を奪い、舌を弄びながらも胸への愛撫を続ける。
「んっ…んむぅっ…ひぅっ…んんっ…」
徐々に、鶫の声が更に艶っぽくなって行く。
「なあ」
「んっ…?」
不意に、楽は鶫から唇を放し、彼女の右頬を撫でながら耳元で囁いた。
「お前のその泣きぼくろ、色っぽいよな…」
「ふあっ!?そ、そんなこと…!!」
急に褒められ、先程までとは違う意味で顔が赤くなる。
「本当だって…」
「ひぁぅぅぅっ…ひんっ!?んっ、んんっ…!!」
優しく笑いながら、右耳にふーっと息を吹きかけ、更に舌をねじ込んで耳の中を舐め回す。
耳への愛撫をしつつ、両手は更に胸を揉みしだく。
「ひんっ、ふあっ…ああ…」
鶫の表情が、どんどんととろけて行く。
15分も続けると、鶫はすっかり目の焦点が合わなくなってしまい、どこを見ているか分からないような状態になっていた。
それでも、楽の責めはまだまだ止まらない。
「…」
「んあぅぅっ!!?」
スカートの中に右手を入れる楽。
そのまま、パンツ越しに指を秘部に押し込み始めた。
ぎゅっ、と押し込まれる度に、鶫は口をぱくぱくさせながら必死で首を振る。
ぎゅっ、ぐちゅっ、ぐむっ、じゅぷっ…
卑猥な水音が聞こえて来る。
やがて、このままでは声が抑えられないと判断したのか、鶫は両手で口を押さえた。
その行為が、余計に楽の心を駆り立てる。
「…なんだよ、そんなにでかい声を出しちまいそうなのか?おい…!」
「んんんん…!!!」
右手の指が秘部にめり込む強さと深さが増して行く。
そして、時に中指と親指で陰核も巻き込むように握り込み、その度に鶫は背筋を反らせる。
「(…一回イカせるか…)」
楽は冷静に考えながら、指の速度を速めた。
それと同時に、左手で鶫の両腕を掴み、口を隠すことが出来ないようにする。
「!?や、そんな、声隠せない…あっ、あっ、あっ、んんっ、やら、くる、くる…くる…!!」
必死で首を横に振っては悶える鶫。
やがて、目を閉じて首をすくめ、来たる衝撃に備えるかのように力を入れた。
「…あああっ!!!」
目を見開いて、天井を凝視しながら、ありったけの大声を上げて絶頂に達した。
数分後。
「よし、立てるか?」
「ふあ…?」
絶頂の余韻がまだ終わっていない鶫に声をかけると、楽は鶫の肩を掴んで、ゆっくりと起こす。
そして、そのままベッドの方に連れて行く。
「さて…と」
ベッドの前まで来ると、立ったままゆっくりと鶫の方に向き直る楽。
「…え、あ…」
何をしようとしているのか読めない楽の行動に、鶫は戸惑った。
「じゃあ、脱がすぞ」
「!…んっ…」
楽はそう言うと、唇と唇を重ねながら、ゆっくりと鶫の衣服を1枚1枚剥いで行く。
下着姿になったのを確認して、一度抱きしめる。
「ふあっ…」
鶫は、少しだけ甘い声を出した。
そこから更に剥ごうとすると、鶫が顔を真っ赤にしながら見つめて来た。
「…ぷはっ。はは、鶫、かわいいよ。」
唇を放すと、楽はそう言ってふふっと笑った。
「!?なっ…あっ」
鶫が驚いて声を上げていると、その隙を突くかのようにブラのホックを外した。
抜群に大きく、尚且つ形が見事に整った胸が顔を出した。
「…色気があるって言葉じゃ言い足りねえや…」
「…ば、バカ…そんなこと…!」
「はは♪…下も、行くぞ」
「ああ…っ」
ぱさり、と下着の落ちる音がする。
楽の前で、鶫は一糸纏わぬ姿になった。
「(…はははは恥ずかしぃぃぃぃぃ…!!!!!)」
鶫は楽の優しい声と所作に少し冷静になったのか、今の状況を改めて確認して、死ぬほど恥ずかしくなっていた。
「…エロすぎんだろ…」
「!!な…!?」
楽の口から、思わず本音が漏れ出た。
鶫の身体は、数多の訓練や実戦経験を通してしっかりと引き締まっていながら、筋肉質になることも無く、グラマラスな体型をしっかり維持している。
恥ずかしそうにもじもじと動く度に、腰のくびれが強調される。
楽は、それを見てごくりと息を呑んだ。
「…ら、楽…は…?」
鶫は恥ずかしげに上目遣いでこちらを見上げる。
どうやら、楽も脱がないのかと言いたいようだ。
「…そうだな」
そう言って、楽は恥ずかしがることも無く次々と脱ぎ、あっと言う間に全裸になった。
男は、こう言うときに裸になるのはまるで抵抗が無いのであろうか…?
