※この作品はR-18です。

【R18】英梨々が処女卒業するまで終わらない話【画像付き】   作:きりぼー

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24 「今日はそれでオナニーしたいんじゃないの?」

「安西先生・・・ブルマが見たいです・・・」

 

 俺は教壇の前で土下座をした。クラス代表として男子生徒の総意を伝えた。一部の女子生徒から信じられないぐらい冷たい視線を受けたがやむを得ない。男子とのささやかな友情の方が大事だ。どうせ女子からの好感度が上がったところでどうにもならないのだから。

 

 先生からは、「だよな~っ」と賛同意見をもらった。流石男性教師である。性に葛藤する男子生徒の味方だ。

 

 そもそも何の話かというと体育祭の話だ。

 

 まず状況を整理すると、俺は受験に特化された特進クラスだ。この特進クラスはゴールデンウイークでも夏休みでも登校したように、青春らしい普通の高校生活は送れない。

 

 当然、体育祭だの、学園祭だの、音楽祭だのには参加しないのだ。参加しないということはその間も教室で黙々と授業を受けるのである。

 

 これは単に時間をケチっているわけではない。覚悟の問題なのだ。どちらかというと精神論に属するのだろう。青春のすべてを捧げて受験に専念しているという事実こそが大事なのだ。

 

 そういう点でいえば毎週のように英梨々とニャンニャンしている俺は例外中の例外である。特進クラスにも彼氏持ちや彼女持ちがいるようだが、少数派なのは間違いない。

 

 当然、今年の体育祭だって不参加だし、そもそも不参加どころかスケジュールにないのだ。クラス対抗リレーという華やかな舞台は俺達には関係ないのである。

 

 が、しかし。

 

 今年はあのバカ英梨々が発端なのは間違いないと思うが、英梨々の所属するクラスでは創作ダンスを披露する時に『女子はブルマを着るらしい』という衝撃の噂が学校を駆けめぐったのだ。誰だ許可したスケベな先生は・・・。

 

 8割が英梨々ファンという噂もある当校だが、これは怪しい。俺の知る限り9割が英梨々ファンで、残りの1割が隠れ英梨々ファンなだけだ。もっとも今年は1年生に出海ちゃんが入学しているので新たなファン層ができているようだが、だからといって英梨々ファンと兼業できないわけではない。

 

 その英梨々がブルマを着るとなれば、衝撃が走るのもうなずけるというものだ。

 

 俺としては余裕がある。英梨々が何を考えているのかいまいち理解しかねるが、それはいつものことだし、英梨々のブルマを拝むだけなら・・・あるいはブルマコスプレエッチすら俺ならできるだろう。他の男子生徒みたいに今生の願いとばかりに必死になる必要性は本来ならない。

 

 

 ・・・が、英梨々のクラスには加藤がいるのだ・・・

 

 

 もはや絶縁状態になって9か月が経つ。その間、一言もしゃべっていない。加藤の事はもう俺にはどうしようもないのはしょうがない。諦めよう。俺は英梨々を選んだし、そのことに後悔があるわけではない。

 

 

 ただ、加藤のブルマ姿は見たいだろ?

 

 

「そういえば、恵が告白受けてたわよ」

 

という、英梨々の爆弾発言を受けたのはいつだったか。1学期のことだ。加藤は断ったらしいが、あんなに目立たなかった加藤も可愛いということで噂になったのだ。スタイルがいい。中肉中背だが、胸がそこそこある。脚もスラッとして長い。肌の手入れもしっかりしているし、第一女子力が非常に高い。内面からにじみ出るオーラが出てきた。

 

 要するに俺の好みにどんぴしゃの、どストライクなのだ。いや、だったのだ。

 

 

 その加藤がだよ!ブルマをはくのか?ほんとか?噂の真偽は英梨々に聞くのが一番早い。

 

 

「ほんとよ。でも特進クラスって関係ないわよね?」

 

 

 英梨々があっさり認めたのだ。クラスの創作ダンスである以上は確認するまでもなく加藤だって踊るはずだ。

 

