阿久野快人は怪人デビュー その名はアークカイバー!そして彼が任された最初の作戦は飯田の弔い合戦だった!戦隊ヒーローの赤沢と黄前が飯田氏の未亡人早苗の元に通い陵辱を繰り返していると言う情報を小学校3年生の息子さんが必死の思いで伝えたのだった。
現場の飯田家に到着した快人と翼は庭の植え込みに身を潜めリビングの窓から中の様子を窺っていた。
室内には飯田賢治の未亡人である早苗がいた。
年の頃は三十半ば。黒髪を肩まで伸ばした穏やかな顔立ちの女性。飯田が生前何度も写真を見せてくれた。息子とともに笑う早苗の姿を快人はよく知っている。
しかし今その早苗の姿はあまりにも無残だった。
淡い色のカーディガンは引き裂かれ下に着ていた白いブラウスのボタンはすべて弾け飛びその下の豊かな乳房が露わになっていた。肌は汗でしっとりと濡れ赤沢の大きな手がその左の乳房を掴んでいる。指が食い込むほど強く揉みしだかれ形を歪められた白い柔肉が淫らに波打っていた。
「あっ…やめ…そんな強く…あぁっ!」
早苗の唇から零れる声は拒絶の言葉とは裏腹に甘く濡れていた。黄前が背後から彼女の両腕を拘束しスカートをまくり上げて下着を引き裂いていた。
「もう濡れてんじゃねえかよ飯田の女房!」黄前が早苗の秘所に指を這わせくちゅりと水音を立てる。既にそこは愛液で溢れ彼女の太腿を伝って床に小さな水溜まりを作っていた。
「ほら見せてみろよ。お前のそこどれだけ俺たちを求めてるか」赤沢が早苗の脚を無理やり左右に開かせる。露わにされた秘裂は熟れた果実のように赤く充血しひくひくと収縮していた。入り口からはとめどなく愛液が溢れ出し肉襞が誘うように蠢いている。
「いや…お願い見ないで…」だがその声は震えながらもどこか期待を含んでいた。黄前の指が陰核を摘み上げると早苗の腰がびくんと跳ね上がる。
「あひっ!?そこそこはっだめぇ!」
「駄目じゃねえだろ。こここんなに硬くしてよ」黄前はクリトリスを指の腹で捏ね回し同時に二本の指を膣内へと挿入した。ずぷぷっ…と下品な水音が響く。
「ああっ!あっあっああんっ!」
ヒーローの力は、女を服従させ、発情させる力がある。
早苗はもはや抵抗をやめ自ら腰をくねらせて黄前の指を咥え込もうとしていた。彼女の顔は快楽に蕩け口元からは涎が垂れ瞳は虚ろに潤んでいる。
「こいつ完全にメスになってやがる。飯田の女房がよォ!」
赤沢が己のズボンを下ろした。硬く反り上がった肉棒が早苗の目の前で脈打っている。それは飯田のものより一回り以上大きく先端からはすでに透明な汁が滲み出ていた。
「お前の旦那は俺たちの正義の前でみっともなく死んだんだよ!」黄前も同様に巨大な怒張を早苗の顔に押し付ける。二人のヒーローは早苗の上下を完全に占領した。
「しゃぶれ未亡人」
赤沢が早苗の口をこじ開け無理やり肉棒を突っ込んだ。彼女の小さな口がパンパンに広がり苦しげな嗚咽が漏れる。だが黄前が後ろから彼女の膣内に一気に肉棒を突き挿れるとその刺激で彼女の喉がきゅんと締まり自然と赤沢のものを深く咥え込んでしまった。
「おっこいつの口最高に締まるな!」
「こっちもすげえ!未亡人まんこ熱くてとろとろだ!」二人は同時に腰を動かし始めた。前から後ろから早苗の身体を激しく貫く。ぐちゅぐちゅぱんぱんと淫靡な音がリビングに満ちていく。
「んんっ!ふがっ!ふぐうぅっ!」早苗は口を塞がれたまま黄前の突き上げに合わせて悲鳴とも喘ぎともつかぬ声を上げる。彼女の豊満な乳房が激しく揺れ赤沢はその頂に吸い付きながら腰を打ち付けた。
「出すぞ!未亡人の口の中に出してやる!」赤沢が低く唸る。数回の激しい抽送の後彼は早苗の喉奥深くに熱い精を迸らせた。早苗は苦しげに喉を鳴らしながらもそれを飲み込もうと必死で舌を動かす。口の端から白濁が溢れ顎を伝って胸元へと垂れていった。
「次はこっちだぁ!」黄前も腰を突き上げ早苗の膣内に総身の精を注ぎ込んだ。子宮口に直接叩きつけられる感触に早苗の全身が震え彼女もまた深い絶頂へと堕ちていく。
「あはっ…ああっ…イっちゃう…!私イっちゃううぅぅっ!」快楽に沈むその瞳から涙が零れ落ちた。抵抗する意思はとうに消え失せただ肉の快楽に溺れるだけの雌の顔がそこにあった。
「へへもう俺たちなしじゃ生きていけねえな」赤沢が早苗の尻を叩き黄前が彼女の髪を掴んで再び肉棒を口に押し込んだ。二回戦が始まろうとしている。
その光景を目の当たりにし快人の内に煮えたぎる怒りが膨れ上がっていた。
「行くぞ翼!」快人は飛び出した。だが変身を試みようとしてもコアは沈黙したまま反応しない。怒りと動揺で心が乱れ力を引き出せない。
「変身!変身しろ!」何度叫んでも何も起きない。
窓から室内へと突入した快人の姿に赤沢と黄前が気づいた。
「あ?ジャバッシュの戦闘員か?」「怪人じゃねえのか。面倒くせえ」黄前が片手をかざすと黄色い光弾が放たれ快人の胸を直撃した。強化スーツによる攻撃を生身で受けた快人はたまらず壁に叩きつけられる。
「快人!」翼が咄嗟に変身を完了し白い装甲の怪人として二人に立ち塞がる。
「邪魔だ女!」赤沢が翼の顔面を殴る。翼はそれを腕で防御するが黄前が背後に回り込み彼女の翼を掴んで床へと押さえつけた。
「こいつ意外とかわいい顔してやがるな」黄前が翼の装甲を剥ぎ取る。怪人として変身した彼女の身体は薄い保護層で覆われているだけの白い素肌が露出し華奢な肢体が晒された。
「やめろ!離せ!」翼は抵抗するが二人がかりの力には敵わない。赤沢が彼女の両腕を頭上で拘束し黄前が覆いかぶさって胸の膨らみを乱暴に揉みしだいた。
