※この作品はR-18です。

悪の秘密結社に転職しました。   作:みなぽん

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悪の女幹部 蜂野すずめの日常 母と息子

 

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JAPASHの人事・戦闘員管理部主任、蜂野すずめ。

 

三十二歳。

 

長い髪を揺らしながら廊下を歩けば、戦闘員たちは背筋を伸ばす。怪人の改造計画から戦闘員の配置、裏切り者への処分命令まで、彼女の机を通らない案件はほとんどない。

 

「作戦失敗の責任を戦闘員だけに押しつけるのは許しません。指揮系統を見直してください」

 

普段は穏やかな声なのに、怒ったときのすずめには凄みがあった。

 

「次に同じことをしたら、あなた自身の査定にも反映しますからね」

 

「は、はいっ!」

 

冷酷非道な悪の秘密結社の幹部。

 

部下からは、そう恐れられている。

 

しかし。

 

午後六時を過ぎるころになると、すずめの頭の中には別のことが浮かび始める。

 

――今日、正義は何時に帰ってくるのかしら。

 

机の端に置いたスマートフォンを見る。

 

メッセージが一件。

 

『母さん、今日は七時くらい』

 

その短い文章を見ただけで、すずめの顔がふっと緩んだ。

 

「ふふっ」

 

隣の部下が恐る恐る振り返る。

 

「主任……?」

 

「え? ああ、ごめんなさい。息子から連絡が来たの」

 

「息子さんですか」

 

「そう。正義」

 

それまで冷たい表情で資料を見ていたすずめが、急に普通のお母さんの顔になる。

 

「今日は学校で体育があるって言ってたから、帰ったらお腹空かせてるでしょうね。何作ろうかしら」

 

「……主任」

 

「なに?」

 

「さっきまで世界征服計画の会議をしていた人とは思えません」

 

「失礼ね。世界征服より息子の夕飯のほうが大事に決まってるでしょう?」

 

「……はい」

 

部下は何も言えなかった。

 

悪の秘密結社JAPASH。

 

その人事部主任の最重要任務。

 

それは、十五歳の息子にちゃんと夕飯を食べさせることだった。

 

 

午後七時。

 

マンションの玄関が開く。

 

「ただいまー」

 

「おかえり、正義!」

 

エプロン姿のすずめが、ぱたぱたと玄関までやってくる。

 

「お疲れさま」

 

「ただいま、母さん」

 

「今日は遅かったわね。学校どうだった?」

 

「普通」

 

「普通っていうのが一番よね」

 

すずめは正義の鞄を受け取った。

 

「重っ。何これ」

 

「教科書」

 

「毎日持って帰ってるの?」

 

「置いてくと忘れるから」

 

「もう。高校生なんだから、もう少し要領よくしなさい」

 

口では小言を言いながら、鞄をきちんと置いてやる。

 

そして制服姿の息子を見て、すずめは嬉しそうに笑った。

 

「背、伸びたわねえ」

 

「そう?」

 

「この前まで私の肩くらいだったのに」

 

「母さんが小さいんじゃない?」

 

「こら」

 

ぽん、と頭を叩く。

 

正義は苦笑した。

 

母親としては、どこにでもいる普通の人。

 

ただし。

 

すずめは、あまりにも美人だった。

 

整った顔立ちに、長い髪。

 

スタイルもよく、外を歩けば振り返る人がいる。

 

正義にとっては昔から見慣れた母親の顔だったはずなのに、十五歳になった今では、ふとした瞬間に妙に意識してしまうことがある。

 

「……正義?」

 

「え?」

 

「顔赤くない?」

 

「暑いだけ!」

 

「そう?」

 

すずめは首を傾げた。

 

「じゃあ、早く着替えてらっしゃい。ご飯できてるから」

 

「うん」

 

正義は逃げるように自分の部屋へ入った。

 

ドアを閉める。

 

「……なんで母さん、あんなに若く見えるんだよ」

 

ベッドに鞄を置きながら、正義は小さく呟いた。

 

学校では、友達から何度も言われる。

 

「お前の母さん、めちゃくちゃ美人じゃん」

 

そのたびに正義は、

 

「普通だよ」

 

と答えていた。

 

普通なわけがない。

彼にとって世界で1番の美人は母親だと思っている。それは母への愛ではない。もはや1人の女として愛していた。母は自分の女にしたい。それが彼の偽らざる気持ちだ。

もちろん母の下着を持ち出してオナニーをしたり、母とセックスすることを想像してオナニーするなとなっていた。だが、それを本人に言えるわけは無い。最愛の母は、それを知ったら、どんなに自分を嫌悪するだろうか。それは彼にとって死ぬより耐えがたかった。

 

食卓には、焼き魚、肉じゃが、味噌汁、ほうれん草のおひたし。

 

どれも手作りだった。

 

「いただきます」

 

「はい、召し上がれ」

 

正義が箸をつける。

 

「……うまい」

 

「本当?」

 

「うん」

 

その一言だけで、すずめは満足そうに笑う。

 

「よかった」

 

「母さん、今日仕事は?」

 

「忙しかったわよ」

 

「じゃあ、これ全部作ったの?」

 

「もちろん」

 

「大変じゃん」

 

「大変だけど、正義にちゃんと食べてもらいたいもの」

 

「……」

 

「どうしたの?」

 

「いや……別に」

 

正義は黙ってご飯を食べる。

 

すずめはそんな息子を嬉しそうに見つめた。

 

「それで、学校ではどうだった?」

 

「体育でバスケ」

 

「へえ。正義、バスケ得意だったっけ?」

 