 そういうわけで特進クラスの男子は穏やかではなかった。陰キャしかいないような集団なのだ。俺に白羽の矢が立つのは時間の問題だった。

 

 恋バナと無縁な特進クラスだったが、英梨々の話題だけは別なのだ。現役アイドルやアイドルグループよりも英梨々の名前を小耳に挟むことが多い。ましてや夏休み明けから、俺と英梨々は一緒に登下校することも多くなったのだ。噂にもなる。

 

 そういうわけで、俺が代表として交渉をしたわけだ。こんな浮ついた状態で授業などできるはずもなく、創作ダンスの時間だけの見学・・・というわけにはいかず、今年は全面的に体育祭に参加することになったのだ。クラス対抗リレーと、ドッチボールと、フットサルと、卓球と・・・

 

 それぞれの担当を急追決めて割り振った。ちなみに俺は先生に呼び出されて撮影班ということでドローンを担当することになった。

 

 もしかしたらクラスの代表としてお願いしなくても、俺だけは先生に呼び出されて撮影班としてこき使われたに違いない。そういうことが得意なのは周知の事実なのだから。

 

「倫也はドローン操作できるの?」

 

 英梨々のこの素朴な疑問はごもっともだ。英梨々はあまり遊んだ記憶がないようだが、小学生の頃からドローンは何台か乗り換えて遊んでいる。

 

 しかも今回の学校のはハイテクバージョンで飛行ルートをあらかじめプログラムすることも可能なのだ。こうなればドローンというよりはプログラマーの領域である。だとすると、この学校で俺の右に出る物はない。

 

「なんていうか・・・頭のいい人って何か違うわよね・・・」

 

 英梨々が呆れ顔で納得していた。

 

 だいたいこんなものは要点さえ抑えておけば十分なのだ。要は英梨々が可愛く映っていれば文句はでない。準備風景などを事前に撮影して確保しておき、適当に編集すればいいだろう。得意分野だ。腕が鳴る。

 

 

 こうして俺の時間は体育祭に奪われていくことになる。

 

 

 創作ダンスの会場は体育館の中央だ。かなり広範囲に動くようで、俺は事前の資料を元に2階から練習風景を観させてもらった。もちろんブルマはまだはいていなくてスパッツである。それはそれで健康美があってエロいと思うのだが、やはりブルマには神聖なエロアイテムとしての威厳を感じる。

 

 ドローンの試行運転も兼ねて練習風景も撮影しておく。英梨々と加藤の位置も把握した。もはや英梨々を中心としたチアリーディング部状態である。女子生徒にも英梨々ファンが多いのだ。

 

 何日かかけて練習を見ていた。合間には単語帳をめくって受験勉強を少しでも進めておく。英梨々のクラスだけではないので他のクラスの創作ダンスの内容も覚えてしまった。

 

 英梨々以外にも普通に可愛い子はちらほらといるのだ。健康的なエロスを全員が巻き散らかしている。ここはちゃんと抑えておきたいポイントの1つだ。

 

 先生からは当日のフットサルやドッヂボールも撮影するように言われたが、バッテリーの問題と屋外の事故を考えると難しいことを伝えた。あっちはあっちで別の撮影班がハンディーカムやデジカメで撮影することだろう。正直、男子生徒の暑苦しい運動姿など興味がない。

 

 先生もわかっていて、「せめて可愛く撮ってやれよ」と笑っていた。話しの早い先生で助かる。

 

 日が経つにつれて創作ダンスが完成していく。上達が早い。一般クラスではすでに推薦組の進路はほぼ決まっていて授業は形式的なものだ。受験する子には登校しない子もいる。そういうわけで熱心にやっている子が中心に練習しているので、上達が早いようだ。

 

 それだけではない。英梨々のクラスはメンバーが足りないようで他クラスの優秀な子を引き抜いて参加させている。掛け持ちもOKなのは最期の体育祭だからだろうか。スケットの子もブルマをはくのかな?とそればかりが気になる。クラス対抗でなく、いっそのこと有志だけでダンスをした方がいいのでは?と思わなくもないが、余計なことには口をはさまない。

