第一章 悪の戦闘員、研修中
「では、阿久野快人さん。今日から正式に、JAPASH戦闘員候補生です」
地下深くに造られた訓練施設。
コンクリートむき出しの広大な空間に、数十人の黒ずくめの男たちが整列していた。
全員が同じ制服。黒いジャケットに赤いライン。
顔を覆う黒いヘルメット。胸にはJAPASHの紋章。
そして、全員が腕を組み、胸を張り、微動だにしない。
その光景を前にして、快人は思った
――本当にいるんだ。
テレビや特撮番組でしか見たことのない、典型的な「悪の戦闘員」が。
「阿久野くん!」
「はい!」
突然、前から声が飛んできた。
快人が背筋を伸ばす。
そこに立っていたのは、蜂野すずめだった。
今日はスーツではない。
身体にぴったりとした黒いビキニ、蜂の形をしたヘルメット。変身後の姿だ。
「声が小さい!」
「はいっ!」
「もう一度!」
「はいっ!」
「よろしい」
すずめは満足そうに頷いた。
「今日から三日間、あなたには戦闘員初任者研修を受けてもらいます」
「三日間……」
「ええ」
「思ったより短いですね」
「戦闘員としての基礎だけよ。専門教育は配属後に行います」
「なるほど」
「ただし、これだけは覚えて」
すずめが人差し指を立てる。
「JAPASHの戦闘員には、力だけではなく――様式美が必要です」
「様式美……?」
「そう」
すずめは真顔だった。
「悪の秘密結社には、悪の秘密結社として守るべき作法があります」
快人は黙って聞いた。
「整列」
バッ。
全員が一斉に足を揃える。
「敬礼!」
ザッ!
数十人の腕が一斉に上がった。
「……!」
快人も慌てて真似をする。
「違う!」
「えっ?」
「肘の角度!」
「はい!」
「胸を張って!」
「はい!」
「敵に対して自信なさそうな敬礼をしない!」
「はい!」
「もう一度!」
「はいっ!」
ザッ!
今度は綺麗に揃った。
すずめは頷く。
「そう。それでいい」
快人は額に汗を浮かべた。
銀行強盗より先に、敬礼の練習で怒られるとは思わなかった。
◆
次の研修はポーズだった。
「戦闘員は、ただ立っていればいいわけではありません」
すずめが説明する。
「敵ヒーローと対峙した際には、威圧感を与える必要があります」
「はい」
「背筋を伸ばして」
快人が背筋を伸ばす。
「足を開いて」
開く。
「両腕を腰に」
構える。
「そして――」
すずめが両腕を大きく広げた。
「JAPASH!」
声が訓練場に響き渡った。
「……」
快人は固まった。
「阿久野くん?」
「はい」
「あなたも」
「え?」
「やって」
「……JAPASH!」
「声が小さい!」
「JAPASH!」
「もっと悪そうに!」
「JAPASHッ!」
訓練場いっぱいに声が響いた。
先輩戦闘員たちが、真顔で見守っている。
快人は恥ずかしさで死にそうだった。
しかし、隣にいたベテラン怪人の飯田が小声で言った。
「最初はみんなそうだ」
「飯田さんも?」
「もちろん」
「……慣れるんですか?」
「三年もやれば自然にできる」
「三年……」
「飲み会で酔っ払ったときにも出るぞ」
「それは嫌だな……」
◆
武器訓練では、さらに現実的な指導が待っていた。
「実弾装備の取り扱いは、配属後に専門教育を受けます。今日は安全管理と基本操作のみ」
最終訓練を終えた快人は、訓練場の中央に立っていた。
正面には、すずめ。
左右には先輩戦闘員たち。
「阿久野快人」
「はい!」
「本日をもって、あなたをJAPASH正式戦闘員として認定します」
すずめが一枚の書類を差し出した。
「おめでとう」
「ありがとうございます!」
快人は頭を下げた。
その瞬間。
パチパチパチパチ――。
周囲から拍手が起こった。
「……」
快人は少し驚いた。
もっと恐ろしい儀式があると思っていた。
だが、実際には新人社員の入社式と大差ない。
その日の帰り道。
快人は一人、駅へ向かって歩いていた。
ポケットには、JAPASHの社員証。
そしてスマートフォンには、聖からのメッセージ。
『お兄ちゃん、今日もお疲れさま!』
快人は立ち止まった。
画面を見つめる。
返信しようとして、指が止まった。
『今日から正式に戦闘員になったよ』
そんなことを書けるはずがない。
代わりに、
『こっちこそ。ちゃんと薬飲んだか?』
と送る。
すぐに返信が来た。
『飲んだよ! 心配性だなあ、お兄ちゃんは』
快人はスマートフォンを握りしめた。
自分が何をしているのか。
改めて考える。
自分は今、悪の秘密結社の構成員だ。
これから命令されるのは、誰かを助ける仕事ではない。
破壊工作。
襲撃。
資金調達。
そして、場合によっては人を傷つけることだってある。
――本当に、これでいいのか?
