ラッキースケベ・トラップダンジョン ~外れスキル『ラッキースケベ』のせいで転生早々追放された俺が、踏破率0%の鬼畜迷宮をエロトラップ化したら、いつの間にか王女と剣聖に激重感情を向けられてました~ 作:マテリ-AL
ルゥリィと共にダンジョンを突破した翌日、コウヤは再びギルドを訪れていた。その傍らには、昨日集めた薬草の納品袋を抱えている。
昨日と同じように冒険者は皆、依頼が張り出された掲示板に密集しており、受付周りに人はほぼいない。そんな中、受付嬢がコウヤへ微笑みかけた。
「お、来た来た。……昨日は大変だったらしいね。ギルドに来たってことは、依頼受けるんでしょ?」
「……うん? 話伝わってるんですか?」
「そもそもキミたちが違法ダンジョンに飲まれたの察知してラピっちゃんに伝えたのアタシだし。ま、それは置いといて……まず薬草の納品からやろうか」
(……この人、ラピスのことをラピっちゃんって呼んでるのか)
そんな取り留めのないことを考えながら、コウヤは納品作業が終わるのを待つ。
「あ、しまった、落としちゃった……」
どうやら受付嬢の手がすべり、袋をひっくり返してしまったようだ。受付嬢は屈んで、薬草を拾い上げようとする。その時、スカートがめくりあがり、布面積の小さい黒色の下着と大きなお尻がコウヤへ向かって突き出された。半分紐みたいな下着では到底隠しきれないその丸尻は、まるで肉圧な桃を縄で縛り上げているかのようだ。
「……よし、集計完了。これ、納品報酬ね。ま、キミが昨日貰った前金に比べたらしょっぱいだろうけど」
だが、受付嬢はスカートがめくれていたのに気づかなかったようだ。なんでもないようにコウヤへ向き合い、数枚の銀貨を渡す。結局何も言えなかった罪悪感に、コウヤの胃がちくりと痛んだ。
「じゃ、こっからが本題だね……ラピっちゃんからの同行依頼、キミがこれから行くダンジョンは……これだ!」
受付嬢がコウヤへ羊皮紙を渡す。
そこに書かれていたのは……。
『ダンジョン名:万呪の遺跡』
ランク――A+
踏破報酬――魔吸のアイリス:2本
その他取得物――なし
階層数――3層
未帰還者数――32人
残顕現可能日数――3日
「オレ、これからAランクダンジョンに潜るんですか!? いやA+ランクだから、それ以上!? もっと早く、説明とか……!?」
それがコウヤの第一声だった。受付嬢はコウヤの動揺を感じとったようで、呆れたように肩をすくめる。
「今のラピっちゃん、心に余裕ないからなあ。正直、A+ランクのダンジョンを短期間で踏破するなら、Aランク冒険者があと3人は欲しい。でも、それには、キミへ払われた前金の数十倍の報酬が必要になっちゃうんだ」
「うん? 報酬全額払う必要があるんですか?」
「いや、普通はそんな金払う必要ないんだけど、ここ外れダンジョンだから。報酬はラピっちゃんが自腹で用意しなきゃなんだよね……」
「……外れダンジョン?」
聞き慣れない言葉が出てきたので、コウヤはつい聞き返してしまった。彼はどことなく、『違法ダンジョン』と同じニュアンスをその言葉に感じた。
「いや、そんな難しい話じゃないよ。まず、このダンジョンの踏破報酬である『魔吸のアイリス』。これは『魔核症』っていう特殊な重病で死にかけてるラピっちゃんのママを助けるのに絶対必要な薬草なんだ、2本ともね。だから、踏破報酬はラピっちゃんが全部持ってく。こういう場合、『その他取得物』……設置されてる宝箱の中身とかを他パーティメンバーで分け合うんだけど……」
「あっ、このダンジョン、『その他取得物』が……」
「そう、ないんだ。こういう難易度が高いのに潜っても実入りが少ないダンジョンは『外れダンジョン』って呼ばれて冒険者から嫌われてる。ま、ダンジョン作った魔族がその辺の調整下手だったんだろうね」
「……なるほど」
そこで、コウヤはラピスが自分を雇った理由を理解した。ラピスは、どれほど損をしてでも、家族を救うために踏破報酬の薬草を手に入れたい。だが、ダンジョンを攻略するには、ほかのAランク冒険者の力が必要になる。その報酬を用意できず、特別な力を持っているかもしれないコウヤへ一縷の望みを託したのだ。
(ただ、Aランク冒険者複数人の代わりって……やっぱり、オレには荷が重くないか?)
