※この作品はR-18です。

ミーアさまがベッドヤクザのラブラブお嫁さん穴になってしまう話   作:クラムP

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ティアムーン帝国物語アニメ2期待ってます。ついでにR-18作品も探しています。


ミーア姫、わからされる(回想①)

 

「…………知ってる天井ですわ」

 

 夏休みに帰省したミーアが、実家こと帝都ルナティアで迎えた最初の朝日。

 その柔らかい陽気に後押しされ、ミーアは健やかなる目覚めを——————。

 

「か、体が、動き、ませんわぁ…………っ」

 

 ティアムーン帝国未来の女帝、輝ける月の女神、そして帝国の叡智。

 あらゆる名声を欲しいままにする、あのミーア・ルーナ・ティアムーンが!

 なんと!

 

 

 全身筋肉痛でピクリとも起き上がれなかった!!

 

 

「いたた…………ま、またやってしまいましたわ……。アンヌ、アンヌはまだ参りませんの…………?」

 

 這々の体で自室のベッドの上を寝返り、小さくうめくミーア。

  今のミーアは、まさしく浜辺に打ち上げられた海月(くらげ)の如し。その萎れっぷりときたら、本物かくやと見間違えるほどである。

 

「すぅ……すぅ……」

「…………はぁ」

 

 そんな瀕死の海月とは対照的に、すぐ隣からは心地よさそうな寝息。

 無防備にすやすやと眠る殿方の顔が目に入ると、ミーアは小さくため息をついた。

 

「こちらの苦労も知らないで……よく寝てらっしゃいますこと」

 

 彼の名はアベル・レムノ。ミーアとは相思相愛、比翼連理のパートナーである。

 

「えいっ」

「んぐっ、ぅ、ぅう……」

「ふん、ざまぁみろですわ。昨日、さんざんな目にあわせてくれたお返しですのよ」

 

 眠るアベルの鼻頭を軽く摘み、一転してニマニマと意地の悪い笑みを浮かべるミーア。

 彼女にできる仕返しなど精々この程度が関の山。だが、本人が満足していればそれでヨシ。恨みもざまぁも、すべては自分ファースト。これぞミーア流である。

 

——しかし……

 

 ミーアはふと、目の前の()()に手を伸ばした。

 そう、今のアベルも、ついでにミーアも。二人そろって全裸なのである!

 

「おほほぉ、夜は暗くて気づきませんでしたが、これは中々……」

「ぅん…………あっ」

「……」

 

——なんだか、いかがわしいことをしてるみたいですわね?

 

 みたい、ではない。寝ている男子の体を勝手に触るのは、紛れもなくただのセクハラである。

 平素から筋肉(マッスル)に一家言あるミーアにとって、朝陽に照らされた彼ピ(アベル)の成長めざましい肉体は垂涎ものなのだ。

 

——まあ、それを言えばわたくしだって、たくさん……揉まれましたし? おあいこですわよね?

 

 心の中で免罪符を掲げたミーアは、筋肉痛も直前のタスクもなんのその。彼の触り心地に没頭するのであった。

 

 

 

 

 ♢

 

 

 さかのぼること、ミーアが学園から帰省する少し前。

 

 断頭台で処刑され、十二歳の過去へ回帰したミーアも、今や歴とした十五歳。アベルともども、思春期真っ盛りの高等部である。

 蛇のように絡みつく断頭台(ギロチン)の幻影に怯え、貴重な青春を浪費するなんてナンセンス。

 抜け目ない思春期姫(アオハルプリンセス)ミーアは、隙あらばアベルとイチャイチャしようと画策していた。

 

——仕方ないですわ。わたくしの方が年上ですし、リードして差し上げなくては。

 

 しかし、そこで妙な思想(こだわり)を挟むのが我らがミーア。

 平時は己の身の程を弁えているミーアだが、アベル相手となると、どうもお姉さんぶりたい欲がはみ出してしまうらしい。

 

——裸足を見せるくらい……いえ、ちょっとはしたないかしら。いえ、むしろあと少し上まで出してしまっても……

 

 だが、悲しきかな。そこは小心者(チキンハート)のミーアクオリティ。前世では二十歳まで生きてなお、その恋愛戦闘力はたったの五。繰り出されるアプローチのトンチンカンさは他の追随を許さない。

 

——あら、あらら? アベルったら恥ずかしがっちゃって。ふ、ふふん、アベルには刺激が強かったかしら。

 

 だが、相手は純情で、女の子に優しいアベルである。

 あの紳士な少年は、ミーアのピントのズレた工作も真摯に受け止め、しっかり愛を以って返してくれたのだ。

 そのせいで、ミーアの自己肯定感は毎度の如く高まり、潤った。それはもう潤ってしまった。

 

——むふふ、わたくしの魅力に慄いているようですわね。そんなに喜ばれるなら、もう少しだけ……ほら、コレ(生足)、お好きでしょう……?

