「一時はどうなるかと思ったけど・・・」
ソラヒコは今日の出来事を思い出していた。ガラル地方に転生してユウリと出会い、ホップと家族になった。
『どうしたんだい、そんなに笑みを浮かべて?』
セレビィがソラヒコの顔を覗いて言った。
「ああ、ホップが俺の兄弟になってくれた事に嬉しく思っていたんだ。身一つだった自分を家族として迎えてくれた。こんなにも嬉しい事はないよ」
『そうだね、君の物語はここから始まるね』
ミュウが笑みを浮かべてソラヒコの物語が始まるのだと言った。
「ああ、ユウリもホップの兄貴もいい人だし、ここからが楽しみだ」
明日はどんな出来事が待っているのか、そう思いながらソラヒコは眠りに就いた。
「起きろ、起きろよ、ソラヒコ!」
朝がやって来た。ホップがソラヒコを呼んでいた。
「何だい、ホップの兄貴・・・?」
「今日は兄貴がブラッシータウンにやってくるぞ!兄貴からポケモンを貰おうぜ!」
ホップがダンデが来る事をソラヒコに伝えた。
「そうか、ダンデさんが・・・」
「そうだぜ、お前にとってのもう一人の兄貴だ!だから一緒にポケモンを貰いに行こうぜ!」
ホップにせがまれて体を起こして身支度を済ませると、外に出た。
「ソラヒコ、おはよう!」
外ではユウリが手を振って挨拶した。
「ああ、おはよう、ユウリ」
「ユウリ、いよいよだぞ、兄貴からポケモンを貰えるんだ!」
「うん、あたしも楽しみ!」
ユウリも楽しみにしていた。
「ようし、三人でブラッシータウンに行くぞ!」
ホップ、ユウリと一緒にブラッシータウンに進んでいった。ブラッシータウンでは多くの人だかりが出来ていた。そこをかき分けていくと、チャンピオンの姿が見えた。
「ガラル地方の皆、チャンピオンのダンデだ!皆で強くなって俺のリザードンに挑んでくれ!」
「カッコいいぞチャンピオン!」
「でもあんたのリザードン、強いからな」
「リザードンは強い、だからこそ、皆で力を付けて強くなって俺に挑めるようになってほしい。そして最高の勝負を楽しもうぜ!俺の夢はガラルの皆が強くなる事だ!」
ダンデの言葉に人々は拍手喝采をした。
「兄貴!」
ホップがダンデに声をかけた。
「ホップ!」
「ダンデさん!」
「ああ、ユウリか!」
ホップとユウリにダンデは笑顔で歓迎した。
「兄貴、俺達に弟が出来たぞ!」
ホップがダンデに弟が出来た事を伝えた。
「弟?それは、一体?」
「ここにいるソラヒコだ!」
ホップがソラヒコをダンデに紹介した。
「あの、ソラヒコです・・・!」
「君が、いや、お前が俺の弟か。俺はダンデ、ガラル地方のチャンピオンだ!」
ダンデは笑顔でソラヒコに言った。
「兄貴、そろそろ俺達にもポケモンをくれよ!俺も兄貴みたいに強くなりたいんだ!」
「ダンデさん、あたしもポケモンが欲しいです!」
「あの、俺にも、お願いします・・・」
ホップ、ユウリ、ソラヒコはダンデにポケモンが欲しい事を伝えた。
「そうだな、ホップ達も強くなる年頃だな。よし分かった、まずは俺達の家に行こう!では皆さん、また会いましょう!」
ダンデと一緒に家に戻った。
「それでホップ、俺に弟が出来たって言うのは?」
ダンデがホップに事情を求めた。
「ああ、それはな・・・」
ホップがソラヒコに会った出来事をダンデに伝えた。
「なるほど、どんな事があるにせよ、俺に弟が出来た事は嬉しい事だぜ!」
ダンデは笑顔でソラヒコの肩を撫でた。
「お前は俺にとっての弟だ、よろしくな、ソラヒコ!」
「あ、はい、よろしくお願いします・・・」
「そう固くならなくていいんだぜ。俺達は兄弟なんだ。気さくに接してくれていいんだぜ」
「ああ、分かった、ダンデの兄貴!」
「うん、いいぜ。さて、ホップ達はポケモンが欲しいんだったな」
「ああ、俺もジムチャレンジに挑んで兄貴に勝ちたい。その為にもポケモンが欲しいんだ!」
「ああ、そうだな。よし、ではトレーナーを志すお前達にポケモンを託そう!」
ダンデはボールを投げた。ボールから三匹のポケモンが出て来た。黄緑の猿のポケモンと、ウサギのポケモン、両生類のポケモンが出て来た。