濡れぼそる秘裂が素直にを亀頭を飲み込んでいく。
体内に侵入してくる熱にさとりの口から甘い声と吐息が漏れる。
しかし、半ばまで挿入したあたりで、ぴっちり閉じた膣肉が侵入を拒みはじめた。
無理矢理押しこんだりはせず夜智王は一度腰を引く。
「や、やちお、やぁっ!……いじわる、しないで……」
切なげに喘ぐさとりに「別に意地悪しているわけではないのぞ?」と夜智王は困り顔だ。
まだ男を受けれることに慣れてないさとりの蜜壺。
傷つけないようにと、気を使って浅く抽送を繰り返して、少しずつほぐしてやる算段なのだ。
だが、膣口ばかり攻められているさとりにしてみれば、強い快楽を覚えながらも、絶頂には至れないような。
そんな風に焦らせれているように感じるらしい、だが
「んっ!」
「痛いか?」
「へ、へいき」
痩せ我慢には見えない。
だが小柄なさとりの身体が、成人男性を受け入れきれないのは物の道理というもの。
反応を確かめるように交合を深めると、さとりは苦しげに呻く。
「や……ぬいちゃ、だめ」
制止を聞き入れず夜智王は肉棒を引き抜く。
「やめておこうか?」
「それは……だめ」
「では、もうちっと力を抜いて……あと、こんなに脚を閉じられては挿れ難いのぉ」
「ひゃんっ」
内腿の皮膚の薄く血管や神経が集まる敏感な所を撫でられ、びくっとさとりの肢体が跳ねる。
「あっ……だめ、こすりつけないで……」
蜜壺からあふれた愛液をぬるぬると刷り込まれる淡い快感、もどかしさに脚をもじもじさせるさとり
それでも恥ずかしいのか脚はぴっちりと閉じらたままだ。
「ほーれ、いい子だ、恥ずかしがらんでいい」
「ど、どうすれば、いいの?」
次の瞬間、かっ、とさとりの顔面が沸騰した。
「い、いやっ」
ふるふると首を振る。
どうしたらいいのか、夜智王の思考を見てしまったのだろう。
膝を曲げ抱えるようにして、大きく脚を開く。
頭の天辺かお尻まで恥ずかしい所を全てさらす格好。
自分で用を足せずに親に抱えてもらっている幼児のような格好だ。
「そんなかっこ、やぁよぉ……はずかしいの……だめ」
「慣れんうちはこの手の格好が一番良いのだぞ?」
「しらない、やちおうのばかっ!えっちなこと考えるのやめてっ!」
夜智王の思考、正常位で交わる二人の映像が脳に流れ込んでくる。
はしたない表情、はしたない声、だというのに幸せそうによがり狂う自分の想像。
まるで本当に夜智王と激しく交わっているかのような感覚に襲われる。
優しい夜智王の愛撫が与えくるもどかしい肢体への快感、脳を焼くような強烈な感覚への快感。
おかしく、なってしまいそうだ。
「恥ずかしがる必要なぞないさ」
体重をかけないように気をつけながら、さとりに覆いかぶさるように身体を重ね、耳元で囁く。
「ほれ、わしにはさとりの可愛い顔しか見えんのだからな」
「う、うぅ~~」
ついばむような接吻。
耳朶を舌が這う、甘噛みされる。
ぎゅっと瞳を閉じ、漏れそうになる喘ぎを必死に堪えるさとり、その熱い吐息が夜智王の肌に心地よく触れる。
「あうっ!」
さとりの緊張をほぐそうと、夜智王の手が指が唇が舌が、さとりの敏感な所に優しく触れる。
うぶな肢体に快楽を教えこむように、唇、耳、首筋、鎖骨、胸元、脇、臍、秘所、太もも、足の指先まで。
「やちぉ……やぁ、おかしく、なる……よぉ」
閉じた視界は真っ暗だというのに、瞼の裏には夜智王の思考、激しく交わる二人が映る。
「夜智王」
さとりの全身が桜色に染まった頃。
思い瞼をようやく開けたさとりが、切れ切れに夜智王の名を呼ぶ。
「うん?どうした」
「 ……んっ」
さとりが腕を広げる、抱擁を求めているのだろうか?