「怪人の体も結局は女か。乳も柔らけえな!」黄前の指が翼の乳首を摘み上げる。彼女の身体が小さく跳ね上がった。
「ひぅっ!」
「感じてんじゃねえかよこのビッチが!」赤沢が翼の脚を無理やり開かせ秘部に手を伸ばす。装甲の下のそこはすでに戦闘による発汗と動揺で少し湿っていたが赤沢はさらに指をねじ込み内部をかき回す。
「ああっ!やめっ…!」
「やめろって言いながら指に絡みついてくるぞ」ずぽっずぽっと指が抜き差しされるたびに翼の身体が痙攣する。黄前が彼女の口をこじ開け自分の肉棒を突き入れる。
「おら怪人の口はどうだ!」黄前の肉棒が翼の喉を突く。翼は嘔吐感にえづきながらも強制的に頭を押さえつけられ彼のものを咥えさせられる。口内に広がる苦みと臭いに涙が溢れた。
「怪人のおまんこは最高だぜ!」赤沢が翼の秘所に肉棒を突き立てる。変身中でもその内壁は生身の人間と変わらず熱く締め付けてくる。赤沢は嬉々として腰を打ち付け始めた。
「あっあっやあっ!快人…助け…!」翼の口から漏れ出る声は黄前の肉棒に塞がれてくぐもっている。それでも彼女は必死に快人の名を呼んだ。
快人は壁に背をつけ二人の暴行を目の前で見せつけられていた。立ち上がれない。指一本動かすのも困難だ。悔しさと無力感で目の前が赤く染まっていく。
「見てろよお前の女が俺たちのチンポで泣いてるところをよ!」
赤沢が翼の身体を反転させ後背位で再び貫く。翼の顔が床に押し付けられる。黄前は彼女の口に自分のものを再び押し込み前からも激しく突いた。
「んごっ!ふごっ!お゛っ…!」翼の身体が二人の腰の間に挟まれ無数の刺激に翻弄される。乳房が揺れ尻肉が波打ち快楽と屈辱で彼女の意識が混濁していく。
「イけよ怪人!お前もメスだってことを思い知れ!」赤沢の肉棒が翼の一番奥をえぐるたび彼女の身体は仰け反り膣内がきゅんと収縮する。快人の目の前で翼が徐々に女としての悦びを引きずり出されていく。
「快人…見ないで…お願い…」翼の涙が床に落ちる。だがその声はすでに艶を帯びていた。「ああっ!だめもう変になる…!気持ちいい…の…!」翼は自覚していなかった。だが彼女の体は確かに反応していた。赤沢の肉棒を受け入れるたび膣口からびゅるびゅると愛液が吹き出し黄前の口内奉仕に喉を鳴らして感じ始めている。
「キタぞ!出すぞ怪人まんこに中出しだ!」赤沢が翼の膣内に熱い精を注ぎ込む。同時に黄前も彼女の口内で射精し白濁が翼の唇から溢れ出した。
「んんぅううぅっ!ああぁぁ…」翼は全身を痙攣させ二人のヒーローに同時に中出しされながらそのまま深い絶頂へと落ちていった。彼女の意識が遠のく中快人の名を呼ぶ声はか細くそれでも確かに響いていた。
「かい…と…」
翼が崩れ落ちる。床に倒れた彼女の身体はまだ痙攣し膣からは白濁がどろりと流れ出している。早苗もまた隣で黄前の肉棒を自らしゃぶりながら狂ったように腰を振っていた。
「どうだジャバッシュの怪人よ。お前の女は俺たちのものだ!飯田の女房もな!」赤沢が大笑する。
その声が快人の内から最後の理性を吹き飛ばした。(逃げちゃダメだ)飯田の声が心の奥で聞こえる。(俺は逃げなかった。お前ももう戦闘員じゃないんだ。怪人になれ。アークカイバー!)
「うおおぉぉっ!」快人の胸の奥でコアが激しく燃え上がる。怒り悲しみ屈辱翼への想いすべてが混ざり合った感情がコアと完全に同調した。「変身!!」
黒い装甲が快人の全身を覆う。額からは鋭い一本角が伸びカブトムシを思わせる重厚な鎧が形成される。アークカイバーがその姿を現した。
「なっ!?今更変身しやがったか!」黄前が身構える。
「カイバークラッシュ…!」アークカイバーの拳が赤沢の顔面に突き刺さる。強化スーツごと粉砕する衝撃に赤沢の身体が吹き飛び窓を突き破って庭へと転がる。
「赤沢!」黄前が叫ぶがアークカイバーの脚が彼の腹部を蹴り上げる。黄前の身体も天井を突き破り外へと放り出された。
庭で二人のヒーローが這い上がろうとする。だがアークカイバーの姿はすでにそこにあった。「お前たちは正義じゃないただの暴力だ」再び拳が振り下ろされる。連撃が二人の強化スーツを砕き彼らの身体を地面に叩きつける。
「消えろ」
角から放たれる赤い光線が赤沢と黄前を包み込んだ。「ぎゃああっ!」二人の悲鳴も虚しく彼らの身体は弾け飛び夜の闇に消えていった。
変身を解いた快人のもとへ翼がふらつきながら歩み寄ってきた。「快人…ごめん…私情けない…」
「違うお前が時間を稼いでくれたから俺は立てたんだ」快人は翼を強く抱きしめた。「ありがとう」「…うん」翼は快人の胸に顔を埋め静かに泣いた。
その後家の中から駆け出してきた飯田の息子と服を整えた早苗と対面する。「お母さんを助けてくれてありがとう…!」少年の涙に快人は深く頷いた。「飯田さんは最後までお前たちのために戦った。だから俺が引き継ぐよ」
早苗はまだ震えていたが小さく頭を下げた。「あの人賢治さんは誇り高くありました。あなたの仲間であり続けたことをどうか忘れないでください」
翼がそっと早苗の肩を支える。「大丈夫。飯田さんの想いは私たちが継いでいくから」
星空の下四人はしばしの静けさの中でそれぞれの想いを胸に抱いた。それは復讐の夜であり贖罪の夜でもあった。そしてアークカイバーとしての第一歩を踏み出した哀しみと決意の夜だった。
⭐️復讐
桃井の嬌落
金曜の夜。原宿のクラブから出てきた桃井は、泥酔していた。
ピンクのミニスカートに露出度の高いタンクトップ。戦隊ヒーローのスーツの下は、ただの派手好きな女だった。
「んあー、今日も楽しかったー!」
千鳥足でマンションへ向かう。その背後を快人は影のように尾けた。
