少女二人パーティで挑む羞恥エロトラップダンジョン~でもこのダンジョン癖が強すぎる―!!~ 作:背骨ポキポキ
「……ほら、泣かないのアルメル。大丈夫、アルメルのぷにぷにウ〇チはね、シャワーで綺麗に流しちゃったから、もう何ともないよ?」
アルメルが地面に突っ伏して咽び泣く傍ら、ミレイは慣手な手つきでお風呂場の後始末を済ませていた。そして、至って真顔で、しかしどこか慈愛に満ちた励ましの言葉をかける。
「……それ、励ましのつもりかもしれないけど、処理の仕方も言い方も全部おかしいからね……? でも、その……片付けてくれて、ありがとう……」
絶望の底で乾いた笑いを浮かべるしかなくなったアルメルは、ボロボロになりながらも立ち上がり、衣服を整えた。
もうこのダンジョンでどんな恥ずかしい目に遭おうとも、先ほどの『大失態』に比べれば些細なことに思える――。ある意味で無敵の境地に達した二人は、この階唯一のトラップと記された、施設中央の『スロットマシーン』へと歩み寄った。
そこにあったのは、地下の神秘的な温泉とは似つかわしくない、どこかチープでこぢんまりとした平凡な木製スロットマシーンだった。
マシーンの横に添えられた説明書きには、こう書かれている。
『当温泉の作法を守り、無事に次の階へとお進みください。ただし、その作法はスロットによってランダムに決定するのが当温泉の習わしです♡』
「……率直なのか何なのか、やっぱり全然意味がわからないわね」
「ふ、二人で一人ずつ回して、出た命令をこなせばいいのかな……?」
顔を見合わせる二人。しかし、ここまで来て引き返す道はない。
「じゃあ、私が先に回すね」
意を決して、ミレイがスロットのレバーを力強く引き下ろした。
ガシャガシャ、ピピピッ! とリールが高速で回転し、次々と文字が揃っていく。
『温泉から出た後は』
『腰に手を当てて一気飲み!』
「おっ、意外と普通かも……? 最後のワードは何かな?」
リールの最終部分が、カチカチと減速しながら回転する。そこには『イチゴ牛乳!』と『コーヒー牛乳!』という、いかにも温泉らしい選択肢が並んでいた。
ミレイが「私はイチゴ牛乳派かなぁ……」と呟きながらボタンをポチッと押した、その瞬間。
『――母乳!!!』
ピピッ と、軽薄な音が鳴り響き、今までなかった文字が止まった。
「…………は?」
「ちょっと待って、今の完全に不正よ! イチゴかコーヒーだったでしょ!?」
「ま、まあまあ……エロトラップダンジョンだから仕方ないよ……」
なぜかスロットマシーンの肩を持つミレイ。指示の書かれた紙片がガチャンと吐き出され、「次は……」と、ミレイが冷や汗を流すアルメルに目線を落とす。
「くっ、私の番ね……。今日はもう大凶を引いたはずだから、今度はまともな奴が……!」
震える手でアルメルがレバーを引く。
『お肌をピチピチに』
『お顔にくまなく塗りたくろう』
『――親友の愛液』
「………………」
「きゃああああぁぁっ!? し……親友って私の……!?そんなの……!!」
ミレイが顔を真っ赤にして地団駄を踏む傍ら、アルメルは信じられないほど虚ろな目でその文字を見つめていた。
「……ふん。愛液ね。まあ、成分的にはローションと大して変わらないわよね……」
「ちょ、ちょっと待ってアルメル!? 目が死んでる! 心が完全に壊れてるよ!?」
「だってお風呂場でやらかしたし……もう、どうでもいいのよ……。早く終わらせて、この変態温泉から出ていきたいの……」
すり減りすぎて羞恥心も倫理観も完全にバグり散らしたアルメルは、もはや躊躇うことすら忘れていた。
「ほら、ミレイ。指示を完遂しないと次に行けないんでしょ? 足を開きなさい」
「えっ、あ、ちょ、待っ……!」
拒絶する間もなく、アルメルはミレイの前にひざまずき、その股の下へと躊躇いなく手を差し入れた。
「なっ、あっ、そんな、すぐ目の前で……っ、んあぁっ……!」
「動かないでよ。愛液を出してくれないと、指示がこなせないでしょ? 」
(あ、アルメル……。さっきのウ〇チ事件のショックで、本当に頭がおかしくなっちゃったんだ……。可哀想に……)