愛撫に蕩かされて弛緩した肢体を抱き寄せる。
「さとり?」
ぎゅっと、さとりが夜智王を抱き締めた、よしよし、と赤子をあやすように頭を撫でる。
「さとりは優しいな」
恥ずかしいのだろう、顔を赤くしながらも慈母のように夜智王を抱擁し続けるさとり。
上手く言葉には出来無い、ただ、さとりはこの優しくて悲しい蛇を抱きしめて上げたかったのだ。
笑顔に隠された夜智王の心の奥底の傷。
少しでもそれを癒やしてあげたい。
言わずとも夜智王は察してくれたようだ。
「わしは大雑把な性格だから、そんなに心配せんでも大丈夫さ」
「嘘」
「さとりにはかなわんなぁ」
からからと夜智王は笑う。
「はずかしいから……じぶんでは……いや」
唇を噛み締め、さとりが目を伏せる。
無言で夜智王はさとりの脚に手を伸ばしそっと押し広げる。
「膝を曲げてな、立てた方が楽だぞ」
「した……みちゃ、だめ…よ…」
「しかし、間違って尻に挿れたらまずいしなぁ」
「っ!」
「冗談だ……泣かんでもよかろう、それなりに気持ち良いものだぞ」
「かみついても……いい?」
「わしが悪かった」
さとりの脅しに夜智王が真顔になる。
悔しいが、夜智王を脅すにはこれが一番効く。
「んっ……だいじょうぶ、おくまで……きて」
「ちょっとだけ辛抱をな」
秘裂に触れる熱い剛直の感触。
異物が体内に侵入しているのにもかかわらず、さとりの肢体には甘い痺れが走る。
男女の交わりもたらす無上の快楽。
夜智王に「手……」とか細い声で囁くと、夜智王がさとりの手をきゅっと握りしめてくれる。
とくんとくん、と思っていたより早い夜智王の心臓の鼓動と、さとりへの暖かな感情が伝わってくる。
「苦しくはないか?」
蜜壺の中ほどまで亀頭が進んだあたりで夜智王が問う。
ふるふるとさとりは頭を振って否定する。
「そうか」
どうしたのだろう?夜智王は隨分とさとりの事を気遣っているようだった。
常ならば夜智王の思考を見ようとしたかもしれない。
夜智王が今何を考えているのか、知りたくない。
めんどくさい女だと思われていないのだろうか?
夜智王は快楽を覚えてくれているのだろうか?
怖い。
恐怖から目を背けるように、甘い快楽に思考を蕩けさせ、触れ合う肌越しに伝わってくる、夜智王の優しい感情に溺れる。
「やぁ……恥ずか……しぃ」
夜智王が「もう少しな」とさとりの太腿を割ってさらに開脚させる。
つい、視線を下に向け、結合部を見てしまった、さとりは頬を羞恥に染める。
「やちおう?」
夜智王がさとりに覆いかぶさるように体を重ねてくる。
さとりに体重をかけないよう、隨分苦しげな姿勢だ。
「ちと、我慢をな」
「え?」
ぐい、と夜智王が腰を進める。
ぎちり、と硬くさとりの膣肉が、夜智王の侵入を拒む。
痛みを意識するよりも早く、ぶつっと、何かがちぎれるような嫌な感触がさとりを襲う。
「え?」
びくん!と腰から全身へ、さとりの身体に震えと痛みが走った。
状況を把握できずキョトンとした表情のさとり、だが激痛に身体は硬く強張る。
「いっ!」
さとりが声にならない悲鳴を上げて、反射的に夜智王の抱きついた。
それは助けを求めるというよりは、痛む女に構わず最奥まで男根を進める男を拒む動きだった。
「や、やちぉ」
「よぉ頑張ったな」
よしよしと、泣き叫んだり、暴れたりもせず、破瓜の痛みに耐えたさとりを誉めるように頭を撫で、頬に接吻する。
「痛い」
無表情にさとりは言う。
「なんで?」
「前の晩は途中でさとりが気を失ってしまったのだが、覚えているか?」
「う」
言葉に詰まるさとり、何も覚えてない。
だろうな、と夜智王は苦笑いを浮かべる。
「わしゃ、気を失った女子を犯すように見えるか?」
ふるふるとさとりが首を降る。
つまり、まだ、さとりは処女《おとめ》のままだったのだ。
痛いと聞いていた破瓜の儀式は、良くわからないままに夜智王が済ませてくれた。
そう勘違いしていたのだ。
かぁぁぁとさとりの顔が羞恥でゆでダコのように真っ赤になる。
先刻、積極的に夜智王の肉棒へした奉仕を思い出してしまったのだ。
「ばかぁ」
ポロポロとさとりの眼から真珠のような涙が零れ落ちる。