エレベーターに乗り部屋の前に着く。鍵を開けるのに手間取る桃井。
「あれ、鍵が入らない…なんで?」
「貸せ」
低い声が耳元で響いた。
「へ?」
桃井が振り返る前に快人は彼女の身体を抱え上げ、鍵を開けて部屋へと押し入った。
「な、何!? だれ!?」
桃井の悲鳴が上がるが、深夜のマンションの重厚なドアがその声を遮断する。
快人は桃井をベッドに投げ捨てた。
「ひっ!」
桃井は悲鳴を上げ、恐怖で後ずさる。
「お、覚えてるか? あの路地裏のこと」
快人は静かに言った。
「あ…あんた…! あの時の雑魚戦闘員!」
桃井の顔が恐怖に歪む。
「そう。雑魚ちんぽの俺だ」
快人は冷酷に微笑んだ。
「でも今は違う。俺は怪人だ」
「なっ、怪人…!?」
桃井は逃げようとベッドから降りようとしたが、快人がその細い手首を掴んでベッドに押さえつけた。
「さあ、あの時のお返しだ」
快人は桃井のミニスカートを強引にまくり上げ、下着を引き裂いた。
「いやっ! やめて! これは正義への反逆よ!」
「うるさい」
快人の指が桃井の秘所を弄る。
「あの時、お前はこう言ったな。『舐めなさい』と」
快人は顔を桃井の股間に埋め、激しく舐め回した。
「ああっ! いやっ、やめっ…ああんっ!」
桃井の抵抗は虚しく、快人の舌技に秘所が熱を帯び始める。
「こんなに濡れてるぞ。正義のヒーローがよ」
「ち、違う…!」
快人はさらに激しく舌を動かし、陰核を吸い上げた。
「ひああっ!? そこ、そこはだめぇ!」
桃井の腰が跳ね上がる。
快人は構わず、指を二本同時に膣内にねじ込んだ。
「くちゅっ、ずぷっ」
「いやっああっ! そんなに激しくしたら…!」
「お前が俺にしたことと同じだ」
快人の指が内部をかき回し、舌が陰核を責め立てる。
「ああっ! あっ! だめ、だめぇ! イっちゃう…!」
桃井は抵抗をやめ、自ら腰をくねらせ始めた。
「はあ…はあ…あんた…こんなことして…許さない…」
「許すも許さないも、今は俺が支配してるんだ」
快人は立ち上がり、自身の硬く滾るモノを露わにした。
「さあ、お前が俺にしたように今度はお前が舐める番だ」
快人は桃井の顔の上に跨り、硬直を彼女の口元に押し当てた。
「いや…そんなこと…」
「早くしろ。さもないとお前のその綺麗な顔を台無しにするぞ」
桃井は震えながら口を開いた。快人の肉棒が彼女の口内に侵入する。
「んんっ…ふぐっ…」
桃井は舌を動かし、快人のモノを舐め始めた。
「あの時のお前はこう言ったな。『もっと奥まで』と」
快人は腰を前後に動かし、桃井の喉奥まで突き入れ始めた。
「んぐっ! ぐうっ! おぐっ…!」
桃井の喉が小さく鳴り苦しげな嗚咽が漏れる。だが、快人は容赦しなかった。
「どうだ? 雑魚ちんぽの味は」
快人の嘲笑に桃井の目に涙が浮かぶ。
「んっ…ふぐっ…ちゅぽっ…んんっ…」
桃井の舌が次第に激しく動き始めた。自ら進んで快人のモノを舐め始めたのだ。
「ははっ、お前も感じてるんだな」
快人は桃井の口からモノを抜き、彼女の脚を大きく開かせた。
「さあ、本番だ」
快人は桃井の濡れた秘所に硬直を当てがい、一気に奥深くまで突き入れた。
「ああっ!」
桃井の背中が反り上がり、大きな嬌声が上がる。
「俺が雑魚だった時はお前が上だった。だが今は違う」
快人は激しく腰を打ち付け始めた。
「あっ! あっ! ああんっ! そんなに激しく…!」
桃井の豊満な胸がタンクトップの生地越しに激しく揺れる。快人はタンクトップを引き裂き、露わになった乳房を鷲掴みにした。
「あの時のお前はこう言ったな。『悪い子ね』と」
快人は乳首を指で弾きながらさらに激しく腰を振った。
「ああっ! だめっ、そんなにされたら…!」
「お前が俺にしたことを、もう一度思い出してみろ」
快人の腰の動きがさらに加速する。
「あっあっあっあっ! だめだめ、イっちゃう…!」
桃井の秘所が快人を締め付け、愛液が溢れ出す。
「出すぞ。お前の中に全部出してやる」
「いや、中は…!」
「あの時お前はこう言ったな。『全部出しなさい』と」
快人は桃井の最奥深くに熱い精を迸らせた。
「ああっ! 熱い…! 中が熱い…!」
桃井は全身を痙攣させ、絶頂に達した。
快人はまだ硬さを保ったまま、桃井の身体を反転させた。
「まだ終わらない。次は後ろだ」
「え…? まって…!」
快人は桃井の腰を引き寄せ、後背位で再び貫いた。
「ああっ! だめ、もう限界…!」
「あの時、お前は俺に何度も犯された。今度は俺がお前を何度も犯す」
快人は容赦なく腰を打ち付けた。桃井の白いお尻が波打ち、肉と肉がぶつかる音が部屋中に響く。
「あっ! あっ! あっ! おおきい…ああっ!」
桃井の抵抗は完全に消え、自ら腰を動かし快人を求め始めた。
「お前もただのメスだ。正義のヒーローも、怪人に犯されるとこうなる」
「ああっ…だめ…私、ヒーローなのに…メスになっちゃう…」
「そうだ。お前はもうメスだ」
快人は桃井の髪を掴み、さらに深く突いた。
「ああっ! いくっ、またいくうぅぅっ!」
桃井は再び絶頂に達し、快人もまた彼女の中に二度目の精を注ぎ込んだ。
「はあ…はあ…」
桃井はベッドに突っ伏し、快楽の余韻に浸っていた。その顔はもうヒーローのものではなかった。ただの肉欲に溺れた女の顔。
犯行の一部始終は闇の動画サイトで流してる。ジャパッシュの情報部のメンバーが、これを世界中に拡散してくれるだろう。もちろん実名と住所付き!桃井は社会的にはヒーロー終了のお知らせだ。
快人は彼女の上から降りた。
「これで一つ目だ」
