【R18】英梨々が処女卒業するまで終わらない話【画像付き】 作:きりぼー
学校に貼り出された学期末テストの順位表を見上げて英梨々がポカンと口を開けている。
「・・・」
俺としてはいたたまれない気分だが、これでも精一杯頑張った結果なので許して欲しい。一応隣に立って愚痴ぐらいは聞くべきか。
「すまん」
「・・・」
発表された順位は前回の10位から大きく下がって25位。特進クラスが二つに分かれているので中位ぐらいだ。名前も小さくて目立たない。
英梨々が何も言ってこないので俺はこっそりと教室へ向かった。俺を贔屓にしてくれた先生からは励ましの一言を一応もらったが冷たい対応だった。受験といえば夏休みが重要だし、まだまだこれからだ。しかし、今後のことを考えると不安もある。
答案返却だけの午前中授業で今日は終わりだった。明日からは通常授業に戻ることになり、終業式まで大きな変化はない。英梨々の一般クラスでは音楽会なるクラス対抗のイベントがあるが俺には関係がない。英梨々もほとんどやる気のない大会だ。
ホームルームが終わると俺はなんとなく英梨々のいる教室に向かった。学校ではできるだけ接触しない方針だったが今日は一緒に帰って、何かしらフォローをしようと思う。
教室を覗くと英梨々はまだ居残っていた。俺は気にしまいと思っていたのだが加藤のことも目で探してしまう。教室の端の方で他の女子と談笑をしている。少し合わないだけで印象がだいぶ違って柔らかい感じを受けた。試験後だからかもしれない。
俺と一緒にサークル活動をしていた時はもっとポーカーフェイスだったと思うが、こんな風に普通に笑うことに驚いた。その笑顔が可愛い。加藤が英梨々に騙されて・・・もしくはなんらかの交渉によって、あんなにエッチな動画を撮影していたことが嘘みたいだ。
加藤を見ているだけで下半身がもぞもぞしてしまったので、俺は英梨々の座っている席まで歩いていく。周りの視線が集まるのがわかる。
「あのさ・・・澤村、今日は予定があるか?」
学校では他人行儀に澤村と呼ぶ。それでも呼び捨てなのは幼馴染の特権だろう。だいたい普通の男子では高嶺の花すぎて声すらかけられない。英梨々親衛隊と呼ばれる取り巻きも多い。
「何か用かしら・・・あ き く ん?」
「時間があるなら帰りに話したいことがあるんだが」
俺が一緒に帰ろうと誘っているわけだ。盗み聞きされているわけではないが、周りがざわざわと騒がしくなった。加藤にも聞こえているだろうが目を合わせる気はしない。もう過ぎたことだしどうにもならない。
それに加藤は俺と英梨々がくっついた事を知っている。英梨々とはまだ交流が少しは続いているようだが、俺との関係は微妙なままだ。
「そう。別にいいわよ」
英梨々が努めてクールに振舞っている。教室がさらに騒がしくなった。
「じゃあ、先に行って校門あたりで待ってるから」
「・・・そう」
なんだか恥ずかしくなってきて教室から出た。振り替えたときにちらりと加藤をみたが加藤は背中を向けたままだった。自意識過剰な自分が恥ずかしい。
※ ※ ※
校門のそばで英梨々を待ったがどういうわけかたっぷり30分待たされた。男を待たせるのが女の価値と思っている昭和思考なのか?