「すまんなぁ、だが勘違いしている方が身構えん分、痛くないかと思ってな」
「痛かった」
「まぁそれはさとりの体を守るためだから」
普通はもっと痛いのだぞ?と夜智王はおどけて言う。
ぶすっとさとりの頬が膨れる。
良く知っているのだ、この蛇は。
「さて、どうする?抜くか?」
「え?」
「痛いであろう?」
だめ、とさとりは否定した。
確かにじんじんとお腹は痛いし、垂れたきた血の感触も、匂いも気持ち悪い。
だが。
「夜智王」
「ん?どうした」
「ちゃんときもち……いい?」
「言わずともわかろう?」
わからないから聞いているのに、いじわる……さとりはむくれる。
夜智王の思考はさとりへの優しさと気遣いばかりで、夜智王がどう思っているかはまったく見えてこない。
「心配せんでも大丈夫だよ、心通わせた男女は、こうして抱き合っているだけでも、とても気持ち良いものだ」
「こころ…かよわせた…」
「さよう、古代の天竺の愛の経典というのもに書かれとる、千年以上の歴史を持つ、頑然とした事実よ」
「夜智王が言うと……すごく嘘っぽいわ」
「ひどいのぉ」
ぎりぎりと硬い膣肉が「てめぇ動くなよ」とばかりに男性器を締め上げているのだ。
到底気持良くなんて無いはず。
「さとりは優しいいい子だな」
夜智王の顔が近づく、そっとさとりは目を瞑る。
唇同士が重なるだけなのに、不思議と心地良い。
痛み止めだよ。と夜智王がに何かぴりっとした液体を飲ませてくる。
少し怖かったが、飲み下すと、少し頭がぼぉっとするが、若干痛みが和らいだ気がする。
「夜智王は……接吻、好きよね」
「そりゃぁ、わしは蛇だからな」
「なにそれ」
蛇身には手も指もないであろう?と夜智王は言う。
「女子を愛するのに使えるのは口と舌、あとは身体と、アレだけだからな」
夜智王が見せてくる蛇の交尾の映像。
二匹の蛇がこつんと接吻。
雄と思しき方がそのままちゅっちゅちゅっちゅと雌の接吻の雨を降らせている。
「いきなりつっこむような、品の無いことをわしらはせんのでな。気の長いのは一刻は続けるぞ」
その後挿入《いれ》るまで数時間。
さらに射精するまで十時間。
出した後もからみ合ったまま離れない。
蛇の交尾は一日がかりなのだ。
夜智王がやたらと前戯を長引かせるのも、挿入後なかなか達しないのも、そういった蛇の性質ゆえなのだろう。
「ちろうなの?」
「ちがう」
断じて違う。
真剣な表情で言う夜智王にさとりは思わずぷっと笑ってしまう。
「大分身体の力が抜けたな……少しだけ我慢をできるか?」
動くのだろうか?わずか怖さを覚えながらも、さとりはコクンと首肯する。
さとりをしっかりと抱きしめると、夜智王は身体を転がして仰向けに寝転んだ。
しっかりと夜智王に抱きついていたさとりだが、それでも動いた瞬間、じくりと痛みが走り顔をしかめる。
ぎゅっと夜智王に抱きついて痛みに耐え……次の瞬間自分が夜智王に馬乗りになっていることに気が付いた。
「や、やちおうっ!」
「うん?痛いか?」
「ちがっ……やだ、こんなかっこ」
はずかしい……と真っ赤な顔を夜智王の胸に埋めて隠すさとり。
「さとりは、どんな手なら恥ずかしくないのだ?」
「そうじゃなくて……おもく……ない?」
意外なさとりの心配に、くつくつと夜智王は意地悪そうに笑う。
「笑い事じゃないわ」
「羽のように軽いから、心配せんでも大丈夫だ。むしろちゃんと食べているのかさとりは?」
「むぅ」
夜智王の好きな乳デカ女はさぞ重いのだろう。
ぶすぅっとさとりがむくれた顔で睨む。
「軽いと言われて不機嫌になるのも珍しいの」
「知らない、夜智王のばか」
「ふふ、さとりは恥ずかしいかもしれんが、こちらの方が色々出来るでな」
「ひぅっ!」
つつつ、とさとりの背筋を夜智王の指先が這うと、まるで羽毛で撫でられているようだ。
ぞくりと、むず痒いような感覚が全身に伝播していく。
気持ち良い、ただ背中を撫でられているだけなのに。
自分がひどく淫らな女になってしまったようで、さとりの胸はどくどくと早鐘を打つ。
「やっ……おしり、やめて」
「上等の大福餅みたいに、すべすで柔らかい。いい尻だ」
「だめ……んっ……やっ……だ、めっ!」
背中から腰、腰から臀部へ。
