※この作品はR-18です。

進め!アシスタント道   作:ろくりん

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第6話:ヒナ先生の気付け

夏の同人誌即売会、通称コミケの開催日が目前に迫っていた。タワーマンションの八階にある秦谷ヒナの作業部屋は、完全に修羅場と化していた。

 

部屋の空気は、高性能なパソコンと巨大な液晶タブレットが複数台同時にフル稼働しているせいで、強烈な冷房をかけているにもかかわらず微かな熱気を帯びている。床には丸められたラフ画や設定資料のコピー、そして何本もの栄養ドリンクの空き瓶が無造作に散乱し、足の踏み場もない状態だった。

 

かつて葛城ヨウが勤めていたブラック企業の深夜オフィスを彷彿とさせる、極限まで追い詰められた空間。しかし、以前の地獄のような職場とは決定的に違う点が二つあった。

 

一つは、部屋に漂っているのが疲れ切った中年男性の加齢臭ではなく、現役女子高生であるヒナと、後輩アシスタントであるユイから発せられる、若く甘い体臭とシャンプーの香りであること。

 

もう一つは、ヨウ自身の精神状態が絶望や虚無ではなく、極上のモチベーションと謎の充実感に満ち溢れていることだった。

 

ヨウは自身のサブデスクで、液晶タブレットに向かって猛然とペンを走らせていた。背景の作画、指定されたベタ塗り、トーンの削り作業。どれだけ細かい作業を連続してこなしても、不思議と肉体的な疲れは感じない。大好きな絵を描く仕事ができているという根本的な喜びもさることながら、この異常な職場では、信じられないようなエロティックな役得が日常茶飯事として転がっているからだ。

 

つい数時間前まで、ヨウはユイとマットレスの上で激しく肌を重ねていた。そして初日には、他ならぬこの部屋の主であるヒナと、構図の検証という名目で最後まで致している。ブラック企業で枯れ果てていたヨウの男性ホルモンは、連日の非日常的な刺激によって完全に活性化し、無尽蔵のスタミナを生み出す永久機関と化していた。

 

しかし、いくらヨウの精神と下半身が元気でも、人間の肉体の限界は平等に訪れる。

 

部屋の奥のメインデスクで作業をしている主のヒナは、ここ数日まともな睡眠をとっていなかった。現役女子高生としての若さと、職人としての凄まじい執念でギリギリ持ちこたえてはいるが、その限界は誰の目にも明らかだった。

 

カツッ、カツッという小気味良いペンの音が、次第に不規則なリズムになり、やがて完全に止まった。

 

ヨウが不思議に思って視線を向けると、ヒナは液晶タブレットの画面に突っ伏すようにして目を閉じ、小さく舟を漕いでいた。彼女の艶やかな長い黒髪が画面の上に散らばり、手から力が抜けたことで専用のペンがコトリと音を立ててデスクの上に転がる。

 

「先生、大丈夫ですか。少し仮眠をとった方がいいんじゃないですか」

 

ヨウが心配して声をかけると、ヒナはビクッと華奢な肩を揺らして身を起こした。彼女の目の下にはうっすらと隈ができているが、その黒曜石のような瞳にはまだ強烈な意志の光が宿っていた。

 

「ダメです。ここで横になったら完全に意識が飛びます。今のペースだと、新刊のハイライトである見開きの絡みシーンが絶対に間に合いません。絶対に落とすわけにはいかないんです」

 

ヒナは両手で自分の白い頬をパンパンと強く叩き、無理やりに重い重いまぶたをこじ開けようとする。しかし、数秒後には再びまぶたが重力に負けて下がり始め、上体が前後左右にグラグラと揺れ始めた。

 

傍らの床に敷かれた仮眠用のマットレスの上では、後輩アシスタントのユイが完全に夢の世界へと旅立っていた。彼女もまた限界まで作業をこなし、つい先ほど電池が切れたように眠りに落ちたばかりだ。ユイの規格外に大きな胸が規則正しく上下するのを横目に、ヒナは深く、ひどく重いため息を吐き出した。

 

「カフェインの錠剤もエナジードリンクも、もう胃が受け付けません。でも、脳の覚醒レベルを強制的に引き上げないと原稿が終わらない。強烈なアドレナリンの分泌と、物理的な衝撃。それによる脳の再起動が必要です」

 