「得意じゃないよ」

 

「怪我してない?」

 

「してない」

 

「友達とは?」

 

「普通に話した」

 

「先生は?」

 

「数学の先生が宿題増やした」

 

「まあ」

 

すずめは笑った。

 

正義が話す。

 

すずめは聞く。

 

それだけの時間が、彼女にとっては何より大切だった。

 

JAPASHでは、人間を超人へ変える研究者たちと話し、戦闘員たちの生死に関わる判断を下す。

 

けれど、この家では違う。

 

「今日ね、学校で――」

 

「うん」

 

「クラスのやつがさ……」

 

「うんうん」

 

すずめは何度でも頷く。

 

たとえ同じ話を何度聞かされても。

 

食事の後。

 

すずめは洗濯物を畳んでいた。

 

正義の制服を丁寧にたたみ、明日のシャツを準備する。

 

「母さん、自分でやるよ」

 

「いいの。これはお母さんがやりたいの」

 

「でも忙しいんでしょ」

 

「忙しいからって、正義のことを後回しにしたくないの」

 

その言葉に、正義は何も言えなかった。

 

すずめは洗濯物をたたみながら、ふと笑った。

 

「十五歳かあ」

 

「なに?」

 

「正義が十五歳になったんだなって」

 

「急にどうしたの」

 

「なんだか、あっという間だったなって思って」

 

すずめの手が止まる。

 

「赤ちゃんだった正義が、今じゃこんなに大きくなって」

 

「母さん……」

 

「でもね」

 

すずめは息子の髪を撫でる。

 

「大きくなっても、お母さんにとっては大切な息子だから」

 

「……うん」

 

正義は少し照れながら頷いた。

 

夜。

 

風呂から上がった正義は、リビングでテレビを見ていた。

 

「正義、髪ちゃんと乾かした?」

 

「自然乾燥でいいよ」

 

「だめ」

 

すずめはドライヤーを持ってきた。

 

「風邪ひくでしょう」

 

「高校生だよ?」

 

「高校生でも風邪はひきます」

 

「はいはい」

 

「はいは一回」

 

「はい」

 

ドライヤーの音が部屋に響く。

 

すずめは息子の髪を丁寧に乾かしていく。

 

「熱くない?」

 

「大丈夫」

 

「本当に?」

 

「大丈夫だって」

 

「ならよし」

 

そのあと、すずめは小さな耳かき棒を持ってきた。

 

「ほら、こっち向いて」

笑顔でポンポンと膝を叩く。

「え?」

 

「耳かき」

「もう俺、十五歳なんだけど」

結局、正義は母親の前に座った。

母の足は長く美しい。そして柔らかく良い匂いがする。そして視線の先には母の下腹部が見える。

自分を産んだ女の下腹部、必死に押し留めても、いやらしい想像が浮かんでしまう。

 

すずめは優しい手つきで、そっと耳かきをする。

 

「痛くない?」

 

「大丈夫」

 

「気持ち悪かったら言ってね」

 

「うん」

 

静かな夜だった。

 

昼間のJAPASH基地なら、警報や怒号、怪人たちの足音が響いている。

 

世界征服を企む悪の秘密結社。

 

そこで働く蜂野すずめは、冷酷な女幹部として知られている。

 

けれど今の彼女は、息子の耳を傷つけないように、慎重に耳かきをしている。。

 

心地よさに正義はうっとりとしていた。

カリカリという微かな音と、耳の奥を撫でるような感覚。それが張り詰めていた神経をじわじわと解きほぐしていく。

けれど、その安らぎとは裏腹に、正義の体の奥底では別の衝動が熱く渦巻いていた。

 

視界の端に揺れる母の太もも。

すべらかな肌。シャンプーの香りとふわりと漂う柔軟剤の匂い。

そしてスカートの奥に見え隠れする下腹部。

自分を産み落とした女の象徴。

理性のブレーキなど通用しない。ズボンの中では、既に痛いほどに硬く猛った欲望が息づいていた。

 

「ん……」

正義は無意識に、すずめの太ももに自分の頬を寄せていた。

すりすりと、まるで甘える子猫のように。

太ももの温もりと柔らかさが頬を圧迫し、それがさらに正義の理性を削り取っていく。

 

「正義?」

すずめの手が止まった。

そして、優しくふわりと正義の頭を撫でる。

「どうしたの? 辛いことあったの?」

慈愛に満ちた声が降ってくる。

「何でも言って。お母さんができることなら何でもしてあげるから」

 

その言葉が、胸の奥深くに突き刺さった。

何でもしてあげる。

母は何も知らない。

息子が抱えているのが、ただの思春期の甘えや学校の悩みではないことを。

この腕に抱きしめてほしいと願っているのが、息子としてではないことを。

もし知れたら、この優しい手はきっと拒絶に変わるだろう。

その恐怖と、抑えきれない本能とがせめぎ合い、正義は涙目で母を見上げた。

 

「……なんでも?」

掠れた声で問い返す。

「ええ、なんでも」

迷いのない笑顔で答えるすずめ。

その純粋さが痛いほどに愛おしくて、同時に残酷だった。

 

正義は太ももに押し付けた顔を隠すように、さらに強くすり寄った。

母さん、俺。俺の母さん。

喉まで出かかった切実な叫びを飲み込んで、正義はただ小さく震えることしかできなかった。ズボンの生地がひきつる感覚だけが、彼の愚かな欲求を無慈悲に告げていた。

 

「どうしたの? ねえ、正義」

 