妹を救うためなら、何をしてもいいのか。
快人には答えが出なかった。
聖は何も知らずに、自分を信じている。
もし知ったら、どう思うだろう。
「お兄ちゃん、そんなことしないで」と言うだろうか。
それとも――。
「……ごめんな、聖」
快人は小さく呟いた。
それでも。
治療を続けるためには金が必要だった。
普通に働いているだけでは、足りない。
だから、自分が悪者になる。
妹が生きていくためなら。
その罪悪感を胸の奥に押し込み、快人は歩き出した。
第二章 初任務、そして先輩怪人
朝八時。
快人は、JAPASHの地下駐車場に立っていた。
黒い戦闘服。
黒いヘルメット。
腰には支給された装備。
鏡代わりの車の窓に映る自分を見て、快人は何度目か分からないため息をついた。
今日が初任務。
研修では何度も「実戦では冷静に」と教えられた。
しかし、これから自分がやることを考えれば、冷静でいられる自信などなかった。
銀行強盗。
文字にすれば、たった五文字。
だが、それは紛れもなく犯罪だった。
ポケットの中には、今朝、聖から届いたメッセージがある。
『お兄ちゃん、今日もお仕事頑張ってね!』
快人はスマートフォンを取り出しかけ――やめた。
「阿久野快人くんか?」
「はい!」
低い声が背後から聞こえた。
振り返る。
「……」
快人は思わず言葉を失った。
そこに立っていたのは、身長二メートル近い巨漢だった。
黒いスーツの上からでも分かる異常な筋肉。
顔は人間のものではない。
灰色の皮膚。
額から伸びる二本の角。
口元には鋭い牙。
そして、肩から背中にかけて硬い甲殻が覆っている。
まさしく――怪人。
「飯田賢治。四十五歳」
「……よろしくお願いします」
「こっちこそ」
巨大な手が差し出された。
快人がおそるおそる握る。
ぐしゃり。
「痛っ!」
「あ、悪い!」
飯田は慌てて手を離した。
「力加減がな。昔から苦手なんだ」
「いえ……大丈夫です」
「俺の怪人名は――」
飯田は胸を張った。
「剛殻怪人ガンガルドだ」
「ガンガルド……」
「そう。硬いだろ?」
そう言って、飯田は自分の胸を叩いた。
ゴン。
鈍い金属音がした。
「まあ、見た目ほど怖くないから安心してくれ」
「はあ……」
「俺にも小学生の息子がいてな」
「息子さんが?」
「ああ。小学三年生だ」
飯田の顔が、突然緩んだ。
「これが可愛くてなあ」
「……」
「昨日も学校から帰ってきて、『パパ、今日の算数百点だった!』って」
さっきまで怪物そのものだった男の顔が、完全に父親の顔になっていた。
「それでな。俺、帰ったら必ず頭を撫でるんだ」
「いいお父さんですね」
「そうだろ?」
飯田は嬉しそうに笑った。
「だから死ぬわけにはいかんのよ」
その言葉だけが、不思議なくらい重かった。
銀行強盗は、驚くほどあっさり成功した。
もちろん、快人にとっては人生で初めての犯罪行為だった。
「動くな!」
飯田の咆哮が銀行内に響き渡る。
快人は銃を構えながら、必死に声を張り上げた。
「これはJAPASHによる資金調達活動です!」
言った瞬間、自分でも変な言葉だと思った。
銀行員たちは震えている。
現金を用意する。
警報装置はJAPASHの技術班によって一時的に無力化されている。
先輩戦闘員たちが手際よく動く。
快人の仕事は、入口の警戒と周囲の監視。
数分後。
「回収完了!」
「撤収!」
あっけない。
快人は車へ戻りながら、呆然としていた。
「終わった……」
「初仕事、ご苦労さん」
飯田が快人の肩を叩く。
「案外簡単だったでしょう?」
「……はい」
しかし、そのときだった。
遠くからサイレンが聞こえた。
パトカーではない。
もっと甲高く、耳をつんざくような音。
飯田の表情が変わった。
「……まずい」
「え?」
「全員、止まれ!」
ビルの屋上から、五つの影が飛び降りてきた。
赤。
青。
黄。
緑。
桃。
五人の戦士。
色分けされた装甲。
胸には輝く紋章。
そして、全員が同じポーズを取る。
「悪を滅ぼす正義の五芒星!」
「レッド!」
「ブルー!」
「イエロー!」
「グリーン!」
「ピンク!」
「五人揃って――」
五人が一斉に腕を掲げた。
「スターセイバーズ!」
快人は呆然とした。
――戦隊ヒーロー。
子供の頃、テレビで見ていた。
聖も昔、好きだった。
毎週日曜日になると、テレビの前に座っていた。
そのヒーローが。
今。
自分の前にいる。
「JAPASHの戦闘員!」
レッドが叫ぶ。
「その金を置いて、大人しく投降しろ!」
快人は銃を握り直した。
手が震えている。
隣を見る。
飯田はもう、父親の顔ではなかった。
怪人としての顔。
巨大な身体を前に出している。
「阿久野」
「はい!」
「俺の後ろにいろ」
「でも――」
「いいから!」
次の瞬間。
五人が一斉に襲いかかった。
速かった。
快人には、何が起きているのか分からなかった。
一人の戦闘員が吹き飛ばされる。
二人目が倒れる。
三人目が地面に叩きつけられる。
「うわあああっ!」
戦闘員たちは必死に抵抗した。
だが、まるで相手にならない。
スターセイバーズは、戦闘員たちを圧倒していた。
倒す。
起き上がろうとする。
また倒す。
抵抗する暇すら与えない。
快人の目の前で、仲間たちが次々と戦闘不能になっていく。
「そんな……」
快人は動けなかった。
研修では教わっていない。
敵が圧倒的に強かった場合、どうすればいいのか。
逃げるべきなのか。
戦うべきなのか。
それとも――。
「阿久野!」
飯田の怒鳴り声で我に返った。
「逃げろ!」
「飯田さん!」
「お前は新人だ!」
「でも!」
「金を持って戻れ!」
「飯田さんは!?」
「俺が時間を稼ぐ!」
飯田が一歩前へ出た。
巨大な背中が、快人の前を塞ぐ。
「でも、一人じゃ――」
「いいんだ!」
飯田は振り返った。
その顔は笑っていた。
「お前には帰らなきゃならない家がある 妹さんが待ってるんだろ、俺も息子が待ってるだから負けない」
快人の胸が締め付けられた。
「昨日な」
飯田は、まるで世間話でもするように言った。
「息子が俺に絵を描いてくれたんだ」
「……」
「パパは強いって」
拳を握る。
怪人の巨大な腕が震えた。
「だから――」
飯田はヒーローたちへ向き直った。
「強い父親でいなきゃならん」
「飯田さん!」
「行け、阿久野!」
快人は動けなかった。
目の前には五人のヒーロー。
背後には、たった一人で立ちはだかる飯田。
「剛殻怪人ガンガルド!」
飯田が叫ぶと同時に、その巨体が変貌を遂げた。
背中の甲殻が展開し、全身を硬い鎧が覆う。
腕が太くなり、指先から鋭い爪が伸びる。
怪人としての真の姿。
「来い!正義の味方ども!」
飯田が突進する。
だが。
「遅い!」
レッドの蹴りが飯田の横腹を捉えた。
ドォン!