快人は冷たく言い放ち、部屋を後にした。
青山の崩壊
翌日。快人は青山の通う大学に向かった。
青山は日曜日も研究室に籠もっていることが多い。情報通り、大学の研究棟は静まり返っていた。
三階の研究室。窓から中を覗くと、青山が一人でパソコンに向かっているのが見えた。
青いシャツに黒いスカート。クールな顔立ちに銀縁の眼鏡。知的な雰囲気が漂う。
快人は窓を開け、音もなく侵入した。
「誰?」
青山が即座に反応し、振り返った。
「…あの時の雑魚戦闘員?」
青山の目が冷たく細められる。
「やっぱり覚えてるか」
快人は静かに言った。
「当然ね。私を怒らせたことを後悔しているの?」
青山は冷笑した。
「後悔? してるさ。あの時お前を殺さなかったことをな」
快人の殺気に青山の表情がわずかに変わった。
「…変身!」
青山が叫ぶと同時に、青いスーツが彼女の身体を覆う。戦隊ヒーローブルー。強化スーツによる身体能力の向上。
だが。
「俺はもう戦闘員じゃない」
快人は胸のコアに意識を集中させた。
「変身!」
黒い装甲が快人の全身を覆い、カブトムシの怪人アークカイバーが姿を現した。
「なっ…!? 怪人になったの!?」
青山の目が驚愕に見開かれる。
「驚くのはまだ早い」
アークカイバーの拳が青山の腹部を捉える。
「ぐはっ…!」
青山の身体が吹き飛び、研究室の壁を突き抜け廊下へと転がり出た。
「つ、強い…!」
青山は立ち上がろうとするがアークカイバーは容赦しなかった。続けて放たれた蹴りが青山の顔面を捉え、さらに壁へと叩きつける。強化スーツに亀裂が走る。
「なめないで!」
青山がブレードを取り出し、アークカイバーに斬りかかる。だがアークカイバーの装甲はそれを弾き返した。
「硬い…!」
「カイバークラッシュ!」
アークカイバーの拳が青山の胸部を直撃した。強化スーツが粉々に砕け散り青山の身体が廊下を転がる。変身が強制解除される。青山の本来の姿が露わになった。青いシャツは破れ、下の白い肌が露出している。
「まさか…私が…負けるなんて…」
青山は呆然としている。
「立てるか?」
アークカイバーは冷たく言い放った。
「くっ…」
青山は立ち上がろうとしたが、ダメージが大きく膝が笑う。
アークカイバーは青山の身体を担ぎ上げ研究棟を出た。向かった先は大学のグラウンド脇にある体育会の部室棟だった。日曜日だが、いくつかの部室からは話し声が聞こえる。
アークカイバーはその中の一番大きな部室のドアを蹴破った。中には、ラグビー部と思われる大柄な学生たちが十数人いた。
「なんだお前!?」
リーダー格の男が声を上げる。アークカイバーは青山を部室の床に放り出した。
「こいつをやる」
短く言い放ち、アークカイバーは変身を解除した。
「え…?」
学生たちが呆気にとられている。快人は静かに言った。
「こいつはお前たちが思ってるような優等生じゃない。中身は淫乱なメスだ。証拠を見せてやる」
快人は青山の服を強引に引き裂いた。
「いやっ! やめて!」
青山の白い肌が露わになる。破れたブラウスからは豊かな胸がこぼれ、スカートは腰までまくり上げられ下着が丸見えになっている。
「ほら見ろ。こいつの身体、もう準備万端だ」
快人は青山の秘部を指でなぞり、愛液が溢れていることを見せつけた。
「いやっ! 見ないで!」
青山の顔が真っ赤になる。だが快人の言葉と青山の露出度の高い姿に、部室の男たちの目が色を変えた。
「おい、マジかよ…」
「すげえ身体…」
「ちょっと、お前ら、やめろ…!」
青山は必死に抵抗しようとするが、ダメージを受けていた彼女に力は残っていない。
「おい、いいこと聞いたぞ。こいつ淫乱なんだってよ」
リーダー格の男がニヤリと笑った。
「やっていいのか?」
「ああ、好きにしろ」
快人は冷たく言った。
「ひっ…!」
青山の顔が恐怖に歪む。
「いや! お前ら、これは犯罪よ!?」
「犯罪? 何言ってんだ。お前はヒーローだろ? 正義の味方のくせに、悪に負けてメスになったんだ。なら俺たちの相手をするのが正義だろ?」
男たちが青山に群がる。
「いやっ! 離して! 触るな!」
青山の抵抗は虚しく男たちの手が彼女の身体を這い回る。豊かな胸が揉みしだかれ、乳首が口に含まれる。
「あっ…いやっ…」
青山の声に次第に甘い響きが混じり始めた。
「おっ、こいつの乳、すげえ柔らかいぞ!」
「乳首も硬くなってるじゃねえか」
男たちの下品な声が響く。
「いや…そんなこと言わないで…」
青山の瞳から涙がこぼれる。かつて快人にしたように、彼女は為す術もなく男たちに弄ばれていた。
ズボンを下ろした男が、青山の脚を無理やり開かせた。
「おっ、こいつ濡れてるぞ! さいこうだ!」
「やめて…お願い…」
男の硬直が青山の秘所に突き入れられる。
「ああっ!」
青山の悲鳴が部室に響く。
「おっ、締まるぞこいつ!」
「俺も俺も!」
二人目の男が青山の口に硬直を突っ込む。
「んぐっ! うぐっ…!」
青山は前後から激しく貫かれた。
「おら、お前もこいつの乳楽しめよ!」
「ああっ! だめっ! そんなに強く揉んだら…!」
青山の豊満な乳房が激しく揺れる。男たちが次々と入れ替わり、青山の身体を貪っていく。
「あっ! あっ! あっ! ああんっ!」
青山の抵抗は完全に消え、自ら腰を振り始めた。
「おい、こいつイキまくってるぞ!」
「ヒーローの女も結局はメスだな!」
男たちの嘲笑が響く中、青山は何度も絶頂に達した。
「ああっ…ああっ…私…ヒーローなのに…こんなところで…」
青山の瞳は虚ろになり、口からは涎が垂れる。ヒーローのメンツは完全に丸潰れだった。