英梨々が取り巻きと一緒にやってきて、そこで友達と別れた。にこやかに手を振っている。お嬢様モードの英梨々を観察するのもひさびさな気がする。
「で、何よ?」
周りから人が離れたところで眉間に皺を寄せて英梨々が言った。
「せめて駅まではお嬢さまモードで通せよ・・・どこで誰が聞いているかわからないんだから」
「ふん、じゃあ、そうしましょうか。あきくん」
「はぁ・・・」
俺は深くため息をついてから、英梨々の隣を歩いて駅へと向かった。東京の郊外にあり、緑道が整備されている道を通る。雨の日はぬかるむので歩きにくくなるのが難点だが、とても良い通学路だ。
蝉がしきりに鳴いて夏を謳歌している。この緑道のいいところは隣に川が流れているのでそこまで暑くないことだ。緑も多く木陰になっている。
「あたしを誘うなんて珍しいわね」
「そうだな。がっかりさせたことを謝ろうと思ってな」
「別に倫也の成績が下がったからってあたしには影響ないわよ?それに賭けには勝ったわけだし」
「そういえば賭けもしていたな・・・」
賭けというのは俺が前回の10位よりも下がったらチンコを英梨々に見せてデッサンさせるというものだ。勝てば英梨々のパンチラが拝めたらしい。
「忘れたとは言わせないわよ。はっ!もしかして、はやくチンチン見てもらいたくて声かけてきたのかしら?」
「学校帰りにそういう言葉はつかうんじゃありません」
「はーいパパ」
英梨々は俺の隣だとお嬢様モードを維持するのが難しいようだ。
「なんかこんないい道だと手をつなぎたくなるわね」
「そうだな」
「つないでみる?」
「遠慮しておく、流石にやっかみがひどくなるからな」
「意気地がないのよねぇ・・・」
「トラウマと呼べ、トラウマと」
「小学生の時のいじめって、やっぱり嫉妬もあったのかしら」
「そうなんだろうな」
「めんどいわよね」
「そうだな」
わざわざ誘って帰るほど話題があったわけではないと気が付いた。少しの間、沈黙が続いた。別に不快な沈黙ではない。
信号機のない小さな横断歩道を渡る。車もそんなに多くは走っていない。駅まではゆっくり歩いて15分程ある。
「あたしも反省はしているのよ。倫也には過激すぎたかしらね」
「そうだな」
「じゃあ、続きの動画は削除しておくわ」
「それは待ってくれ」
「そうだ、ケータイ返しなさいよ。バックアップはとってないわよね?」
「大丈夫、誓ってとってないし、全部削除したよ」
「ふーん・・・何回ヌいた?」
「それ、報告必要か?」
「そりゃ、今後の参考のためにも必要よね」
「秘密で・・・」
「そう・・・ならいいわよ」
英梨々がケータイを操作し始めた。歩きながらなので危険だ。俺がサポートをする。俺もパソコンやケータイに詳しい方だが、英梨々は英梨々でだいぶ詳しくなっている。昔は俺が主導でIT化を進めたのだが、お互いに得意分野が変わっていった感じだ。
「あんた、各動画で3回ずつヌいたでしょ?」
「・・・なんでわかるんだ?」
「再生時間と、その時の倫也の表情」
「は!?」
「ほら・・・」
英梨々が俺にケータイをみせた。俺のオナニーしている時の顔が映っている。もしかしてシコっている音も聴こえるかもしれない。
「どんな隠しアプリだよ・・・」
「ふふふっ、動画を再生するとこっそり裏アプリで録画するアプリよ。サムネをみる限り毎回アヘ顔のようだから言い逃れできないわね」
「俺のプライバシーは・・・」
「人の友達でヌいているような外道に人権なんてないと思うわよ?」
「そうかもしれんが・・・」
「脅迫ネタに使えそうなレベルよね・・・恵にでも見てもらおうかしら?」
「やめてくれ」
「少しは自重しなさいよね」
「まったくだ。過去の俺に説教してくれ」
「それにしてもずいぶんと成績が下がったけど平気なのかしら?」
「学校の成績は推薦では影響するけどな。一般入試なら関係ない。2学期から内申書にも関係ないから学校のテストもなくなるぞ」
