進め!アシスタント道 作:ろくりん
夏の祭典、コミックマーケットの開催日が目前に迫ったタワーマンションの一室は、もはや人間の限界を超えた者たちだけが生息を許される修羅の領域と化していた。
部屋の空気は、強烈な冷房が稼働しているにもかかわらず、三台の高性能パソコンと大型液晶タブレットが発する熱気によって、サウナのように蒸し暑くなっている。加えて、この部屋の住人たちが発する異様なまでの熱量と焦燥感が、空間の密度を物理的に重くしていた。床には丸められたコピー用紙や設定資料、そして何本もの栄養ドリンクの空き瓶が無造作に散乱し、足の踏み場もない。
かつて葛城ヨウが勤めていたブラック企業の深夜オフィスを彷彿とさせる、極限まで追い詰められた空間だ。しかし、以前の地獄のような職場とは決定的に違う点がいくつもあった。部屋に漂っているのは疲れ切った中年男性の不快な加齢臭ではなく、若く健康的な美少女二人から発せられる甘い体臭とシャンプーの香りであること。そして何より、ヨウ自身の精神状態が絶望や虚無ではなく、大好きな絵を描く喜びに満ち溢れていることだった。
部屋の奥のメインデスクでは、この部屋の主である現役女子高生作家、秦谷ヒナが猛然とペンを走らせている。先ほどヨウとの激しい気付け行為を経て、彼女の脳内は完全な覚醒状態にあった。瞬きすら惜しむような凄まじい集中力で、見開きの複雑な絡み構図が次々と画面上に描き出されていく。その横顔には疲労の色など微塵もなく、ただひたすらに読者の性欲を煽る完璧なエロを追求する、職人としての狂気だけが張り付いていた。
その一方で、限界を迎えつつある者が一人いた。
「あー、もうダメ。眠い。全然線が引けないよー」
ヨウの隣のサブデスクで作業をしていた後輩アシスタントの早坂ユイが、液晶タブレットの上に突っ伏して情けない声を上げた。
ウェーブのかかったストロベリーブロンドの二つのシニヨンが、デスクの上で力なく揺れている。彼女が着ているスポーティーなキャミソールは汗で肌に張り付き、小柄な身体には不釣り合いなほど巨大な胸の谷間には、玉のような汗が光っていた。徹夜続きの作業により、自由奔放で底抜けに明るい彼女の体力も、いよいよレッドゾーンに突入しているようだった。
「ユイ、泣き言を言わないでください。あなたの担当しているモブと背景のペン入れが終わらないと、次の仕上げのトーン作業に入れません。全体の進捗が遅れていますよ」
ヒナが画面から一切視線を外すことなく、氷のように冷たく、しかし焦りを孕んだ声で叱咤した。しかし、睡魔に脳髄を支配されかけているユイの耳には、その正論すらも届かないようだった。
「だってぇ、先生はずるいよ。さっきアッシーくんにあんな激しくえっちな気付けしてもらって、一人だけスッキリ覚醒してるんだもん。私だって、脳みそ揺らして強制的にアドレナリン出さないと、もう限界だもん」
ユイは口を尖らせて反論しながら、ふらふらとしたおぼつかない足取りでパイプ椅子から立ち上がった。そして、なぜか自分のデスクではなく、隣で背景処理をしていたヨウのデスクへとフラフラと歩み寄ってきた。
「ユイちゃん、どうしたの。冷たい水でも持ってくるかい。それとも少しだけ仮眠をとる」
ヨウが心配して気遣いの声をかけると、ユイは眠たげな目をこすりながら、ヨウの顔と彼の下半身を交互に見つめた。そして、自由奔放で面白いことが大好きな彼女らしい、肉食獣のような悪戯っぽい笑みを不意に浮かべた。
