ばたんっ、と、ドアが閉まる音がする。
二人は、ほんの10秒程度であるが、無言になった。
…はっ…はっ…はっ…
張り詰めた緊張感が、部屋を満たす。
そして。
「…万里花!!」
「ふぐうっ!?んむぅ…んむ…ふむぅ…んっ、んっ、んっ…」
ドアを閉めるなり、楽は襲い掛かるかのように万里花を強く抱きしめ、唇を重ねた。
右手は万里花の後頭部に、左手は腰に回す。
出来るだけ強く、出来るだけ乱暴に。
楽の理性は、もはや完全に消し飛んでいた。
万里花自身も、これだけ加減の無い責められ方をしているにも関わらず、漏らす声は甘くなる一方だった。
もっと、もっと、もっと。
言葉も無いまま、万里花の目は楽にそう訴えかけていた。
屋上のときとは違い、ゆっくり楽しむ余裕が無いのか、楽はすぐさま万里花の胸に手を伸ばした。
両方の乳房を、服の上から乱暴に揉む、と言うよりは、がしっと掴んだ。
「…ひぎあああっ!!!」
まるで、痛みも全て快感に変わってしまったかのような喘ぎ声を上げながら、万里花は背筋を反らして楽から唇を離した。
「万里花、万里花、万里花…!」
気の利いた言葉などかける余裕もなく、万里花の乳房をもみくちゃにしながら名を呼び続ける楽。
「んぐっ、らっくん、らっくん、らっくん…ひぎいっ」
万里花は、背筋を反らせたまま揉まれる度に痙攣し、涙を流しながら、楽の肩に手を置き、楽と同様に名を呼び続けた。
彼女の両膝は、生まれたての羊のようにがくがくと揺れ続けていた。
そして楽は万里花の肩を掴み、ベッドに駆け込んだ。
万里花をベッドに真ん中にぽすん、と寝かせると、命令を始める。
「万里花、今すぐ、全部脱ぐんだ」
「は、はい…脱ぎます…」
虚ろな目をしたまま、万里花は服を脱ぎ始める。
楽も手伝い、あっと言う間に一糸纏わぬ姿になった。
「…手加減なんてしないからな?」
「…!!♡」
楽の言葉と妖しい笑みに、万里花は子宮の奥がきゅん、と鳴った。
「…」
「ひぐっ!?うぐ、あが、これ、だめえええええうあああああ!!!あっ!!あんっ!!んぎいっ!!うあああっ!!!」
楽は手順も何も無しに、万里花の身体に貪りついた。
舌で左の突起、左手で右の突起、右手中指で陰部の中のGスポットを一気に責め立てる。
準備などとうに出来上がっていた万里花の身体は、いともたやすく楽の中指を受け入れた。
最初からエンジン全開と言った様子で、一切責めの手を緩めない。
10秒に数回と言うペースで、万里花は何度も飛び跳ねるように痙攣して、その都度何かしらの液体を噴き出した。
はたから見れば、強姦同然の激しさだった。
しかし今、万里花はこんな激しい責めに対して、心の底から喜び、涙を流しながら喜んでいる。
数分の責めで、万里花の顔も身体もどろどろになっていた。
「ひっ…ひぎっ…もう…し、死んじゃ…きゃっ!?」
余韻に浸っていると、突然腰を持ち上げられた。
そのまま、足を持ち上げられ、自らの顔の真上まで持って行かれる。
俗に言う、「まんぐり返し」の状態だった。
「ひあ、は、恥ずかしいよぅ…」
いくらスイッチが入っているとは言え、楽に対して陰部も尻の穴も完全に見せているこの体勢はあまりに恥ずかしかった。
「綺麗だよ…」
「ふえ、そんな、こんなとこでんあうっ!!だ、だめ、そんな、や、恥ずかし…んあああ!!!」
楽は万里花の秘部を口で舐め始めた。
両足を手で押さえつけて、何一つ抵抗出来ない状態で、万里花の秘部を舐り回す。
「ひあああっっ…!!だめ、恥ずかし、これ、気持ち良すぎいい…!!」
初めての体勢と初めての舌の感触で、脳の中の神経が次々と焼き切られて行く感覚を覚える。
すると、目の前に置かれた、楽のモノの裏筋が目に入る。