すずめは泣き出しそうな息子の顔を覗き込むと、その細い体を引き寄せた。

「甘えたいのね。大きくなっても、お母さんに甘えていいのよ」

母親特有の柔らかな温もりが正義を包み込む。それは彼にとって最強の毒であり、最強の麻薬だった。

 

限界だった。

理性の堤防が、その一瞬で音を立てて崩れ去った。

 

 

「うあっ……!」

 

正義はすずめの胸に顔を埋めた。

ただ埋めるのではない。窒息するほど深く、激しく押し付ける。

豊かな谷間に鼻先をねじ込み、肺の奥まで母の匂いを吸い込む。シャンプーの香りと、ふわりとした体臭。それが脳髄を直接焼き尽くしていく。

 

「まさよし、正義……?」

 

あまりの激しさにすずめは息を呑んだ。

息子の頭を抱えていた手が戸惑い空中で止まる。

そして次の瞬間、自分の乳房を鷲掴みにする息子の手を感じて、背筋に冷たいものが走った。

 

「あ……」

 

強い。痛いほどに強い力。

そこには甘える子供の愛撫などなく、男の独占欲が剥き出しになっていた。

白く形の良い乳房が、息子の指によって無慈悲に押し潰され形を変える。

これはいったい何なのか。

母親への甘え?

それとも──。

 

疑念が胸をよぎるが、すずめは身を引くことができなかった。

拒絶すれば、この壊れかけた息子を突き放してしまう気がしたから。

ただ呆然と、荒い息遣いを立てる息子を見下ろすことしかできない。

 

正義は胸の谷間で深く息を吸い込みながら、柔らかくも弾力のある乳房をむしゃぶりつくように触り続けた。

指先に伝わる熟れた感触。手のひらから溢れる母の肉。

背徳感と快楽で頭がどうにかなりそうだった。

 

「母さん……」

 

鎖骨のあたりに熱い吐息がかかる。

すずめは息を飲んで聞いた。

 

「なに……?」

 

正義は震える声で、しかし明確に告げた。

 

「母さんのおっぱい……吸いたい」

 

その言葉は、すずめの心臓を冷たい刃で貫いた。

疑念は確信に変わる。

これは甘えではない。

男としての欲求だ。

自分の息子が、自分を女として見ている。

その事実にめまいがした。

 

JAPASHの幹部として数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼女が、初めて直面する解決不能な事態。

拒絶すべきだ。平手打ちをして、「何言ってるの!」と叱り飛ばすべきだ。

けれど、震える息子の背中を感じていると、どうしてもその手が出せなかった。

思春期だから。女性に興味を持つ年頃だから。

いけないことだと分かっていても、「お母さんができることなら」と言ってしまった手前、突き放すことができなかった。

 

「……正義」

 

すずめは決心したように息子の名を呼んだ。

そして震える指先で、自らのシャツのボタンに手をかけた。

 

カチャリ。

 

静かな部屋にボタンを外す音だけが響く。

一つ、また一つ。

はだけたシャツの間から白い肌が覗く。

正義は呆然とその光景を見上げていた。

 

すずめは背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。

パチンという小さな音が、二人の間のタブーを破る合図のように響く。

 

肩紐がするりと滑り落ちると、豊かに育った乳房がこぼれ落ちるように露わになった。

灯りの下で揺れる二つの膨らみ。

先端の淡い色の乳首が、恥ずかしげに立ち上がっている。

 

「……これでいいのね」

 

すずめは哀しげに微笑んだ。

それは世界征服などよりもずっと重く、残酷な決断だった。

 

「母さん…母さん…」

 

正義は夢遊病者のようにうっとりと呟きながら、すずめの乳首に口を寄せた。

舌先が触れた瞬間、すずめの体がびくりと跳ねた。

 

「んっ…」

 

柔らかい乳首が口の中で膨らむ。

正義は目を閉じ、幼い頃の記憶と今の感覚が混ざり合う中で、夢中でそれをしゃぶった。

舌で転がし、唇で挟み、時折甘噛みする。

片手では残りの乳房を握りしめ、その柔らかさを指の間で確かめる。

成熟した女の肉の感触。

それが正義の理性を完全に溶解させていた。

 

すずめは目を固く閉じていた。

世界で誰よりも大切な息子が、自分の体に興奮している。

その事実に打ちのめされながらも、彼女は息子のために体を自由にさせた。

ただ、天井を見つめながら、震える手で正義の頭を撫で続けることしかできなかった。

 

その時──。

 

正義のジャージの前が、ひときわ大きく膨らんだ。

極限まで勃起したものが、薄い生地を押しのけてついに外に露出する。

赤黒く充血したそれが、すずめの太ももに直接押し当てられた。

 

「あ…」

 

熱い。

信じられないほどに熱い。

硬く、脈打つ男の証が自分の太ももに擦り付けられていく。

すずめは言葉を失った。

 

正義は乳首をしゃぶりながら、腰を前後に動かしていた。

母の太ももの柔らかな肌に、自身を擦り付ける。

淫らで、背徳的で、それでいてたまらなく気持ちいい。

 

「母さん…母さん…」

 

限界が近かった。

頭の芯が白く染まっていく。

 

「母さんっ!」

 

正義は大きく叫んだ。

その声と同時に、太ももに押し付けたものが激しく跳ねた。

 

びくっ、びくっ、びくっ──。

 

大量の精液がすずめの太ももに吐き出された。

白濁した粘液が、なめらかな肌を伝って流れ落ちる。

何度も、何度も脈打ちながら、止めどなく溢れ出る。

 

「はっ…あっ…」

 