「お水はいらない。ねえアッシーくん、ちょっと椅子貸して。というか、アッシーくんのお膝を貸して」
「え、膝って」
ヨウが言葉の意味を正しく理解するより早く、ユイはヨウが座っているオフィスチェアのすぐ目の前に立ち、自分が穿いていた極小のショートパンツと下着の縁に指をかけた。そして、なんの躊躇いもなくそれらをまとめて一気に足首まで引きずり下ろしたのだ。
すらりとした健康的な太ももと、柔らかな丸みを帯びた臀部が、ヨウの目の前数十センチの距離で完全に露わになる。冷房の風を受けて、彼女の白い肌がわずかに粟立っているのがはっきりと見えた。そのままユイは、ヨウに背を向ける形でくるりと反転し、液晶タブレットが置かれたヨウのデスクに正面から向き合った。
「ちょ、ユイちゃん。いきなりなにしてるの」
「先生がさっき言ってたでしょ。強烈なアドレナリンの分泌と、物理的な衝撃が必要だって。私も、アッシーくんの極上の気付けで眠気覚まししながら作画するの」
ユイはヨウのズボンのベルトに後ろ手に手を伸ばし、手探りで器用にバックルを外してファスナーを下ろした。そして、ヨウのボクサーパンツの中に直接手を突っ込み、すでに微かな熱を持ち始めていた分身を外へと引きずり出した。
「うおっ」
ヨウの口から驚きの声が漏れる。ユイの手のひらの柔らかな感触が直接急所に触れたことで、ヨウの男性ホルモンは瞬時に沸点へと達し、一気に限界まで膨張して反り上がった。
ユイはヨウの太ももを跨ぐようにして膝を曲げ、中腰の姿勢をとった。そして、ヨウの反り上がった分身を、自身の柔らかな秘部の入り口へと的確に誘導する。
「じゃあ、失礼しまーす」
まるで隣の席に座るかのような軽い挨拶とともに、ユイはヨウの太ももの上に深く腰を下ろした。
「んああっ」
完全に繋がり合った瞬間、ユイは背中を反らせて甘い声を上げた。ヨウの熱く硬い凶器が、ユイの狭く柔らかな内部に下から上へと真っ直ぐに突き刺さる。キャミソール越しのユイの背中がヨウの胸板にピタリと密着し、彼女の体温と甘いシャンプーの匂いがヨウの全身を包み込んだ。
いわゆる背面座位という体位だ。ユイはヨウの膝の上に深く跨ったまま、正面のデスクにある液晶タブレットに向かって両手を伸ばした。
「ふぁあっ、すっご。座っただけで、奥の奥までぎっしり入ってる。中からじわじわ熱くなってきて、これなら絶対に眠気なんて吹き飛ぶね」
ユイは自分の体重を利用して、ヨウの分身を一番奥の突き当たりまで押し込んだ状態を保ちながら、タブレットの専用ペンをしっかりと握り直した。
「よし、作画再開っ。アッシーくん、私のお尻を下から突き上げるみたいにして、リズミカルに腰を動かしてね。単調なリズムだとまた眠くなっちゃうから、激しくランダムにお願い」
「い、いや、こんな体勢で絵なんて描けるわけないでしょ。いくらなんでも手元がブレて線がガタガタになるよ」
ヨウが常識的なツッコミを入れると、部屋の奥からヒナの淡々とした、温度を感じさせない声が飛んできた。
「葛城さん、ユイの体幹と手ブレ補正の技術を舐めないでください。彼女はバランスボールの上で激しく跳ねながらでも、定規で引いたような直線を引ける特技を持っています。気付けの効果があって作業が進むなら、そのまま継続させてください」
なんと、先生公認の作業風景らしい。
同人作家の修羅場というのは、常識が一切通用しない狂気の空間だ。しかし、ヨウにとってこの狂気は両手を上げて大歓迎したい代物だった。ブラック企業で磨り減っていた精神が、美少女の温もりと極上の快感によって急速に癒やされ、信じられないほどの活力を取り戻していくのを感じる。