重い音が響く。
飯田の身体が横にずれる。
「くっ…!」
「まだまだ!」
ブルーが続く。
「ガンガルド!」
イエローが空中から叩きつける。
「うおおおっ!」
グリーンが背後から組み付く。
「離せ!」
「チェックメイトだ!」
ピンクが飛び膝蹴りを放つ。
五対一。
多勢に無勢だった。
怪人としての力は圧倒的だ。
だが、相手は鍛え抜かれた正義の戦士。
連携が完璧すぎた。
飯田の攻撃はことごとくかわされ、反撃だけが積み重なる。
「がはっ…!」
飯田が膝をつく。
「どうした怪人!口ほどにもないな!」
レッドが挑発する。
飯田は血を吐きながら立ち上がった。
「…負けられん…」
「まだ立つか!」
「息子が…待ってるんだ…」
「親の情けだと?そんなものは関係ない!」
「うるさい…!」
飯田が再び構える。
しかし足元がおぼつかない。
「とどめだ!」
五人が一斉に飛び上がった。
「スターセイバーズ!」
「ファイナルストライク!」
五色の光が収束し、一筋の破壊光線となって飯田を貫いた。
「ガアアアアアッ!」
飯田の悲鳴が響き渡る。
身体に亀裂が走る。
中から漏れ出すエネルギーが暴走し始める。
「まさか…自爆!?」
レッドが叫ぶ。
飯田は快人の方を振り返った。
その顔は笑っていた。
「…阿久野」
「飯田さん!」
「…生きろ」
その言葉を最後に。
飯田の身体が爆発した。
ドカァァァァン!
衝撃波が快人を吹き飛ばす。
「飯田さぁぁぁん!」
快人は叫んだ。
だが答えはない。
爆煙の中に、飯田の姿はなかった。
残ったのは焦げた地面と。
砕け散った甲殻の破片だけ。
「任務完了」
レッドが言った。
「撤収する」
五人は去っていった。
後には静寂だけが残った。
快人は呆然と立ち尽くしていた。
さっきまで生きていた人間が。
息子の話を嬉しそうにしていた男が。
目の前で消えた。
これが現実なのか。
これが悪の秘密結社の末路なのか。
「…逃げなきゃ」
快人は我に返った。
まだ戦闘員たちが回収した金がある。
飯田が命と引き換えに守ろうとしたものだ。
それをここに置いていくわけにはいかない。
快人は金が積まれたバッグを掴むと走り出した。
だが。
「待て!」
背後から声がした。
振り返るとピンクが追ってきていた。
「逃がさない!」
ピンクのスピードは速かった。
快人は路地裏へと逃げ込んだ。
細い道を必死に走る。
だがピンクは追ってくる。
「くそっ!」
快人は角を曲がった。
行き止まりだった。
「捕まえた」
ピンクが現れる。
快人はバッグを置き構えた。
「JAPASHの戦闘員ね」
ピンクが言う。
「殺処分してあげるわ!」
快人は震えながら拳を握った。
戦い方なんて知らない。
研修で習ったのは敬礼とポーズだけだ。
「…やるしかない」
快人は飛び出した。
しかし。
「遅い!」
ピンクの蹴りが快人の腹に入った。
「ぐはっ…!」
胃の中身がせり上がってくるような衝撃。
快人は壁に叩きつけられた。
「がっ…」
「立てる?」
ピンクが近づいてくる。
快人は必死に立ち上がった。
足が震えている。
「…飯田さんは」
「え?」
「ただ息子に…いい父親でいたかっただけなんだ」
「ゴキブリの身の上なんて知ったことじゃないわ」
ピンクが再び蹴りを放つ。
かわしきれない。
脇腹に鋭い痛みが走る。
「うぐっ…!」
快人は倒れ込んだ。
「同情しない」
ピンクが快人の胸ぐらを掴み上げた。
「…俺は」
「死になさい!」
ピンクが拳を振り上げた。
その時。戦隊ヒーローのヘルメットのバイザーが開いた。。
快人の目に映ったのはピンクの瞳だった。
強い光を宿している。
だがその奥に何か別のものが見えた気がした。
「あんた意外と可愛い顔してるじゃん❤️」
ピンクの手が止まった。
それと、後ろからブルーの戦隊ヒーローもやってきた
「桃井、何やってるのよ。早く始末つけちゃいなさいよ。」
クールな顔立ちをした女がピンクに話しかける。
「青山、見てよ❤️こいつ結構イケメン❤️」
「確かにルックスがいいわね。」
青山が冷ややかに見下ろしてきた。
桃井が快人の顔に指を這わせる。ヘルメットのバイザー越しでも、その瞳が嗜虐に輝いているのがわかった。
「ねえ、あんた。悪の組織なんてやめて、私たちの慰み者になりなさいよ❤️」
快人は恐怖で声も出なかった。飯田の死。自分の無力さ。そして目の前の暴力。
「…い、いやだ…」
