進め!アシスタント道 作:ろくりん
十二月も下旬に差し掛かり、東京の街はいよいよ本格的な冬の冷酷な牙を剥き出しにしていた。
タワーマンションの巨大なガラス窓の向こう側では、数年に一度と言われる大寒波がもたらした猛烈な吹雪が吹き荒れ、灰色の空から無数の白い雪の結晶が叩きつけるようにして落ちてきている。眼下に広がるビル群や幹線道路は完全に雪化粧を施され、都市の機能そのものが凍りついてしまったかのような静寂と寒々しさに包まれていた。
しかし、その分厚いガラス窓に守られた秦谷ヒナの作業部屋の中だけは、外の凍てつく世界とは完全に隔絶された、一種の常夏のような熱帯空間と化していた。
「葛城さん、ユイ。よく聞いてください。冬コミの入稿締め切りまで、残された時間はあとわずかです。現在の進捗率は七十パーセント。このまま通常のサイクルで作業を続けていては、100ページという壁を越えることは物理的に不可能です」
メインデスクの前に立ったヒナが、クリエイターとしての狂気を宿した黒曜石のような瞳で二人を見下ろし、厳かに宣告した。
「ですから、私はここに決断を下します。今日この瞬間から原稿が完全にアップするまでの間、あなたたちがこの部屋から一歩でも外へ出ることを禁じます」
ヒナの口から放たれたのは、アシスタントに対する完全な軟禁状態、すなわち本格的な『泊まり込み』の宣言だった。
「ええっ。泊まり込みって、ずっとこの部屋に缶詰ってことですか」
マットレスの上でうつ伏せになっていた早坂ユイが、驚いて顔を上げた。
「そうです。自宅への往復時間、外食に出る時間、着替える時間。それらすべてのロスを極限まで削ぎ落とし、二十四時間体制で原稿と向き合うのです。食事はすべてデリバリーか、葛城さんがキッチンで手早く作れるものに限定します。睡眠もこの部屋のマットレスで、交替で最低限の時間だけ取ることとします」
ヒナの論理は完璧に狂っていたが、同人制作の修羅場においては、それが唯一の正解でもあった。
「どうですか、葛城さん。ブラック企業以上の過酷な拘束時間になりますが、耐えられますか」
ヒナが挑発するようにヨウを見つめると、ヨウの顔には疲労や絶望感など微塵も浮かんでいなかった。むしろ、彼の瞳は歓喜の光でギラギラと輝き、下半身はすでにヒナの冷徹な宣言を聞いただけで熱を帯びて膨張し始めていたのだ。
「耐えられるかって、先生。俺を誰だと思ってるんですか。大好きな極上の美少女二人と、暖かい部屋でずっと一緒に同棲生活を送れるなんて、男としてこれ以上の幸せはないですよ。むしろご褒美です。俺の持てるすべての技術と体力を注ぎ込んで、絶対に原稿を終わらせてみせますから、どんどんこき使ってください」
ヨウが喜々として、満面の笑みで胸を叩いて宣言する。
ブラック企業での理不尽な命令には胃を痛めていたヨウだが、ヒナからの過酷な要求は、すべて極上の快楽に直結していることを身体の芯まで理解している。美少女たちと寝食を共にし、エロと作画に二十四時間没頭できるこの環境は、彼にとってまさに地上の楽園だった。
「ふふっ、素晴らしい心意気です。葛城さんがそう言ってくれるなら、私も遠慮なくあなたを搾取させてもらいますよ」
ヒナが満足げに妖艶な笑みを浮かべると、ユイもマットレスから飛び起きてヨウの背中に勢いよく抱きついてきた。
「やったー。アッシーくんとずっと一緒にいられるんだ。じゃあ、眠い時も疲れた時も、いつでもすぐにおっぱいで癒やしてあげるからね」
ユイの暴力的なまでの質量を持つ巨大な双眸が、ヨウの背中にむにゅりと押し付けられる。
こうして、作業効率を極限まで高めるための、三人の過酷で、そして限りなく淫らな泊まり込み生活が幕を開けた。
泊まり込みが始まって最も劇的に変化したのは、彼女たちの服装だった。
暖房がしっかりと効き、さらに複数台のパソコンと大型液晶タブレットがフル稼働して熱を放っているため、室内は半袖でも汗ばむほどの温度が保たれている。
着替える時間すら惜しいというヒナの合理主義と、外部の目を気にする必要がないという閉鎖空間の特殊性が相まって、三人の服装は日を追うごとに布の面積を減らしていった。
ヒナは普段の清楚なブラウスとタイトスカートを完全に脱ぎ捨て、黒いシルクのキャミソールに、極端に丈の短いショートパンツという姿でデスクに向かっている。細く引き締まった白い手足と、キャミソールの胸元から覗く理想的なお椀型の膨らみが、部屋の照明を反射して艶かしく光る。彼女が画面に向かって前傾姿勢になるたびに、華奢な肩甲骨のラインがくっきりと浮かび上がり、ヨウの視線を釘付けにした。