「わかりました。そういうことなら、ユイちゃんの作画が終わるまで、俺が全力で下からサポートしますよ」
ヨウは覚悟を決め、ユイの柔らかな腰に両手を添えて、下から突き上げるように腰を動かし始めた。
「あっ、ああんっ。いいよアッシーくん、その調子っ」
ユイの丸みを帯びた臀部がヨウの太ももにぶつかるたびに、卑猥な水音と肉が打ち据え合う乾いた音が室内に響く。しかし驚くべきことに、ユイの手元は全くブレていなかった。彼女は下半身から突き上げられる強烈な快感と衝撃を全身のバネと柔軟な筋肉で吸収し、ペン先だけを信じられないほどの正確さで画面に走らせていた。
「すごい、本当に線がブレてない。ユイちゃん、これ天才かもしれない」
「えへへ、でしょっ。あっ、んんっ。でも、下からの刺激だけだと、ちょっと手持ち無沙汰っていうか、上半身が寂しいかも」
ユイはペンを滑らかに動かしながら、顔だけを肩越しに振り向かせてヨウを見つめた。潤んだ瞳と上気した頬、そして少しだけ開いた唇が、たまらなく色っぽい。
「アッシーくん、両手空いてるよね。私のおっぱい、揉んでていいよ。というか、揉んで。もっと強烈な刺激がないと、この大量の群衆モブを描き切る前に集中力が切れちゃいそう」
「喜んで」
ヨウは二つ返事で即答すると、ユイの背中越しに両腕を回し、汗ばんだキャミソールの上から彼女の巨大な双眸を鷲掴みにした。
「ひゃんっ。いきなり強く揉みすぎぃっ」
トランポリンのように跳ね返す圧倒的な弾力と、マシュマロのようなとろける柔らかさが同居した極上の感触。ヨウの大きな手のひらでも全く収まりきらない、推定九十に迫る暴力的なまでの質量。ヨウは指の間にあふれ出る肉を感じながら、下半身の突き上げのリズムに合わせて、胸の肉を中央に寄せ集めたり、下から重みを持ち上げたりと執拗に揉みしだいた。
「んああっ、ダメ、そこ、おっぱいの先っぽ、指で擦られたら、あっ、線が、線が曲がっちゃうぅっ」
「曲がってるよユイちゃん。ほら、集中して。俺の極上サポートが無駄になっちゃうでしょ」
ヨウは完全にこの非日常的な状況を楽しんでいた。かつての上司に理不尽な説教をされていた時の何百倍も、今の言葉には説得力と実益がある。ヨウはユイの耳元で意地悪く囁きながら、キャミソールの薄い生地越しに硬く尖り始めた彼女の突起を、親指の腹でチリチリと弾いた。
「ひぃんっ。アッシーくんの意地悪っ。こんなの、頭おかしくなりながら描くしかないじゃんっ」
ユイは涙目になりながらも、決してタブレットに向かうペンを止めることはなかった。むしろ、ヨウが与える強烈な快感の波が彼女の脳内でドーパミンを爆発させ、作画のスピードは先ほどまでの極限の疲労状態が嘘のようにみるみる加速していく。
カツカツカツカツッ。
ペンが液晶画面を連続して叩く高速の打音と、パンッパンッと肉と肉がぶつかり合う音、そしてユイの甘い喘ぎ声が、一種の狂気的なオーケストラのように室内に鳴り響く。
「ああっ、中、擦れてっ。もっと、もっと激しく突き上げてっ。おっぱいも、もっと強く揉んでぇっ」
ユイは背中をヨウの胸板に強く擦り付けながら、自らも腰を回してヨウの凶器をさらに深く咥え込もうとする。背面座位という体勢は、ヨウにとってもユイの後ろ姿の曲線美と、腕の中にすっぽりと収まる爆乳の圧倒的な感触を同時に味わえる至高のシチュエーションだった。
