進め!アシスタント道 作:ろくりん
真夏の太陽が東京のアスファルトを焦がし、蜃気楼が立ち上る八月の初旬。
タワーマンションの高層階にある秦谷ヒナの作業部屋は、いつもの狂乱の修羅場とは打って変わり、信じられないほどの静寂と平穏に包まれていた。
「……統合データ、エクスポート完了。印刷所への入稿、すべて終わりました」
ヒナがマウスから手を離し、小さく息を吐く。
「お、終わったぁ……。夏の原稿、アップだーっ」
早坂ユイが液晶タブレットの上に突っ伏し、歓喜の声を上げた。
葛城ヨウも深く椅子に寄りかかり、大きく背伸びをした。夏の同人誌即売会に向けた新刊作業が、なんとイベントの一週間以上前に完全脱稿したのだ。これは、あの過酷な冬や春のギリギリの修羅場を思えば、奇跡としか言いようのない余裕のスケジュールだった。
「先生、ユイちゃん、本当にお疲れ様でした。こんなに早く原稿が上がるなんて、俺たちのサークルも成長しましたね」
ヨウが心からの笑顔で労うと、ヒナは椅子を回転させてヨウに向き直った。
「ええ、葛城さんの背景の処理速度と、夜を徹した気付けの成果です。しかし、時間が余ったからといって怠惰に過ごすわけにはいきません。次なる表現の探求に向けて、早速行動を開始します」
ヒナの黒曜石のような瞳に、いつものクリエイターとしての野心がギラリと光った。
「そうだ、海へ行こう」
突然の宣言に、ヨウとユイは顔を見合わせた。
「海、ですか。打ち上げに海旅行ってことですかね」
「単なる慰安旅行ではありません。強烈な太陽光の下での肉体の陰影、水滴が肌を伝う質感、そして何より、開放的な屋外での背徳感のデータ。それらを収集するための、重要な実地検証です」
名目はどうあれ、美少女二人と海に行けるのだ。ヨウのスケベな脳髄は瞬時にその圧倒的な役得を計算し、歓喜の雄叫びを上げていた。
「最高じゃないですか。俺、カメラマンでもオイル塗る係でも、なんでもやりますよ」
「わーいっ、海だ海だぁっ。私、新しい水着買ってたんだよねっ」
ユイも飛び上がって喜び、三人の突発的な海旅行が幕を開けた。
数時間後、三人は車を走らせて関東近郊の人の少ない穴場の海水浴場へとやってきていた。
平日ということもあり、白い砂浜にはまばらにしか人がおらず、波の音だけが静かに響いている。太陽の光が青い海面をキラキラと反射し、まさに絶好の海水浴日和だった。
海の家で休憩スペースを確保すると、ヒナとユイは更衣室へと向かおうとした。
「葛城さん、あなたも来なさい」
ヒナが振り返り、当然のようにヨウを招き入れる。
「えっ、先生。ここは女子更衣室ですよ。俺が入ったら完全に犯罪じゃ」
「何を言っているのですか。水着に着替える際の布地の動き、肌の露出が増えていく過程。すべてが重要な資料です。早くカメラを回しなさい」
ヒナの理不尽極まりない、しかしヨウにとっては天国のような命令。
「はいっ。アシスタントとして、一瞬たりとも逃さず記録させていただきます」
ヨウは喜んで女子更衣室へと足を踏み入れ、一眼レフカメラを構えた。
薄暗い更衣室の中で、二人の美少女が同時に服を脱ぎ始める。
「じゃーんっ。どう、アッシーくん。この水着、めちゃくちゃ可愛いでしょっ」
ユイが服を脱ぎ捨てて披露したのは、鮮やかな蛍光ピンクのマイクロビキニだった。
彼女の規格外の巨大な双眸は、極小の布きれでは到底隠しきれず、下乳や横乳が豪快にはみ出している。下の布も紐で辛うじて繋がっているだけで、豊かなお尻の肉が完全に露出していた。
「うおっ……。ユイちゃん、それ水着っていうか、ほとんど何も着てないのと同じだよ。破壊力高すぎる」
「えへへ、海なんだからこれくらい開放的じゃないとねっ」
ユイが胸を寄せてポーズをとるたびに、ヨウはシャッターを切りながら生唾を飲み込んだ。
一方のヒナは、漆黒のスタイリッシュなビキニ姿だった。
無駄な肉が一切ない、引き締まった完璧なプロポーション。雪のように白い肌と黒い水着のコントラストが、彼女のクールな美貌をさらに際立たせている。
「葛城さん、アングルが偏っていますよ。ユイの胸ばかりではなく、水着の紐を結ぶ指先の動きや、肩甲骨のラインもしっかりと撮りなさい」