「そうなの!?ずるくない?」
「ほぼ推薦が決まっている英梨々には言われたくないな・・・」
「倫也だって成績はそこそこだから推薦は貰えるんでしょ」
「二番手グループならな・・・」
1年時はそこそこ成績をキープしていた。図書委員も頑張ったし、視聴覚室を独占できる程度には先生ウケもよかった。2学年ではゲーム作りに没頭し、バイトも頑張りすぎて成績が駄々下がりだった。そしてラストチャンスの1学期の成績も不振に終わったので、いい学校の推薦をもらうのは不可能だ。そういうのは頑張り続けたやつから推薦される。
「じゃあ倫也は受験勉強に専念するわけね?」
「そういうことになるな」
「でもエッチはするんでしょ」
「男だからな」
「じゃあ彼女としてその辺のサポートと距離感を考える事にするわ」
ほっといてくれるのが一番な気がするのだが・・・あと半年ぐらい我慢できないもんだろうか?俺がおかしいのか、英梨々がおかしいのか、はたまたどっちもおかしいのかわからない。
「そのチンコデッサンだって受験終わるまで後回しにする気はないんだろ?」
「だから最初にいったわよね。夏コミュのためだって」
「そうだったな・・・」
「あんたも先延ばしすると気になるだろうから、今日でいいわよ」
「俺にも心の準備が・・・」
「別に脱ぐだけなんだからいいでしょ」
「・・・」
「なにもあたしが見ている前でフル勃起させろとか、マスターベーションしろとか言ってないわよね。あんた何か勘違いしているのかしら?ヌードデッサンは立派な芸術なのよ」
「そう・・・だよな」
うーん。ここら辺の垣根がいまいちわからない。言われてみればヌードモデルなら芸術の気がするが、それが口実で英梨々の変態的欲望を叶えているだけな気もする。実際に描きはじめたら集中しそうな感じがするから、やはり芸術よりなんだろうか。
「お昼ご飯どうする?どこかで食べてく?」
「パンでも買ってもうちで食えばいいんじゃないか」
「そうね、そうしましょ。でも、途中の駅で降りてブラブラするような気分じゃないのよね?」
「寄り道ってことか?どこか行きたいところがあるのか?」
「いつも地元のパン屋だし、今日ぐらいは別なところでもいいでしょ」
「それぐらいなら構わんが」
「ならそうしましょ」
英梨々の声は明るい。成績が下がって混乱しているのは俺だけなのかもしれない。それはそうだろうと冷静になればわかる話だ。
「そういえばあんた、教室に来た時に恵のことも探したでしょ」
「そうだな・・・」
「まぁ気になるわよねぇ・・・あの子のあんなセミヌードみたいのを見てしまったら」
「人に見せていいものじゃないだろ・・・というか記録に残すなよ」
「何よその正論は。27回もヌいておいてどの口がいうのかしら?」
「まったくだな!」
「こうやって秘密を保持するのが恋人らしくていいじゃないの」
「秘密の内容にもよるだろうよ・・・」
緑道の途中で商店街の道へと曲がる。その突き当りが駅だ。殺風景な商店街で賑わっているとは言い難い。一応パン屋もあるが、いたって普通で英梨々が買う気がしないのもわかる気がする。それが素朴でいいと言うのともちょっと違った感じなのだ。
「恵との距離は今ぐらいでいいと思うわよ。しばらく離れていればまた適当な距離が見つかるわよ」
「そうだろうか」
「大学が別々になるようなら接点もほとんどなくなるだろうけど」
「加藤って俺のことを避けているのか?」
「そう感じないならあんたの感性を疑うわね」
「だよな」
小さな駅についた。周辺に学校の多い駅なので自動改札は3つもある。両隣の駅だと改札が1つだけなのでここは特別なのだろう。ちなみに隣の駅まで歩くことも可能な短い距離だ。
3両編成の黄色電車がやってきて、俺と英梨々は静かに乗った。周りに同じ学校の生徒が何人もいるから視線をだいぶ感じる。英梨々の場合は他校でも有名だ。