正義は最高の興奮と心地よさに溺れながら、母の胸に顔を押し付けたまま射精を続けた。

脳裏が真っ白になる。

全身の力が抜け、ただ母の体温だけが残る。

 

──そして。

 

静寂が訪れた。

二人の荒い息遣いだけが部屋に響く。

正義の意識が徐々に戻ってきた。

自分が何をしたのか。

母の太ももに吐き出した白濁した痕跡が、灯りの中で無慈悲に光っている。

 

「…あ」

 

正義の顔から血の気が引いた。

自分が犯した罪の重さが、一気にのしかかってきた。

母の乳房を揉んだ。

乳首をしゃぶった。

太ももに精液を吐き出した。

世界で一番大切な人に、息子としてあってはならないことをした。

 

「ごめんなさい…」

 

正義の目から涙がこぼれ落ちた。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

 

すずめの太ももに顔を押し付けながら、正義は何度も何度も謝罪を繰り返した。

声は震え、涙は止まらない。

 

すずめは黙って、その頭を両手で包み込んだ。

優しく、優しく、あやすように撫でる。

 

「…正義」

 

静かな声だった。

怒りも軽蔑も含まれていない。

 

「いいのよ」

 

「でも…俺…」

 

「思春期の男の子なら当たり前のことよ」

 

すずめは静かに言った。

「女の体に興味を持つ時期なの。無理もないわ」

 

正義は涙で濡れた顔を上げた。

母は微笑んでいた。

哀しげで、それでいて慈愛に満ちた微笑み。

 

「でもね、正義」

 

すずめは息子の頬を拭ってやりながら言った。

 

「お母さんみたいなおばさんじゃなくて、ちゃんと若くて綺麗な子とできるようになったらいいわね」

 

それは母親としての精一杯の、不器用な優しさだった。

息子の異常な欲求を、年頃の好奇心として受け入れようとする。

そして、いつかまともな方向へ導いてやろうとする。

母の愛だった。

 

しかし──。

 

「…違う」

 

正義の目から、再び涙がこぼれた。

 

「俺が好きなのは、母さんだよ」

 

すずめの手が止まった。

 

「世界で一番綺麗だと思ってる。母さん以外の女なんて考えられないよ」

 

正義は吐き出すように言った。

 

「こんなこと言ったら嫌われるかもしれないけど、俺のホントの気持ちだから!」

 

叫ぶように告げると、正義は弾かれたように立ち上がった。

ズボンを直す余裕もなく、裸の母を残してリビングを飛び出した。

 

バタバタバタ──。

 

階段を駆け上がる足音。

そして二階のドアが荒々しく閉まる音。

 

すずめは一人、はだけたシャツのまま取り残されていた。

太ももには冷えかけた精液の痕跡。

胸には息子の唾液の跡。

 

「…正義」

 

彼女は息子の温もりが残る太ももを見つめた。

そしてゆっくりと、シャツの前を合わせた。

 

何も言えなかった。

世界征服計画の会議でも、裏切り者の処分命令でも、何千回も下した決断。そのどれよりも重い沈黙が、部屋を満たしていた。

 

二階からは、微かな嗚咽が聞こえてくる。

 

すずめはそれを聞きながら、ただ静かに涙を流した。

 

⭐️すずめの過去

十六歳の春。

蜂野すずめの日常は一瞬で壊され、そして輝きに塗り替えられた。

 

通学途中の学校を怪人が襲ったのだ。

悲鳴が響き渡る校庭。崩れ落ちる校舎。

絶望の中に現れたのは、三色の戦士──戦隊ヒーロー「サンガイザー」。

とりわけ赤き勇者、サンガイザーレッド。

彼は砕け散る窓ガラスの中からすずめを救い出すと、力強い腕で抱き上げた。

 

「怪我はないかい?」

 

キラリと光る仮面の下からの声は、信じられないほど優しく響いた。

その瞬間、すずめの心臓は早鐘を打った。

世界を守る英雄。誰もが憧れる存在。その人が自分を守ってくれた。

 

戦闘が終わった後も、赤井悟──サンガイザーレッドの素顔はすずめに向けられた。

彼は口説いたのだ。

「君の悲鳴が聞こえた瞬間、他の何よりも君を助けなきゃって思ったんだ」と。

 

まだ十六歳のすずめにとってそれは魔法の言葉だった。

世界を救う英雄に選ばれた特別な自分。

有頂点になった彼女は彼の申し出を受け入れ、交際が始まった。

 

やがて結婚。

十七歳の冬、息子・正義を出産した。

英雄の妻。新しい命の母。

夢のような未来が待っていると信じていた。

 

しかし。

幸せな家庭は砂上の楼閣だった。

 

赤井悟はひどい男だった。

人気絶頂のヒーローという地位に驕り金遣いは荒い。

家に金は一切入れない。

そればかりか過酷な任務で負った心身の傷を家庭で癒そうとはせず苛立ちをぶつけた。

 

「俺は世界を守ってるんだぞ!」

 

酒の臭いと共に飛んでくる平手打ち。

ある時は足蹴にされる。

かつて自分を救ってくれた腕は今や暴力の道具だった。

すずめは黙って耐えた。英雄を支えるのが妻の役目だと自分に嘘をつき続けた。

 

そしてその暴力は幼い息子にも及んだ。

 

ある日また夫が酒を飲んで暴れ出した。

すずめを突き飛ばし壁に叩きつける。

その時だった。

 

「この赤鬼にお母さんをいじめるな!」

 

幼稚園の制服を着た正義がおもちゃの刀を振りかぶって父親に挑んだのだ。

小さな体で必死に母を守ろうとする息子。

だが赤井は笑いながらその小さな体を蹴り飛ばした。

 