「あら、選択肢なんてないのよ」
桃井が快人の股間を容赦なく蹴り上げた。
「ぐっ…!?」
激痛に身をよじる快人。しかし、桃井は構わず戦闘服のベルトを強引に引きちぎった。
「やめ…!」
「うるさいわね❤️ さあ、舐めなさい」
桃井がスーツのファスナーを下ろし、快人の顔の上に跨った。湿った熱気が快人の鼻先を襲う。
「え…?」
「クンニよ。私のアソコ、ちゃんとお掃除しなさい❤️」
「なっ…!」
快人が躊躇すると、青山が冷たい声で言った。
「早くしなさい。さもないと…」
その手が快人の露出した股間を掴んだ。鋭い爪が食い込む。
「ちんぽ、もぎ取るわよ❤️」
「ひっ!?」
快人は必死に舌を出し、桃井の秘部を舐めた。屈辱と恐怖で震えながら。
「んっ❤️ あら、意外と素直じゃない❤️ もっと奥まで❤️」
桃井が腰を振り、快人の顔に自分の欲望を擦り付ける。快人は呼吸もままならない。
「青山もやりなよ❤️ こいつのアレ、結構大きいわよ❤️」
「仕方ないわね」
青山が快人の股間に顔を埋めた。冷たい舌が幹を這い、先端を包み込む。
「あっ…!」
快人の身体に快感が走る。屈辱的な状況なのに、身体は正直に反応してしまう。
「んぐっ…ふぅっ…」
「あははっ❤️ どんどん硬くなってる❤️ 雑魚のくせに感じやすいのね❤️」
桃井が笑いながら、さらに激しく腰を動かす。快人は酸素不足で目の前が白む中、必死に舌を動かし続けた。
「んっ❤️ あっ❤️ いいわよ、雑魚❤️ もっと❤️」
「…出すわよ」
青山が口を離し、代わりに手で激しく扱き上げた。
「あぐっ!?」
「ほら、ドロドロに出しなさい❤️」
「いっ…ああッ!」
快人は抵抗できず、青山の手の中に白濁した液体を吐き出した。
「あははっ❤️ 出た出た❤️」
桃井が快人の顔から降りる。その顔は快人の唾液と自分の愛液で濡れていた。
「でも、終わりじゃないわよ❤️」
「え…?」
青山が今度は快人の上に跨った。
「まだまだ硬いじゃない❤️ 私も頂戴」
「あっ…!」
青山の冷たい内部に快人が侵入する。締め付けられる感覚に、快人は声も出なかった。
「ああ…❤️ 悪の戦闘員のちんぽ…❤️ 悪い子ね❤️」
青山が自ら腰を振る。その表情は冷ややかさが消え、快楽に歪んでいた。
「私も❤️ 私ももう一回❤️」
桃井が再び快人の顔に跨る。
「さあ、雑魚❤️ 私をまたイカせて❤️」
二人のヒーローに挟まれ、快人は為す術もなかった。
何度も。
何度も。
身体の奥から快楽と絶望を絞り出される。
「あははっ❤️ 雑魚のくせに頑張るじゃない❤️」
「まだ出るわよ❤️ 全部出しなさい❤️」
「やめてください。許してください。」
「さあ、出しなさいよ❤️ 雑魚ちんぽ❤️」
桃井が快人の腹の上で激しく腰を跳ねさせるたびに、その豊満な胸が波打つように揺れた。黒い戦闘服の生地が張り詰め、乳首の膨らみがくっきりと浮き上がっている。
「あっ…あっ…!」
快人は抵抗しようと手を伸ばすが、桃井の腰の動きに翻弄されるばかりだ。締め付けられる感覚が脳を焼き切っていく。
「ほら❤️ 私の中に全部ぶちまけなさいよ❤️ 悪の戦闘員の汚いザーメンで❤️ 私の奥をドロドロにして❤️」
「くっ…ううっ…!」
快人は目を固く閉じた。飯田さんの顔が浮かぶ。聖の顔が浮かぶ。それなのに。身体だけが快楽に負けていく。
「まだよ❤️ もっと❤️ もっと❤️」
桃井がさらに激しく腰を打ち付ける。肉と肉がぶつかる音が路地裏に響き渡る。
その頃。
「んっ❤️ ふぅっ❤️」
快人の顔面の上では青山がさらに容赦のない行為に及んでいた。彼女は快人の顔の上に完全に股がり、自分の秘部を強く押し付けていた。
「んぐっ…!?」
快人の口と鼻が青山の濡れた肉に埋もれる。呼吸がままならない。酸素を求めて喘ぐたびに、青山の敏感な部位を刺激してしまう。
「ああっ❤️ そこよ❤️ 雑魚の息❤️ 気持ちいい❤️」
青山もまた激しく腰を振る。快人の顔を自らの道具として扱うかのように。冷徹だった彼女の表情は今は快楽に歪み、汗ばんだ肌が艶めかしく光っている。
「んっ❤️ 桃井…❤️」
「青山…❤️」
桃井が上体を起こし、青山に顔を寄せる。二人の唇が重なった。
「んちゅっ❤️ れろっ❤️」
互いの舌が絡み合う。唾液が混ざり合う。快人の上で二つの美しい戦士が痴態を晒し合う。
「んっ❤️ ああっ❤️ すごい…❤️ 桃井の中…❤️ すごく締まってる❤️」