ミレイは哀れみと背徳感が入り混じった複雑な気持ちでアルメルを見下ろした。しかしその一方で、脳裏にはさっきの光景、お尻から茶色いものを出して泣き叫んでいた親友の情景がフラッシュバックし、なぜかじっとりと下腹部と胸元が熱く疼き始めていた。
しばらく、ミレイの股下でゴソゴソと作業をしていたアルメルが、ふと顔を上げた。
「おー、出てきた出てきた。すごいわね、ミレイ。こんなにドロドロに……」
「ひゃぅっ!? い、今のはその……緊張で勝手に……っ!」
アルメルの指先には、ミレイの純白の秘部から溢れ出た瑞々しい愛液がたっぷりと絡みついていた。
しかし、それを羞ずかしがる様子もなく、アルメルは「お肌をピチピチにするのね」と、まるで高級美容液でも扱うかのような手つきで、その愛液を自分の両頬から額、鼻の頭へとくまなく塗りたくっていった。
「すっごいヌルヌルするわね……。でも、なんだか効きそう。それに独特のいい匂いがする……。ねえミレイ、これ高級なフェロモン成分でも入ってるんじゃない?お肌がモチモチになりそう」
真面目な顔でガッツリとレビューしながら、親友の愛液を自分の顔面に文字通り「塗りたくっている」アルメル。客観的に見てホラーすぎるその光景に、ミレイは羞恥と興奮のあまり頭から湯気を噴き出しそうになった。
「あ、あうぅ……もうやめて、見ないで、そんな顔で私のそれの匂いを嗅がないでぇ……っ!」
羞恥に耐えかねて身悶えしたミレイの胸元から、「ぴゅっ!」と濃厚な母乳が勢いよく飛び出した。
残るミレイの指示は、お風呂上りのもの。アルメルはテカテカになった肌を揺らして、脱衣所へ歩みを進めていった。
***
しばらくして。
脱衣所で身なりを整え、服を着ている最中のことだった。
「……あれ?」
顔から広がる微かなミレイの匂いと、肌に残る妙にしっとりとした膜の感触。それまでの自分の行為を冷静に思い返し、アルメルの動きがピタリと止まった。
「……え? ちょ、ちょっと待って……?」
昨日からの記憶が、走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
スライム寄生、処女膜実況、そして温泉での間違ってウ〇チ排泄……からの。
――『親友の愛液を美容液代わりに顔面へ塗りたくっていた自分』の記憶。
「……ひっ……!!?」
アルメルの全身の血の気が一気に引き、次の瞬間、地下六階の洞窟に彼女の絶叫が木霊した。
(ひゃあああああああぁぁぁぁぁっっっ!!?? なにやってたの私!? 親友の愛液よ!? 人の愛液を顔に塗りたくって「スベスベになりそう」とか真顔でレビューしてて……! うそ、やだ、死にたい、もう人間の尊厳がゼロよ!! 記憶を消して誰か記憶を消してぇぇぇーーっっ!!!)
自分の正気の沙汰ではない蛮行をようやく思い出して、床の上でエビ反りになりながら大号泣するアルメル。
その横で、ミレイは顔を真っ赤に染めながら、服の裾をぎゅっと握りしめ、まだガチガチに勃起して止まらない胸の先端を押さえて、プルプルと震えていた。
(アルメルの顔……私の愛液でテカテカになってた……。すごく、変な気持ちだった……)
精神が完全に崩壊しかけている魔法使いと、新たな扉を盛大に開いてしまった僧侶。
二人は互いの顔を二度と見られないような気まずさと絶望感を抱えたまま、さらに深まる地下七階への階段へと、フラフラと歩みを進めるのだった。
***
地下七階への扉の前に立つ二人。次の階へ進むためには、スロットで決まったミレイの指示――『腰に手を当てて母乳を一気飲み』を完遂する必要があった。
そして扉のすぐそばには、まるで最初からそこにあったかのように『空の牛乳瓶』と『手動搾乳器』が丁寧に備え付けられていた。
「ええと……ミレイ、これを使いなさいってことよね」
「う、うん……。私、自分の胸から出るようになってから、じっくり見たこともなかったし、もちろん飲んだこともなかったから……ちょっと緊張するな……」
言いながら、ミレイは震える手で手動搾乳器を自らの豊満な胸元にあてがった。