ヒナはうわ言のようにブツブツと論理的なのか狂っているのかわからないことを呟きながら、ふらつく足取りで椅子から立ち上がった。

 

ヨウは、ヒナが洗面所に行って冷水でも被るつもりなのだろうと勝手に解釈した。しかし、彼女は部屋を出るどころか、自分のデスクに背を向けるようにして立ち、両手をついてぐっと前傾姿勢をとったのだ。

 

「葛城さん。ちょっとこっちに来てください」

 

「え、俺ですか」

 

ヨウが戸惑いながら席を立ち、ヒナの背後に近づく。ヒナはデスクに手をついたまま、振り返ることなく淡々とした声で命令を下した。

 

「気付けが必要です。私を後ろから突いてください」

 

「はい?」

 

ヨウの口から、間抜けな声が漏れた。気付け。突く。言葉の個々の意味は理解できるが、文章として全く噛み合っていない。

 

「だから、えっちをして、物理的な衝撃で私の眠気を吹き飛ばしてほしいんです。時間はかけられません。すぐに準備してください」

 

ヒナはそう言うが早いか、自身の制服の紺色のプリーツスカートを無造作に捲り上げ、その下にある純白のショーツに指をかけて一気に膝下まで引きずり下ろした。

 

ヨウの目の前に、現役女子高生の無防備すぎる丸みを帯びた臀部と、その奥にある柔らかな秘部が完全に露出した。冷房の効いた室内の空気に触れ、彼女の白い肌がわずかに粟立っているのがわかる。デスクに手をついて腰を突き出したその姿勢は、彼女自身が描くエロ同人誌のワンシーンをそっくりそのまま現実の三次元に具現化したかのような、あまりにも扇情的な構図だった。

 

なんだこの理論。眠気覚ましに後ろからヤレってことか。いくらなんでも無茶苦茶すぎるだろ。

 

ヨウの常識的な部分は必死にツッコミを入れていたが、彼のスケベな本能はすでに大歓声を上げてスタンディングオベーションをしていた。大好きな美少女作家の肌を合法的に、しかも相手からの要望で堪能できるのだ。こんな振って湧いたラッキーを逃す手はない。ブラック企業で培われたイエスマンの精神と、上司の命令には絶対服従するという社畜の極意が、今こそ最高に役立つ時だった。

 

「わかりました。先生の原稿のためなら、俺は全力を尽くします」

 

ヨウは力強く頷き、自身のズボンのベルトに手をかけた。あっという間に下半身を露わにすると、すでにヨウの分身は限界まで反り上がり、これから訪れる極上の快感を予感して熱く脈打っていた。

 

ヨウはヒナの背後に密着するように立ち、彼女の華奢な腰に両手を添えた。指先に触れる肌は信じられないほど滑らかで、微かに汗ばんだ体温が心地よく伝わってくる。

 

「いきますよ、先生」

 

「はい。遠慮はいりません。一撃で脳が覚醒するような、強い刺激をお願いします」

 

ヒナの冷静な返事を聞き届け、ヨウは彼女の入り口に自らの先端を当てがい、一気に腰を前へと押し込んだ。

 

「あっ」

 

ヒナの口から、くぐもった短い声が漏れた。ヨウの熱く硬い凶器が、彼女の狭く柔らかな内部を押し広げながら最奥まで侵入していく。粘膜が擦れ合う生々しい感触に、ヨウの背筋に強烈な電流が走った。何度味わっても、この現役女子高生の極上の締め付けはヨウの理性を簡単に吹き飛ばしてしまう。

 

完全に根元まで収まった状態から、ヨウはゆっくりと腰を引き、再び深く突き入れた。

 

「んっ。葛城さん、それじゃダメです」

 

ヒナが不満そうに声を上げた。

 

「もっと激しく。腰を私の尻に思いきりぶつけるようにして突いてください。打撃による物理的な振動が背骨を通じて脳髄に直接響かないと、強烈な眠気は飛びません」

 

「ぶつけるって、そんな乱暴なことしたら、先生が痛いんじゃ」

 

「痛覚も重要な刺激の一つです。クリエイターの執念を舐めないでください。あなたの持っている絶倫の力を、すべて衝撃に変換して私に叩き込んで」

 

そこまで言われて、手加減をする男はいない。相手は自ら激しいピストンを求めているのだ。ヨウはヒナの腰を両手でしっかりと掴み直し、足幅を広げて踏ん張りを利かせた。

 