鶫は少し不思議がったのだが、次の瞬間に見たものによって、すぐさま押し黙ってしまう。
自分のお腹に押し付けるようにそそり立つ、楽のモノ。
血管が浮き出たグロテスクなそれを見て、鶫は『ひあっ…』と言う小さな声を漏らした。
「それじゃ…こっちに来てくれ」
楽は鶫の身体自体と、自分のモノを見た彼女のリアクションを楽しみながら、ベッドへと手招きした。
「ここ、座ってくれ。」
楽は胡坐をかくと、その前に座るようにベッドにぽんぽんと手を置く。
そこに、鶫は素直に座った。
背中を楽の胸板にぴったりと寄せる。
互いにかいた汗で、二人の密着度はより増した。
―初めは自分から誘惑した。
しかし、いざ楽が本能を剥き出しにして襲って来ると、少なからず怖かった。
それでも、彼の責めに快感を覚えてしまう自分に驚いた。
今は彼も自分も少なからず落ち着きを取り戻したように見える。
「(…冷静になって来たの…だろうか?)」
ちらっと左上を見て、楽の表情を見て確認する。
優しい笑顔なのだが、どことなく目が冷たい。
「(…引き続き、理性が飛んでいる…)」
視線を戻し、ここからはまた大変そうだと腹を括った―
―何も着ていない裸のままの鶫が、自分の目の前に座っている。
恥ずかしそうにして座る仕草がいちいちかわいい。
うなじや髪からは良い匂いがする。
それが、たまらなく劣情を催させた。
押し倒したときに比べたら、幾分冷静になったように思う。
だけど、頭にもやがかかったような感覚に襲われていて、何か大事な部分が欠落している気がした。
それが何かは、今は分からない。
ただ、今は目の前にいるこの子を、めちゃくちゃにしてやりたい。
そう思い、そっと手を乳房の方へ持って行った―
「ひんっ!?」
いきなり胸を揉まれ、驚きの声を上げる鶫。
初めて、直接触られる。
予想外の快感による驚きも、その声には多分に混じっていた。
そのまま、楽はゆっくりと胸を揉み始める。
「んあっ、ふぅっ、んっ、んっ…」
悩ましげな声が漏れて来る。
普段の凛とした雰囲気からは、想像も突かない甘い声。
どんどんと、色々なことを試したくなった。
きゅっ、と、両突起を強めに摘まむ。
その瞬間。
「んああああっ!!」
楽の予想を遥かに超えた反応であった。
鶫は目を見開き、背筋を大きく反らせて、後頭部が楽の首元にこすり付けられた。
その反応に、楽のスイッチが入る。
揉む力に緩急を付けて鶫の予想が付かないようにして、時折突起を摘まむ。
片方の時もあれば、両方同時のときもある。
そして、摘まむだけでなくしごき上げるときもある。
しごき上げる度に、鶫は楽の腕の中で踊り狂うように悶えた。
ベッドへの移動に伴って一度整えた表情もまたすぐに崩れ、先程は垂らしていなかった涎まで垂らすようになった。
胸だけで、3回は絶頂に達しただろうか。
その頃には、鶫の下には汗と愛液で水たまりが出来ていた。
「…あっ、かはっ、ひっ、ひっ、ひっ…」
既に、まともに喋ることは出来なくなっていた。
そんな鶫に構うことも無く、楽は次の責めに映る。
「よし、じゃあこっちに指を挿れるぞ。」
「!!」
楽の言葉に、目の光が戻る鶫。
「あっ…や…今そんなことしたら…!」
「…。」
鶫の言葉に返事をすることもなく、右手を鶫の股間にすべり込ませる。
指を挿れる準備は万端、どころではなかった。
先程下着の上から愛撫したことも相俟ってか、ぐしょぐしょに濡れていて、雌の匂いが立ち込めていた。