 

 そしていよいよ本番前々日。完成した創作ダンスの通し練習があった。

 

「倫也、明日はブルマ着て練習するけど、撮影するかしら?」

「その方がいいな、本番で失敗しても編集できるしな」

「ふーん・・・なら、そう伝えておくわよ」

 

 英梨々と俺の家の前で軽く打ち合わせをして別れた。これが9月下旬の出来事だ。

 

 

 大事なことを忘れていた。体育祭までに日曜日が3回ほどあったが、俺の3連敗であり、あっさりと英梨々にヌかれて終わっている。シルバーウイーク中も連敗した。英梨々のフェラが上手くなっていくのに、俺の耐久力は上がらず3分と持たない。スッキリするから問題ないだろう。(目をそらしながら)

 

 その射精を最期に体育祭のある今週はオナ禁を命じられている。夢精は1回した。

 

 次の日曜日は体育祭なので、英梨々とエッチなことをするかどうかは、英梨々の結果次第と思われるから期待しない方がいいだろうか。

 

 

※  ※  ※

 

 

 俺がドローンを操作する場所は体育館の2階の隅の方だ。体育館内なら充分に電波が届く。プログラム飛行も問題がなく、思った以上の出来栄えに自分でも驚いている。後は撮影してどうなるかをチェックするだけだ。

 

 ダンスの合図は音楽だけだ。俺がそれに合わせてスタートを推せばドローンが2階から出発して急降下しながら正面に回る。ダンスの範囲よりも外側を巡るので事故になることはない。カメラの拡大と縮小までプログラムに組み込めたので俺としてはもう仕事がないに等しい。

 

 創作ダンスは3年生の一般クラスの6クラス分だけだ。熱が入っているのは英梨々のクラスだけだったのでそこにバッテリーの1個分を費やして派手な旋回とともに撮影をする。残りの1つと再充電で他のクラスをそれとなく撮影する。他はフルでなくてもいいのだ。どうせ編集する。

 

 それでも各クラスにいる可愛い子や人気の子はチェック済で、そういう点はしっかり抑えておく。

 

 

※  ※  ※

 

 

 体育館には女子だけが集まり、すべての扉を閉めた。端の方でジャージのズボンを脱ぐとブルマを履いていた。ブルマのカラーはスタンダードな紺色と赤色の2色に分かれていて、英梨々だけがピンク色だった。目立つ。加藤は赤色組で目立たないモブだ。この気配の消し方が流石である。

 

 紺色が受験組のあまり練習しなかったメンバー用で外側でボンボンを振る係。赤色は練習を熱心に行っていた組で、激しいダンスをするメンバー構成になっている。

 

 ちなみに一番の見せ場は3段ピラミッドで英梨々が一番上になる。土台の4人で1人を持ち上げる。それを2組作って、その2人で英梨々を支えるのだ。別に肩の上に立つわけではないし、脚を抱えるような形なので大丈夫なのだろう。なんどもやるか諦めるかでもめてはいたが・・・

 

 調べたら難易度もそこそこ高く、安全性の確保とルールがなんやらと書かれていた。それで他の体育会系のメンバーが招集されたのだろう。おそるべし英梨々親衛隊。英梨々は女王蟻みたいなものなのだろう。

 

 その時だけは時間がまちまちなので正面からのホバリング状態でドローンがとどまる。音楽がリピートされる。

 

 俺が再スタートを切るとまた飛行するようになっている。

 

 脳内シミュレートしていると、

 

 

「と~~~も~~~や~~~!!」

 

 

 と、声が聴こえてきたので、下を覗くと英梨々がいた。

 

「そろそろはじめるわよ~~!」

「いつでもいいぞ」

「なに?聴こえな~~いんだけど!」

「いつでもいいぞ!!」

 

 メンバーが位置についた。

 

 俺は耳をすませてノートPCのスタートボタンの準備をする。

 

 音楽が鳴った。「スタート」と俺は小さな声で言ってボタンを押す。ドローンが滑空する。

 