「わかりました。目が覚めるまで、徹底的にいきますよ」

 

ヨウは腰を大きく引き、助走をつけるようにして渾身の力で前へと突き出した。

 

パンッ。

 

ヨウの下腹部とヒナの柔らかな臀部が激しく衝突し、部屋中に大きな破裂音が響き渡った。

 

「ああっ」

 

先ほどまでの冷静な声とは打って変わり、ヒナの口から甲高く可愛らしい悲鳴が上がった。強烈な衝撃が彼女の腰から背骨を伝わり、全身を大きく揺さぶる。デスクに手をついたヒナの身体が、突き上げのパワーに押されて前へとスライドしそうになるのを、ヨウが腰を掴んで強引に引き戻す。

 

「いいです、その衝撃。脳が、揺れて、一気に熱く」

 

「まだまだいきますよ」

 

ヨウは言葉の通り、容赦のない速度と力強さで腰を打ち付け始めた。

 

パンッ、パンッ、パンッ。

 

肉と肉がぶつかり合う乾いた音が、冷却ファンの唸り音をかき消して部屋に連続して響き渡る。ヨウの突き上げは、回数を重ねるごとにスピードを増し、その激しさは留まることを知らなかった。ブラック企業で鍛え抜かれた体力と、生来の絶倫という才能が、最高の形で発揮されている。

 

ヒナの内部は、ヨウの凶器が暴れ回るたびに激しく収縮し、極上の快感をヨウに与え続けていた。狭いトンネルが無理やり押し広げられ、また強く締め付けてくる。その粘膜の絡みつくような感触と、激しい打撃音のコントラストが、ヨウのスケベな脳髄を完全に麻痺させていく。

 

「ああっ、んんっ。すごい、奥まで、ぶつかってっ」

 

ヒナの職人としてのクールな仮面は、快感と衝撃によってドロドロに溶け出していた。デスクの端を掴む白い指先の関節が白く浮かび上がり、彼女の黒髪が突き上げの反動で空中で激しく乱舞している。

 

「先生、どうですか。眠気は飛びましたか。頭の芯まで真っ白になりましたか」

 

ヨウが下半身を激しく動かしたまま問いかけると、ヒナは顔を真っ赤に染め、肩越しにヨウを振り返った。その黒曜石の瞳はすっかり潤み、快楽の涙が睫毛の先に光っている。

 

「とっ、飛びましたっ。完全に、目が覚めて、頭の芯まで真っ白にっ」

 

「それは良かったです。でも、中途半端でやめたらまた眠くなるかもしれませんからね。念には念を入れて、最後までしっかり気付けをしておきます」

 

ヨウがそう言って腰の動きをさらに加速させようとすると、ヒナは潤んだ瞳でヨウを強く睨みつけ、荒い息を吐きながら叫んだ。

 

「当たり前です。こんなところで止めないでください。もっと、もっと激しく。腰の回転速度と打撃の威力を最大限まで引き上げて。中途半端な刺激では、またすぐに睡魔に引きずり込まれます」

 

彼女は自らの快楽への渇望を、あくまで仕事のための覚醒という大義名分で包み込み、ヨウにさらなる暴力を要求した。

 

「もっと奥を突いてっ。私の脳髄を、物理的な快感で完全に書き換えるくらいの勢いでっ」

 

ヒナの狂気じみた要求に、ヨウの理性のストッパーが完全に吹き飛んだ。

 

ヨウはヒナの腰から手を離し、前傾姿勢の彼女の背中に覆い被さるようにして身体を密着させた。そして、制服のブラウスの上から、彼女の豊かな胸の膨らみを両手で鷲掴みにした。

 

「んああっ。おっぱい、そんなに強く揉まれたら、下と上、同時にされて、許容量オーバーでっ」

 

悲鳴にも似た声を上げながらも、ヒナの腰はヨウの突き上げを迎え撃つように、自ら後ろへと押し返してくる。

 

ブラウスの布地越しでも、ヒナの胸の柔らかさと、先端が硬く尖っている感触がはっきりと手のひらに伝わってくる。ヨウはトランポリンのような弾力を持つ胸の肉を荒々しく揉みしだきながら、下半身の動きをさらに深め、ヒナの最も敏感な部分を的確に削り上げるように腰を回した。

 

「すごい、先生の中、熱くてトロトロですよ。これなら絶対に原稿落としませんね」

 