快人はその光景を冷ややかに見つめていた。
「あの時、お前は俺にこう言ったな。『雑魚のくせに』と」
快人の声が響く。
「今のお前は何だ? 雑魚の大学生たちに輪姦されてメス顔晒してるのか?」
「ああっ…ああっ…」
青山は快人の言葉に反応するが、もう言葉を紡ぐことはできなかった。ただ快楽に溺れるだけの雌の顔がそこにあった。
「あの時の俺の気持ちを、ゆっくり味わえ」
快人は部室を後にした。背後から青山の嬌声が聞こえてくる。
「ああっ! いくっ! またいくうぅぅっ!」
ヒーロー・青山の尊厳は、完全に崩壊した。
犯行の一部始終は闇の動画サイトで流してる。ジャパッシュの情報部のメンバーが、これを世界中に拡散してくれるだろう。もちろん実名と住所付き!青山のこれでヒーロー終了のお知らせだ。
快人は夜空を見上げた。飯田さん、見てくれましたか。あなたの仇は取りました。あの二人はもう二度とヒーローの顔はできません。
快人の胸のコアが静かに脈打っていた。それは怒りでも憎しみでもなく。静かな決意の光だった。
⭐️緑山翠
緑山翠は、自宅マンションの一室で膝を抱えていた。
テレビもつけていない。スマートフォンも裏返しのままだ。カーテンの隙間から差し込む夕陽だけが部屋を薄赤く染めている。
戦隊ヒーロー、スターセイバーズのグリーン。
それが彼女の表の顔だった。
しかし、その戦隊はもう崩壊していた。
赤沢と黄前は任務中に消息を絶った。
青山と桃井は流出した動画と誹謗中傷の嵐の中、この世から姿を隠した。
SNSには無数の言葉が飛び交っている。
「正義の味方が陵辱されるなんて」
「ヒーローも所詮は人間」
「むしろ自分たちの仲間を守れない奴らが何を正義だ」
そして、最後の一人になった翠のもとにも無言の圧力が迫っていた。
彼女は自分の胸に手を当てた。
仲間たちが何をしていたのか、知らなかったわけではない。
いや、本当は薄々気づいていたのだ。
悪の戦闘員と蔑む相手に対し彼らが取っていた「遊び」。
任務のたびに、ほんの少しずつ増えていく暴力と狂気。
「やめよう」と言えなかった自分。
輪の中に入らずとも、目を背けた時点で同罪だった。
ただ一人、彼らの中に加わらなかったという自負だけが彼女の心の支えだった。
だが、現実は残酷だ。
たった一人では、戦隊ヒーローは続けられない。
スポンサーも所属事務所も、ヒーローとしての活動を前提にしている。
戦隊の解散が決まり、彼女は無職同然の状態に戻っていた。
生活が成り立たない。
スーパーのアルバイトを考えないといけない。
それでも、足が動かない。
何を信じればいいのかが分からなかった。
そんな時、ふと頭に浮かんだのは商社に勤めていた頃の同僚だった。
亜久野快人。
よく遅くまで残業をしていた。
誰に対しても真面目で、なのに少し不器用で。
後輩からも上司からも信頼されていた。
ある日「お世話になりました。退職します」とだけ言って、静かに会社を去っていった。
確か妹さんの医療費のために別の仕事に移ったと聞いた。
「元気にしているだろうか」
翠は手に取ったスマホをしばらく見つめ、それから恐る恐るメッセージを送った。
会社の連絡先が消えずに残っていたのだ。
数分間は既読もつかなかった。
だが、その夜遅く、画面に返信が浮かぶ。
『久しぶり。元気だよ』
寝てもらった連絡先に、彼はこの再会が何を意味するのか知らない。
翠は迷いながらも、会いたいと書いた。 『よかったら、飯でもどうかな』
リーズナブルなイタリアンレストラン。
昔、同僚たちと何度か行った店。
週末の夜、翠は少しだけ化粧をしてから出かけた。
店の奥のテーブルに座って待っていると予約時間の十分前に快人が現れた。
「悪い、待った?」
「ううん、私も今来たところ」
翠は彼を見て、少しだけ胸が高鳴った。
昔より少し痩せただろうか。いや、身体つきはむしろ前より引き締まっている気がする。
顔つきも大人びて、なのにあの時の面影が残っている。
「前と変わってないね」
「いや、色々あったから」
「やっぱり仕事が大変なの?」
「まあ、それなりに」
快人はメニューを開きながら、いつもの穏やかな笑みを浮かべた。
「何飲む?」
「ワイン。白で」
「珍しいね」
「今は飲まないとやってられないの」
翠はそう言って微笑んだが、その笑顔はどこか疲れていた。
料理が運ばれ、二人でワインを酌み交わす。
しばらくは近況や昔話で穏やかな時間が流れた。
快人は妹の話を少しだけした。
「聖は元気そう?」
「ああ、相変わらず生意気だけどな」
「よかった」
「お前は?」
翠の手が止まった。
「私…」
快人は何も言わず、じっと翠を見つめていた。
彼女はグラスを弄びながら、静かに言葉を吐き出した。
「ねえ、亜久野くん」
「ん?」
「私、仕事変えたの」
「聞いてたよ」
「なんでか分かる?」
「いや」
「ヒーロー、やってたの」
残酷な告白だった。
「…ヒーローって」
「グリーンの装甲。変身して敵を倒す仕事」
快人の瞳に一瞬、暗い光が過ぎた。
翠の言葉を聞いても、彼の表情はほとんど動かない。
「…そうだったんだ」
「知らなかったでしょ」
「いや、薄々わかってたような気がする」
「え?」
「ニュースで、変身してる時の声が似てるとは思ってた」
「まさか、ばれてたなんて」
翠は苦笑した。
「でも、辞めた」
「どうして?」
快人の声は低く、静かだった。
「仲間が、私の知らないところですごく汚いことをしてた」
翠はワインで唇を湿らせた。
「悪の戦闘員を捕まえて、私物を奪って傷つけて、時には楽しむように……」