楽が手を止めてそんなことを考えていると、鶫は考えていることが分かったのか、恥ずかしそうに話し出す。
「…悪かったな、敏感で…」
「いや、謝ることなんてねえよ。むしろエロすぎて…こっちは興奮するばっかりだ」
鶫が返す言葉を待たずに、楽は中指を彼女の秘部へと滑り込ませた。
「~~~!!!」
言葉にならない、悲鳴じみた喘ぎ声が上がる。
楽は最初から容赦をせずに、どんどん指を抜き差しするペースを上げる。
膣内で指を折り曲げては彼女のGスポットを探し、見付けるや否や集中攻撃を浴びせる。
「い、イク、イク、イク…!!…!?」
鶫がぶるぶると震えて身を屈めると、楽は左手で鶫の顎を押さえると、無理やり自分の方に向けた。
快感に打ち震える表情を、余す事無く見ようとしている。
「…や、ら…顔…見ないれ…」
呂律が、もはや回っていなかった。
直後、彼女の身体が跳ね、楽の指に温かい液体がかかった。
数十分は経っただろうか。
あれから、楽は一度も手を休めることなく鶫を責め続けていた。
この状況における鶫と万里花の違いは、体力だった。
楽は万里花と幾度となく身体を重ねているが、常に彼女の身体を気遣いながら行為に及んでいた。
しかし、鶫は体力で言えば、万里花どころか楽や千棘を遥かに凌駕している。
そのこともあり、様子を見つつではあるが、楽は鶫を激しく激しく責め続けていた。
何度絶頂に導かれて気絶したのかは分からない。
ただただ、イカされ続けた。
「もうやら…これ以上…イカさないれ…!!」
四つん這いの姿勢で、後ろで胡坐をかいた楽に好き放題膣内を弄られる。
指は中指に加えて薬指も挿入され、親指は陰核を刺激するようにして計3本の指で同時で責められていた。
鶫はどろどろにとろけた表情で、汗と涙と涎を垂れ流しながら、必死で懇願している。
だが、楽はそれを一切聞き入れないで責め続ける。
「イけ、イけ、イけ…!」
「んんんん…んああっ!!」
楽の言葉の数秒後、鶫は犬の様な体勢で反り返り、腕ががくんと折れ曲がり、身体をぺたんとベッドに付けてうつ伏せになった。
「…はぁ、はぁ…ひんっ!?」
鶫が息を荒げていると、今度は彼女に尻に顔を埋めるような形で楽が口での愛撫を始める。
舌を膣内にねじ込み、陰核を念入りに責め立てる。
鶫は足をばたつかせながら泣きじゃくる。この体勢ではどこにも快感の逃がし場所が無い。
「ひぐぅぅぅ…やらぁぁ…イク、イク、また、イク、イクぅぅぅ…!!!」
やがて限界を迎えた鶫は、足をぴんと伸ばしてぶるぶると震えた。
綺麗に整えられていた鶫のベッドは今やその見る影も無く、洗濯をした後脱水をするのは忘れたのでは無いかと見紛うくらいにぐちゃぐちゃになっていた。
そして。
「鶫。仰向けになって…足、開けよ。」
「…!」
もはや何も喋ることが出来ないくらいに疲弊した鶫の頬に優しく手を添えて、楽が言った。
鶫は言葉も無くそれに従い、ゆっくりと足を広げ、びしょ濡れになった秘部を露にした。
楽はそれを見ると、自らのモノをゆっくりと秘部に当てがった。
そのとき。
「あう…や、やっぱり、だめだ…怖いよ…」
鶫が、ここに来て躊躇し始めた。
「挿れてほしくないのか?」
そう言って、楽は亀頭の部分をぺちぺちと鶫の秘部に当てる。
「ひんっ…わ、私、これ、挿れられたら、壊れる、壊れちゃう…。
もう、あなたのことしか考えられなくなっちゃうよぉ…。」
泣きじゃくりながら震える鶫。
―なんだ、このかわいすぎる生き物は?