狭く熱い内部が、ヨウの動きに合わせて脈打つように、まるで生き物のように収縮を繰り返す。ヨウの男性ホルモンは限界突破の数値を叩き出し、下半身から無限のエネルギーが供給され続けていた。ブラック企業で培った忍耐力は、今や絶頂を先延ばしにして快感を極限まで高めるためのコントロール技術へと昇華されている。
「ユイちゃん、中、すげえ締まってる。俺、そろそろ出そう」
「出してっ。私の奥の、一番深いところに、アッシーくんの熱いの、全部出してぇっ。私のアドレナリンの起爆剤にしてぇっ」
ヨウの突き上げが最高潮に達し、ユイの全身が弓のように反り返った。彼女の手元が、ついに画面上でフィニッシュの線を勢いよく引き切る。
「いくっ、私、イッちゃううぅぅっ」
ユイが甲高い絶叫を上げ、内部の肉ひだが強烈な力でヨウを限界まで締め上げた。その極上の圧力に、ヨウも自らの限界を迎え、ユイの最奥に熱い欲望のすべてを勢いよく解き放った。
「ああっ、ああんっ。中、熱いのが、ドクドク入ってくるぅっ」
ユイは快感の余韻に全身をビクンビクンと震わせながら、タブレットの画面から手を離した。そして、手から力が抜け、ペンがコトリとデスクの上に落ちる。
二人の身体が密着したまま、激しい呼吸音だけが部屋に響いていた。ヨウは心地よい疲労感と強烈な達成感に包まれながら、ユイの豊かな胸に顔を埋めて深く息を吐き出した。
美少女の後輩アシスタントを膝に乗せ、爆乳を揉みながらえっちをして、なおかつ原稿の進捗にも多大な貢献をする。ヨウは自分の人生が、ブラック企業を辞めてからというもの、完全に奇跡の連続で構築されていることを確信していた。
「……終わったぁ」
数分後、ユイが完全に脱力した声で呟いた。彼女はヨウの分身を咥え込んだままの体勢で、だらりと両腕を下げてタブレットの画面を見つめている。
「担当ページのペン入れ、全部終わったよぉ。アッシーくんの気付け、効果絶大すぎ。何回もイッちゃったし、頭もすっごく冴えてる」
「お疲れ様、ユイちゃん。俺も、何回も出させてもらったよ。最高のサポートだったでしょ」
ヨウがユイの汗ばんだシニヨンを優しく撫でると、ユイは嬉しそうに喉の奥でクスクスと笑った。
「うん、最高。でも、アッシーくんの下半身、まだ全然元気なんだけど。これ、どうするの」
ユイの言う通り、ヨウの分身は一度達したにもかかわらず、ユイの温かく狭い内部に包まれているせいで、再び硬さを取り戻し始めていた。
「えっ。いや、それはその、ユイちゃんの中が気持ちよすぎるから勝手に」
ヨウが照れ隠しに言い訳をしていると、部屋の奥からヒナの涼しげな声が飛んできた。
「ユイ。担当ページが終わったなら、そのままの体勢で次のモブ群衆のペン入れに進んでください。葛城さんの体力が続く限り、その気付け作画システムを継続して効率を最大化します。一秒たりとも無駄にはできませんよ」
ヒナの容赦のない、しかしこの状況下では最高にありがたい追加命令。
「えーっ。先生、鬼畜ぅ。でも、アッシーくんがもっと気持ちよくしてくれるなら、頑張っちゃおうかな」
ユイはヨウの胸板に背中をねっとりと擦り付けながら、再びタブレットのペンを握り直した。
「喜んで。ユイちゃんの作画が完全に終わるまで、俺の下半身は何度でも火を噴くよ。覚悟してね」
ヨウはニヤリと笑い、再びユイの爆乳を揉みしだきながら、下からの激しい突き上げを再開した。
夏の修羅場は、美少女たちとのドタバタでエロティックな狂騒を燃料にして、どこまでも熱く、そして果てしなく続いていく。葛城ヨウのアシスタント道に、休息の二文字は存在しないのだった。