「それ、知ってて止めなかったのか?」
「…止められなかったの」
「そうか」
快人はそれ以上責めなかった。
「でも、加わらなかった」
翠は付け加えるように言った。
「自分も同じことをするくらいならと思って、ずっと目を背けてた」
「それで今、一人になった」
「うん、情けないよね」
「いや」
快人は首を振った。
「最後まで残るのは、きついだろ」
「…別に自慢できないよ」
グラスの中で氷が鳴った。
「ヒーローを辞めて、仕事がなくなった。次の仕事を探してる」
「なら、節約しないとな」
「今日は私の話を聞いてくれたから、割り勘でいいよ」
「いや、俺が出す。こういう時は」
「昔はデザート代を毎回ケチってたのに?」
「昔の話だ」
快人は笑った。
その笑顔を見て翠の胸がきゅっとなる。
「何か、私だけ取り残された気分だった」
「そうだな」
「でも、あの仕事を続ける限り同じことを繰り返したかもしれない」
翠はそう言って、ワインを飲み干した。
「君に話したら、少し楽になった」
「それならよかった」
快人は静かに言った。
「お前はきっと、これからも何もなく普通に生きられるよ」
「普通って何?」
「朝起きて、仕事行って、好きなもん食って夜寝る」
「それで生きてるって、思えるかな」
「思えるだろ」
「…かもしれない」
翠はかすかに微笑んだ。
「ねえ、また会える?」
「ああ、いいよ」
「そっか」
「今日みたいに飲もう。ダメなら話だけでも」
「うん」
店を出ると、夜風が心地よかった。
駅までの道を二人で歩く。
「じゃあ、ここで」
「送ってくよ」
「大丈夫。今日は飲んだし」
「だからだろ」
「亜久野くんも同じくらい飲んでるでしょ」
「俺は強いんだよ」
「私と同じで、目立たないモブ雑魚のくせに」
翠が口にした瞬間、快人の足が止まった。
「どうしたの?」
「…いや」
「変なこと言ってごめんね。昔の癖」
「気にしてない」
快人はそう言って笑った。
だが、その目は笑っていなかった。
駅の改札で別れ、翠は一人になった。
家に帰る道すがら、彼女は思う。
快人に会えてよかった。
たった数時間の食事だったけれど、長い間忘れていた「普通」の時間を思い出せた。
でも、彼も何かを隠している気がした。
女の勘とでも言うのだろうか。
それとも、自分が同じ側にいるからこそ感じる気配か。
「まさか……ね」
翠は自嘲気味につぶやき、夜の街に溶けていった。
家に帰った快人は、一人静かにベッドに横たわった。
翠の言葉が頭から離れない。
「止められなかったの」
「でも、加わらなかった」
あの五人のうち赤沢黄前、青山、桃井には復讐した。
だが、あの路地裏にはもう一人いたはずだ。
グリーン。
飯田の死に立ち会いながら、無表情で見ていた戦士。
彼女は、スターセイバーズのグリーンだ。
そして、かつて商社時代に一番仲が良かった後輩でもあった。
「緑山翠…」
快人は小さく呟いた。
「お前は、あの時、何を思ってたんだ」
胸のコアが静かに脈打つ。
復讐の炎はまだ消えていない。
けれど、今日一緒に酒を飲んだ後輩の笑顔も確かに本物だった。
「くそ…」
彼は目を瞑った。
眠れるはずがなかった。
快人と別れ、駅へ向かう翠の背後には、終始同じ距離感を保つ気配があった。
彼女は長く戦いの中に身を置いていた。その感覚が鈍るはずもなく、誰かがつけていることは最初から分かっていた。
商店街の明かりが途切れ、人気の少ない住宅街の細い路地へと入る。
翠はふと足を止めた。
「そこにいるのは分かってるわよ」
静寂の中に彼女の声が響く。
返事はなかったが、衣擦れの音と共に影が音もなく降り立った。
黒いビキニに蜂のヘルメット。胸にはJAPASHの紋章。
蜂女。JAPASHの女幹部。
そして今夜、快人の同僚として彼を支えている女。
「蜂野すずめ…だったかしら」
翠は振り返り、冷めた目で彼女を見据えた。
「悪の女幹部さんが、今更私のような負け犬の尻尾を裁きに来たわけ?」
すずめはヘルメットのバイザー越しに翠を無表情に見つめている。
「阿久野くんと親しそうだったわね」
単刀直入な言葉に翠は目を細めた。
「昔の同僚よ。それが何か?」
「彼が今何をしているか、あなたは気づいているのかしら」
「…辞めたって言ってた。別の仕事に就いたって」
「そう。でもあなた薄々気づいているわよね。その仕事の内容が何か?」
すずめの声には明確な殺意が含まれていた。警告ではない。確認だ。
「彼の平穏を乱すなら消す。それが私の仕事よ」
翠は深く息を吐いた。
「勘違いしないで。私はもうヒーローを辞めるわ」
「辞める?」
「ええ。戦隊は崩壊した。私にはもう戦う理由も仲間もない。明日にでも田舎に帰るつもりよ」
翠は両手を広げた。
「だから見逃してくれない? 私はもう何もしない。あの人にも関わらない。ただ静かに消えるから」
それは彼女なりの精一杯の抵抗であり降伏宣言だった。
しかしすずめは微動だにしなかった。
「甘いわね」
冷たい声が夜気を切り裂く。
「消える? どこへ? あなたはもう『知ってしまった』人間よ。阿久野快人がJAPASHに関わっていることを。それを知った人間を生かしておくほど私たちは甘くない」
「じゃあどうしろって言うの!?」
翠の声が苛立ちを孕んだ。
「殺して黙らせる! あいつらみたいに!」
「あなたには二つの選択肢がある」
すずめは指を二本立てた。
「一つ。ここで私に殺される」
すずめの尻から伸びる毒針が鈍く光る。
「二つ。私たちの結社に入る」
「…は?」
翠は呆気にとられた。
「JAPASHに入れってこと?」