「ガキが生意気なんだよ!」

 

壁に激突し床に転がる正義。

「正義!」

 

すずめは叫んだ。

そして無我夢中で息子の上にかぶさった。

 

ドスッ。

鈍い音が響く。

夫の拳がすずめの背中に降り注ぐ。

何度も何度も。

背中が焼けるように熱い。口の中に鉄の味が広がる。

それでもすずめは離れなかった。

幼い命を守る盾になるため息子の体を腕の中に包み込んで。

 

「誰のおかげでお前らは生きてると思ってるんだ!」

 

 

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怒号と共に殴打は止まった。

赤井は荒い息を吐きながら二人を見下ろす。

「感謝しろ。ほら感謝を体で示せ!」

 

夫はベルトを外しながら命令した。

すずめは震える手で正義を背中に隠したまま夫の前にひざまずいた。

拒絶すれば息子に再び暴力が向く。

幼い息子を守るために彼女は従うしかなかった。

 

冷たいフローリングの上で夫のモノを口に含む。

屈辱と悔しさで目から涙がこぼれ落ちる。

背後には幼い息子がいる。

息子が見ている。

母親が父親に辱められているその姿を。

口の中に広がる苦味と臭気。

すずめは必死に吐き気を堪えた。

これが「感謝」だと言わんばかりに夫は彼女の頭を掴み腰を動かす。

 

外では鳥がさえずっていた。

平和な日差しが窓から差し込んでいた。

世界は今日も守られているはずなのにこの家の中だけは地獄だった。

 

幼い正義は何も言えずただ震えていた。

母の背中越しに聞こえる水音と男の荒い息遣い。

それが何を意味するのか幼心にも理解できずただ怖くて悲しくて泣き続けることしかできなかった。

 

「何もできないくせに、ちんぽをしゃぶるのだけはうまいな」

 

赤井は下卑た笑い声をあげた。その声には、英雄としての威厳など欠片もなかった。

 

「よし、ぶち込んでやる。ケツを出せ」

 

すずめの髪を掴み、乱暴に四つん這いにさせる。

彼女の抵抗など虫ケラを払うように無視して、スカートをまくり上げた。布が裂ける音とともに下着が剥ぎ取られ、白く滑らかな尻が無防備に露わになる。

 

すずめは必死に息子から顔を背けた。

「見ないで……正義……見ないで……」

心の中で叫ぶが、喉からは嗚咽しか漏れない。

 

赤井は背後から一気に彼女を貫いた。

 

「あぐっ!」

 

そして彼は使ったのだ。

人々を守るために与えられたサンガイザーの力を、妻を屈服させるために。

女を発情させる──その卑猥な能力を。

 

すずめの体がビクンと跳ねた。

下腹部から灼熱の塊が爆発し、全身の神経を侵食していく。

「いや……そんな……っ」

意志とは裏腹に秘所が収縮し、愛液が溢れ出す。体が熱く疼き、快楽の毒が血液と共に駆け巡る。

 

「ほら、どうだ? 気持ちいいだろ?」

 

赤井は激しく腰を打ち付けながら言った。

「あっ……ああっ……!」

 

声が漏れる。快楽の波が抗えず押し寄せる。

屈辱的だった。息子の見ている前で犯されながら、体だけが快楽に溺れていく。夫に向けられるはずの拒絶が、肉体的な喘ぎへとすり替わっていく残酷さ。

 

「見ろ、正義!」

 

赤井は激しく抽送しながら、床に蹲る息子の方を見て叫んだ。

 

「これがお前の母さんの正体だ! 俺のちんぽが大好きな淫乱女なんだよ!」

 

散々さげすんだ言葉が、耳の奥で反響する。

英雄の妻ではなく、守られるべき母でもない。

ただの男の性欲処理機としての姿を息子に見せつける。

 

すずめは涙で濡れた顔を冷たいフローリングに押し付けた。

これが英雄のすることなのか。

これが世界を守る者の姿なのか。

 

ズブズブと肉が打ち合う水音が響く。

体は快楽に震え、心は絶望で凍りつく。

その矛盾がすずめを壊していく。

 

「くっ……出すぞ!」

 

赤井は最奥までねじ込み、そのまま放った。

ドクドクと注ぎ込まれる濁った液体。

英雄の遺伝子と共に注がれる屈辱。

 

すずめはただ震えることしかできなかった。

幼い息子の前で果てた母親の体に、白濁した絶望だけが溜まっていった。

 

犯され尽くし、心身ともに打ちひしがれたすずめは床にぐったりと横たわっていた。

冷たいフローリングの感触だけが、彼女がまだ生きていることを告げている。

その横で赤井悟は事後の無関心さでタバコに火をつけた。

紫煙がゆらりと立ち昇るその姿はかつて彼女が憧れた英雄の面影などどこにもなかった。

 

幼稚園児の正義は震えていた。

恐怖ではない。怒りだ。

世界で一番大切な母親を鬼のように責め立てる父親への純粋な憎悪が幼い体を震わせていた。

 

「この…!」

 

正義は地を蹴った。

おもちゃの刀などもうない。あるのは小さな拳だけ。

その拳を握りしめ渾身の力で父親の腹に叩き込んだ。

 

その瞬間。

 

正義の拳が白く光り輝いた。

ヒーローの血。父から受け継いだまだ未熟で制御不能な力が怒りに呼応して爆発したのだ。

 

「ぐえっ!?」

 

赤井の巨体が思いがけず吹き飛んだ。

タバコが床に落ちる。

幼稚園児の隠れた力に赤井は驚愕した。だがそれはすぐに激しい怒りへと変わった。

 