英梨々は座って、俺はその前に立った。そして何もしゃべらずに乗換駅で降りた。2人とも自意識過剰かもしれない。
※ ※ ※
結局、家に着いたのはいつもと同じ16時近くだった。池袋のパン屋ではイートインコーナーで昼食を済ませ、その後もなんだかんだと英梨々が買物をして気分転換するのに付き合ったからだ。試験明けなのでしょうがないところだろう。時に羽を伸ばすのも大事だ。
うちに来てからもなんとなく落ち着かない俺と英梨々。そりゃ裸でチンコデッサンしようというのだから平常心でいる方がおかしい。恋人はキスのあと、勢いでヤってしまった方がいいような気がしなくもない。ヤってしまえば、キスとセックスの間にあるエッチなことをいろいろしてもいいだろうが、ヤってない俺と英梨々ではなんだか『順番』のようなものを考えてしまう。キスをする関係から、チンコデッサンの関係には普通ならないはずだ。
「倫也・・・シャワー浴びてきなさいよ」
英梨々が言った。
「別に変なこと期待しないでよ。あと、見られて興奮してしまうようならスッキリしてからきてくれるかしら」
まったく気の利くことで。
英梨々に裸を見られて俺が勃起してしまうのかどうかはわからない。確かにそんな事態になることもあるだろう。お言葉に甘えて風呂場でシャワーを浴びつつ、一発ヌいてスッキリしておいた。
それにしてもチンコというのは不思議な進化をしている。夢精でもない限りエロい妄想だけでは射精できない。プラスの刺激があって初めて射精ができる。逆にエロい刺激がなくても刺激だけで射精することも可能なのだ。
マスターベーションをする猿もいるようなので、人類だけの特権ではないだろうがずいぶんといい加減かつ便利なものである。そういうわけで、俺は何も考えずにマスターベーションを済ませたのだ。
頭を乾かせて下半身だけバスタオルで巻いて部屋に戻った。いきなりこの格好だと驚かせてしまうかもしれないので、ノックをする。
「英梨々」
「何よ」
「俺は裸にバスタオル状態なんだがそれでいいか?」
「・・・別にいいわよ」
ガチャリと扉を開けた。小さなテーブルが横にずらされていた。その上にスケッチブックとデッサン用の鉛筆が入った筆入れが置いてある。鉛筆の種類がとにかく多い。
「やる気十分のようね」
「こういうことは済ませておかないと落ち着かないからな」
「それはそうよね」
「1つ確認しておきたいのだが、ヌードデッサンってやったことがあるのか?」
「ないわよ」
「ないのかよ」
「高校生だと18歳未満だから授業ではできないし、美大にはいるとできるらしいわよ」
「そうなんだな・・・」
授業でできないならプライベートでもできないのでは?と思うが、ここはスルーしておこう。
「じゃあ、その辺に立ってポーズとってくれるかしら」
「どれくらいの時間がかかるんだ?」
「10分停止して、5分休憩を4回ぐらいかしら」
「同じポーズで?」
「それはこちらで指定するわ」
「で、ポーズはどんな感じで」
「最初はダビデ像でいいわよ」
「ダビデ像?」
英梨々がケータイで画像をみせてくれた。あの有名な像だった。休めの姿勢に左手を肩近くに寄せている。
「これは何もっているんだろ?」
「投石器らしいわよ」
「ああ、投石器か」
「それはわかるのね」
「それはわかるだろ」
「まったく常識なんて人それぞれね」
英梨々がいつもの煽り口調で返さず、淡々としている。だんだんと集中力もあがってきているのかもしれない。
「こんな感じか」
「タオル取りなさいよ」
大丈夫、勃起なんてしていない。大人しくしている。皮もちゃんと剥けている。俺はタオルを緩めてはずした。それからすぐにポーズを取った。
「腰が引けているわね。もう少し右足に体重を乗せて・・・そう、右手はもう少しゆったりと構えて、頭の角度が逆。まぁそれでいいわ」
「これで動かなければいいんだな?」
「そうよ」