ヒナが自らのビキニの紐を首の後ろで結びながら、冷徹に指示を飛ばす。
「わ、わかってますよ。先生の水着姿も、めちゃくちゃ綺麗でエロいです。最高です」
着替えの資料撮影という名目の極上の役得を終え、三人は照りつける太陽の下、砂浜へと出た。
「さて、葛城さん。次は紫外線から肌を守るための準備です。私たちの背中にサンオイルを塗りなさい」
ヒナがパラソルの下でビーチマットにうつ伏せになり、細く白い背中をヨウに向けた。
「はいっ、喜んでご奉仕します」
ヨウはココナッツの甘い香りがするサンオイルを手のひらにたっぷりと注ぎ、ヒナの滑らかな背中へと滑らせた。
「んっ……葛城さんの手、熱いですね」
オイルのヌルヌルとした感触と、ヨウの大きな手のひらが肌を擦る摩擦に、ヒナが小さく吐息を漏らす。ヨウは肩甲骨から腰のくびれ、そしてビキニの布地ギリギリのお尻の丸みまで、丹念にオイルを塗り込んでいく。
「先生の肌、本当に白くて綺麗ですね。オイルが乗るとすごく艶っぽいです」
「資料として、その肌の質感の変化をしっかりと目に焼き付けておきなさい。次は太ももの裏をお願いします」
ヒナの指示に従い、ヨウは太ももの裏から膝裏にかけて、滑らせるようにオイルを塗る。
「アッシーくん、私も塗ってぇっ。私は前の方もお願いっ」
隣で順番を待っていたユイが、仰向けになって豊満な身体を投げ出してきた。
「ユイちゃんは前も塗るの。胸とか、お腹とか」
「だって、仰向けで焼くんだもん。おっぱいの谷間もしっかり塗ってくれないと、日焼けして痛くなっちゃうよ」
ユイの悪魔的な誘惑に、ヨウの理性は早くも限界を迎えそうだった。
ヨウはオイルを足し、ユイの巨大な胸の谷間へと指を滑り込ませた。極上のマシュマロのような弾力と、オイルの滑らかさが手に伝わってくる。
「ひゃんっ。アッシーくんの指、すっごく気持ちいい。もっと下の方も塗ってぇ」
ユイが身をよじらせるたびに、マイクロビキニの布地がズレて危険な領域が見え隠れする。ヨウは下腹部から太ももの内側まで、全身の神経を指先に集中させてオイルを塗りたくった。
オイル塗りの役得を終えると、三人は波打ち際へと駆け出した。
「冷たーいっ。アッシーくん、えいっ」
ユイが両手で海水をすくい、ヨウに向かって容赦なく浴びせかける。
「うわっ、冷たいっ。やったなユイちゃん、倍返しだっ」
ヨウも海水を蹴り上げ、ユイに向かって反撃する。水を掛け合い、キャッキャウフフと戯れる、まさに夏の海辺の定番の光景だ。
しかし、ヒナだけは冷静に一眼レフカメラを構え、ファインダー越しに二人を追っていた。
「ユイ、もっと激しく動きなさい。水に濡れて肌に張り付く水着の透け感、太陽光に反射する水滴の輝き。素晴らしい資料になります」
ヒナの指示に、ユイはさらに胸を揺らして波と戯れる。
ひとしきり海遊びを満喫し、太陽が少し傾き始めた頃。
「葛城さん。十分に視覚的なデータは集まりました。次は、野外という開放空間における、触覚と背徳感の検証に移ります」
ヒナがカメラを下ろし、妖艶な笑みを浮かべてヨウに告げた。
「あの岩陰に行きましょう。あそこなら、周囲からの死角になります」
ヒナが指差したのは、海水浴場の端にある大きな岩場だった。
三人は人目を忍ぶようにして、岩陰の狭いスペースへと入り込んだ。周囲からは見えないが、波の音と、遠くで遊ぶ人々の声が微かに聞こえてくる。誰かに見られるかもしれないという恐怖が、ヨウの心臓を早鐘のように叩き始めた。
「先生、ここ、誰か来たら丸見えですよ。本当にやるんですか」
「当然です。このスリルこそが、肉体の感度を極限まで引き上げるスパイスなのですから。葛城さん、水着を脱ぎなさい」
ヒナの絶対的な命令に、ヨウは海パンを一気に引きずり下ろした。水着の中で限界まで膨張していたヨウの分身が、潮風に晒されてビクンと脈打つ。
「じゃあ、私からいくねっ。外でのえっち、すっごくドキドキするぅっ」
ユイがマイクロビキニの紐を解き、全裸になってヨウの首に腕を絡ませてきた。彼女の身体からは、サンオイルの甘い香りと磯の匂いが入り交じった、極上の匂いが漂ってくる。
