※この作品はR-18です。

進め!アシスタント道   作:ろくりん

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第9話:いざ夏の祭典へ

真夏の太陽が容赦なくアスファルトを焦がす中、国内最大級の展示会場は、すでに数万人の熱気と欲望によって巨大なサウナと化していた。

 

同人誌即売会、通称コミケ。全国からアニメや漫画を愛する者たちが一堂に会するこの夏の祭典に、葛城ヨウはサークル参加者として足を踏み入れていた。かつては一般参加者として長蛇の列に並び、汗だくになりながらお目当ての新刊を買い漁っていたヨウだが、まさか自分がサークル側の人間として、しかもあの超人気作家である秦谷先生のアシスタントとしてこの場に立つ日が来るとは夢にも思わなかった。

 

一般入場に先駆けて会場入りしたヨウは、指定されたスペースに持参した段ボールを積み上げ、手際よく机の上に新刊やポスターを陳列していく。数日前までタワーマンションの修羅場で命を削って完成させたあの原稿が、こうして立派な一冊の本になって目の前に積まれているのを見ると、ブラック企業で味わったことのない強烈な達成感が胸に込み上げてきた。

 

「葛城さん、設営の進み具合はどうですか」

 

「アッシーくん、お待たせー。着替え終わったよ」

 

背後からかけられた声にヨウが振り返ると、そこには目を疑うような光景が広がっていた。

 

更衣室から戻ってきたヒナとユイは、今回発行した新刊のヒロインたちを模したセクシーなコスプレ衣装に身を包んでいたのだ。

 

ヒナは艶やかな黒髪をそのまま活かし、身体のラインがくっきりと出る黒のボンデージ風のシスター服を着ていた。胸元は大きくV字に開き、彼女の白く美しい双眸の谷間が惜しげもなく晒されている。さらに、スリットの深く入ったスカートからは、黒いガーターベルトで吊られた太ももが艶かしく覗いていた。普段のクールな女子高生の制服姿からは想像もつかない、背徳的で破壊力のある出で立ちだ。

 

一方のユイは、持ち前の爆乳をこれでもかと強調するような、露出度の高いサキュバス風の衣装だった。胸の半分以上が布から溢れ出し、彼女が少し動くたびにブルンブルンと暴力的な揺れを主張する。背中には小さな悪魔の羽が生え、下半身は極小のホットパンツに網タイツという、完全に男の理性を刈り取るためのフル装備だった。

 

「ちょ、二人とも。いくらなんでもその格好は刺激が強すぎるんじゃ」

 

ヨウが顔を真っ赤にして視線を泳がせると、ヒナはクールな表情を崩さずに淡々と答えた。

 

「何を言っているんですか。これも重要な販売戦略の一つです。売り子が作品の世界観を体現することで、通りすがりの客の視線を引きつけ、購買意欲を最大限に高めることができるんです。同人誌即売会は戦場なんですよ」

 

「そうそう。それに、せっかくアッシーくんたちと頑張って作った本なんだから、気合い入れなきゃね。どう、似合ってる」

 

ユイが悪戯っぽい笑みを浮かべてその場でくるりと一回転すると、甘い香水と女の子特有のいい匂いがヨウの鼻腔をくすぐった。これから何百、何千という客の前にこの極上の美少女二人が立つのかと思うと、ヨウは誇らしいような、独り占めできないのが少し悔しいような、妙な独占欲を刺激された。

 

やがて館内放送が鳴り響き、長い拍手とともに夏の祭典が幕を開けた。

 

開場と同時に、秦谷先生のスペースには怒涛の勢いで客が押し寄せてきた。長蛇の列があっという間に形成され、最後尾の看板が見えなくなるほどの盛況ぶりだ。

 

ヨウは机の真ん中に座り、左にユイ、右にヒナという布陣で販売を開始した。ヨウはひたすらお釣りを確認し、新刊を袋に入れて手渡すという機械的な作業を繰り返す。ブラック企業の深夜業務で培われたヨウの事務処理能力は、ここでも遺憾なく発揮され、行列を驚異的なスピードで捌いていった。

 

しかし、戦場とも言えるこの過酷な環境の中で、ヨウの理性を脅かす事態が机の下で密かに進行していた。

 