「青山のおまんこも…❤️ 濡れてる❤️ んちゅっ❤️」
二人がキスを交わすたびに腰の動きも加速していく。快人は二人の下で為す術もなく責め立てられる。
「あっ…ああっ…もう…!」
「出すの?❤️ いいわよ❤️ 出しなさい❤️」
桃井が絶頂と共に最も深く快人を飲み込む。
「いっ…ああああッ!」
快人は逃げ場を失い、桃井の奥へと白濁した欲望を吐き出した。
「あははっ❤️ いっぱい出た❤️」
桃井が満足げに笑う。
「私も…❤️ いくっ❤️」
青山もまた快人の顔に密着したまま身体を震わせた。
路地裏には二人の荒い息遣いと快人の嗚咽だけが残された。
「あーあ、壊れちゃった❤️ もう遊べないわね」
桃井が残念そうに快人の上から降りた。彼女の戦闘服のファスナーを上げながら、冷めた目で快人を見下ろす。
「じゃあお片付けしましょうか」
快人は動けなかった。身体中が鉛のように重く、心は粉々に砕かれていた。飯田さんの死。自分の無力さ。そして二人のヒーローによる陵辱。思考する気力すら残っていない。
「始末して任務完了。早く帰ってシャワー浴びたいわ」
青山もまた無表情に快人を見下ろしていた。その手にはいつの間にか青く輝くブレードが握られている。冷たい刃が路地裏の薄暗い光を反射していた。
「じゃあね❤️ 雑魚ちんぽ」
桃井がピンクのブレードを振り上げた。
その時だった。
ブォンッ!
鋭い風切り音と共に桃井の手元で爆発が起きた。
「きゃっ!?」
桃井がブレードを取り落とす。
「何!?」
青山が警戒して身構える。
路地裏の入り口から聞こえてきたのは、不快なほど馴染み深い羽音だった。
ブーン……ブーン……。
「JAPASH救援部隊!突撃!」
力強い号令と共に黒い影たちが雪崩れ込んできた。
先頭に立っていたのは蜂女の姿をした怪人。黒いビキニに蜂のヘルメット。胸にはJAPASHの紋章。
蜂野すずめだった。
「私の部下を虐めるな!」
すずめが鋭い針を連射する。桃井と青山は反射的に回避行動を取る。
「ちっ!増援かよ!」
桃井が舌打ちする。
「数が多いわ。撤退よ」
青山が即座に判断を下す。
「逃がすか!」
すずめが追撃を試みるが二人の動きは速かった。色鮮やかな残像を残し路地裏から飛び去っていく。
「次はこうはいかないわよ!」
桃井の声が遠ざかっていった。
路地裏に静寂が戻る。
すずめが快人に近づいてきた。ヘルメットのバイザー越しでも彼女の真剣な眼差しが感じられる。
「阿久野くん」
快人は応えなかった。応えられなかった。身体は震え歯は鳴り涙が止まらなかった。
「阿久野快人さん」
すずめがもう一度呼んだ。今度は研修初日と同じように名前を呼んだ。
そして差し出された手。
「立てますか?」
その声は厳しかったがどこまでも温かかった。
快人は震える手でその手を掴んだ。
「……はい」
か細い声だった。しかし確かに応えた。
すずめが力強く快人を引き起こす。
「生きて戻りましたね」
「……飯田さんは」
「……ええ」
すずめは一瞬目を伏せた。
「彼の遺志は無駄にできません」
快人は自分の足で立った。まだ震えは止まらない。しかし確かに立っていた。
空を見上げる。
自分の決めた道はこんなにも過酷で辛いのだと痛感した。
聖。
君のために僕は戦う。
たとえそれがどんなに醜い姿であろうとも。
たとえこれが間違いだとしても。
⭐️聖は一人で兄を思う
スマートフォンの画面に表示されたメッセージは短かった。
『ごめん聖。急ぎの仕事が入って今夜は帰れなくなった。夕飯勝手に食べて。』
聖はキッチンに立ち尽くしていた。コンロの火はまだついている。フライパンの中でとろりと溶け出したチーズが心地よい音を立てていた。
「……そっか」
小さく呟いて、火を止めた。
お兄ちゃんの好きなオムライス。
ケチャップで描いた笑顔のマーク。
今日は遅くなるって言ってたから、温め直してあげようと思ってたのに。
聖は皿を手に取り、ラップをかけた。冷蔵庫を開けると冷気が顔を襲う。その冷たさがなぜか心に沁みた。
「お疲れさま……」
誰に言うでもなく言って、扉を閉めた。
マンションに静寂が戻る。
時計の秒針の音だけが規則正しく響く。
いつもなら二人で過ごす時間。
テレビの音声とお兄ちゃんの笑い声。
それがないだけで、部屋はこんなにも広く感じるのだと知った。
聖はお兄ちゃんの寝室の前に立っていた。