頭の中のもやはまだ晴れない。
何かもやもやする。
だけど、この子はめちゃくちゃにしたい、壊したい―
楽はそんな風に思い、再び自らのいきり立つモノを鶫の入り口に当てがった。
「そうか、じゃあ、壊れちまえよ…!!」
「ひぃっ…!!」
ずぶっ、と言う音がした。
しかし。
次の瞬間。
『らっくん♪』
楽の頭の中のもやが突然晴れた感覚がしたかと思うと、あまりに聞き慣れた、愛しい人の声が頭の中に響いた。
「…あ」
「え?」
突如として動きを止めた楽に、鶫は戸惑う。
やがて、入りかけていたモノを引き抜き、楽が大声で叫んだ。
「…おおお俺は何をやってたんだあああああああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!??!?!?」
普通に、近所迷惑だった。
「…へ?」
突然の楽の大声に、鶫は素っ頓狂な声を上げた。
叫びながら、ベッドの上を転げまわる楽。
そして、そこから素早く鶫の前に来ると、凄まじく整った形で土下座をした。
「!?」
驚く鶫。
「つぐみ、本っっっっっ~~~~~~~っっっ当にごめん!!!」
異常にためのある謝罪だった。
鶫はまだ呆気にとられている。
楽は言葉を続ける。
「ごめんな?怖かったよな?」
そう言って、鶫の頬に手を差し伸べる。
その手を握り返して、楽の瞳を見て鶫は気付いた。
…正気だ。いつもの彼に戻っている。
少し、いや、猛烈に残念な気持ちもあったのだが、それ以上に安心した。
「…ぷっ、くくく…あっははは!」
「!?」
突然笑い出した鶫を見て、楽はきょとんとした。
「まったく…ここに来て正気を取り戻すなんて、凄いんだか凄くないんだか…♪」
涙を指で拭いながら、鶫はにこっと笑った。
その笑顔に、楽の胸はとくんと鳴った。
「あ、…いや、その、本当に悪かった。タガが外れちまってた。」
真摯に謝る楽。
ああ、いつもの彼だ…。
鶫は、改めて安心した。
そして、楽の胸元にぽすっと顔を埋めて、話し出した。
「良いんだ。元はと言えば私が誘惑したのが原因だからな…。あそこで止まってくれて良かった。あの先に進んでいたら、何か、色々なものが壊れてしまいそうだったから。」
温かな声色で話す鶫に、楽も落ち着いて来た。
「で、でも、怖い思いをさせちまったのは事実だ。何かしらで詫びねえと…」
「じゃあ、今から15分だけ、私の好きにさせてくれるか?大丈夫、…ここに、挿れたりはしないから。」
鶫はふふっと微笑んで、自分のお腹をさすった。
「…分かった。それで良いなら、なんなりと好きにやってくれ。」
「…ありがとう。」
お礼を言うと、ゆっくりと唇と唇を重ねる。
「…もし、あなたと橘万里花が恋人関係じゃなかったら、今すぐにこの大きいのを私の中にねじ込んで…」
「うおっ…!?」
楽の乳首にキスをしながら、モノを手でしごき始める。
「私の中をめちゃくちゃに掻き回して…お腹の奥に、子宮の中にたくさんたくさん、あなたの精子を注ぎ込んでほしかった…」
「…!!」
予想もしていなかった、鶫の淫乱にも程がある欲求。
それを耳元で囁かれる。
愛撫されていることもあり、楽のモノはより凶悪に固まっていた。