開場から一時間が経過し、少しだけ販売のペースが落ち着いた時のことだった。

 

「いらっしゃいませ。新刊セットですね、ありがとうございます」

 

ヨウが目の前の客に笑顔で対応していると、ふいに左の太ももに柔らかい感触が走った。

 

ビクッとして視線を落とすと、机から足元まで垂れ下がっている長いテーブルクロスの裏側で、ユイの手がヨウの太ももを撫で回していたのだ。

 

「ちょ、ユイちゃん。なにして」

 

ヨウが声を殺して横を見ると、ユイは客に向かって満面のアイドルスマイルを振りまきながら、机の下ではヨウの股間へと的確に手を伸ばしてきていた。

 

「だってアッシーくん、さっきから私たちのコスプレ見て、すっごいムラムラしてるでしょ。ズボンの上からでも、ここが硬くなってきてるのわかるよ」

 

ユイの細い指先が、ジーンズの布地越しにヨウの分身の輪郭をなぞる。目の前には数え切れないほどのお客さんが並んでおり、彼らの視線はコスプレ姿のユイやヒナに釘付けになっている。もしこの机の下で行われている淫らな行為がバレれば、大騒ぎになることは間違いない。

 

しかし、その公衆の面前という極限のスリルが、ヨウの男性ホルモンを爆発的に分泌させてしまった。

 

「や、やめろって。今お客さんが」

 

「大丈夫、テーブルクロスで見えないから。ほら、アッシーくん、お客さんにちゃんと本渡してあげて」

 

ユイは楽しそうにクスクスと笑いながら、ヨウの股間を指先でチリチリと弾き始めた。強烈な快感と、バレてはいけないという焦燥感が入り混じり、ヨウの額から脂汗が滲み出る。接客の笑顔を引きつらせながら、ヨウは必死に声を抑えて会計作業を続けた。

 

すると今度は、右隣に座っていたヒナが、在庫の段ボールを寄せるふりをしてヨウの耳元に顔を近づけてきた。

 

「葛城さん。顔が赤いですよ」

 

「せ、先生。ユイちゃんが机の下で変なイタズラをしてきて」

 

ヨウが助けを求めようとしたが、ヒナの反応はヨウの期待を完全に裏切るものだった。

 

ヒナはヨウの耳たぶに自身の唇が触れるほど至近距離に顔を寄せ、あのクールな声で、とんでもなく際どい言葉を囁いたのだ。

 

「無理もありません。私もさっきから、葛城さんのすぐ隣に座っているだけで、身体の奥が熱くなってしまって困っているんです」

 

「えっ」

 

「新刊のあの見開きのページ。葛城さんの太くて熱いものが、私の奥の一番深いところまで容赦なく入ってきた感触を思い出しながら描いたんですよ。今でも、ここが疼いて仕方ないんです」

 

ヒナの吐息が直接耳の穴に吹き込まれ、そのあまりにも生々しい言葉がヨウの脳髄を直撃した。

 

机の下ではユイの手が容赦なく股間を揉みしだき、耳元ではあのストイックなヒナが淫らな言葉で誘惑してくる。視界には何百人というオタクの群れ。この異常な空間でのダブルアタックに、ヨウの分身ははち切れんばかりに反り上がり、ズボンのファスナーを突き破りそうなほどの限界を迎えてしまった。

 

「先生、ユイちゃん。これ以上は、本当に俺、おかしくなりそうで」

 

ヨウが限界を訴えると、ヒナは客の波が途切れた一瞬の隙を見計らって立ち上がった。

 

「ユイ、少し列の動きが落ち着きました。十分ほど店番をお願いします。葛城さんは在庫の確認があるので、一緒に来てください」

 

「はーい。いってらっしゃい、アッシーくん。しっかり在庫確認してきてね」

 

ユイは意味深なウインクを飛ばし、ヨウの股間からパッと手を離した。

 

ヒナはヨウの腕を掴み、半ば強引にスペースの裏手へと連れ出した。向かった先は、一般客の立ち入りが禁止されている関係者用のバックヤードのさらに奥、人目のつかない機材置き場の物陰だった。