 

 調子に乗った恋愛妄想(スーパースイーツ)脳のミーアは、さらに普段は絶対できないような挑発(アプローチ)に精を出した。

 こうしてイチャイチャが更に過激な挑発を呼ぶ、イチャイチャ月暈(ハロー)スパイラルが完成した。

 

 

 だが、それがいけなかった。

 

 

 どうやら数多の危機を乗り越えた持ち前の危機察知能力も、色ボケモード中は完全に機能停止していたようだ。

 

『ミーア……君がそんな真似をするなら、僕はもう我慢できない』

 

 ミーアは、眠れる戦狼を起こしてしまった。

 

『あ、あの? アベル? その、目がなんか怖いですわよ……? なんですの、そんなジリジリ距離を詰めて、あっ、これ……ヤバいやつですわっ! あーーーーー!?』

 

 気づいた時には既に遅し。思春期男子の理性は、両思いのちょっと可愛い同年代女子からの熱烈アプローチによって、脆くも決壊してしまったのだ!

 

 

——ひゃ! あ、アベル!? そ、そこには指なんて入りませんわよ!? あっ! うそ、はいっ、入ってぇ!? わたくしの体、今どうなってますのぉ!? ……え、ぬれてる? なにが……え、わたくしが? ちょっとなに言ってるかわかりま、あっ♡ ……へ??? 今のなん、あっ♡ あああっ♡ ぐちゅぐちゅ♡ わたくしのおまた、ひぅ♡ ぐちゅぐちゅ、鳴らさないでくださいましぃ……! い、いク……? あおぉっ!?♡ いく、イクぅぅぅ♡♡

 

 

 前の時間軸でのアベルは、希代のプレイボーイとして名を馳せた、ジゴロの中のジゴロ。今ではミーアに脳を焼かれ、その性質は彼女ひとりへと一心に注がれているが。

 

 

——お、お待ちになって……ナニ、なんですのぉ!? ここに? ここにぃっ!?!? ムリムリムリ無理ですわっ!! 指の比じゃありませんもの! それは流石に入らないですわっ……あ、そこは、ギニャーーー!?

 

 

 さらに、今時間軸のアベルは自己研鑽の果てに、頑強な肉体を獲得していた。それもこれも、全てはミーアの隣に立ち、彼女を護る盾となるため。健気な男である。

 

 

——おほぉぉぉぉお゛っ♡♡♡ いつになったら終わ、あっ゛♡ やっ゛♡ だめ、わたくし、これ、りゃめ、りゃめぇ♡ ……ひぃんっ!♡♡ おなかのナカおしちゃ、ダメ、ですわぁぁ♡ それされたら、わたくひ、いっ♡♡ ひ、ひにゃあぁあ゛あぁぁっ♡♡

 

 

 つまり今の彼は桁違いの出力の愛と、激しい性交渉(セックス)にも適応する筋力と持続力を備えているのだ。

 そして、ここに至ったのは他ならぬミーアの自業()自得()。純朴ボーイを煽った先に待つのは、完全なる自滅であった。

 

 

——んひ゛っ!♡ お゛っ♡ お゛お゛っ!?♡ い゛、いつ゛まで続きます、のぉぉおおおっ゛!?♡♡♡ もう、(あひ)がプルプルで……え?♡ 支えてあげる? それは(たしゅ)かりますわ……? って、ん゛ぇ゛っ♡♡♡ お゛ほぉ゛ぉ゛!?♡♡ これにげ、にげられな、きゃひぃぃぃ゛!♡♡ んほ゛♡ あぁ゛、まだ早く゛っ♡ なる゛♡ なん、てっ゛♡ あべる、あべっ、あべる、ひゃまっ♡ あやまり、まひゅっ♡ あやまりま゛ふからっ゛♡ ん゛おぉぉおお゛お゛っっ゛!?♡♡♡♡

 

 

 交わった回数も、イかされた回数も既にカウント不能。

 ミーアは己を世界で一番愛する雄にイヤというほどイキ方を躾けられ、強い雄に媚びるマゾメス作法を骨身に叩き込まれた。

 

 

——は、はひぃ……♡ ち、ちんぽさまぁ……♡ おちんぽしゃまをたくさんアオってしまい……♡ たいへん、申し訳ありません、ですわぁ……♡ お詫びに……アベルしゃまのミーアが……背面駅弁イキ(お嫁さん宣言)を……♡ させて、いただき、ますわぁ……♡♡ はふ゛っ♡♡♡ イ゛♥♥♥♥ イ゛ウゥゥゥゥ゛ッ!♥♥♥♥

 

 

 ミーア史に残る、それはもう甘く激しい性交渉(セックス)の末。最後の方は絶頂以外なにも出来なくなったミーアは、アベルに抱かれたまま体じゅうの汁という汁を噴き出し果てた。

 この日をもって、子羊ミーアはベッドヤクザ(オオカミ)と化した恋人(さん)により、盛大にわからされたのであった。

 

 かつてなく斜め上の方向に流されてしまったミーアだが、彼女の闘いはもう少しだけ続く。

 続くのだが……

 

——はー……っ♥ はー……っ♥♥

 

 このあられもないアヘ顔(ミーアフェイス)を見る限り、結末はだいたい予想できそうなものである。

 




三話構成の予定です。時系列はおおよそ第六部くらい。
漫画版ティアムーン帝国物語も応援しています!
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