コウヤの心の隙間に不安が入り込んだその時、ルゥリィの懇願が思い出された。
『お姉ちゃんを……助けてあげてください……!』
(そうだ、オレは頼まれたんだ。だから……できるかぎり頑張らないと)
そう決意し、依頼の紙を受け取ったコウヤの耳に男の下品な笑い声が飛び込んでくる。振り向くと、筋骨隆々の男たちが、ラピスを取り囲んで絡んでいた。
「おいおい、そんな素っ気ない態度でいいのかぁ~? せっかく俺達Aランクパーティが、『剣聖』様に協力してやろうって言ってんのになあ!?」
「…………」
大男の言葉にラピスは顔すら向けず、完全に無視している。だが、大男の発した言葉の中に、コウヤは引っかかるものを感じた。
「……剣聖?」
「あれ、知らないの? ラピっちゃんのあだ名。スキル名の『蒼光剣聖』からとられてるんだ。このギルドで初めてのAランクソロ冒険者だし、あの美貌とスタイルで、男どもに大人気だし……実はラピっちゃん、かなりの有名人なんだよね。『万呪の遺跡』に挑む冒険者の九割以上が、踏破報酬でラピっちゃんの気を引きたい下心マシマシの男だって噂もあるほどだ。全員帰ってきてないから真偽不明だけど」
「……そうなんですか」
受付嬢の説明を受けたコウヤが、改めてラピスを見据える。流石というべきか、彼女は大男に囲まれながらも全く物怖じしていない。そこへ、露出が多く、派手な色の服を着た赤紫髪の女性が近づいていくと、大男がさっと身を引いた。
赤紫髪の女性はニタッと妖しげな薄い笑みを浮かべると、ラピスへ見せつけるようにその顔を近づけた。
「ねえ、本当にいいのかしら? 今このギルドには、私たち『紅姫と従盾』しか、Aランク冒険者がいないのよ? しかも、お金じゃなくてちょっと私たちの言う事を聞いてくれるだけでいいのに」
「……で、何を命令するつもりなの?」
「そうねえ……まずはこれまで調子に乗ってきた分、恥をかいてもらいましょうか。全裸で土下座でもしていただいて、二度と表を歩けないようになった後は……」
赤紫髪の女性が後ろの大男へ目配せをすると、大男がぐへへ……と下卑た笑い声を漏らした。弱みに付け込んで、身体で払わせるつもりなのだろう。コウヤがそう察した瞬間、受付嬢がカウンターから身を乗り出して、赤紫髪の女性へ指を向けた。
「……あの煽ってる子はAランクパーティ『紅姫と従盾』のリーダー、ザミア。男を手玉にとって成り上がった冒険者で、実力は相応にあるけど素行が微妙。特に今は他のAランク以上が出払ってる時期だから……抑える人いなくて横暴に歯止めがきかないんだよね」
受付嬢が話し終わると同時に、ラピスが動いた。ふんっと鼻を鳴らし、ザミアのことが見えていないように、その横を通り過ぎようとする。どうやらその態度がザミアの癪に障ったようで、頬をひくつかせながら声を荒げた。
「私の協力がなければお母様は助けられないのに、ここまで袖にするなんて……もしかして、本当はお母様のことを助ける気なんてないんじゃないのぉ!?」
ザミアの煽りに、一瞬ラピスは強く唇を噛む。だが、すぐに平静を取り戻したような顔に戻ると……ザミアへ背を向け、ぼそりと呟いた。
「……あなた達の実力じゃ私の足手まといだから、組む価値がないだけよ」
「あぁ!? さっきからこちらが下手に出てれば、調子に乗りやがって……っ!!」
ラピスの煽り返しに、ザミアは額に青筋を立てながら杖を取り出してラピスへ向け、魔法陣を展開した。その延長線上には、コウヤや受付嬢もいる。このままだと間違いなく巻き込まれるだろう。
「えーと、私がカウンターから出て止めるのは手遅れだし……ごめん、ちょっと杖取り上げてきて!!」
「おわっ……!?」
受付嬢が両手でコウヤの背中を押す。押し出されたコウヤはザミアへ向かって駆け出した。同時に受付嬢が強化魔法でもかけたのか、コウヤの身体は不自然なほど軽くなっていた。勢いのままザミアのもとに辿り着いたコウヤは、杖へ手を伸ばす……より前に、強化された身体の速さを制御できず、コウヤは足をもつれさせて転んでしまった。
結果、コウヤの手はザミアの服に引っかかり、そのままずり下げてしまう。
「……ふぇ?」
ぽよん、という音が聞こえそうなほど見事に柔らかそうなザミアの生乳が服から飛び出て、ピンク色の突起が露わになる。思わぬサービスシーンを目の当たりにした男衆の一部から、歓声があがった。
「きゃぁっ……!」
ザミアが腕で胸を隠しにかかったことで魔法自体は止まったが、コウヤの危機はそれで収まらなかった。
「おのれ! よくも俺すら見たことないザミア様のおっぱいをおおおおおおっ!!」
「ちょ、待っ……死ぬ……!」
ザミアのパーティメンバーらしき大男が、地面に座り込むコウヤへ片手で持ち上げた机を振り下ろす。コウヤが命の危機を覚悟したその時……蒼銀の閃光が机にぶちあたり、粉々に砕いた。閃光が放たれた方へ目を向けると、抜剣したラピスが立っていた。その身体からは青い魔力が放たれている。
「ふん。何してるのよ、このヘンタイ」
「……ラピス」
「お金欲しくて依頼受けたんでしょ。じゃあ、早く働きなさい」
「あ、あぁ……! ありがとう」
悠々とギルドを出ていくラピスの後を追い、コウヤも慌てて立ち上がった。すると、彼の後ろでざわめきが大きくなった。
「え? あれが、『剣聖』の同行者?」
「何の武装もしてないのに、何ができるのでしょう……?」
「あんなガキに、Aランク冒険者以上の価値があるってのか?」
(……オレのスキルにダンジョンを変える力が本当にあるかはまだ分かってないし、頑張れるだけ頑張るけど、ダメそうだったら普通に逃げ帰るつもりなんだ。だから……そんなに注目しないでくれ!)
周囲から向けられる好奇と嘲りの視線にコウヤにできたのは、腕で顔を隠して小さくなるという、何とも小市民的な反応だけだった。
ルゥリィ編(違法ダンジョン脱出)で一番好みだった罠をアンケートします。軽い気持ちで、ご参加ください。
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代償転移罠
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風罠
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媚薬ツタ罠
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鍵穴罠 Lv1