一方のユイに至っては、もはや服を着ている意味すらほとんど失われていた。彼女は下着を一切身につけず、ヨウの着ていた大きめの白いTシャツを一枚だけすっぽりと被っている。しかし、彼女の規格外の爆乳はそのTシャツの生地を容赦なく押し上げ、動くたびに布地が波打ち、時には胸の先端の桜色の突起が生地越しにはっきりと透けて見えるほどだった。下半身も完全に無防備で、彼女がマットレスの上で寝転がりながら作画をしていると、健康的な太ももの奥にある秘密の場所が、ヨウの角度からは丸見えになってしまうのだ。
そんな刺激的すぎる薄着の美少女二人に囲まれながら、ヨウもまた上半身裸にスウェットのズボンだけという身軽な格好で、猛烈なスピードで背景のペン入れを進めていた。
「葛城さん、お腹が空きました。作業を止めたくないので、何か片手で食べられるものを持ってきてください」
ヒナが画面から目を離さずに、淡々と要求を口にする。
「了解です。すぐ作りますね」
ヨウはアシスタント業務だけでなく、この泊まり込み生活における食事の管理や身の回りの世話も一手に引き受けていた。彼はすぐさま立ち上がり、部屋の隅にある小さなキッチンスペースへと向かう。
炊飯器に残っていたご飯を使って、手早く小さなおにぎりをいくつか握り、皿に乗せてヒナのデスクへと運ぶ。
「先生、おにぎりです。塩昆布と鮭を入れておきました」
「ありがとうございます。ですが、今は手が離せません。私の口に直接運んでください」
ヒナは左手でショートカットキーを叩き、右手で猛然とペンを走らせながら、アーンと小さく桜色の唇を開いた。
「はいはい。ちゃんと噛んで食べてくださいよ」
ヨウはヒナの口元に丁寧におにぎりを運び、彼女がそれをリスのように頬張る様子を眺めた。ヒナの唇がヨウの指先にわずかに触れ、その温かく湿った感触がヨウの指先から脳髄へと直接電流を送り込んでくる。
「もぐっ、んっ……美味しいです。葛城さんの握るおにぎりは、不思議と疲れた脳に沁み渡りますね」
「あーっ、先生ばっかりズルい。私もお腹空いたぁ。アッシーくん、私にも食べさせてよ」
ヒナが食べているのを見て、ユイもマットレスの上から身を乗り出して口を大きく開けて待機し始めた。
ヨウは苦笑しながらユイの元へ行き、同じようにおにぎりを口に運んでやる。
「あーんっ。んむっ、もぐもぐ。美味しいっ。アッシーくんのご飯、最高」
ユイはおにぎりを頬張りながら、嬉しそうに目を細めた。しかし、彼女の食事はただ栄養を補給するだけでは終わらなかった。
「んちゅっ、れろぉ……」
ユイはおにぎりを飲み込むと同時に、ヨウの指先を口の奥深くまでパクッと咥え込み、ねっとりと舌を絡ませて舐め回し始めたのだ。
「ちょ、ユイちゃん。指まで食べないでよ。それに、それだと作画できないでしょ」
「だって、ご飯食べたらお腹いっぱいになって、今度はお股の方が空っぽで寂しくなってきちゃったんだもん。アッシーくん、ご飯の次は私にご褒美ちょうだい」
ユイはヨウの指を口から離すと、ヨウの手首を掴んで自らのTシャツの胸元へと強引に引き寄せた。
ヨウの手のひらが、布越しにユイの巨大で柔らかな双眸をわしづかみにする。圧倒的な肉の弾力と、ユイの体温がダイレクトに伝わってくる。
「ユイちゃん、今は休憩時間じゃないよ。原稿終わらせないと」
「いいじゃん、ちょっとくらい。ねえ、私のおっぱい揉みながら、あっちの方も気持ちよくしてよ」
ユイは自らのTシャツの裾をめくり上げ、何も穿いていない無防備な下半身を完全に露わにした。そして、ヨウのもう片方の手を引っ張り、自らのたっぷりと愛液で濡れた秘部へと導いたのだ。
「うおっ。ユイちゃん、めちゃくちゃ濡れてるじゃないか」
「だって、アッシーくんが近くにいるだけで、私の中、勝手にトロトロになっちゃうんだもん。早く、指でクリトリスいじめて」
ユイの淫らな懇願と、指先から伝わってくる生々しい粘膜の感触に、ヨウの理性のストッパーはあっけなく粉砕された。
「わかったよ。たっぷり可愛がってやるから、声出さないように気をつけろよ」
ヨウはユイの太ももの間に滑り込み、中指と薬指を使って彼女の敏感な豆粒のような突起を執拗に転がし始めた。同時に、もう片方の手で彼女の巨大な胸を揉みしだき、先端を親指の腹でチリチリと弾く。
「ひゃああっ、んんっ。アッシーくんの指、すっごくエッチ……奥まで、ジンジンするぅっ」
ユイは声を押し殺しながら、快感に身をよじらせてヨウの腕にしがみつく。
