マグノリア博士の家に向かう道中の草むらをソラヒコ達は歩いていた。
「何だ!」
ソラヒコが歩いていると草むらから鳥のポケモンが出て来た。
「見た事のないポケモンだ・・・」
「ソラヒコ、あれはココガラってポケモンだ」
「分かった兄貴、よし・・・」
ソラヒコはメッソンを出した。ココガラのつつくをメッソンはかわしてみずでっぽうで攻撃した。
「よし、ここでダンデの兄貴から貰ってボールを!」
ソラヒコはボールを投げてココガラを捕まえた。
「やったな、ソラヒコ!」
「ああ、捕まえたよ!」
初めてのポケモンゲットに沸き立つ中で草むらを進んでいく。そして博士の家に辿り着いた。
「ようこそ、未来溢れる子供達、私がマグノリアです」
マグノリア博士はソラヒコ達を歓迎した。
「ダンデの兄貴が言うと、ダイマックス研究の第一人者だそうですね」
ソラヒコが言うと博士は首を横に振った。
「いえいえ、ダイマックスについてはまだまだ分からない事だらけです。いずれはソニアにその後を任せようと思っています」
博士はそう言ってダンデの方を向いた。
「ダンデ、この子達に推薦状を書かないのですか?」
「推薦状、そうでした。ソラヒコ、ホップ、お前達二人、ジムチャレンジに挑むんだろう?」
「そうだった!兄貴、俺は兄貴に挑んでチャンピオンになりたい!兄貴に挑む為の推薦状を書いてくれ!ソラヒコ、お前も同じだろう!」
「ああ、兄貴、俺達にも書いてくれよ!」
「そうだな、お前達もそんな年だ。いいだろう、ただその前に、お前達兄弟の腕前を俺に見せてくれないか?ソラヒコ、ホップ、お前達二人で勝負をするんだ!」
ダンデがソラヒコとホップにポケモン勝負をするよう言った。
「分かった兄貴、ソラヒコ、兄貴としてお前に勝つぞ!」
「俺も負ける気は無いさ、行くぜ、ホップの兄貴!」
ホップとソラヒコは広場に来て勝負を挑む事にした。
「ソラヒコとホップ、弟達の腕の競い合い、楽しみだぜ!」
ダンデは二人の弟達の勝負を温かく見守っていた。そして勝負は始まった。
「行くぞ、ウールー!」
ホップが一番手としてウールーを繰り出して来た。
「行くぞ、メッソン!」
ソラヒコはメッソンを出して勝負に挑んだ。
「ウールー、ずつき!」
ホップの指示でウールーはずつきをしてメッソンを攻撃した。
「やるな兄貴、メッソン、みずでっぽう!」
ソラヒコの指示でメッソンはみずでっぽうで攻撃した。
「やるなソラヒコ!ウールー、たいあたりだ!」
ウールーがたいあたりで攻撃して来ると、メッソンはかわしてみずでっぽうで攻撃した。
「メッソン、みずのはどう!」
ソラヒコの指示でメッソンはみずのはどうで攻撃してウールーを倒した。
「流石だな、ソラヒコ!お前の勝ちたいって気持ちが溢れてる。こっちも本気を出すぞ!」
ホップはウールーを戻してサルノリを繰り出して来た。ソラヒコはメッソンを戻してココガラを出した。
「サルノリ、このは!」
ホップの指示でサルノリはこのはで攻撃して来た。ココガラはこれをかわして、つつくで攻撃した。
「いい攻撃だぞ、ソラヒコ!」
ホップの指示でサルノリははっぱカッターで攻撃して来た。ココガラはこれをかわして、ついばむで攻撃してサルノリを見事に倒した。
「ソラヒコの勝ちだな」
「やった~!」
ソラヒコの勝利にユウリは喜んでいた。
「お前に負けるようじゃ俺もまだまだだな!ソラヒコ、けど、俺はお前に勝ってチャンピオンになるぞ!」
ホップはウールー達を労って気持ちを固めた。
「二人共、いい勝負だった。俺も混ざろうと思ったぞ。お前達の勝ちたいと言う気持ち、確かに伝わった。推薦状を書かない訳にはいかないぜ!」
「じゃあ、俺達を参加させてくれるんだな!」
「ああ、推薦状は俺が書いておく。その為にもしっかり強くなるんだぜ!」
「ありがとう、兄貴!」
「兄貴、ありがとう!」
推薦状を書いてくれる事になってホップとソラヒコはダンデに礼を言った。すると空から何かが落ちて来た。
「何か落ちたぞ!」
ホップが拾うとそれは石のようなものだった。
「それは願い星ですね。ダイマックスと関わっている・・・」
「ホップ、ソラヒコ、博士に渡すといいぜ。いい物を作ってくれるはずだ!」
「分かった、兄貴」
ホップは博士に願い星を渡した。
「それにしても、あっという間に暗くなって来たぞ」
ホップが言うと空は暗く一日が終わろうとしていた。
「今日は私の家で休んでください。二人に渡したい物を渡しますから」
マグノリア博士の厚意でソラヒコ達は博士の家で一夜を明かした。
「ユウリのカレー、美味しかったぞ!」
「うん、あたし、カレー好きだから」
ユウリのカレーで朝食を済ませて朝を迎えた。
「ホップ、ソラヒコ、貴方達にこれを・・・」
博士が二人にバンドを渡した。
「博士、これは?」
「ダイマックスバンドです。ポケモンを人為的にダイマックスを起こさせるようにしたものです」
「ありがとうございます、博士、大事にしますね」
「ええ、頑張るのですよ」
「さあ、ソラヒコ、ユウリ、旅に行こうぜ、目指すはエンジンシティだ!」
ホップと一緒にブラッシータウンの駅を目指していった。
「頑張れよ、ホップ、ソラヒコ、俺もさらに強くなって待ってるからな」
ホップ達が駅に向かう姿をダンデは微笑ましく見守っていた。駅に着くと、ユウリとホップの母親が待っていた。
「ユウリ、旅に出るならこれを持っていきなさい」
「ホップ、ソラヒコ、あんた達もこれを」
そう言って渡されたのはキャンプセットだった。
「ありがとう、ママ!」
「これでカレーが作れるな、ソラヒコ!」
「カレーなんだ、でも嬉しいな」
「気を付けて行ってらっしゃい!」
「旅を楽しんで来るのよ!」
「ありがとう、母ちゃん、おばさん!」
「母さん、俺、行って来るよ」
「ソラヒコ、旅を思いっきり楽しんできなさい。辛くなったらいつでも帰ってきていいからね」
「ああ、ありがとう。じゃあ行って来る!」
列車に乗ってソラヒコ達はエンジンシティに向かっていった。ポケモン世界での初めての列車の旅、それを楽しみながらエンジンシティを目指した。