 

薄暗い空間には、台車や段ボールが山積みにされており、遠くから会場の喧騒が波のように聞こえてくる。

 

「先生、在庫確認って」

 

ヨウが言い終わるより早く、ヒナはヨウの胸倉を掴んで壁に押し付け、自らの柔らかい唇をヨウの唇に激しく重ね合わせた。

 

「んっ、んちゅ、ぷはっ。葛城さん、もう限界です。あなたの硬くなっているのを見ていたら、私の頭の中までおかしくなりそうだったんです」

 

ヒナのボンデージ風のシスター服の胸元がヨウの胸板に押し付けられ、極上の柔らかさが伝わってくる。彼女はヨウのズボンのファスナーを一気に下ろし、弾け出たヨウの熱く硬い分身を両手で包み込んだ。

 

「先生、こんなところで。誰か来たら」

 

「来ないように静かにすればいいだけです。それに、このスリルがさらに感覚を鋭くするんですよ」

 

ヒナは自らのスカートの裾をたくし上げ、黒いガーターベルトの奥にあるショーツを横にずらした。彼女の秘部は、先ほどの耳元での囁きが嘘ではないことを証明するように、すでに愛液でぐっしょりと濡れそぼっていた。

 

ヒナはヨウの首に腕を回し、片足をヨウの腰に絡みつけるようにして持ち上げた。

 

「入れてください。奥まで、全部」

 

その懇願するような潤んだ瞳に見つめられ、ヨウの理性のストッパーは完全に吹き飛んだ。

 

ヨウはヒナの華奢な腰を両手でしっかりと掴み、彼女の柔らかな入り口に自らの先端を当てがい、一気に腰を打ち付けた。

 

「んああっ」

 

ヒナの口から甘い悲鳴が漏れる。薄暗い機材置き場に、肉と肉がぶつかり合う水音が卑猥に響く。

 

「すっごい、先生の中、めちゃくちゃ熱くて締まってる」

 

「あっ、ああんっ。もっと、もっと深く突いてっ。こんなところで、葛城さんの熱いのが入ってきて、私」

 

立位のままの不安定な体勢が、互いの身体をより強く密着させる。すぐ数十メートル先には何万人という人間がいるという事実が、最高のスパイスとなって二人の脳を麻痺させていった。

 

ヨウは壁にヒナを押し付けたまま、容赦なく腰を前後に動かし続けた。ヒナの豊かな胸が衣装からこぼれ落ちそうに揺れ、彼女の口からは必死に押し殺した喘ぎ声が連続して漏れ出す。

 

「葛城さん、私、もう、イッちゃうっ。声、出ちゃうぅっ」

 

「俺も、限界です。出しますっ」

 

ヨウはヒナの最も深い場所を的確に突き上げ、渾身の力を込めて自らの欲望を解き放った。ドクン、ドクンと熱い液体がヒナの奥底へと注ぎ込まれ、ヒナもまた全身をガクガクと震わせて強烈な絶頂を迎えた。

 

薄暗い空間に、二人の荒い呼吸音だけが響き渡る。

 

「……はぁ、はぁ。最高の在庫確認でしたね、葛城さん」

 

数分後、ヒナは乱れた呼吸を整えながら、衣装の乱れをサッと直してクールな表情を取り戻した。その凄まじい切り替えの早さにヨウは感心しつつ、自らもズボンのファスナーを上げて乱れた衣服を整えた。

 

「俺も、最高に気持ちよかったです。でも、ユイちゃんが待ってますから、早く戻らないと」

 

「そうですね。では、戦線に復帰しましょう」

 

二人が何食わぬ顔でスペースに戻ると、ユイは不満そうに頬を膨らませていた。

 

「もう、二人とも遅いよぉ。私にもちゃんと後で在庫確認させてよね」

 

ユイの言葉にヨウは苦笑しながらも、再びパイプ椅子に座って接客を再開した。

 

美少女二人とのスリリングな触れ合いと、飛び交う万札。夏の祭典の熱気はとどまることを知らず、ヨウのアシスタントとしてのドタバタな一日は、最高の疲労感と達成感とともに夕暮れへと向かっていくのだった。

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