【R18】英梨々が処女卒業するまで終わらない話【画像付き】 作:きりぼー
受験も大詰め。それでもなぜかやってくるクリスマス。例年行われる澤村家のクリスマイ会は今年も開催されていたた。
そして受験が迫る俺はなぜか今年もボーイとしてバイトしている俺。
英梨々曰く、「その方が合格に近づくからよ」ということだが、息抜きも大事ということだろうか。
今まで受験に協力的だった英梨々がかなり強引に予定をねじ込んできたので、俺は強く断ることもせず手伝うことに決めた。
子供の頃からずっと参加しているから、別に気をつかうバイトというわけではないし、夜だけならそれほど大きな影響もでないだろう。
それに、英梨々と付き合ってからは距離をおくようになった美智留も参加するようだ。美智留はスペンサーおじさんのお気に入りで、舞台でちょっとした手品を行う。その他にウエイトレス兼バーテンダーの手伝いもできる。勉強以外はなんでも器用にこなすのが美智留だ。
前日のクリスマス・イヴは英梨々が昼間に少しきただけですぐに帰っていった。たぶん恋人たちの夜を過ごしてしまうと、お互いに我慢できなくなるのを悟ったからだろう。
エッチはしたいがエッチを最期までしない。それが今の俺と英梨々との距離なのだ。
※ ※ ※
クリスマス当日。美智留はそっけなかった。いつもような底抜けに明るい感じではなく、少し他人行儀な感じがする。新しい距離感を模索しているかもしれない。
美智留は俺と同じ誕生日なので18歳の誕生日を迎えている。それが理由というわけでもないだろうが、今年の衣装はバニーガールだった。例年は『男装の麗人』という感じで、宝塚を思い出させる衣装だったが、今年は女性らしさを前面に出している。胸も大きいし、運動が得意なだけあってウエストは絞られていてスタイルはとてもいい。
そういうわけで余興のようなシンプルな手品も例年以上に注目を集めていた。
「いやねぇ・・・そんなにデレデレ鼻のした伸ばしちゃって」
英梨々が俺に隣で小言を言っている。俺は華麗にそれをスルーして仕事に戻る。俺と美智留はとても仲がいいし、美智留はぜんぜんモテなった俺に、「ずっと彼女がいなかったら童貞を卒業させてあげる」と冗談でいうぐらいの仲だ。関係性はかなり際どかった。
ああいう立派な胸や、魅力的な鼠径部や、網タイツをはいた長い脚をみると惜しいことをしたと思ってしまうが、まぁ全ては手に入らないのでしょうがない。
美智留はセクシーで魅力的だったが、今年の英梨々は例年以上に気合が入っている。何しろドレスがウエディングドレスを彷彿とさせる白地にフリルや刺繍がふんだんに使われたものだった。おまけにガラスの靴を彷彿とさせる透明な靴をはいている。
お姫様モード最終形態といった感じがする。このクリスマス会の主役だった可憐な女の子も、今はすっかりこなれてゲストをもてなすホステスに成長した。笑顔、談笑、ちょっとしたジョーク。社交界の女性らしい振舞いも板についた。
それは英梨々の努力の賜物であるが無理な側面でもある。バックヤードに戻っては深いため息と眉間に皺をよせてはブツブツと何か文句いっている。それをなだめるのが俺の一番の仕事だ。
ウルトラマンみたいなもので、3分とは言わないがそんなに長時間お嬢様モードは維持できないのだ。
毎年のように囁かれる英梨々の彼氏問題は、今年も適当に受け流しているものの、事あるごとに俺の横に立って会話をしにくるのは、うすうす感じとってくれと言わんばかりのアピールである。俺など上流階級の面々と比べればミジンコみたいな存在なので、わざわざ紹介されることはない。
縁談の話は冗談じみたものなら小さい頃からあるが、だんだんと現実味のある話が転がり込んでくるらしい。それはもう引っ張りダコなのだ。そういうものはスペンサーおじさんが華麗に話を転がして、やんわりと断りつつ別な話題にすり替える。何しろ外交官で話術のスペシャリストなのだ。
他に今年のクリスマス会で変わったことといえば、同時通訳を頼まれたことだ。そんなことできるか・・・と思ったら、タブレットを使ってもいいという条件だった。それなら・・・と受けたら別室へ案内された。
部屋の中には3人いて、応接間の黒いソファーに座っている。
1人目は日本人で、頭の寂しくなった高齢の男性だった。それでも威厳があるというか、非常に表情が豊かで活気がある。
