少女二人パーティで挑む羞恥エロトラップダンジョン~でもこのダンジョン癖が強すぎる―!!~ 作:背骨ポキポキ
地下四階へと続く階段を降りきった二人は、思わずその場にへたり込みそうになった。
そこは今までとは打って変わり、鬱蒼とした植物が壁や天井にびっしりと群生し、怪しく蠢く自然豊かな階層だった。だが、お互いの秘密の性癖を大声で暴露させられた精神的ダメージと、これまでの過激なトラップによる肉体的な疲労により、二人の体力と気力はすでに限界を突破していた。
「はぁ、はぁ……もうダメ。足が動かない……」
「アルメル……私も、胸が張って痛くて……熱っぽいよぉ……」
常時母乳を分泌するようになってしまったミレイは、重みを増した胸を抱えながら涙目で訴える。流石にここら辺で一休みしないと命に関わる、そう判断した二人の前に、まるで誂えたかのように木製の扉が現れた。
警戒しながら扉を開けると、そこには四畳半ほどの清潔な小部屋があった。微弱だが魔物避けの結界が張られており、簡易的なベッドが二つ。さらに机の上には、呪いを受けた者用と思われる『刺激の少ない手動搾乳器』と『ふかふかの母乳パッド』まで用意されていた。
「えっ……嘘、どうしてこんな都合のいいものが……?」
「罠かもしれないわ、ミレイ! 気をつけて……いや、待って。机に何か手記が置いてある」
アルメルが警戒しながら古びた羊皮紙を手に取ると、そこにはかつてこのダンジョンに挑んだ先人たちの書き置きが記されていた。
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『私たちは迷い込んだ冒険者、後続のため、ここに休息の場を遺す。
この迷宮の悪趣味な罠の数々に心を折られる者も多いだろう。
だが、どうか絶望しないでほしい。古い文献によれば、この迷宮はかつて飢饉によって滅んだ悲劇の王国の跡地なのだ。愛する者と結ばれることも、子を成すことも叶わずに飢え死にしていった民たちの無念。叶わなかった「子孫繁栄」と「生殖」への強烈な渇望と怨念が魔力を帯び、このような歪んだ迷宮を作り上げてしまったらしい。
彼らの魂はただ、命の温もりを求めているだけなのだ。
ここに置かれた道具は私たちが持ち込んだもの。呪いに苦しむ者は遠慮なく使い、どうか生きて地上へ帰ってくれ』
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手記を読み終えた二人の間に、静かな沈黙が降りた。
「……そっか。ただの変態が作ったんじゃなくて、悲しい理由があったんだね……」
「飢饉で亡くなった人たちの、子孫繁栄の怨念……。そう言われると、過激でエッチな罠ばかりなのも……。なるほど、ちゃんと理由があったのね……」
同情で胸を打たれた二人は、先人たちの優しさに深く感謝した。ミレイはありがたく母乳パッドを胸に当てて搾乳器で痛みを和らげ、アルメルもまた、ようやく心の底から安堵の息を吐いてベッドに横たわった。
「おやすみ、アルメル……」
「ええ、おやすみミレイ。明日はきっと、ここを抜け出そうね……」
悲しい過去に想いを馳せながら、二人は深い眠りについた。
――しかし、このダンジョンにそんな都合の良いことがあるはずもなかった。
翌朝。
アルメルは、下半身に感じる強烈な違和感と熱っぽさで目を覚ました。
「ん……なんだか、股の間がすごく熱い……? しかも、何か挟まってるみたいな……」
寝ぼけ眼で毛布をめくり、自分の股間を見下ろしたアルメルは、全身の血の気が引くのを感じた。
「は……? え……?」
ペタンコだったはずの股間に、見知らぬ肉の棒が生え揃っていた。しかも、陰核がそのまま異常成長を遂げたかのような立派な男性器は、朝の生理現象のせいか、アルメルの意思とは無関係にビクンビクンと脈打ちながら元気に反り立っていたのだ。
「あああああァァァッッ!? な、な、なにこれぇぇっ!? 生えてる! アタシに男のモノが生えてるゥゥッ!!」
「ひぐっ、うぅっ、あ、アルメルぅぅ……っ」
アルメルの絶叫に被さるように、隣のベッドからミレイの情けない泣き声が響いてきた。見れば、ミレイは胸元を押さえながらシーツの上で芋虫のように身悶えしている。
「ど、どうしたのミレイ!? そのパッド……」
「この母乳パッド……っ、内側に極細の棘がいっぱい生えててぇっ……! 寝てる間にチクチクチクチク乳首を刺激されてて……っ、昨日よりさらに胸が開発されちゃったよぉぉっ! んあぁっ、少し擦れただけでミルクが止まらないぃぃっ!」
「なっ……!?」
先人たち(仮)の残した優しい道具の正体は、休んでいる無防備な肉体をじわじわと責め立てるための遅効性トラップだったのだ。
パニックになりかけたアルメルの視線が、ふと机の上の手記に向けられた。昨日読んだ悲劇の物語のすぐ下に、見覚えのない乱雑な文字が新しく書き足されていた。
『……なーんてね! 悲劇の王国とか子孫繁栄の怨念とか、全部嘘に決まってんじゃん!
信じた? ねぇ信じてホロリときちゃった? ばーかばーか!
ここは私様が性欲の赴くままに作った趣味百パーセントの変態ダンジョンだよ!
ふたなりの朝勃ちはどう? 乳首チクチクパッドの寝心地は最高だったでしょ?
残りもしっかり楽しんでね♡』
「…………」
その文字を読んだ瞬間、アルメルの中で何かがプツンと切れた。
悲劇の民への同情も、先人への感謝も、すべては二人を油断させ、より深い絶望と辱めを与えるための極悪非道な盤外戦術だったのだ。
「……ふざけ、ないで……」
アルメルはギリリと歯を食いしばり、自慢の赤髪を逆立てた。股間に生えた立派なモノが怒りと共にブルンッと揺れるが、今の彼女にはそんな恥じらいすら吹き飛ぶほどの怒りが湧き上がっていた。
「同情して損した……よくもアタシたちの純情を弄んでくれたわね……!!」
アルメルはベッドから立ち上がり、手記を握りつぶして炎魔法で灰燼に帰した。瞳の奥で業火を燃やしながら、ダンジョンの最深部へと向かって吠える。
「行くわよミレイ!! 泣いてる場合じゃない!! こんなクソみたいなダンジョン、アタシが最深部まで行って跡形もなくぶっ壊してやるんだからァァァーーッッ!!!」