「だけどそれはまだ出来そうにないから…今はこれだけでも…んっ」
「!?つ、つぐみ、おい、うお…!」
鶫は楽のモノの裏筋をぺろっと舐めたかと思うと、一気に咥え込んだ。
じゅぷっ、ぐぷっ、ずちゅるっ、ぴちゃ、ぴちゃ…
初めてとは到底思えない程の手際で、楽のモノを味わう鶫。
「あ…くあ…」
楽が見せる切ない表情を見て、鶫の胸がきゅんと鳴った。
「…気持ち良いのか…?ふふ、それなら何よりだ。…こっちも味わってくれ…」
「え…うわっ!?」
今度は楽の足を引っ張り仰向けにしたかと思うと、更に引っ張って自分の太ももの上に楽の尻が乗るようにした。
そして、お腹の目の前にある楽のモノを、胸で優しく挟み込む。
「あっ…うおっ…」
温かさと弾力に、思わず情けない声を上げる楽。
その顔を愛しそうに見ながら、滑りを良くするために舌をだらりと下げて涎を垂らす。
何ともいやらしい光景だった。
やがて、ぐちゅっにちゃっと言う音を立てながら、胸を左右同時に動かしたり、交互に動かしたりと様々な動きをして、楽のモノに刺激を与える。
更に、胸からぴょこっと出ている亀頭を舌でちろちろとつついたかと思うと、胸を両腕でぎゅっと絞めながら亀頭をぱくっと咥え込み、口内で舐り回す。
「…あっ、つぐみ、それ、やばい、もう、もう…」
楽の切なそうな声を聞いて、鶫は一瞬だけ口を放す。
「気持ち良いんだな?出そうなんだな?嬉しい…いっぱい出してくれ…!」
そう言って、再び咥えて刺激を与える。
「あ、もう、出る、出る、出る…!!」
ぼびゅるっ、びゅるっ、ごぶっ、どぷっ、びゅるるっ…
ひたすら鶫を責めていて、楽自身はまだ一度も出していなかった。
それもあってか、楽のモノから溢れ出る精の量は尋常ではなかった。
「んっ、んぐっ、んぶっ、ぷあっ!あっ、あっ、すご、あっ…」
途中までは必死に飲み込もうとしていたが、やがて耐え切れず口を離した。
鶫の顔と胸が、見る間に真っ白に染まった。
…はっ、はっ、はっ…
二人の荒い息遣いだけが、しばらくの間部屋に響いていた。
「…片付けはこんなもんかな」
「そんなの、私がやるのに…」
「つぐみはそんな余裕無いだろ?…完全に俺が責め過ぎたしな。」
「…はは、それもそうだな」
行為からしばらく経った後、事後の片付けを楽が一通り済ませていた。
シーツの交換や皿洗い、その他諸々を手際よくこなす。
律儀な面が多分に現れていた。
「…じゃあ、俺はそろそろ。あ、お茶を淹れといたのテーブルに置いておくから、落ち着いたら飲んでくれ」
「丁寧なやつだな、まったく。…この後、橘万里花の所に行くのか?」
つぐみは、少し元気の無い声で言った。
「ああ。…正直に話すよ。責任は全て俺にあるって言わなきゃな。」
「そうか。…では」
「ああ、じゃあ…な…」
楽の不意を突く形で、鶫が唇を奪った。
もう服を着ている楽に対して、鶫はまだ全裸のままでぎゅっと抱き付く。
ちゃっかり、舌を入れていた。
「…ぷはっ!な、な、な…」
楽は顔を真っ赤にしながらぷるぷると震えている。
「ははは♬…ほら、行ってこい。ぼっこぼこにされてしまうが良いさ♪」
「こええこと言うなよ!?…ごめんな。今日、楽しかった。ありがとう。そんじゃあな。」