それからイギリス人。こちらは紳士然とした感じで堅そうな印象だ。年は50ぐらいだろうか、頭髪には白髪が嫌味のない感じで混ざっている。
最期の1人は若い女性だった。フランス人だそうで、華やかなカールのかかった金髪が美しい女性だった。英梨々とは違ってゴージャスであるが、とても知的な印象を受けた。
ここにいる人はそれなりに英語を話せるわけだが、細かいニュアンスや難しいことを正確に伝えるにはいささか語学力が足らないらしい。そこをタブレット端末を使って翻訳アシストをするわけだ。
男性の2人は教育関係者らしく、現在の学校教育や女性の高学歴化と社会進出について意見交換をしていた。フランス人の女性は記者ということだった。
こんな難しい通訳なんかできるか・・・と思いながらも、高性能タブレットと翻訳AIアプリが優秀だった。
モニターに3か国語を同時に表示させて、ニュアンスが違う場合は翻訳をやり直す。基本的には自動音声入力で充分だが、手入力の補正は必須だ。やってみると、なるほど俺に適任かもしれない。明かなミスの修正を即座に行っていく感じだ。
会談は30分程度で終わった。フランス人女性の記者がある程度は事前にアンケートをとり、質疑応答の形を整えていたようだ。無駄に議論が転がることもなく、少し形式ばった形だったのは、欲しい答えがあらかじめ用意されていたお陰だろう。
フランス人の女性が会話の内容を欲しいと言ってきたので聞いてきたので、俺はデータとプリントアウトしたものを用意すると答えた。エラーチェックや修正も必要なので少々時間がかかる。クリスマス会が終わるまでには用意する約束をした。
そういうわけで読みやすいように修正してから、3人分を印刷した。データはUSBメモリにコピーをして用意した。
誤解がないよう3人には同じものを渡した。パーティーはすでに終わろうとしていたが、なんとか間に合って良かった。
スペンサーおじさんもいつもならできるだろうが、今日は流石に忙しい。そもそもパーティー中にこんな別室での会談など珍しいから、よほどのスケジュール的な問題があったのかもしれない。
「あとでチップははずんでおくから」と言ってくれたが、スペンサーおじさんには親以上にお世話になっているので、役に立ったなら少しでも恩返しができて良かったと思っている。
※ ※ ※
パーティーが終わったのが20時過ぎ、そこから片付けとお見送りがあって、なんやかんやで落ち着くのは21時。
「倫也、今日はもういいわよ。お疲れ様」と英梨々がいった。
いつもなら、この後にもう少しだけクリスマス会が続く。英梨々に贈られた大量のプレゼントを部屋まで運んで2人で開けるのだ。
子供頃は玩具が多く俺はわくわくしたものだが、英梨々が成長するにつれて女性用のアイテムが大きくなり、少し2人で辟易としていた。
「そうだな・・・」
受験生の俺としてはここらが切り上げどきかもしれない。恋人たちの夜は今日も過ごせそうもない。
けっこう溜まっているんだけどなぁ・・・期待した俺がバカだったか。だいたい英梨々の家ではエッチなことはできないし。
美智留は俺に挨拶もせずに先に引き上げたらしい。冷たい奴だ。
「そうだな。そうする・・・」
「そんながっかりした顔しないでも、後で遊びにいってあげるわよ」
「ほんと!?」
「何よ、そんなにエッチがしたかったわけ?」
英梨々が平然と言い放ったので、俺は周りをキョロキョロしてしまった。まだスタッフがうろついているかもしれない。
「別に、あたしと倫也が今もプラトニックな関係なんて、この家の人は誰も思っちゃいないわよ」
さて、2人の射精やオーガズムまで到達してしまう関係をプラトニックというかどうかはいったん置いておこう。
「じゃ・・・また後でな」
「うん、シャワー浴びて待ってて、あたしもシャワー浴びてからいくから」
「おう・・・外は寒いから気をつけてな」
「・・・うん」
こんな遅くにくるってことは、泊るつもりなんだろうか。
俺は期待をしながら、星の綺麗だった夜空の下を歩いて帰った。鼻歌の1つでも歌いたくなる。
そして、家にたどりついて愕然としたことがある。家の電気が点いている。だとすると、使用しているのは1人しか心当たりがない。それはいつもいない両親ではなく・・・美智留だ。
※ ※ ※