昨日の今日で限界まで開発し尽くされた爆乳。その先端をカップで包み込み、ゆっくりとレバーを握りしめる。
しゅぽっ、しゅぽっ……と可愛らしい空気音が響いた直後。
じゅるるるっ……! と、あまりにも勢いよく、白濁した濃厚な液体が勢いよく瓶の中へと飛び込んでいった。ほんの数秒の間に、あれよあれよという間にガラス瓶の容量が満たされ、あっという間に一滴残らずミルクで満杯になってしまう。
「ひゃっ……! で、出すぎだよぉ……こんなに一気に出るものなの……?」
瓶いっぱいに波打つ真っ白な液体を見つめながら、ミレイは驚きに目を丸くした。それを目の当たりにしたアルメルは、引きつった笑みを浮かべながら遠い目をする。
「……ねえ、ミレイ。母乳って……あんなに水道の蛇口みたいにドバドバ出るものだっけ……?ていうか、そもそもこれ、本当に人間の母乳なの? このクソダンジョンに改造されたせいで、なんか怪しい魔力で生成された白い変な液体なんじゃ……」
「そ、そんなことないよ! ちゃんと私の体から出てるんだから……! ええと、ちゃんと指示通りにしなきゃ進めないし……」
気まずさと恥ずかしさをごちゃ混ぜにしながら、ミレイは意を決した。
彼女は備え付けの牛乳瓶を両手でしっかりと握りしめ、スロットの指示通りに――ビシっと腰に片手を当てて、ポーズを取った。
そして、ゴクゴクゴクッ……と、一切の迷いなく一気に飲み干していく。
喉を鳴らしながら飲み下し、瓶を離したミレイの口元には、真っ白なミルクの跡がちょこんと付着している。なんとも間抜けな『母乳ひげ』だ。
「はぁ……っ! ……あのね、アルメル、びっくりした。これ、すっごく美味しいの……!」
「は? 美味しいって、アンタ自分の――」
「違うの、なんていうか……甘くて、とろりとしてて、飲んだ瞬間に体にスーッと温かい魔力が満ちていくみたいな……! 嘘だと思ったら、アルメルも飲んでみて!」
真っ赤な顔で自信満々にそう言い放ち、ミレイはまだ半分ほど残っている牛乳瓶、もとい
「いや、絶対に嫌よ! 友達の母乳とか、私の倫理観がまだ辛うじてそれを拒絶してる――」
「いいからいいから! ほら、一口だけでも!」
半ば強引に押し付けられ、逃げ場を失ったアルメルは、意を決して恐る恐る瓶に口をつけた。ほんの少量だけを口内に含み、おそるおそる舌の上で転がしてみる。
「……っ!?」
アルメルの目が驚愕に見開かれた。
想像していた生臭さや気味の悪さは一切なく、それは確かに、極上の蜂蜜と濃縮されたミルクを合わせたような、不思議で、そしてなぜかどこか懐かしい極上の味わいだった。
「ど、どう……? 美味しいでしょ?」
「……うそ……。なにこれ、本当に美味しいじゃない……牛乳とも全然違うし、なんだか全身の疲労が嘘みたいに消えていく……」
驚きを隠せないアルメルだったが、ふと、自分の思考の矛盾に気づいてガクガクと身体を震わせた。
「……ちょっと待って。美味しいのは美味しいけどさ……。自分をこんな変態的な母乳体質に改造されて、親友の胸から搾りたてのミルクを『美味しい』とか言いながらゴクゴク飲んでる私たち、冷静に考えたらもう完全に頭がおかしくなってるわよ……っ!」
アルメルの至極まともなツッコミに、ミレイははっと我に返った。
先ほどまでの謎の達成感とグルメレポートのようなテンションが嘘のように消え去り、急激な羞恥心が津波のように押し寄せてくる。
「あ、うぅ……っ! 言わないでアルメル、恥ずか死ぬ……っ!」
顔から一筋の煙を噴き出しそうな勢いで真っ赤に染め上げ、ミレイは頭を抱えてしゃがみ込んだ。
そんなボロボロの二人だったが、スロットの指示を完璧にこなした証として、温泉施設の奥の壁がガタガタと音を立てて開き、いよいよ地下七階へと続く階段が姿を現した。
「……もう、行くしかないわね」
「うん……これ以上、変なトラップが来ないといいけど……」
お互いに顔を合わせるのが少し気恥ずかしいまま、母乳の甘い香りと複雑な記憶を背負いながら、二人はさらに深淵なる地下七階へと足を踏み入れていくのだった。