「このガキ…俺に手を上げやがったな!」

 

赤井は立ち上がり腰のバックルに手をかけた。

「変身!」

 

赤き鎧が瞬時にその身を纏う。

サンガイザーレッド。

世界を守るはずの戦士が今息子を殺そうとしていた。

腰からサンガイザーブレードを抜き放つ刀身にエネルギーが充填され凄まじい熱量を放つ。

 

「ファイナルクラッシュ!!」

 

必殺技が放たれた。

それは怪人を粉砕するための閃光だった。

それが幼い息子に向けて放たれた。

 

「やめて!」

 

すずめの絶叫が響いた。

「正義を傷つけないでえええっ!!」

 

ボロボロの体が無我夢中で動いた。

傷ついた足で立ち上がり光の奔流が迫る息子の前に躍り出る。

 

ドオオォォォン!!

 

閃光がすずめの体を直撃した。

赤井とて多少の手加減はしているが、生身の人間が

受けていいエネルギーではない。衝撃が体を貫く。

 

「がはっ…!」

 

鮮血が口から噴き出した。

体全体が焼けるように熱い。骨の髄まで揺さぶられた感覚。

すずめは糸の切れた人形のように床に倒れ込んだ。血だまりが白いフローリングを染め上げていく。

 

「…チッ」

 

変身を解いた赤井は倒れた妻を一瞥もしなかった。

「どいつもこいつも俺の邪魔ばかりしやがって」

吐き捨てるように捨てゼリフを吐くと彼はそのまま夜の街へと飲みに出て行った。

 

ドアが閉まる音が響く。

静寂が戻った部屋には血の臭いとタバコの臭いが充満していた。

 

「母さん…母さん…!」

 

正義が泣きながら母にすがりつく。

すずめは霞む意識の中で息子の温もりを感じていた。

守ったのだ。この子だけは。

 

この日、蜂野すずめは静かに決意した。

離婚しよう。

この地獄から息子を連れて逃げ出そう。

たとえ世界を敵に回してもこの子だけは守り抜く。

 

彼女の英雄への憧憬は完全に死んだ。

代わりに母としての強い意志が血涂れの体の中で静かに燃え上がっていた。

離婚届けを弁護士に託し、すずめは正義を連れて何もない部屋を出た。

持っていくものなど何もなかった。あるのは幼い息子とボロボロになった自分の体だけ。

 

「母さん、どこ行くの?」

 

正義が不安げに尋ねる。

すずめは息子の手を強く握りしめた。

 

「大丈夫。お母さんがいるから」

 

それだけが真実だった。

 

しかし現実は残酷だった。

英雄の妻だった頃のコネなど何の役にも立たない。

むしろ「サンガイザーレッドを捨てた女」として陰湿な嫌がらせを受けることすらあった。

住む場所を転々とし日雇いの仕事を掛け持ちする。

それでも生活は楽にならない。

正義にまともな食事を与えたい。安心して眠れる場所を与えたい。

その一心ですずめは働き続けた。

 

ある夜のことだった。

日雇いの作業が終わり帰路につくと路地裏で男たちに囲まれた。

「おいおい、あの英雄の元カノじゃねえか」

「金に困ってるんだろう、金あるからさぁ、俺たちとホテル楽しもうぜ」

「おいガキ!睨んでるんじゃねーよ、お前のお母ちゃんが色っぽいからいけねえんだろ」

下卑た笑い声が響く。

 

すずめは息子を背中に隠した。

「正義には手を出さないで」

 

「へえ、母親としての意気だな。だがな──」

 

男の一人がナイフを取り出した。

その時だった。

 

「その女に用があるのは我々だ」

 

冷たい声が響いた。

黒いスーツの男たちが現れチンピラたちを一瞬で無力化する。

彼らの胸には奇妙なエンブレムがあった。

 

「JAPASH…?」

 

すずめはその名を知っていた。

悪の秘密結社。世界征服を企む組織。

正義の敵であるはずの存在。

 

「蜂野すずめさん。我々はあなたを評価している」

 

黒服の男が言った。

「元英雄の妻。ヒーローの表も裏も知り尽くした存在、我々の組織にはあなたのような人材が必要だ」

 

すずめは冷ややかな目で男を見つめた。

「悪の組織に入れと?」

 

「リスクは高い。だが報酬も相応だ。あなたの息子さんに何不自由ない生活を保証できる」

 

男は一枚の写真を差し出した。

そこには清潔なマンションとゆったりとした部屋が写っていた。

正義が安心して暮らせる場所。

 

すずめの心が揺れた。

正義のために。

幼い息子に笑顔を取り戻すために。

 

「…条件があるわ」

 

すずめは静かに言った。

「私の仕事を息子に悟らせないこと。そして息子には絶対に手を出さないこと」

 

「もちろん」

 

男は頷いた。

 

こうして蜂野すずめはJAPASHに入社した。

かつて夫が守っていた世界の敵となる道を選んだ。

正義を守るために正義の敵になる。

その皮肉すら彼女にとってはどうでもよかった。

 

毎朝正義に「行ってらっしゃい」と声をかけ夜は「おかえり」と抱きしめる。

その間に彼女は怪人の改造計画を進め戦闘員を配置し世界征服への道を敷く。

 

冷酷な女幹部として恐れられる昼間の顔。

ただの母親に戻る夜の顔。

 

その二つの顔の狭間で蜂野すずめは今日も生きている。

世界で一番大切な息子のために。

 