生活空間と作業空間、そしてエロの境界線が完全に崩壊したこの泊まり込み生活において、こうした突発的なえっちは日常茶飯事となっていた。
「ユイ。葛城さんを独占するのは感心しませんね。私にもエネルギー補給が必要です」
ヨウがユイの秘部を指で激しくかき回していると、背後からヒナの冷徹な声が響いた。
振り返ると、ヒナがキャミソールの肩紐をずり落とし、自らの白い胸を露わにした状態で、ヨウの背後に立ち塞がっていた。
「先生、作画はいいんですか」
「一時中断です。脳が急速に糖分と快楽を要求しています。葛城さん、私のことも満足させてください」
ヒナはそう言うが早いか、ヨウのスウェットのズボンを一気に引きずり下ろした。
ヨウの猛々しい分身は、すでにユイへの奉仕によって極限まで熱を帯び、空中に勢いよく跳ね出た。
「んちゅっ、じゅるるるるっ」
ヒナは床に膝をつき、ヨウの分身を根元まで一気に口腔内へと飲み込んだ。
前からはユイの柔らかな秘部を指で愛撫し、後ろからはヒナによる極上のフェラチオを受ける。二人の美少女による挟み撃ちの快楽地獄に、ヨウの脳髄は完全に真っ白に染め上げられた。
「ああっ、先生、めちゃくちゃ吸い付きが強いっ。ユイちゃん、指、もっと奥まで入れるよ」
「ひゃんっ、いいよっ。もっと、中をぐちゃぐちゃにしてぇっ」
ヨウの指がユイの最奥を抉り、ヒナの舌がヨウの分身を絡め取る。
ジュボッ、ジュルルッ、クチュクチュという卑猥な水音だけが、暖房の効いた作業部屋に響き渡る。外の吹雪の音など、すでに彼らの耳には全く届いていなかった。
「先生、ユイちゃん。俺、もう限界だ。出るっ」
「出してくださいっ。私の中に、全部っ」
「私もイッちゃうっ。アッシーくんの指で、頭真っ白になっちゃううぅぅっ」
ヨウの絶叫とともに、ユイが全身を弓のように反らせて強烈な絶頂を迎えた。同時に、ヨウも自らの内に溜め込んでいた熱く濃密な白濁液を、ヒナの喉の奥深くへと凄まじい勢いで解き放った。
ドクン、ドクンと脈打つたびに、生命の熱がヒナの奥へと注ぎ込まれていく。ヒナは喉を大きく鳴らしながら、ヨウの精力を一滴残らず飲み込み、極上の快感に打ち震えた。
「んぐっ、こくっ。……はぁ」
永遠にも感じられる絶頂の時間が過ぎ去り、三人は荒い呼吸を繰り返しながら、その場に折り重なるようにして倒れ込んだ。
「……最高のエネルギー補給でした。これなら、あと五時間は休まずにペンを走らせることができます」
ヒナが口の端についた白い液体を拭い取りながら、クリエイターとしての強烈な光を瞳に戻して立ち上がった。
「私も、めちゃくちゃスッキリしたぁ。よーし、原稿の続き、頑張るぞー」
ユイもまた、先ほどの疲労が嘘のように立ち上がり、自らのデスクへと向かっていく。
ヨウは完全に精力を使い果たし、床にへたり込みながらその光景を眩しそうに見つめていた。
美少女二人に徹底的に搾取され、体力は常に限界ギリギリだ。しかし、この狂気に満ちた泊まり込み生活は、彼にこれまで経験したことのない圧倒的な充実感と快感を与えていた。
深夜。
交代で数時間だけの仮眠を取る時間となった。
部屋の中央に敷かれたダブルサイズのマットレスの上に、三人が川の字になって横たわる。
ヨウが真ん中で仰向けになると、右からはヒナが、左からはユイが、ヨウの身体に容赦なくのしかかってきた。
「葛城さん、いい湯たんぽ具合です。私の睡眠効率を最大化するために、朝まで絶対に動かないでくださいね」
ヒナがヨウの腕に自らの腕を絡ませ、完全に自分専用の抱き枕としてホールドしてくる。クリエイターの要求は、睡眠時ですら絶対だった。
「んむ……アッシーくん、おちんちんおっきい……えへへ」
ユイは寝言を呟きながら、ヨウの胸板に巨大な胸を押し付け、さらに片脚をヨウの下半身に絡みつかせてきた。無意識の動きとはいえ、彼女の柔らかな太ももがヨウの急所を絶妙な圧力で刺激してくる。
両脇から極上の美少女に完全にロックされ、身動き一つ取れない状態。
「……二人とも、お疲れ様。でも、これじゃ俺、全然休まらないんですけど……っ」
ヨウは息苦しさに苦笑しながらも、両腕に感じる極上の柔らかさと体温に、結局は顔をだらしなく緩ませるしかなかった。
美少女二人に二十四時間徹底的に搾取され、睡眠中すら自由はない。しかし、この狂気に満ちた泊まり込み生活は、彼にこれまで経験したことのない圧倒的な幸福感を与えていた。
過酷な修羅場の日常は、三人の絆と性癖をさらに深く結びつけながら、冬の決戦の日へ向けて猛スピードで駆け抜けていくのだった。