夜智王の掌がさとりの可愛い尻を撫で回しはじめる。
きゅんっと子宮が疼く、すぐ近くの尻への刺激が響いてくるのだ。
もどかしい。
少しずつ少しずつ夜智王に高められたさとりの快楽の閾値が、もっと強い刺激を求め始めていた。
「っ!」
太腿を撫で上げて再度尻へと到達した夜智王の手が、ぐにゅっと尻肉を鷲掴みにした。
「やちっ……あっ、いっ……やんっ、だめっ、だめぇ」
可愛らしい双丘をしっかりと掴み、乳房をこねくり回す要領で強く揉みしだかれる。
「だめっ……おな、おなかが、じんじんするの、やちおぅ、やめて……ひぅ、いじわる、やぁ」
尻への強い愛撫が蜜壺を刺激する度、硬かった肉壷は愛液で満たされ、徐々に柔らかく蠢き始める。
こうなってくると夜智王は手しか動かしてくれないのがますますもどかしい。
「や、やちぉ、うごい、て?だいじょおぶだから」
「それは次の夜にな」
「いじ、わるっ、んっ……きゅぅ……わたし、やらしいこになっちゃった、ぐすっ……やちおうのせい、ばか、ばかぁ」
恥ずかしいという意思に反して、さとりの腰が勝手に蠢き始めた。
肉棒をぎゅっと締め付けて動かないようにしながら、肢体を陰こすりつけるようにする。
乳房や陰核への刺激に肢体がびくびくと跳ねる。
初めての交わりなのに、なんて自分はいやらしいのだろう。
全部夜智王がいけないのだ、優しく導いてくれるでもなく、焦らしてばかりで、ひどい、いじわる、ばかばかばかと心の中で罵る。
みっともない喘ぎ声を漏らさないようにするため、強い快楽に耐えるため。
そして恨めしい気持ちを込めて、夜智王の肩口にかぷっと噛みつく。
「う~……ふっ……は、ふぅ……んんぅ!」
「痛い痛い、勘弁しておくれや」
ちっとも痛くないのだろう、夜智王は笑ってそっとさとりの頭を撫でる。
「さとりがこんなにやらしい娘だったとはな」
「やちぉ、すきなの、だからへいきなの、いじわるしないでぇ」
「痛い時は言うのだぞ」
うん、と健気に応えるさとりを抱いたまま上体を起こす。
ひぅ、とさとりが声を漏らした。
対面座位になり、結合が深かまる。
それまでは控えめに子宮口に触れていた亀頭が、ぐにゅっと最奥を突き上げてきた。
「やちぉ、だめ、あしに、ちから、ひゃんっ!」
既に体に力が入らないのだろう、がくがくと脚を震わせるさとり。
そんなさとりの尻を抱えながら、つん、つん、と奥を叩く。
「だめ、おく、だめなの、あたま、まっしろに、やっ、こわい、やちお、らめっ」
「怖がらんでも平気だ、ほれ」
ぎゅっとさとりを強く抱き締めてやる。
夜智王の首にかじりつくよう抱きつき、びくびくとさとりは肢体を痙攣させる。絶頂が近いのだろう。
「やちお、いい、いいの、やちぉも、いい?」
「ああ、ほれ、わしのもさとりの膣内で震えているであろ?」
「うん、もっと、もっときもちよくなって、あらひのなかで、ひゃんっ!おく、おくらめっ、やぁ、なんかふわふわ、ふわふわするの」
「しかし、さとり、そんなにしっかり抱きつかれると外にだせんのだがな」
「いじわる、しないれ、なかに、なかにちょうらい、やちぉの」
「さとりは、本当に愛らしいな……ぞ」
「っ!」
ぼそり、と耳元で夜智王が愛の言葉を囁いた、同時に最奥を突く。
限界に達したさとりがぎゅっと肢体を強張らせ絶頂に達する。
同時に夜智王もさとりの子宮に精を吐き出す。
「ぁっ!やちぉ、あついの、はいってる、くぅ、びくんびくんっれ、やらっ、またっ、またいちゃっっ!」
子宮内に流れ込む大量の精液の感触に再びさとりが達する。
背を弓なりに反らして堪えがたい快楽を受け止め、肢体を打ち震わせる。
「はぁ……はぁ……やちぉ」
「うん?」
「ちゅーして」
求められるままに夜智王はさとりの唇を奪う。
「すき」
「わしもだよ」
嘘偽りの無い言葉、だが、自分が夜智王のたったひとりにも、一番にもなれないことをさとりは理解していた。
ただ、今この一時だけは、夜智王は自分だけのものだ。
それでいい。
辛い時も悲しい時も笑う。
泣き方を忘れてしまったこの蛇を慰めてあげられるのは自分だけなのだから。
「さとり?寝てしまったのか?」
精魂尽き果てて眠ってしまったさとりの頭を、夜智王はそっと撫でた。