⭐️母と子

あの日以来正義は自分を避けている。

食事の時も目を合わせず早々に自室に籠もってしまう。

すずめはその背中を見送ることしかできなかった。

 

このままではいけない。

あの夜のことは水に流そう。

母親として息子を受け止めなければ。

そう決意したすずめは夜更けに階段を上った。

 

正義の部屋の前で足を止める。

ドアの隙間から明かりが漏れている。

声が聞こえた。

 

「母さん…母さん…」

 

呼んでいる。

自分の名前を呼んでいる。

すずめは扉に手をかけたまま動きを止めた。

何かが違う。

その声は甘く切なく震えていた。

 

すずめは息を殺して隙間から中を覗いた。

 

ベッドの上で正義がいた。

下半身は裸で膝を立てている。

その手が激しく動いていた。

しごいている。

息子が自分のモノをしごいている。

 

「母さん…んっ…母さん…」

 

もう片方の手には白い布が握りしめられていた。

それを顔に押し付けている。

すずめは息を呑んだ。

それは間違いなく自分のパンティーだった。

今日洗濯籠に入れたはずの。

息子が持ち出したのだ。

それに顔を埋めて匂いを嗅ぎながら自らを慰めている。

 

むき出しの少年の性欲。

母親に向けられたひたむきな欲望。

それが生々しく部屋に充満していた。

 

すずめの奥底で何かが疼いた。

「あ…」

声が出そうになり慌てて口を押さえた。

胸の奥が熱い。

腹の底が疼く。

見てはいけないものを見ている背徳感とそれ以上に抗えない何かが体の中を駆け巡る。

 

静かに扉から離れた。

足音を立てないように自分の部屋に戻る。

ドアを閉め背中を預けたままズルズルと座り込んだ。

 

心臓が早鐘を打っていた。

あの息子の表情。

苦悶に歪み快楽を求める顔。

そして自分の名前を呼ぶ声。

 

すずめは震える手でスカートの中に手を入れた。

割れ目に触れる。

「っ…!」

 

それはぐっしょり濡れていた。

自分でも驚くほどに。

見ていただけなのに。

息子がオナニーしているのを見ただけなのに。

 

指が濡れた秘所をなぞる。

「まさか…」

 

信じられなかった。

自分が息子に抱かれることを望んでいるのか。

あのひたむきな思いを自分の体で受け止めることを望んでいるのか。

 

「正義…」

 

名前を呟くとさらに愛液が溢れた。

こんな自分に戸惑う。

母親として息子を守らなければならないのに。

道を正してやらなければならないのに。

 

体は正直だった。

指が奥へと進む。

「んっ…」

 

想像してしまった。

息子の若い猛りが自分の中に入ってくることを。

あの時太ももに吐き出された熱さを今度は奥で受け止めることを。

 

すずめは自らを責めるように激しく指を動かした。

「ああっ…正義…正義…」

 

声が漏れる。

自分の指が息子のものだと錯覚する。

快楽が押し寄せる。

 

こんなことしてはいけない。

息子を思って体を火照らせるなんて。

それでも止められなかった。

 

「正義っ…!」

 

すずめは唇を噛み締めながら果てた。

体が痙攣するほどの強烈な絶頂。

冷たい床に座り込んだまま彼女は自分の濡れた手を見つめた。

 

なんてことか英雄の妻でも冷酷な女幹部でもない。

ただの女として息子を求めている自分がそこにいた。

 

一夜明けた。

すずめの心は決まっていた。

母として息子を諭すことも、時が解決してくれるのを待つこともできる。だが、昨夜自分の体が疼いた熱は、もう誤魔化せなかった。彼女は一人の女として、息子の真っ直ぐな想いに向き合う覚悟を決めたのだ。

 

夕食後。

正義が再び自室に逃げようとしたところを、すずめは呼び止めた。

「正義、話があるの」

息子はビクッと肩を震わせ、警戒するような目で母を見た。

すずめは静かに息子の前に座り、真っ直ぐに見つめ返した。

「そんなに……母さんが欲しいの?」

 

正義の目が見開かれた。

隠そうとしていた感情を暴かれ、顔が紅潮していく。やがて彼は俯き、絞り出すような声で吐露した。

「……僕は、母さんがいれば誰もいらない。お願いだから、一度でいいから、僕の願いを叶えて。母さんと……セックスしたい」

 

息子の痛いほどの真摯な告白が、部屋の空気を震わせた。

拒絶される恐怖に縛られながらも、偽らざる本能をさらけ出す十五歳の少年。

すずめの胸に熱いものがこみ上げた。愛おしさと、女としての深い興奮。

彼女は深く息を吐き、静かに頷いた。

 

 

【挿絵表示】

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「……ええ。いいわ」

 

正義が顔を上げた。信じられないという表情。

すずめは立ち上がり、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。

ブラウスのボタンを外し、スカートを落とす。下着を外し、何一つ纏わぬ姿になる。

息子の熱い視線が、晒された肌に突き刺さる。

かつて夫から受けた屈辱的な視線とは違った。それは拝跪するような、純粋な愛と欲望が入り混じった眼差しだった。すずめはその視線にさらされるだけで、体の芯が熱く潤んでいくのを感じた。

 

「今日だけは……母さんのこと、自由にしていいわよ」

すずめは頬を染め、慈しむように微笑んだ。

「あなたの女になってあげる」

 