ノックをするわけでもなく、ただドアノブに手をかける。
カチャリ。
重い音を立ててドアが開いた。
部屋の中は整頓されていた。
ベッドの上には洗濯されたばかりのシーツ。
空気中に微かに漂うお兄ちゃんの匂い。
聖は吸い寄せられるようにクローゼットを開けた。
そこには彼の私服やパジャマが掛かっている。
「お兄ちゃん……」
手が勝手に動く。
ハンガーからパジャマを取り出した。
青色のチェック柄。
何年も愛用しているお気に入り。
聖はそれを胸に抱きしめた。
顔を埋める。
スン……。
鼻孔をくすぐる洗剤の匂い。
その奥に残る、お兄ちゃんの体臭。
「んっ……」
膝が崩れそうになる。
この匂いが好きだ。
安心する匂い。
大好きな人の匂い。
「快人お兄ちゃん……❤️」
名前を呼ぶ声が甘く湿る。
パジャマ越しに自分の胸を押し付けるように抱きしめる。
柔らかい生地が乳首を擦り、ビクンと身体が跳ねた。
「あっ……❤️」
身体が熱い。
寂しさが別の感情に変わっていく。
お兄ちゃんに触れたい。
お兄ちゃんに抱きしめてほしい。
聖の片手がパジャマを握りしめたまま、もう片方の手が自分の太ももへと伸びた。
スカートの裾から潜り込ませる。
下着の上から秘部を押さえると、そこは既に熱を帯びて濡れていた。
「んくっ……❤️ お兄ちゃん……❤️」
指先で下着をずらし、直接割れ目に触れる。
ヌルリとした愛液が指を迎える。
「ああっ……❤️」
膝が震える。
ベッドの縁に腰掛けることもせず、その場で立ちながら指を動かし始めた。
「お兄ちゃん……見て……❤️ わたし……❤️」
クリトリスを擦るたびに腰が砕けそうになる。
パジャマに顔を埋めながら、激しく匂いを吸い込む。
脳裏にお兄ちゃんの顔が浮かぶ。
優しく笑う顔。
頭を撫でてくれる大きな手。
「あっ❤️ ああっ❤️ お兄ちゃん❤️ 快人お兄ちゃん❤️」
指の動きが速くなる。
水音がパチャパチャと響く。
恥ずかしい音。
でも止められない。
「入れたい……❤️ お兄ちゃんのが……❤️ わたしの中に……❤️」
想像の中で彼と繋がる。
激しく突かれる幻覚に身を委ねる。
「ひゃうっ❤️ そこっ❤️ いいっ❤️ お兄ちゃん❤️ 好きっ❤️ 大好きっ❤️」
限界が近い。
足の指が丸まる。
パジャマを握りしめる手に力が入りすぎて白くなる。
「いくっ❤️ いっちゃうっ❤️ お兄ちゃんっ❤️ お兄ちゃんっ❤️」
ビクンッ!ビクンッ!
聖の身体が大きく跳ねた。
秘部から大量の蜜が溢れ出し、太ももを伝い落ちる。
「はぁ……はぁ……❤️」
絶頂の余韻に浸りながら、聖はゆっくりと床に座り込んだ。
手にはまだパジャマが握られている。
顔は火照り、目は潤んでいる。
「お兄ちゃん……早く帰ってきて……」
冷えた床の感触だけがリアルだった。
⭐️飯田家
夕暮れ時。
飯田家のインターホンが鳴った。
「はーい」
エプロンで手を拭きながら玄関に向かった早苗は、ドアを開けた瞬間に言葉を失った。
そこに立っていたのは二人の男だった。
一人は赤いジャケットと黒のパンツ。
一人は黄色のジャケットと白のパンツ。
派手な私服姿だったが、胸元に輝く星型のバッジが彼らの正体を示していた。
「飯田賢治さんのご家族で間違いないですね?」
赤沢が爽やかな笑顔で尋ねる。
「…はい」
「突然申し訳ありません。私、スターセイバーズのレッドこと赤沢剛と申します」
「イエローの黄前武です」
早苗の顔色が一瞬で青ざめた。
「夫が…何か…」
「上がってよろしいですか?」
有無を言わせない口調だった。
リビングに通された二人はさも当然のようにソファに腰掛けた。早苗は立ったまま、小学生三年生の息子・康介はテレビから二人を凝視していた。
「単刀直入に申し上げます」
赤沢が切り出した。
「あなたのご主人は今日、JAPASHの怪人として銀行強盗に加担し私たちと交戦の末に死亡しました」
「…っ!」
早苗は膝から崩れ落ちそうになった。
「あの人は…そんな…」
「信じがたいのも無理はありません。JAPASHは家族に正体を隠すよう指導していますから」
「嘘だ…」
康介が立ち上がった。
「パパは!パパは怪人なんかじゃない!」
「康介、座りなさい!」
「だって!パパはいつも優しくて!おれとサッカーしてくれて!」
「康介!」
「パパを返せ!」
康介が赤沢に向かって飛びかかった。
「おい!」
赤沢の右足が鞭のようにしなる。
ドゴォッ!