風呂から出た美智留がリビングですでに寛いでいた。冬なので露出の少ない厚手のパジャマ姿だがノーブラなのがわかる。俺は英梨々のお遊びによって乳首鑑定士としての能力が高まったからだ。
「トモ、お疲れ~」
クリスマス会の時と違ってそっけない態度ではない。英梨々に気を使っていた部分もあるのだろう。
「お疲れ」
この状態だと泊っていくのだろう。それをわざわざ確認するのも感じが悪い。従姉妹の美智留は俺の両親から信頼されていて合鍵を持っている。母親の部屋も今ではほぼ美智留の部屋といっていいぐらいには荷物が多い。
「わたし、邪魔かな?」
なかなか察しのいい美智留である。俺と英梨々が付き合ってから距離をとっているとはいえ、『ICY-TAIL』の関係もあり、噂は仲間内で伝わるようだ。
「うーん・・・」
邪魔だな。うん。何しろこのあと英梨々がきて、ちょっくらエッチなことでもしようとしていたところだからな。
「とりあえず、風呂はいってくる」
俺は問題から逃げるように風呂場へと入った。英梨々も風呂を済ませてくるそうだから、まだ考える時間はある。
湯舟に使って冷えた体を温めながら状況を整理する。解決策は概ね二つだ。英梨々に素直に話してヘソを曲げてでも延期にするか、美智留に素直に話して・・・帰ってもらうかだ。
エッチなことは何も考えていないのに、勃起している。そんなに焦らんでもいいが、これは本能的に危険を察知しているからだろうか。今、1回ヌいてしまって賢者タイムになるのは良い判断かもしれない。
風呂の中でぶくぶくと息を吐き考える。
・・・正直に美智留に話をしよう。
風呂から上がるとリビングの電気は消えていた。二階の俺の部屋にもいない。美智留の部屋をノックする。
・・・コンコンッ
「なーに?」
「ちょっと開けるぞ」
「うん」
・・・ガチャッ
ドアを開ける。布団中で寝そべりながらケータイをいじっていた美智留がベッドの上に座り直している。
「あのさ・・・実は大事な話があって」
「ついに童貞を卒業したくなったとか」
「それはそうなんだが、そうじゃなくってだな」
「でも、18禁にこだわらなくて良くなったんじゃないの」
「それはそうだけど、相手が18歳以下なら問題だろ」
「私の記憶によると、わたしとトモは同じ日に生れているんだけど」
「なら18歳だな・・・って、そうじゃない」
「何も澤村ちゃんにこだわらなくてもいいんじゃないの」
「あのな・・・」
「黙っててあげるよ~」
「からかっている様子があまりないんだが・・・」
「割と本気だからねー」
やれやれ、美智留もすっかり大人になってしまったな。こいつもたぶん処女だと思うのだが、モテるタイプだし、売れてきたアイドルだし、俺と英梨々が付き合って半年経つし、そろそろ何か出会いとかあったりして・・・いやいや。
「このあとさ・・・」
「澤村ちゃんくるんだ?」
「察しがよくて助かる」
「そこは『勘のいい子は嫌いだよ』っていうんじゃないの?」
「いや、むしろの勘のいい子で助かる」
「なんで?」
「なんでって・・・」
「ほらほら、言いにくい事も口に出して言わないと」
「英梨々がヤキモキしちゃうからさ・・・頼むよ」
「こんな夜更けに追い出すわけ」
「タクシー代出すから」
「それはいいけど、解決できない問題が波及すると思うよー」
「どんな?」
「私はトモの家に泊ってくるって家に伝えたもん。帰ったら何があったか聞かれるでしょ?」
「なるほど。別にたいした問題じゃなくね?」
「そう?わたしは嘘をつけないよ」
「それは問題だな・・・」
「一応、これでも私が合鍵まで預かっているのは、トモのお目付け役も兼ねているからね」
「ふむ・・・」
「買収に応じないわけでもないけど」
「露骨だな!わかった条件は飲む」
「そういうのって確認してからじゃないの?」
「たぶん、そろそろ・・・」
『ピーンポーン』とインターフォンが鳴った。
「な?」
「着替えるから、迎えにいってあげて」
「助かる」
俺は玄関まで英梨々を迎えにいく。英梨々も合鍵も持っているが呼び鈴を鳴らした時は迎えにいってドアを開ける。まっている英梨々が少ししおらしく見える。少しめんどくさくはあるが、悪い習慣ではない気がする。
「さむいぃ~、冷えるわよ」
白いコートを着た英梨々が少し大きめのバッグをもって立っている。着替えを持参するぐらいなら、もう少し俺の家に荷物を置いといてもいい気がする。