「…うおっ!?」
「ふああ…すごい匂い…頭くらくらするぅ…♡」
楽が気付くと、万里花は両手で楽のモノをしごきならが、楽のモノの匂いを嗅ぎ回っていた。
その光景は、あまりにも淫らで、不埒で、はしたないものだった。
それを見て、楽のモノは益々怒張する。
万里花の行為に触発され、楽の舌による責めは益々激しくなる。
舌が秘部に滑り込む度、万里花の身体はびくん、と跳ねた。
やがて。
「んあううう…また…イク…イク…イッちゃうよぉぉ…」
力無い声で、ぷしゃあっ、と潮を吹き出した。
しかも、体勢の関係で、自らの顔にかけてしまった。
万里花の絶頂が落ち着くと、ころん、と、仰向けに戻された。
万里花が楽を見ると、依然として顔つきは獣のような状態のままであった。
「万里花…四つん這いになるんだ…」
楽の、静かで低い声が部屋に響く。
「はい…」
万里花の頭の中は、ここから自分はどうされてしまうんだろうと言う不安と、早くめちゃくちゃにして欲しいと言う期待でぐちゃぐちゃになっていた。
四つん這いになり、肘もベッドに付けた。
顔は下に向けてふるふると震えている。
楽は静かに万里花に身体を寄せると、自らのモノをぐっと、万里花の秘部に当てがった。
「…っ」
ごくり、と万里花が息を呑む。
「…行くぞ」
ぐぶっ、ぐぶぶぶ…
「~~~~~!!!」
快感のあまり、反射的に顔を上へ跳ね上げて、部屋の壁を凝視した。
声を上げることも出来ぬまま、口をぱくぱくと開け閉めしている。
背中は、反っては丸めてと言う往復を繰り返していた。
「おいおい…まだ、入れただけだぞ?大丈夫か?」
「あ…かはっ…」
楽に質問されても、ろくに口もきけない。
「ま、いいか。…良い声で鳴けよ?」
「!!」
万里花の耳元で、そっと囁く。
そして次の瞬間。
ぐぱんっぱんっぱんっぱちゅっぱんっぱんっ…
「んあああああ!!!うあっ、んぐっ、ひぐっ、うぐうううひいいいい!!!」
犬のような体勢で、何の容赦も無く全力で突かれる。
万里花の尻に楽の腰が当たる度、部屋にいやらしい音が響く。
万里花には、もはや楽を満足させるべく、ひたすら鳴き声を上げることしか出来なかった。
「ああ、んぐっ、うぎっ、ああああ…!!!」
徐々に堪え切れなくなって来て、ベッドに崩れ落ちそうになってきた。
すると。
「だーめ。逃がさない。」
「んあ!?」
楽がそう言うと、突然、万里花の両肘を掴んで背中に回し、両手首を掴んで全く動けなくなってしまった。
そして、この体勢になってより突きやすくなったのか、ピストンの速度が益々上がる。
一回ごとに突き刺さる深さも微妙に変わり、より弱いところを責められる形になった。
「ひぎあああっ!!!ゆ、ゆるし、許しっ、て…かはっ…んぐっ…んああああ!!」
あまりに強い快感に、まともに呼吸が出来ない。
しかし、一瞬でも呼吸が落ち着くと、その分の余裕で獣のような喘ぎ声を目一杯上げてしまう。
万里花に、強烈過ぎる快楽からの逃げ場はなかった。
「ほらほら、あんなに欲しがってたものが今おまえの中に何回も抜き差しされてるんだぞ?俺に感謝の言葉は無いのか?」
普段、万里花に対してあれだけ優しく接している楽の面影は、今はどこにもない。
『可愛がる』と言う行為のベクトルが少し変わっただけで、こうも変わるものなのか。
楽自身、不思議に感じていた。
「ひぎっ、んぐうっ、ら、楽様、あり、ありがっ、ひぎあっ、ありがとう…ございます…んあああっ!!!」
「…!!」
久しぶりに聞く『楽様』と言う呼び方は、この状況で使われると、意味合いがかなり変わって聞こえた。
そしてその違いが、楽の中の嗜虐心をひどくそそることになる。