「ああ、それじゃ、また月曜日に。」
「おう、月曜日に。」
軽く手と手を触れて、楽は鶫の家を後にした。
ばたん、とドアを閉める音がすると、鶫はぽてんと寝そべった。
そして。
「…やっぱり、あそこまで来たら挿れてほしかったなーーーーーーーーーーーーーーーーー」
転げ回りながら、本音をさらけ出していた。
ごろごろごろごろ…
しばらく転げ回った後、ぴたっと止まる。
「…これから、どうしようかな…んっ…」
この先のことを考え途方に暮れながら、手が自然と股間の方へ伸びる鶫であった。
一方その頃、楽はと言うと。
歩きながら、万里花に電話をかけていた。
「もしもし、俺だよ」
「らっくん、お疲れ様です♪私も今ちょうどかけようとしていましたの♪」
万里花の声を聞いて、妙に安心する楽。
離れていた時間は一日にも満たなかったのだが、とても懐かしく思えた。
「万里花、ごめんな、俺…」
「…もしかして、危ないところでしたか?」
「…!」
女の勘は、鋭い。
時間の遅さも相俟ってか、楽の声色で色々と察した万里花。
『危ないところ』と言う表現に留めているのは、楽に対する信頼故だった。
「…その通りです。ってかもうアウト直前、いや、アウトのような…」
申し訳無さでいっぱいになり、自分でも何を言ってるのか分からなくなる楽。
「…ふふ、まずは帰ってからお話を伺いますわ♪まずは、お気を付けて帰って来てくださいまし♪…待ってますわ、らっくん。」
その言葉からは楽を責める気など毛頭感じられず、ただただ愛情が溢れ出ていた。
「…ああ、分かった。待ってて…くれ…」
少し、泣きそうになった。
だから言葉も詰まる。
言葉を短くまとめて、電話を切った。
「万里花…あんなに良い子を…俺は…それにつぐみにも申し訳無さ過ぎて…うおおおおおお~~~…!!!」
叫びながら走り出し、道路の左右の壁にがん、がんと何度も身体をぶつけながら万里花の下へ向かった。
再び鶫の家に話を戻すと。
「一条楽が家に入ってから帰るまでだいぶ時間があったけど、もしかして行くところまで行ったんじゃ…!?」
ポーラがアパートのドアの前まで来て、にやついていた。
そして、意気揚々とドアを開ける。
「たっだいまー!♪黒虎、どうだったのってええええええええ!!!?!?」
嬉々とした顔から一転、目を見開いて驚愕した。
どこぞの雷人間が、生まれて初めて攻撃が通じない者に出会った時のごとく。
ポーラが目にしたのは、先程の余韻により自ら慰めている鶫の姿だった。
「…ふあっ!?ポーラ!?おおおおかえり!!」
ポーラに気付くと、ものすごく慌てながら自分の胸と股間を手で隠したが、色々と手遅れだった。
…私も、愛してもらえないかなあ…
ポーラに事情を一通り説明した後、ポーラにも聞き取れないような小声で、鶫はぽそっと呟いた。
続く。
…えらい長くなりました。
次以降はもう少しテンポ良く進めたいです。
気付けばこちらでの更新が2週間近く空いていました。何と言うことでしょう。
次話はノーマル&エロ又はエロオンリーになります。久しぶりにマリーとの絡みです。もはや懐かしい。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!