「雪でも振るのかな?」
「ホワイトクリスマスも悪くないけど、もう遅いわね」
英梨々が玄関でブーツを脱ぐ時に、置いてある美智留の靴を見つけた。
「あら、お邪魔だったかしら?帰るわね」
「まてまて・・・早まるな」
「なによ~」
「もう嫉妬するような相手でもないだろ」
ガタッと後ろで音がした。
「・・・そうそう、嫉妬するような相手ではないただの従姉妹の美智留ですよっと。帰るねトモ」
「・・・おう」
英梨々は口をすぼめて知らん顔でそっぽを向いている。気まずさもあるだろう。
「英梨々、靴を脱いで上がらないとな・・・玄関狭いから」
英梨々がブーツを脱ぎ捨てて、トタトタと中へと逃げるように入っていった。
「悪いな。タクシー代あるか?」
「電車で帰る。ここじゃタクシー捕まらないし、アプリで呼ぶには時間がかかるし」
「・・・そうだな」
「じゃあ、夕べはお楽しみでしたね・・・をがんばってね」
「なんか使い方間違っているような、そうでもないような」
美智留が靴をそそくさとはいて玄関から出て行った。
脱ぎ捨ててあった英梨々のブーツを揃えてから部屋と戻る。
英梨々ももう夜なので甘いものは飲まないだろう。温めたノンカフェインのルイボスティーをカップに2つ作ってもっていく。
俺の部屋に鍵がかかっていた。
・・・コンコンッ
「もうちょっと待ってなさいよ」
「はいよっ・・・ふぁぁ」
俺はアクビを軽くして扉の前に座った。ここは暖房も聞いていないので寒い。部屋もまだ暖房をつけていないので寒いはずだ。
ドアを閉めているということは・・・
英梨々は着替えているのだろうか?。
※ ※ ※
「いいわよ~」という英梨々の合図で扉を開ける。暖房がフル回転していて音を立てている。
英梨々がドヤ顔をしながら照れを隠して立っている。腰に手を当てて胸をそるボーズはツンデレキャラのお約束みたいなものだが、当人はもうツンデレとは言い難い。
俺としても照れ隠しで、控えめな胸を冗談めかしてコメントするよりも、素直に褒めたいところだ。
「すごくエッチだと思う!」
親指を立ててサインを送る。あまりの率直な意見に、「バカ」と英梨々が一言いった。
バニーガールの衣装は英梨々にぴったりで良く似合っている。自慢のブロンドヘアーは風呂上りのままストレートだ。
ぴったりフィットした美しいボディーライン、光沢と重厚さのある生地は深い紺色でベルベットのような高級品だろう。付属の耳飾りやチョーカーなども統一されている。網タイツのみっちりとした感じがたまらない。
英梨々のために特注で作られたバニー衣装なのがわかるが、むしろバニー衣装を着るために英梨々がいるかのように似合っている。
「でね、倫也・・・これ・・・寒い」
「布面積すくないもんな・・・」
「せめてもう少し暖房が効いてればねぇ」
「とりあえず・・・乾燥対策にバスタオルでも干すか」
見ただけで勃起してしまったが、階段を降りてバスタオルを水で濡らしてしぼった。部屋に戻ってハンガーにかけておく。これでだいぶ違う。加湿器ぐらい強いとPCなど電子機器の故障の原因になるから注意が必要だ。
その間、英梨々は布団の中に潜ってしまった。
俺は部屋の明かりを消して、デスクランプを最弱にしてオレンジ色に灯す。これがなかなかいい感じなのだ。
布団に俺も潜る。シングルベッドなので狭い。英梨々は背中を向けている。
「これ・・・ベルベット?」
「そうよ。良く知ってるわね」
「こういう生地なんだな・・・」
ベルベットは生産系のあるゲームではよく登場する高級アイテムだ。そこから各種衣装などの材料になる。
「背中だけさするの?」
そう言いながら英梨々がモソモソと布団の中で寝返りをうった。顔だけぴょこんと出した。瞳が潤んでいるように微かな光を反射する。
『チュッ』とキスをする。
バニーガールをまだぜんぜん堪能していない。部屋全体がもう少し温まるまでの辛抱だ。
「ふわぁ~ぁ」
英梨々がアクビをした。
「なんか、最近規則正しい生活なのよねぇ」
「俺もそんな感じだな」
まだ22時を過ぎたころで宵の口だ。しかし、珍しく働いた俺も実はけっこう疲れてはいる。
「明日もあるし・・・んくっ」
英梨々の口にまた口を重ねる。甘い香りがする。
それから胸をゆっくりと触った。
「ん・・・」
「ざんねーん。がっかりしたでしょ?」
「なんか固いな」