「ほら、ほら、ほら!好きか?強く強く打ち付けられるのが好きなのか!?」
「んぐあっ、好き、これ、好きれす、もうらめ、おかひくなるぅぅぅ…!!」
万里花の頭の中で、火花が激しく舞った。
そして、何度目かも分からない、絶頂を迎えた。
激しく背中を戦慄かせて、その都度楽のモノをきゅうきゅうと締め付けた。
「うぐあ…万里花、出る、出すぞ…!!」
「ひぎっ、来て、来れくらさい…!!」
ぐびゅるっどぶっごぶっごぶっごぶっ…
一発目の精子が、何の躊躇も無く万里花の子宮に叩き付けられた。
「あ~…あ~…あ~…」
万里花は涙をぽろぽろと流しながら、喜びの表情で口をぱくぱくとさせた。
数十分が経っただろうか。
体勢はずっと同じ後背位のまま。
万里花は涙を流しながら、数えきれない程の絶頂を迎えていた。
もはや体力も限界なのか、聞こえてくるのは楽が腰を打ち付ける音と、その度に漏れる万里花の小さな喘ぎ声だけだった。
二人とも、目の焦点が合っておらず虚ろになっている。
「万里花…万里花…最後、出すぞ…」
「はひ、出ひて…出ひ…て…」
…っっ
その日最後の射精で、万里花の膣内は楽の精子で完全に溢れ返った。
小さくひくつく万里花を解放しようと、楽はゆっくりと腕を放す。
「…」
とすっ、と、万里花は声を上げることもなく、そのままベッドにうつ伏せでへたり込んだ。
秘部には、まだ楽のモノがねじ込まれたままである。
「さて、じゃあ抜いて…」
「やだ。」
「え…」
ようやく落ち着いた楽が万里花からモノを引き抜こうとすると、ぽわんとした状態の万里花が拒否をした。
「いや、だって…寝れないだろ?」
「だめ。繋がってたいの。楽と繋がって寝たいの。」
「お、おいおい…(やべえ、ヤリすぎてなんか酔っ払ったときみてえになっちまった…)」
「ん~…んんっ!」
「!?」
楽が困っていると、万里花は突然足を上げて回り、楽と向き合う、正常位の体勢になった。
「これなら、横になって寝られるでしょ?♪」
「お、おまえなあ…」
万里花は、酔っ払ったときのような上機嫌な顔で、にこにことしながら提案した。
「…風邪引いても知らねえぞ?」
「楽が風邪引いたら私に移して。私が風邪引いたら楽に移すから♪」
「んな、無茶苦茶な…」
なんとかなだめようとするが、どうにも今の万里花は言うことを聞いてくれそうにない。
楽はそう判断すると、しゃあねえなあ、と頭をぽりぽり掻いた。
「…今日だけだぞ?」
そう言って、布団を二人の上にかける。
「わーい♪楽…大好き♡♡♡」
「…」
「あんっ♪おっきくなった…♡」
こんなやりとりをしながら、二人は眠りについた。
この後も何度か起きてはその度にしてしまい、結局翌日は二人揃って風邪を引くと言う何とも間抜けなことになってしまう。
ちなみに、万里花は翌朝にきちんと正気に戻り、くしゃみをしながら何度も楽に謝った。
しかし、ああ言う万里花も新鮮で可愛いな…と思っていた楽は、許すも何も気にしてねえよ、可愛かったと伝えて、万里花の頭を撫でて終わった。
繋がったまま寝る、と言う行為。
今日だけ、とは言ったのだが、二人とも味をしめてしまい、この後もどちらからか提案して、度々行うことになる。
「くしゅんっ!まったく…なんつう濃いバレンタインデーなんだっての…」
「うふふ♪そうですね…へくちゅっ!」
二人仲良く、風邪っ引きで学校を休み、並んで横になるのであった。
続く。
二人のプレイの幅を少しずつ広めて行きたいと思います。
バレンタインにかこつけて、二人にめちゃくちゃやって欲しいってだけでした、はい()
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!