「ユイちゃん、そのまま立ってて。俺が下から突くから」
ヨウはユイの腰を両手で掴み、立ったままの体勢で、自らの熱く硬い先端をユイの入り口へと当てがった。
「んあぁっ」
ヨウが一気に腰を打ち込むと、ユイの口から甘い嬌声が漏れる。
「すっごい、外の空気に触れながら、お腹の奥だけ熱いの入ってくるの、めちゃくちゃ気持ちいいっ」
ユイの狭く熱い内部が、野外の緊張感によって驚異的な収縮力を発揮し、ヨウの分身を四方八方から締め上げてくる。
ヨウはユイの豊満なお尻の肉を揉みしだきながら、激しいピストンを開始した。
パンッ、パンッと、波の音にかき消されるように、肉と肉がぶつかり合う音が岩陰に響く。
「あっ、ああんっ、アッシーくん、もっとっ、もっと激しく奥まで突いてぇっ。誰かに見られちゃうかもって思うと、お股の奥がすっごくキュンキュンするのっ」
ユイは涙目になりながらヨウの肩にしがみつき、自らの胸をヨウの胸板に激しく擦り付けてくる。
「ユイ、声が大きすぎます。ヒロインの焦燥感と、抑えきれない快楽を完璧に表現できていますね。葛城さん、そのままユイを絶頂に導きなさい」
ヒナは至近距離で二人の結合部を観察しながら、自らのビキニの下に手を入れて秘部を愛撫し始めている。
「いくぞユイちゃんっ。俺、もう出るっ」
「出してっ、アッシーくんの熱いの、私のお腹の中に全部出してぇっ」
ヨウは渾身の力を込めて、ユイの最奥へと熱く濃密な白濁液を怒涛の勢いで解き放った。
「ひぃんっ」
ユイは強烈な絶頂に身体を震わせ、ヨウの胸に崩れ落ちた。
しかし、休む間もなく、ヒナがヨウの腕を引いた。
「素晴らしい検証でした。次はシャワー室に移動します。海水を洗い流しながらの、密室での密着えっちのデータが必要です」
「先生、体力おばけすぎますって。でも、先生のためなら喜んで付き合いますよっ」
三人は水着を着直し、海の家の裏手にある個室の温水シャワー室へと移動した。
狭いシャワー室の中で、ヒナとユイ、そしてヨウが全裸で密着する。
上から降り注ぐ温水が、三人の肌についた砂とサンオイルを洗い流していく。
「葛城さん。シャワーの湯気と水滴が肌を滑る感覚。そして、狭い空間での反響音。すべてを体感しなさい」
ヒナがヨウの胸板に手を当て、自らの濡れた髪をかき上げながら妖艶に微笑む。
「先生の濡れた肌、めちゃくちゃエロいです。たまんないです」
ヨウはヒナの腰を抱き寄せ、シャワーの湯気に包まれながら、彼女の最奥へと自らの分身をねじ込んだ。
「んあぁぁっ……。温水の熱と、葛城さんの熱が混ざり合って……素晴らしい快感です」
ヒナはシャワー室の壁に手をつき、ヨウの突き上げを受け入れながら艶やかな声を上げる。
「あーっ、先生だけずるいっ。私もアッシーくんのおちんちん欲しいぃっ」
ユイが後ろからヨウに抱きつき、巨大な胸をヨウの背中に押し付けてくる。
狭いシャワー室の中で、三人の身体が複雑に絡み合い、水音と絶頂の嬌声が延々と響き渡る。
夏の原稿を終えた解放感と、非日常の海辺というシチュエーションが、彼らのタガを完全に外していた。
何度も何度も絶頂を繰り返し、完全に精魂尽き果てたヨウは、シャワー室の壁にもたれかかって荒い息を吐いていた。
「……はぁ、はぁ。先生、ユイちゃん……最高の海旅行でした。俺、もう一滴も出ません」
「ええ。素晴らしいデータが大量に収集できました。これなら、秋の合同誌の表現の幅が飛躍的に広がります」
ヒナが満足げに濡れた髪をタオルで拭きながら宣言する。
「あははっ、アッシーくん、お疲れ様っ。またみんなで海来ようねっ」
ユイも笑顔でヨウの腕にしがみついてくる。
美少女二人との海旅行で、サンオイル塗りの役得から野外えっち、シャワー室での密着えっちまで、すべての定番シチュエーションを網羅して搾り取られた葛城ヨウ。
疲れ切った身体を引きずりながらも、彼の胸の奥には、アシスタントとしての誇りと、男としての至上の幸福感が満ち溢れていた。
終わりのない同人制作のサイクルは、こうして遊びの中にも常にエロと創作の探求を交えながら、最高にドタバタと騒がしく続いていくのだった。