 それからは俺はノートPCの画面に集中する。なんども調整しているので大丈夫だと思うが心配ではある。微妙にずれるだけで画面から顔が切れてしまうからだ。プログラム飛行は非常に安定する分、融通が利かない。状況によっては手動操作に切り替える事も想定しておく必要がある。

 

 ダンスがはじまり、ドローンも順調に撮影を続ける。英梨々を中心に加藤も撮影する。低空飛行から煽り画像や、サイドからの胸元強調撮影など、俺の欲望を体現させていく。

 

 

 やっぱり加藤は可愛いな。

 

 

 3段ピラミッドもたくさん練習した成果が出てスムーズだった。一番の難所が終わればあとは大丈夫。ほっと胸をなでおろす。

 

 ドローンも無事に戻ってきた。これだけ資料があれば当日分も含めて編集ができるだろう。なんならこれだけでも充分だが、いささかエロ目線過ぎる気がする。こういうのは他の男子には見せたくないのが人情というものだ。

 

「澤村~~~!」

 

 俺は上から呼びかけた。聴こえてないようなので、2階で近くの方まで移動してから、もう一度下に声をかけた。

 

「澤村~~!」

「なによ~」

「もう一回踊れるか?休憩をはさんだあとでいいから」

「なんで~?」

「第二プログラムの方も試しておきたいんだよ」

「相談しておくわよ」

「頼む~」

 

 俺はバッテリーを変えて、ドローンをスタンバイさせる。他のクラスも通しで練習したので撮影をしてストックを増やす。応援などの音声は当日のものを重ねるにしても、映像は多い方がいいのだ。

 

 他のクラスのダンスもフル撮影に成功した。高速飛行や旋回がない分バッテリーが持つ。

 

 2回目の英梨々クラスの撮影も無事に終わった。2回目は遠巻きで全景を中心に撮影しておいた。これで差し替えて編集すればエロいところはカットできる。完璧だ。

 

 明日は英梨々とエッチなことをするかもしれない日だけど、今日の編集をしながらのオナニーが我慢できるかはわからない。

 

 

 だって学校ではありえないぐらいすでに勃起してしまっているのだから。

 

 

※  ※  ※

 

 

 さて、いよいよ本番当日。

 

 昨日は際どかったがオナ禁に成功した。流石に勉強する気が起きずプログラムの修正を行った。バッテリーの状態もわかってきたので、他のクラスもしっかりとフルで撮影できそうだ。クラス別に渡してあげることもできるだろう。いい記念になると思う。

 

 英梨々はちゃんと眠れたようでスッキリして顔をしている。余り緊張したように見えないのは肝が据わっているからだろうか。

 

「ううん?倫也がもうブルマ見て好きなだけ撮影したみたいだから、あとはサービスだけよね。あたしのファンサービス」

「ああ、そんな達観した心境なのかよ・・・」

 

 学園のアイドルもいよいよ最期の年だ。美大にいったらミスユニバースでも目指すのだろうか。案外小学生の頃から・・・いや、幼稚園頃からアイドルっぽい存在なので注目される緊張感はないのかもしれない。

 

 登校中は口数少なく、学校へ近づくにつれて無口になった。多少は緊張もあるのは当然か。

 

 創作ダンスは1階席(というよりは床に体育座り)か、2階席がある。他の競技も進行中で例年半分ぐらいが埋まるだけだ。創作ダンスはそんなに注目されるものではなかったのだ。

 

 しかし今年は噂が噂を呼んでいる。他競技に出場している男子生徒からは「安西先生・・・ブルマが見たいです・・・」と土下座をしたかはわからないが、かなり調整の依頼があったらしい。

 

 俺が事前の準備を進めていると先生から話があった。

 

「はっ?マジっすか・・・」

 

 本番直前の変更を先生に言われた。なんというブラック学校。変更点は英梨々のクラスを最期にするというものだった。これは他競技をしている男子生徒の願いを聞き届けた結果だろう。他のクラス演目が先に行われることになった。せめて調整後のスケジュールが欲しいのだが、そんなものは用意されていない。問題はバッテリーなのだ。