英梨々がさっそく描き始めた。もう少しチンチンについての感想とかあると思ったのに、完全にスルーしている。どういうメンタルなんだ。
俺は無心になろうとしたが、なんだかんだと考え事が浮かんでしまう。しょうがないので数学で間違えた問題を頭の中で解答して時間をつぶす。
「ちょっと雑念がはいっているわよ。ポーズをとることに集中しなさいよ。右手が閉じてるでしょ」
「すまん」
「ポージングだって立派な仕事なんだから舐めないでよね」
「わかったよ・・・」
えっと、右足に体重をかけて、右手は少しゆったりと。目線はあっちだな。なるほど言われてみると右手の感じが少し不自然で意識して停止しないと難しい。
英梨々は真剣に絵を描き始めている。鉛筆のすれる音がする。ほんとにチンコが描きたかったんだな・・・
10分というのは何もしないでいるとけっこう長い。ポージングの集中力もなかなか大変だ。しょうがないので頭の中で、右足、右手、左足、左手、頭、目線・・・右足、右手・・・と繰り返して確認する。これなら意識が保てそうだ。
もう少し和やかに会話しながら進むと思っていたし、エロイベントになるかと思ったのだがぜんぜんそんなことはなかった。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
アラームが鳴った。俺は大きく息を吐きだしてポーズを解いた。
「どうだった?」
「悪くないわね。少し震えたり、微妙に動いているけどそんなもんでしょ。問題はないわ」
「じゃあ、5分休むぞ」
「うん」
俺はベッドに座った。恥ずかしいのでタオルを下半身にかけておく。英梨々は立ち上がって一度部屋から出て行った。
英梨々がいないのでスケッチブックを見ると、全身を描いている。この感じでは同じポーズをもう一度だろう。
半分ほど入った麦茶をもって英梨々が戻ってきた。ちょうどタイマーが鳴る。
「同じポーズでいいか?」
「うん」
またデッサンが始まった。集中集中。瞑想みたいなリラックスとは違って、試験前の緊張に少し似ていた。もう1つの反省点は休憩時間はじっとして休むよりも、ストレッチをした方がいいということだ。次は気を付けよう。
しんどいが英梨々が集中して描いているのは音でわかるのでがんばってポーズを取り続ける。
アラームが鳴る。
「ふぅ・・・」
「お疲れ。次は同じポーズで後ろ向きでお願い」
「あいよ」
今度はベッドの上でストレッチをする。英梨々も肩が凝るのか腕を回したり、立ち上がってストレッチをしている。集中するというのは大変なことなのだ。
休憩が終わったので英梨々と確認しながら後ろ向きでポーズを取り直す。
「いいわよ。そのまま」
3回目ともなれば慣れるのだが、今度は肉体的に厳しい。休めのポーズなのでまだ大丈夫だが、右手が意外と辛くなってきた。自然体のようで不自然なのは俺がマッチョではないからだろう。マッチョなら必然的に腕がダビデ像のように少し開くはずだ。
文句言ってもしょうがないので、ポーズを続ける。英梨々が描き続ける。そしてアラームが鳴る。
「ふぅ・・・」
「大丈夫そう?」
「あと一回だろ。なんとかなるだろ」
「休憩をもう少し長くとるわよ?お茶でも飲んできたら」
「そうするか」
リビングまで降りてお茶を一杯飲んだ。それから大きな動きで体を動かす。なるほど体が短時間でも固くなっている。リビングはエアコンがついていないので暑いのだが、部屋で冷えた俺にはちょうど良かった。
部屋に戻ると英梨々がデッサンを描きこんでいる。こう見ると真面目な美大生になるのもうなずける。絵に関してはほんとに妥協しないのは尊敬できるところだろう。
これがなんらかの芸術に発展するならいいが、エロ同人になるかと思うと考えさせられるがそれは偏見だろう。マンガだって人を楽しませるエンターテイメントだし、立派な芸術でもあり、文化でもある。
「次のポーズは?」
「うーん・・・倫也、もう少し増やしてもいいかしら?」
「同じポーズを?」
