少女二人パーティで挑む羞恥エロトラップダンジョン~でもこのダンジョン癖が強すぎる―!!~ 作:背骨ポキポキ
地下五階への扉を押し開けた二人の目に飛び込んできたのは、これまでのおぞましい光景とは打って変わった、息を呑むほどに美しく神秘的な空間だった。
床、天井、そして円形に広がる壁の一面が、淡く発光する透明な水晶で覆われている。部屋の中央には、白亜の石で彫られた荘厳な女神像が静かに佇んでおり、その足元には同じく水晶で設えられた、薄く平たい水盆のような皿が置かれていた。
「すごい……綺麗……。本当にここが、あの変態ダンジョンの最下層なの?」
圧倒され、思わず歩みを緩める二人。しかし、女神像の前に進み出た瞬間、空間に神聖な光を帯びた文字が空中に浮かび上がった。
『この迷宮から出るための宝玉は、水盆に聖水を注ぎ、純潔を示すことでもたらされる』
「聖水……? そんなの、回復薬しか持ってきてないわよ」
「私、少しなら神聖魔法で水を出せるけど……これでいいのかな?」
ミレイが聖杖を構えようとした、その時。光の文字がスススッと書き換わり、先ほどのダンジョンマスターと同じ、人を小馬鹿にしたような乱雑なフォントへと変化した。
『あ、聖水持ってない? じゃあ代用品として、おしっこでいいよ! 水盆にたっぷり注いでね♡』
「…………は?」
アルメルの顔から一瞬で表情が消え、次の瞬間、水晶の部屋を揺るがすほどの怒声が爆発した。
「ふざけんなァァァッ!! なんでアタシたちがこんな神聖な場所で野外排泄みたいなことしなきゃいけないのよ! 絶対にやらない、こんなふざけた要求、絶対に呑むもんか!!」
激怒して杖を振り回すアルメル。しかし、ミレイの心境は違っていた。
(アルメルは……これまでの階層で、私を庇ってたくさん酷い目に遭ってきた。スライムに腸内まで侵入されて、ふたなりにまでされて……これ以上、アルメルに痛くて恥ずかしい思いはさせられない!)
親友への深い愛情と負い目が、大人しいミレイに前代未聞の覚悟を決めさせた。
「アルメル……私、やる」
「えっ!? ちょっとミレイ、何言って……!」
「ここを出るためだもん。それに、おしっこするだけなら……痛くないし。だから……お願い、アルメル。絶対に、見ないでね」
耳まで真っ赤に染めながら、ミレイは震える足で水晶の水盆へと歩み寄った。アルメルが止める間もなく、彼女は僧侶服の裾をたくし上げ、純白の肌もあらわに、薄い皿を跨ぐようにして腰を落とす。
――だが、このダンジョンの悪意は、乙女の決死の覚悟すら最悪の形で踏みにじる。
「ひゃっ!?」
ミレイが腰を下ろした瞬間、部屋中の壁を覆っていた水晶が一斉に眩く発光したのだ。
そして、360度を囲む巨大な水晶の壁一面に、『水盆の真下から見上げた、ミレイの無防備な局部の超ドアップ映像』が、高画質のプロジェクターのように鮮明に映し出された。
「な、ななななっ!? なにこれぇぇっ!?」
「ちょっとミレイ、ダメ! それ罠よ、壁中に反射させられてる!!」
アルメルが慌てて叫ぶが、その声すらも部屋の音響ギミックによって大音量で反響する。水盆には、周囲の音を拾い上げ、極限まで増幅して部屋中に響き渡らせる、集音マイクの魔法までかかってるようだ。
『はぁっ……はぁっ……っ、いやっ……見ないでぇ……っ!』
ミレイの切羽詰まった熱い吐息、衣類が擦れるわずかな音すらも、爆音のASMRとなって降り注ぐ。壁一面の巨大スクリーンには、恥ずかしさにプルプルと震える彼女の秘裂が、大迫力で映し出されている。
今すぐ逃げ出したい。穴があったら入りたい。羞恥心でミレイの頭は完全に沸騰しそうだった。過剰な精神的刺激により、胸の母乳パッドからは限界を超えたミルクがポタポタと水盆に滴り落ち、『ピチョン……ッ』という水音すらも艶かしく大音量で反響する。
しかし、もう後戻りはできなかった。
(ここを出るんだ……! アルメルと、一緒に……ッ!)
「んんっ……くぅぅっ……!!」
ミレイは涙目でギュッと目を瞑り、極限の羞恥に耐えながら、膀胱の力を緩めた。
『ジョォォォォォォォォォォォォォォッ……!!』
滝のような、あまりにも生々しい放尿音が、凄まじい爆音となって水晶の部屋に響き渡った。
壁一面のスクリーンには、ピンク色に染まった秘部から、勢いよく黄金の放物線が放たれ、透明な水盆に叩きつけられて飛沫を上げる光景が、これでもかとばかりに映し出されている。
『あぁっ……はぁっ……ひぐっ……、出てる……私、こんな大画面で……っ』
自分の恥ずかしい排泄音が爆音でこだまし、さらにそれが360度から視覚的に突きつけられる。自分の体内から温かいものが抜け出していく感覚と、究極の露出狂のような状況に、ミレイの頭は真っ白にショートしていた。
一方のアルメルは。
「見ないで」という約束を守るため、両手で顔を覆ってはいたものの――。指の隙間から、壁一面に映し出される親友の『大迫力の大放送』を、息を呑んでガン見していた。
(す、すごい……ミレイの……あんなに鮮明に……っ。尿道口がヒクヒクって……音もやばすぎるし……っ)
さっき賢者タイムを迎えたはずのアルメルだったが、親友の信じられないほど扇情的な姿と音のシャワーを浴びせられ、再び顔を真っ赤にして心臓をバクバクと高鳴らせていた。
やがて、長い長い放尿が終わる。
『ちょろ……っ、ぽたっ……』という最後の生々しい水滴の音が増幅されて響き渡った後、壁の映像はようやくスッと暗転した。
「はぁ……っ、はぁ……っ、あぅぅ……死にたい……もう、お嫁にいけない……っ」
ミレイは衣装を整える気力もなく、水盆の横にへたり込んで大号泣し始めた。無理もない。これ以上ないほどの生き恥を晒してしまったのだ。
「ミレイ、よく頑張ったわ……! これで宝玉が手に入って、お家にかえ――」
アルメルが駆け寄り、ミレイを抱き起こそうとしたその時だった。
女神像の前に、無機質な光の文字が再び浮かび上がったのだ。
『よくやった。では次に、もう一人には純潔を示してもらう』
「…………は?」
アルメルの動きがピタリと止まる。
「え、ちょっと待って。今ので終わりでしょ!? ミレイが死ぬ思いでやったじゃない!」
抗議するアルメルの前に、文字は残酷な理屈を突きつけてくる。
『何を言っている。最初から示しているはずだ。「聖水を注ぎ」、そして「純潔を示せ」と。試練は一人ずつ、合計二つあるのだ』
「なっ………」
「何よそれぇーーーーーっ!?」