その言葉を聞いた瞬間、正義の顔が歓喜に輝いた。

彼は飛びつくようにすずめに抱きつき、豊かな乳房に顔を埋めた。

「母さん……母さん……」

うっとりと呟きながら、今度は焦らず、ねっとりと舌を這わせる。

乳輪を舐め回し、敏感な乳首を唇で挟んで優しく吸い上げる。

「んっ……あっ……」

すずめの唇から甘い吐息が漏れた。

夫から受けた粗雑な愛撫とは違う。母親を崇めるような、愛情のこもった温かい舌の動きに、すずめの体は自然と感じていく。母としての理性は溶け、一人の女としての快楽が体の奥からじわじわと溢れ出した。

 

やがて正義の唇は、ゆっくりと下へと降りていった。

白く滑らかな太ももを愛撫し、やがて母の秘所に顔を埋めた。

「ああっ……!」

 

それは、すずめが今まで経験したことのないような、丁寧で慈しむようなクンニリングスだった。

夫はただ己の欲望を満たすためだけに彼女の体を使った。だが息子は違う。母の全てを味わい、愛で包み込もうとしている。

舌先が敏感な芽を捉え、優しく、しかし執拗に愛撫する。

「正義……っ、ああっ、いぃっ……!」

 

溢れ出る愛液を息子の舌が丁寧に掬い取る。その背徳的な行為の優しさが、すずめの心を完全に打ち砕いた。

「正義……正義……っ!」

愛情のこもったその行為に、すずめはあっけなく絶頂の淵へと追いやられた。

「んっ、あっ、あああっ――!」

 

全身を弓なりに反らせ、すずめは息子の口の中で深く深く果てた。

 

母さんが欲しいよ。母さんの中に入れていいよね。

 

息子がのしかかってくる。十五歳の体重がすずめの体をベッドに沈める。彼の呼吸は荒く、目は涙で潤んでいた。

 

だが──。

 

正義の腰が迷うように揺れる。勃起したものをどこに当てればいいのか分からないのだ。何度もすずめの太ももや下腹部に先端が触れるが、その先へ進めない。

 

「母さん…どこ…?」

 

声が震えている。半泣きだった。

すずめは胸が締め付けられる思いで息子の頭を抱いた。

 

「大丈夫よ、正義。焦らないで」

 

優しく髪を撫で、涙で濡れた頬に口づける。

「お母さんが教えてあげる」

 

すずめは手を伸ばし、息子の硬く反り返ったものをそっと握った。熱い。脈打っている。まっすぐで、瑞々しくて夫のものとはまるで違う。息子の若さそのものだった。

 

彼女はそれを自分の割れ目に導いた。ぬるりと先端が触れる。

 

「ここよ」

 

ゆっくりと腰を浮かせ、息子を受け入れる。

「あ…」

 

亀頭がめくれ上がった襞を押し広げ中へと入っていく。正義の体が大きく震えた。

 

「うあっ…!」

 

息子の口から感嘆の声が漏れる。すずめの内部は熱く濡れていて、それでいてきゅうきゅうと締め付けてくる。今まで味わったことのない圧倒的な心地よさに正義は感動していた。

 

「母さんの中…すごい…気持ちいい…」

 

背筋を寒気のような快感が駆け抜ける。正義は夢中で腰を振り始めた。

 

「母さんっ…母さんっ…!」

 

「あっ…正義…んっ…」

 

ずぶずぶと奥まで入ってくる。すずめの膣壁が若いものを優しく包み込み、その形を記憶していく。

 

「愛してるよ母さん! 愛してる! 愛してる!」

 

正義は告白を連発した。腰を振るたびに、抽送のたびに「愛してる」と叫ぶ。その言葉は嘘偽りのない本物だった。

 

すずめの目から涙がこぼれた。こんなに真っ直ぐに愛をぶつけられたことがあっただろうか。かつて英雄に憧れた少女の頃でさえ、こんな純粋な言葉はなかった。

 

「正義…お母さんも…」

 

すずめは太ももを息子の腰に絡めた。より深く、より密着するように。

「お母さんも愛してる…!」

 

その言葉に正義の動きが激しくなる。若い獣のような勢いで何度も何度も母を突き上げる。

 

すずめの割れ目も熱く濡れていた。むっちりと息子を締め付け、その形を確かめるように蠢く。もはや誰の子を産むための器官だったかなど関係ない。今この瞬間、この男のための場所になっていた。

 

「正義の…すごい…奥に…」

 

息子のものが深く入るたび、すずめの体に電気が走る。夫の力で無理やり発情させられた時とはまるで違う。自らの意志で、自らの体が息子を求めて濡れている。それが何よりも官能的だった。

 

正義のちんぽの形は、まさに母親の膣を征服するためのものだった。

彼女の内部を埋め尽くし奥の奥まで届き、そして──。

 

「母さんっ…もう…出るっ…!」

 

「いいわよ、正義…中に…お母さんの中にちょうだい…!」

 

限界だった。正義は最奥までねじ込み、そのまま果てた。

 

びくっ、びくっ、びくっ──。

 

ドクドクと注ぎ込まれる若い精。熱く、濃く、量も多い。すずめの膣中に息子の全てが流れ込んでくる。

 

自らを生み出した生誕の門に、息子が凱旋したのだ。

 

「ああ…正義…」

 

すずめは息子を抱きしめその熱を受け止めた。体の奥が満たされていく感覚。今までにない充足感。夫の子どもを産んだ時とは比べ物にならない、魂の繋がりを感じていた。

 

正義はすずめの胸に顔を埋めたまま、荒い息を吐いていた。

 

「母さん…」

 

「なに?」

 

「もう一回…していい?」

 

すずめはくすりと笑った。

 

「ええ、何度でも」

 

その夜、二人は何度も何度も愛し合った。母と息子という枠を超えて、ただ一人の女と一人の男として。

 

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