「ぐえっ!」
康介の小さな身体はリビングの壁まで吹き飛び、床に這いつくばった。
「な、何をするんですか!」
早苗が息子のもとへ駆け寄ろうとする。
「動くな」
黄前が冷たく命じた。
「我々は正義のヒーローです。我々に逆らうということは悪に加担するということですよ?」
「息子さんには教育的指導が必要でした。申し訳ありません」
赤沢が笑顔のまま言った。
「康介…康介…」
早苗が涙をこらえながら息子を抱き寄せる。
「さて」
赤沢が立ち上がった。
「我々は一般市民の皆様を守るため、日々戦っております。怪人の家族として何か知っていたことはありませんか?」
「何も…知りませんでした…」
早苗は声を震わせながら答えた。
「夫は…ただの会社員だと…私たちは本当に何も…」
「そうですか」
赤沢がつかつかと歩み寄る。
「では、ご協力いただけますね?」
「な、何を…」
「我々も人間です。戦いで疲れ果てております。そんな我々を労うのも、善良な市民の務めではないですか?」
早苗の目が恐怖に見開かれた。
「奥様」
黄前が背後から近づき、耳元でささやく。
「夫婦の寝室、二階でしたよね?」
「やめ…」
「拒否するということは」
赤沢が早苗の顎を掴み、上向かせた。
「JAPASHの協力者とみなされますよ?お子さんのためにも、ここは従った方が賢明ですよね?」
早苗の腕から力が抜けた。
涙は止まらなかった。
二階の夫婦の寝室。
飯田賢治と早苗が十五年連れ添った部屋だった。
そのベッドの上で、いま自分の知らない男が服を脱いでいる。
「いや…やめて…」
「うるせえな」
黄前が早苗の服を強引に破り捨てた。
「あのな、お前の夫はよ俺たちに手こずらせやがったんだよ。自爆までしやがって」
「っ!」
「その責任は家族が取るべきだろ?」
赤沢が淡々と言う。
「おばさん、いやらしい体してるな」
黄前が早苗の豊満な乳房を乱暴に掴んだ。
「やめっ…!」
「どうせ旦那とは長いことやってなかったんだろ?」
「違う…賢治さんは…」
「ほら、乳首立ってきてんじゃん」
黄前が指で先端を弾く。
「ひっ…!」
「正直な体だなあ」
「さっさと準備しろよ。時間がもったいない」
赤沢がベルトを外しながら命じた。
「抵抗しても無駄です。我々は正義の力を持っていますから」
早苗は泣き崩れた。全てを諦めたように。
「じゃあ、いただきます」
黄前が早苗の足を広げ、一気に貫いた。
「ぎゃあっ!?」
「うお、締まるな。久しぶりかよ」
「やめ…痛い…やめてください…」
「本当は欲しかったんだろ?旦那の代わりに抱かれるのを」
赤沢が早苗の顔の横に座り、自身のモノを突きつけた。
「舐めなさい」
「むぐっ…!?」
「いい子だ」
赤沢が早苗の頭を押さえつけ、腰を突き出す。
「んぐっ…えぐっ…」
「もっと奥までくわえなさいよ」
快人は涙ながらに従うしかなかった。息子の命がかかっている。逆らえば何をされるか分からない。
「それにしても、怪人の妻がこんなに美人だったとはな」
黄前が下卑た笑みを浮かべながら腰を打ちつける。
「あっ…ああっ…!」
「ほら感じてきた。いやらしいよおばさん」
「ちが…これは…」
「体は正直だなあ」
赤沢が快感に目を細める。
「さて、そんなに感じやすいならこれならどうだ?」
赤沢の手が早苗の太ももに触れた。
光を帯びた。
「なに…ひああああっ!?」
突然の刺激に早苗の全身が仰け反る。
「HEROの力の片鱗ですよ。一般人には強烈すぎますかね?」
「あっ!ああっ!なにこれ…!?だめっ!」
黄前もまた腰を激しく動かしながら同じく光を放つ指で早苗のクリトリスを弾くと、生理的嫌悪とは別次元の快楽が全身を駆け巡り子宮の奥まで痙攣し始めるのを感じてしまった。
「いやああああっ!!何が起きてるの!?」
「ほら、イッちまえよ」
「いくっ!?いくっ!いぎっ!ああああああっ!!」
早苗はわけも分からぬまま絶頂させられた。夫以外で、自分を裏切ってしまった。そのことに耐えられなかった。
「あはは、めちゃくちゃ締め付けたぞこのヤリマン」
「次は俺だ。代われ、黄前」
「へいへい」
「ああっ!あぐっ…!」
早苗の口から悲鳴とも喘ぎともつかぬ声が漏れる。
ベッドの上で四つん這いにさせられた彼女の背後から、赤沢が容赦なく腰を打ち付けていた。
肉と肉がぶつかる乾いた音が寝室に響き渡る。
「くっ…相変わらずいい締まりだ。怪人の女房だからかよ?」
赤沢が皮肉交じりに笑う。その手は早苗の腰をガッチリと掴み、逃げ場を奪っている。
「いやっ…やめて…お願い…」
「やめる?嘘つくなよ」
赤沢がさらに深く突き上げる。
「このおばさんぐちょぐちょに濡れてるぜ。そんなに旦那以外のちんぽが気持ちいいのかよ?」
事実だった。