 

 各クラスのプログラミングはされているのでそこはあまり問題がない。最初のクラスだけバッテリーAで撮影し、終わったら充電。他はバッテリーBで間に合わせて、英梨々ノクラスを再びバッテリーAを使う・・・頭の中で計算をする。たぶんそれで大丈夫だ。予備バッテリーCが死ぬほど欲しい。

 

 案の定、体育館がだんだん混んできた。俺のいる2階席の角はパーテーションで区切られて、おまけに担任の先生1人の護衛付きだ。ここだけスペースと撮影機材がある。

 

 先生は俺が短い合間でも単語帳を開いているのをみて感心していた。そもそも特進クラスの受験生にやらせていい仕事ではないのだ、そこは反省して欲しいところだ。まぁ好きでやっているのだけど。落ちたら小言の一言でも言いたいところだ。

 

 司会のアナウンスが流れ、最初のクラスが整列した。変更した順番だけはメモでもらったが、

一応目視をして確認する。服を見ればどこかは一目でわかる。チア服、学ラン、メイド服・・・

 

 なんで英梨々のクラスはブルマなのかは謎だ。昔なら「衣装チェンジしていない」普通の体操服なわけだが、今では一周回ってコスプレアイテムになっている。

 

 なんにせよ話題をさらったのは事実なのでまずは成功といえるだろう。あとは無事に演目を終えてピラミッドが決まれば大成功だ。

 

 まずは他のクラスの演目がスタートした。

 

 音楽に合わせてボタンを押す。本当はあっちの音楽と連動させたかったが音楽の機械が古く、アナログ過ぎて無理だった。まぁ数秒のずれはそこまで問題ないような撮影プログラムだ。

 

 順調に演目が消化され、撮影も無事に行われた。会場はますます人が集まってきて熱気が高まってきた。

 

 いよいよ英梨々のクラスだ。

 

 バッテリーの状態も良し。ドローンもノートPCも問題はない。一番の懸念だったのが大型扇風機だ。熱気のこもりがちな体育館にも何台か用意されている。スタッフにも先生にも絶対に回さないでくれと頼んでおいたが信用はできない。バカは何をしでかすかわからないからバカなのだ。

 

 なのでクラスの男子にあらかじめ頼んでおいた。各扇風機の場所に配置している。急な乱流はドローンの思わぬ事故に繋がりかねないからだ。撮影中は絶対に止めてもらう。

 

 会場が満員になり、1階は立ち見状態になっている。2階席も後ろの方は立ち見だ。

 

 司会によるアナウンスが流れる。

 

 ドローンを飛ばして会場の熱気を撮影し、待機中の英梨々たちも撮影する。緊張している様子がわかる。ドローンに気が付くと英梨々がニカッと大袈裟に笑ってピースをする。こういう笑顔は珍しい。他の女子もつられて笑っている。加藤だけはこちらをにらんでいるような顔で無表情だが、俺がドローンをクルっと回転させると驚いた表情で笑っていた。

 

 ドローンを戻してバッテリーを変える。準備は万全だった。

 

 英梨々たちが音楽に合わせて中央の定位置についた。ブルマ姿に歓声があがる。歓声をあげて英梨々の名前を叫んでいるのは親衛隊の皆様方である。声を出しているのは女子の方が多い。

 

 司会からドローンは大丈夫か聞かれたので、頭の上で大きな丸をつくって知らせた。問題はない。あとは英梨々たちが演目を成功させるだけである。

 

 

 音楽が鳴った。

 

 

 俺もスタートを合わせて押す。

 

 

 ドローンがうねりを上げて飛び立った。急降下から正面ポジションを取り、側転クルクルとする。スタート位置も完璧だ。

 

 ダンスが始まった。それに合わせてドローンもダンスをするようにあたりを飛び回っている。映像にも乱れがなく電波の状態も良好だ。

 