英梨々の胸元は形が崩れないように、衣装の中に何か固いものが入っていた。ベルベット素材なので触り心地は悪くないのだが。
「ボーンが入っているのよ」
「骨?」
「骨組み。ワイヤーとかじゃないかしらね。今時は竹ってこともないだろうし」
「へぇ・・・」
しょうがないので、胸元の上から侵入したいのを我慢して、ウエストまでのラインを触り、それから鼠径部に侵入する。生足は少し冷たい。お尻の方へ指を滑り込ませる。
『チュッ』と英梨々が唇を重ねてきて、それから舌を絡ませてきた。
手を内ももに滑り込ませて、局部へと近づかせていく。
「焦りすぎじゃない?」
「なんか、すげぇ溜まっててさ・・・」
「ふーん・・・」
「やっぱりもうちょいバニー衣装を楽しむべきだよな」
「そうねぇ・・・カジノぐらいしか思いつかないけど」
「もう少し部屋が温まったらトランプでもするかぁ」
「うん。でももう、倫也にしてあげられるエッチな事はだいたいしちゃったわよ」
「何もエッチな報酬だけとは限らないだろ・・・」
「他に何を望むのよ」
「・・・そうだな」
英梨々という可愛い彼女ができて、エッチなことをするようになって、セックスまではまだだけど、それはお互いに合意して我慢していることだし、その気になればずっとセックスするような毎日になるんだろうけど・・・
フェラチオも、手淫も、スマタもしてくれている。あとはより変態的に脇や足コキなんかもあるだろうけど、そういうものはどこか滑稽で笑ってしまうのだ。
「そうねぇ・・・裸のまま性器を合わせてみたら?」
「それもうセックスじゃん・・・」
「いれなければギリギリでセーフでしょ」
「我慢できるとは思えないが」
「それはそれでいいでしょ」
「・・・」
「こんなに大きくしているのに」
英梨々が俺の股間をパジャマの上から触ってきた。流石に寒いので全裸を要求されていないのだ。
「で、それは俺が勝ったらなのか?」
「そんなの知らないわよ。倫也が決めなさいよ」
「じゃあ、俺が勝ったら英梨々が騎乗位で性器を押し当てる」
「あたしが勝ったら?」
「俺が押し当てる・・・?」
「なんでそこは疑問形なのよ」
「どうころんでも俺得だからな・・・」
「あたしも楽しいけど?」
「温かくなってきたかな・・・」
布団の中が熱くなったのでめくりあげる。うん。部屋の温度もあがっていい感じになってきた。
俺と英梨々はもそもそと起き上がった。英梨々がペタンと女の子座りをしている。髪を撫でながら俺は抱き寄せて英梨々にキスをした。
「トランプする余裕ないな・・・」
「もう・・・カジノ要素はどうするのよ」
「わかんね・・・」
掛け布団をベッドから床に落とした。
「明るくしていいか・・・」
「・・・いいけど、裸の時は暗くしてよね」
「・・・善処する」
「ふん」
俺は起き上がって部屋の明かりをまた付けた。少し眩しい。
英梨々はベッドのヘリにちょこんと座り直した。
※ ※ ※
『ピンポーン』という呼び鈴を聴いて、我に返る。
「トモ~」と窓の外から美智留の声が聴こえた。
英梨々が眉間に皺をよせて俺を睨む。睨まれても困る。
とりあえず急いで玄関まで降りる。考えてみれば美智留は合鍵をもっているはずだが。
玄関の外には息を白くした美智留が申し訳なさそうに立っている。
「いやぁ~ごめん。慌てて準備したから財布忘れた」
「・・・おう」
「取り込み中だった?」
「まぁ上がれよ」
美智留が靴を脱いであがる。それから階段で上に行こうとしたので、俺が止めた。
「ちょっと待ってくれ、財布をどこに置いたんだ?」
「わかんない。トモの部屋かな?」
「わかった、ちょっと観てくる」
「ん?」
俺が階段を上がると、着替え終わった英梨々が出てきた。
「帰る!」
「・・・おっ・・・おう」
怒った英梨々はトントントンと階段をかけ降りて、美智留には挨拶もせずに横を通り過ぎた。
玄関でバタバタ音がして、ドアがバタンと閉まった。
「いやぁ、ごめん・・・トモ」
「きっとこうなる運命だったんだろ。泊ってくか・・・?」
「さすがに帰るよー」
「そうか・・・じゃあ、またな」
「だから、財布、財布」
「ああ、うん」
俺がリビングで待ってると、美智留がしばらくして降りてきた。
「ポケットに入ったままだった」
「・・・おい」
美智留が珍しくテヘペロポーズをしている。どこでそんな下らないことを覚えてくるんだか。
(了)