自分でも信じられないほど秘部は濡れていた。夫以外の男に抱かれているという背徳感と、正義のヒーローという異常な状況。それらが混ざり合い、彼女の身体を狂わせていた。
「ちが…これは…」
「言い訳無用」
前から黄前が早苗の顔の前に自身を突きつけた。
「ほら、しゃぶれよ。この淫乱婆」
「んぐっ…!」
黄前は早苗が口を開いた隙を見逃さず、強引にそれをねじ込んだ。
口腔を犯される感触。苦しさと屈辱で涙がこぼれる。
「んっ…んむっ…!」
「そうそう。ちゃんとお掃除しなさいよ」
黄前が早苗の頭を掴み、前後に動かす。
前後から若い男たちにもてあそばれ、早苗の理性は崩壊しかけていた。
夫への罪悪感はある。しかし身体は正直だった。
赤沢の激しいピストンと黄前の口腔への蹂躙。その二つの刺激が脳を焼き切っていく。
「あむっ…んっ…ああっ…!」
「ほら、また締まったぞ。感じてんじゃねえか」
赤沢がさらにスピードを上げる。
早苗はただ喘ぐことしかできなかった。
夫の顔が浮かぶ。
ごめんなさい。
ごめんなさい賢治さん。
でも……でも……。
「いくぞ!」
赤沢が低く唸り、最奥へと叩きつける。
「あああっ!!」
熱い飛沫が子宮を叩く。
早苗はビクビクと身体を震わせながら絶頂に達した。
夫以外の精液で汚されていく。
それなのに。
「次は俺だ。代われ赤沢」
「ああ」
赤沢が抜けると同時に黄前も口から離れ背後に回る。
「待って…もう…」
「まだ終わんねえよ」
黄前が一気に貫いた。
「ひぎゃあっ!?」
さっき出されたばかりの粘液が潤滑油となり、黄前自身を深くまで招き入れる。
「ああっ!ああっ!ああっ!」
黄前もまた激しく腰を振る。
早苗はもう抵抗する力すら残っていなかった。
快楽の波に飲み込まれただ翻弄されるだけの存在になっていた。
「くっ…これいくわ!」
黄前もまた早苗の中で果てた。
二度目の注入。
早苗の子宮は男たちを受け入れていた。
「はぁ…はぁ…」
早苗はベッドに崩れ落ちた。
心も身体もボロボロだった。
これで終わりだろうか。
そう思った時だった。
「なかなか良かったぜ」
赤沢が耳元で囁く。
「ガキ。お前の弟作ってやるよ」
その言葉は早苗の心臓をえぐり取った。
彼女は声も出ずただ涙を流した。
「あ……あぁ……」
ベッドの上で力なく横たわっていた早苗がゆっくりと身を起こした。
その瞳にはもう光はなかった。
あるのは恐怖と絶望に塗りつぶされた空虚な色だけ。
彼女は這うようにして赤沢の足元へ向かった。
震える手で彼のベルトに手をかける。
ファスナーを下ろし下着の中からそれを取り出す。
「おや?どうしたんです?」
赤沢が意外そうな顔をする。
「……ヒーロー様」
早苗はうつむいたまま言った。
「どうか……お許しください」
彼女はそれを口に含んだ。
自ら進んで。
強要されたわけではない。
自分から。
チュパ……チュパ……。
唾液を絡ませ舌で舐め上げる。
背徳的な水音が寝室に響く。
夫以外の男を自ら慰める。
かつての早苗なら考えられなかった行為。
「私たち家族の暮らしを守ってください」
口から離し懇願する。
「私は……何でもします」
その言葉は彼女の魂を売り渡す契約だった。
家族を守るため。
息子の未来を守るため。
彼女は自ら奴隷になることを選んだ。
「ふーん」
赤沢が鼻で笑う。
「何でもする?本当に?」
「はい……」
早苗は再び口に含んだ。
今度はもっと深く。
喉の奥まで押し込む。
えづきながらも必死に奉仕する。
涙と涎で顔はぐちゃぐちゃだ。
それでも止めない。
「ああ……いいですね」
赤沢が満足げに頭を撫でる。
それはペットに対するような仕草だった。
「黄前君もしてあげてください」
「へいへい」
黄前もまた早苗の前に立つ。
早苗は交互に二人のものを舐め始めた。
右から左へ。
左から右へ。
機械的に。
ただ奉仕するために。
「あーあ。すっかり奴隷じゃねえか」
黄前が下卑た笑い声を上げる。
「怪人の女房なんてこんなもんよ。所詮はメスだ」
その言葉が胸に突き刺さる。
でももう痛みさえ感じなかった。
ただ従うだけの存在になっていたから。
チュパ……チュパ……。
卑猥な音が響き続ける。
かつて飯田賢治と添い寝したベッドの上で。
その妻は正義のヒーローの性処理係として機能していた。
彼女が選んだ道。
それがこれだった。
二人は早苗が失神しかけてもなお交代を繰り返し、早苗を何度も何度も絶頂させた。
一階のリビングで、康介は胃液を吐きながらうずくまっていた。二階からは聞いたことのない母の声が断続的に聞こえてくる。そして笑い声と罵倒。
自分の無力さを三回目に思い出した時、少年は泣くことすらやめていた。
パパ。テレビの中のヒーローがあんなに醜い生き物だったなんて知らなかったよ。
少年の瞳に暗い光がやどっていた