 無事にダンス部分が終わってピラミッドに進む。ドローンが正面からホバリングをする。英梨々がトップに乗るのに合わせて垂直に上昇しながら下から撮影する。トルネードを描くように降下して、ポーズをとった英梨々を近くでカメラに収める。あとは遠景にしつつ、ゆっくりとフェードアウトしていく。

 

 拍手が沸き起こる。余ったバッテリーを使って会場の熱気を記録しておいた。英梨々ファンの女の子からは悲鳴のような歓声もあがっている。泣いている子もいる。親衛隊や信者とはよく言ったものだ。

 

 ドローンが無事に戻ってきて、俺の仕事は無事に終わった。まだ内容は確認していないが100点を付けたい。受験はまた少し遅れてしまったが、満足のいく体育祭だった。

 

 

※  ※  ※

 

 

 その日、英梨々はうちに来た。けれどエッチなことはしなかった。運動して満足しているのかもしれない。健全な女の子だ。

 

 俺が編集しているのを隣から見ていた。注文は何もつけてこなかった。英梨々は俺が何をしているのかわかるのだろう。

 

 英梨々スペシャルバージョンと加藤スペシャルバージョンを作った。これは俺と英梨々の保存用と加藤に渡す用だ。それから各クラス用のもの、体育祭用の短編編集したものを用意する。

 

 あらかじめどうするかを脳内で組み立てた上で撮影しているので、編集もスムーズだった。

 

 一枚ずつ手焼きなので少し時間はかかるがDVD化もした。出演した当人に限り千円で販売をする。学校が販売元で、俺の個人名ではまずいのでブレッシングソフトの名義で納品した。俺の取り分は半分の500円だ。手間暇を考えればトントンといったところか。

 

「これを恵に渡せばいいのね?データで送ればいいんじゃないの」

「こういうのはオフラインが間違いないからな」

「なら自分で渡せばいいでしょ」

「俺はもう・・・加藤とは・・・いいんだよ」

「ふーん。いいけど」

 

 英梨々と加藤は友達関係にあるけど、やっぱり疎遠になりつつあるようだ。恋愛が絡むと人間関係は複雑になるのはしょうがない。

 

 俺だって未練タラタラなのはよくない。

 

「ねぇ倫也、今日はそれでオナニーしたいんじゃないの?」

「いや、これはやっぱり健全なものでオナネタじゃねーな」

「そうかしら・・・?」

「そうだよ。まさに青春!って感じだっただろ」

「まぁそうよね。だいたい汗くさそうだしね。ブルマだと」

「それな!ブルマ信仰は昭和のおっさんどもの幻想だろ・・・」

「ならチラチラ見えるチア服の方が良かったかしらねぇ」

「いやいや、オナネタにする必要性はないだろ。俺はともかく、他の男子の間では今日

の英梨々が一番のオナネタになっているだろうけどな」

「それって彼氏としてどうなのよ」

「あんまり関係ないな・・・」

「それはそうよね・・・」

 

 英梨々がもじもじとした。それから顔を見つめてきたので、キスをした。

 

「今日は疲れているから、触らせたりはしないけど・・・ヌいてあげようかしら・・・?」

「そんないつも性処理係みたいに考えなくてもいいんだぞ・・・」

「そう?」

「また今度な」

「次の日曜日?」

「わからんけど、英梨々の気分が乗った日で頼む」

「あんたはそれでいいの?受験勉強の邪魔にならない?」

「なるかもしれないけど、それはそれだろ。今回の撮影だって・・・」

「・・・そうよね。ごめん」

「謝らなくてもいいんだが・・・」

 

 その日の夜は英梨々の家でひさびさに食事をした。やはり弁当よりも出来立ての方が美味しい。

 

 夜にもう一度キスをして、俺は1人で坂道を下って帰った。

 

 家に戻ってから加藤スペシャルの方を見てオナニーをしてみたが上手くいかなかった。それから英梨々スペシャルをみたがやっぱり上手くいかない。

 

 しょうがないので目をつぶって英梨々のおっぱいを思い出しながらオナニーをしてスッキリさせた。それからシャワーを浴びて眠った。

 

 

(了)




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