「そう。ヒーロー業界への潜入スパイとして生きていくのよ」
すずめは淡々と告げる。
「あなたはヒーロー。業界の裏事情も顔ぶれも知っている。それは我々にとって価値ある情報源だわ」
「スパイ…」
翠はその言葉の重さに息を呑んだ。
正義の味方から悪の手先へ。
今まで戦ってきた相手側へ寝返ること。
「嫌よ。そんなの」
「じゃあ死ぬ? ここで惨めに終わらせる?」
「…」
翠は唇を噛んだ。
死にたくない。
まだ生きていたい。
たとえそれが泥沼のような人生だとしても。
それにスパイになれば…
「阿久野くんに会えるかしら」
無意識に口から出た言葉に翠自身が驚いた。
すずめは一瞬だけ目を細めすぐにいつもの無表情に戻った。
「彼も私たちの一員よ。」
その言葉が翠の背中を押した。
あの人と一緒にいられるなら。
たとえそれが悪の道だとしても。
今の惨めな日常よりはマシかもしれない。
「…分かったわ」
翠は覚悟を決めたように言った。
「その話乗るわ。スパイでも何でもやる」
すずめは小さく頷いた。
「賢明な判断だわ」
そして彼女は翠に近づき耳元で囁いた。
「ようこそJAPASHへ。緑山翠さん」
その瞬間翠は確信した。
もう後戻りはできないと。
そしてこの選択こそが彼女にとって唯一生き残る道なのだと。
夜風が二人の髪を揺らした。
一人は悪の女幹部。一人は元正義の戦士。
二人の影は闇の中へと溶けていった。
⭐️闇に生きる
翠はジャバッシュに入団してから、表向きは戦隊ヒーローのグリーンとして活動を続けていた。
チームメンバーが全員いなくなったことを理由に、他のヒーローたちと盛んにチームアップを求め、一緒に仕事をするようになった。
彼女の仕事の取り方は、独特だった。
清楚な自分に対する男性ヒーローたちの好意的な評価を利用する。
童顔で小柄で突然仲間をなくしてしまった。悲劇のヒロイン。彼女の存在は、男たちの保護欲を強く刺激した。また彼女もスレンダーな体は、特定な男性のストライクゾーンにがっつりとはまった。
一緒に酒を飲み、デートをし、そして体を許す。
そうやって懐に入っていく。
ジャバッシュへの情報提供も、その過程で自然に得られるものだった。
今回はバッタモン一号二号の兄弟が相手だった。
バッタモン一号は長身で筋肉質。二号はやや小柄だが俊敏。二人とも緑の装甲を纏った戦隊ヒーローで、跳躍力を活かした戦闘スタイルが持ち味だった。
翠は彼らと合同任務をこなしながら、少しずつ距離を詰めていった。
任務後の打ち上げで酒を共にし、二号の冗談に笑い、一号の真面目な話に頷く。
「緑山さんって、本当にいい人だよな」
二号が酔いに任せて言った。
「ありがと。でも私なんて大したことないよ」
翠は控えめに笑った。その笑顔が二人の心をくすぐった。
一号は無口だったが、翠の目を見るたびにその瞳が柔らかくなるのを翠は見逃さなかった。
ある夜、三人で飲んだ後、翠は一号の部屋を訪れた。
「少し話してもいい?」
「ああ。構わない」
一号は少し驚いた様子だったが、すぐに椅子を引いた。
翠はベッドの端に腰を下ろした。
「最近、一人でいると怖いんだ」
「…何がだ?」
「仲間がいなくなってから、夜が怖いの。何も考えたくないのに、色々なことが頭を巡って」
一号は黙って聞いていた。
「そばにいてくれる? すぐ隣で。それだけでいいから」
一号は迷ったようだったが、やがて小さく頷いた。
「分かった」
翠は一号の隣に横たわった。華奢な身体が一号の大きな身体に寄り添う。
「温かい…」
翠は一号の胸に手を当てた。
「心臓、すごく落ち着いてるね」
「…そうか?」
「うん。安心する」
翠の指が一号の胸をなぞり、少しずつ下へと降りていく。
「緑山さん…」
「呼ばないで。その名前」
翠は一号の耳元で囁いた。
「翠って呼んで」
一号の喉がごくりと鳴った。
「…翠」
「うん」
翠は一号の顔に自分の顔を近づけた。
「キスしてもいい?」
一号は答えなかった。代わりに、翠の顎を優しく持ち上げ、自分の唇を重ねた。
「んっ…」
柔らかく、丁寧なキス。
一号の大きな手が翠の頬を包み込む。
「翠…俺は」
「何も言わないで。今はただ、感じたいの」
翠は一号のシャツのボタンを一つずつ外していった。
露わになる厚い胸板。硬い筋肉。
翠の小さな手がそれを撫でる。
「すごい…こんなに硬いんだ」
「…癖だ」
「好き」
翠は一号の乳首に唇を寄せた。舌で円を描くように舐める。
「くっ…」
一号の身体がわずかに震えた。
「感じる?」
「…ああ」
「私も感じてる。こうしてるだけで」
翠は一号のズボンに手をかけた。すでに硬く滾っているのが布地越しに分かる。
「大きい…」
翠は小さく呟き、ズボンを下ろした。
硬く反り上がった一号のモノが露わになる。
翠はそれを両手で包み込み、ゆっくりと扱き始めた。
「んっ…翠…」
一号の腰がわずかに浮く。
「いい反応。嬉しい」
翠は先端に唇を寄せた。
「舐めてもいい?」
「ああ…」
翠は舌を出し、先端からゆっくりと根本まで舐め上げた。
「んっ…」
一号の身体が再び震える。
「美味しい…」
翠は口に含み、ゆっくりと頭を動かした。
「んっ…ふっ…ちゅぽ…」
丁寧に、優しく、一根の角から根元までを舌で愛撫する。
一号の手が翠の頭に乗る。優しく髪を撫でる手つきだった。
「翠…気持ちいい」
「うん。もっと気持ちよくしてあげる」
翠は深く咥え込み、喉奥まで一号のモノを受け入れた。
「うっ…!」
一号の腰が跳ねる。
翠は目を閉じ、一心に奉仕を続けた。
やがて一号のモノがさらに膨らむのを感じた。
「…出る」