「ああっ、ああんっ。原稿、もう、どうでもよくっ、イッちゃう、私、イッちゃうからぁっ」

 

完全に快楽の底なし沼に沈んだヒナが、よだれを垂らしながら絶叫した。彼女の内部が痙攣するように強く波打ち、ヨウの分身を信じられないほどの力で締め上げてくる。気付けという名目で始まった行為は、完全に互いの欲望を貪り合う獣の交尾と化していた。

 

その極上の締め付けと、手の中に収まる爆乳の感触に、ヨウも自らの限界を悟った。

 

「俺も、出ますっ」

 

ヨウはヒナの最も深い場所に狙いを定め、渾身の力を込めて最後の一撃を打ち込んだ。

 

パンッ、という最も大きな音が響くと同時に、ヒナの全身がビクンと大きく跳ねた。ヨウは自らの内に溜め込んでいた熱い欲望を、余すことなく彼女の奥底へと勢いよく解き放った。ドクドクと脈打つたびに、濃密な液体がヒナの中に注ぎ込まれていく。

 

ヒナは「ひぃんっ」と可愛らしい声を上げ、完全に脱力してデスクの上に崩れ落ちた。ヨウも彼女の背中に寄りかかり、荒い息を繰り返した。

 

しかし、数秒の静寂の後、デスクに突っ伏していたヒナがゆっくりと顔を上げた。彼女の瞳には快楽の余韻が色濃く残っているものの、その奥には確実に覚醒へと向かう光が宿り始めていた。

 

「良いですね、目が冴えてきました。もう一回お願いします」

 

職人としてのストイックな探求心と、隠しきれない女の子としての欲望が混ざり合った声での追加発注。

 

「喜んで!」

 

ヨウは二つ返事で即答すると、ヒナの華奢な腰を再びがっしりと掴み直した。そして、一息つく間もなく、パンッ、パンッと容赦なく腰を打ち付け始めた。

 

部屋には、再び肉と肉がぶつかり合う激しい音と、二人の荒い呼吸音、そして床で熟睡しているユイの寝息だけが満ちている。

 

最高だ。こんな気付けなら、一日に何十回でもやってやる。ヨウは下半身から無限に湧き上がる精力と強烈な達成感に包まれながら、心の中で特大のガッツポーズを決めていた。美少女作家の気付け役に任命されるなど、アシスタント冥利に尽きるというものだ。

 

数十分後。

 

デスクに突っ伏していたヒナが、ゆっくりと身を起こした。彼女は乱れた黒髪を手櫛でサッと整えると、捲り上げていたスカートを下ろし、ヨウの方を振り返った。

 

その顔には、先ほどまでの快楽に溺れただらしない表情は微塵も残っていない。目元はすっきりと晴れ渡り、瞳には再びクリエイターとしての強烈な光が宿っていた。

 

「素晴らしい気付けでした、葛城さん。おかげで脳内の霧が完全に晴れ、アドレナリンが全身を駆け巡っています。これなら、明日の朝まで一睡もせずに見開きの作画を終わらせることができます」

 

ヒナはそう言うと、ヨウのズボンがまだ足首にあることなど全く気にする様子もなく、自身の席に座ってタブレットのペンを握った。

 

「え、あ、もう作業に戻るんですか」

 

「当たり前です。今の完全な覚醒状態を無駄にするわけにはいきません。葛城さんも早く服を着て、指定した背景のトーン削りを再開してください。一秒たりとも無駄にはできませんよ」

 

「は、はいっ」

 

ヨウは慌ててズボンを引き上げ、ベルトを締めた。

 

つい十数秒前まで激しく身体を重ね、快感に泣き叫んでいた美少女が、瞬時にプロの顔に戻って猛烈なスピードで原稿に向かっている。その切り替えの早さと狂気じみた精神力に、ヨウは改めて圧倒されるしかなかった。

 

しかし、ヨウ自身もまた、彼女の情熱とエロティックな魅力に完全に当てられていた。下半身に残る確かな感触が、彼のモチベーションを最高潮に保っている。

 

「よし、俺もやるぞ」

 

ヨウは自分の席に戻り、液晶タブレットと向き合った。ヒナの気付けという名のドタバタな役得を経て、二人の作業スピードは限界を超えて加速していく。夏の修羅場は、彼らの欲望と創作意欲を燃料にして、さらに激しく燃え上がっていた。

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