「違う。とりあえずさっきと同じポーズでお願い」
「わかった」
後ろ向きでポーズをとる。今度は投石器を構えた兵士の気持ちになって考えてみるか。遠くに敵が見える。まだまだ射程距離には入らない。いつでも投げられる戦闘態勢。そんな感じだろうか。投石器は小学生の時に作って実際に石を投げてみたがすごい破壊力で驚いてしまった。そんな体験を思い出すことになるとは思わなかった。
「倫也、集中」
「わりぃ」
そうだ。最期だから集中。兵士の気持ちよりもモデルに徹することの方が大事なようだ。右足、右手・・・順番に確認しつつ意識を保つ。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
アラームが鳴った。
「お疲れ倫也。そこに座って胡坐かいて」
「こうか?」
胡坐をかく。
「いいわよ。下半身は動かさないで上は自由でいいわ。もう少しこっちにきて」
「チンコを描くわけだな?」
「そうよ」
「少しは否定しろよ・・・」
英梨々は別に集中力が切れているわけではないらしい。俺は上半身だけストレッチをしたが、その内ポーズを取る時のように静かにした。今度は目線が英梨々の方なので飽きる事がない。座っているので楽だ。
しばらくしてもアラームが鳴らない。
「英梨々、アラームは?」
「つけてないわよ。だから動いていいっていってるでしょ。次、足を開いて。開脚ストレッチみたいに」
「ん・・・?」
開脚ストレッチをはじめる。ずっと裸なので裸に慣れてきた。英梨々は真剣にチンコを描いているようだ。こっちからもスケッチブックが見える時がある。チンコと周りの鼠径部あたりまでのデッサンだ。
「次、体育座りして、手で足をもって。そうそうそんな感じ。それでゴロンと後ろに倒れて」
「ん・・・?なんかケツの穴が見えないか?」
「みたいのは穴じゃなくて、チンコの生え際ね」
「生え際・・・」
言われるがまま英梨々に後ろ側を見せる。
「ちょっとまて、英梨々・・・この姿勢は厳しい」
「じゃあ、足をガバッと開いてもいいわよ」
「おおうぅ・・・」
これはもう尊厳のある姿勢ではないな。なんか羞恥心が今更わいてきたが時すでに遅しである。英梨々は黙々と描いている。このポーズをみて笑わないとかどういうメンタルだ。
「次、四つん這いで後ろ姿」
「あのな・・・」
「何よ。嫌ならいいけど、慣れてきたでしょ。また明日にする?」
「いや、終わらせてくれ・・・」
休憩時間はどこへ行った。ただ最初の時よりは厳しくはない。ある程度動けるだけでこんなにも違うのだ。
俺はアクビをする余裕もでてきた。こんな感じなら勃起する可能性もないかな。
「OKよ。あと何枚か画像撮影するわよ」
「そこは画像撮影していいか聞くべきだろ?」
「断るのかしら」
「ああ、断るぞ」
「何よ・・・それでも彼氏なわけ」
「人間には恥じらいというものがあってだな・・・」
「ファイルの続きを1つ貸してあげるわよ」
「おお・・・」
「やらせていただきます。英梨々様でしょ」
「やらせていただきます。英梨々様」
「よろしい」
俺の性欲は英梨々によってすでにコントロールされつつあるようだ。あのエロ動画の続きは気になる・・・
俺は最初からポーズを全部やり直して、英梨々がケータイで好き放題あらゆる角度から撮影をした。
「なんていうか・・・倫也ぁ」
「どうした?」
「勃起していないチンコって面白くないわね」
「なんだ・・・その悟りのような真理は」
「失敗したわ。今度は勃起させて写生させなさいよ」
「その場合は射精もさせてもらえるのか?」
「まったく使い古されたオチなんて使わないでよね・・・」
こっちはけっこう真剣だし、勃起したままなんてしんどくってポーズなんて取れないと思う。10分も勃起したままって可能だろうか。目線の先にエロいのがあれば大丈夫かな?
こうやってエスカレートするカップルも世の中にはいるのかもしれない。
(了)