「出して。私の中に」
一号の精が翠の口内に放たれた。
「んっ…んんっ…」
翠はそれを一滴もこぼさず飲み込んだ。
口を離すと、一号が翠の身体を抱きしめた。
「今度は俺が翠を気持ちよくする番だな」
一号は翠の服を一枚ずつ丁寧に脱がせた。
露わになった白い肌。華奢な身体。小さくとも形の整った乳房。
「きれいだ…」
一号は翠の乳房に顔を埋めた。
「んっ…」
一号の舌が乳首を転がすように舐める。
「あっ…いい…」
一号の手が翠の脚を開かせ、秘所に触れた。
「もう濡れてる…」
「だって…興奮してたから」
一号の指が秘裂をなぞり、ゆっくりと中へと進入する。
「ああっ…!」
翠の背中が反り上がる。
「ここか? ここがいいのか?」
一号の指が内部を探り当たり、敏感な部位を擦る。
「あっ! あっ! そこ、そこいい…!」
一号は指を二本に増やし、さらに激しくかき回した。
「ああっ! だめ、そんなにされたら…!」
翠の腰が跳ね上がる。愛液が溢れ出し一号の手を濡らす。
「イきそう? イきたい?」
「うん…イきたい…!」
一号は指を激しく動かし、同時に親指で陰核を擦った。
「あああっ! イくっ! イくうぅぅっ!」
翠は一号の指の中で激しく絶頂した。
一号は翠の脚を大きく開かせ、自身の硬直を秘所に当てがった。
「入れるぞ」
「うん…来て」
一号はゆっくりと、しかし確実に翠の中へと進入した。
「ああっ…! 大きい…!」
翠の瞳から涙がこぼれる。
一号は翠の腰を優しく抱き、深く突いた。
「あっ! あっ! ああんっ! そこ、深い…!」
一号の腰の動きは激しくとも優しかった。翠の反応を見ながら、彼女が気持ちよくなるリズムを探していく。
「翠…きつい…気持ちいい…」
「私も…私も気持ちいい…あっ! あっ!」
一号は翠の脚を持ち上げ、さらに深く突いた。
「ああっ! だめ、そこ、そんなに深くしたら…!」
一号は翠の耳元で囁いた。
「翠の中に全部出していいか?」
「うん…出して。私の中にいっぱい出して」
一号は翠の最奥深くに熱い精を注ぎ込んだ。
「ああっ! 熱い…! 中が熱い…!」
翠は一号の精を受け止めながら、自らも絶頂に達した。
一号は翠を抱きしめたまま、その髪を撫でた。
「翠…俺は」
「うん」
「お前のことが」
「言わないで。今は言わないで」
翠は一号の唇を指で塞いだ。
「今はただ、こうしていたいの」
一号は小さく頷き、翠を抱きしめた。
翠は一号の胸に顔を埋めながら、冷静な頭の片隅で思う。
一号の部屋を出た翠は廊下で二号と鉢合わせした。
「あ、緑山さん…いや、翠さん?」
二号の目が泳いでいる。
「二号…起きてたの?」
「いや、部屋に戻ろうと思って…」
翠は二号の手を取った。
「二号も来る?」
「え…?」
「一号と同じこと、したい?」
二号の顔が赤くなった。
「勘違いしてるかもだけど」
「してない。俺、ずっと翠さんのこと見てたから」
二号は翠を抱きしめた。
「ずっと好きだった」
「じゃあ抱きしめて。私が欲しいって思ってくれてるなら」
二号は翠を抱き上げ、自分の部屋へと運んだ。
二号は一号とは違った。優しさは同じだが、より情熱的だった。
翠の服を脱がせながら、その肌に何度もキスを落とす。
「翠さん…こんなことしていいの?」
「いいの。私もしたいの」
二号は翠の乳房に顔を埋め、舌で乳首を転がした。
「んっ…二号…優しくて嬉しい…」
二号の手が翠の脚の間に滑り込む。
「もうこんなに濡れて…」
「だって…二号に触られて興奮したから」
二号の指が翠の秘所に挿入される。
「ああっ! あっ! いい…!」
二号は指を動かしながら、翠の耳元で囁いた。
「翠さんの中、熱い…」
「二号の指も気持ちいい…」
二号は指を抜き、自身の硬直を翠の秘所に当てがった。
「入れるよ」
「うん、来て」
二号は一気に翠の中へ突き入れた。
「あああっ!」
翠の悲鳴とも嬌声ともつかない声が上がる。
「すごい…翠さんの中、きつい…」
「二号の…大きい…あっ! あっ!」
二号は激しく腰を打ち付けた。一号よりも若く、体力がある。その勢いに翠の身体が翻弄される。
「あっ! あっ! あっ! すごい…そんなに激しくしたら…!」
「翠さん…翠さん…」
二号は翠の名を繰り返しながら、さらに深く突いた。
「ああっ! だめ、いくっ! またいくっ!」
翠は二号の背中に爪を立て、絶頂に達した。
「翠さん…俺も…」
「出して。私の中に全部出して」
二号は翠の最奥深くに精を注ぎ込んだ。
「ああっ! 熱い…!」
翠は二号の精を受け止めながら、深い絶頂に達した。
二号は翠を抱きしめたまま、その額にキスをした。
「翠さん…俺、本気で」
「うん」
「お前のことが」
「分かってる。私も嬉しい」
翠は二号の胸に顔を埋め、静かに目を閉じた。
だがその裏で、彼女の頭は冷えていた。
一号の部屋の間取り、鍵の種類、警備の配置。
二号のパスワード、連絡先リスト、次の任務の概要。
すべてがジャバッシュへと流れていく。
翌朝、翠は何事もなかったかのように二人に笑いかけた。
「昨夜はありがとう。すごく安心できた」
「また…いい?」
一号が控えめに聞いた。
「ええ。また」
翠は笑った。
その笑顔は清純そのものだった。
だがその裏にある冷徹な計算に、二人は気づくはずもなかった。
翠はアパートに帰り、ジャバッシュの暗号通信で報告を送った。
『バッタモン一号二号ともに接触成功。両者ともセキュリティ情報を入手済み。次の任務予定も把握』
送信ボタンを押した後、翠はシャワーを浴びた。
一号の匂い。二号の匂い。
二人の体温と精液の感触がまだ身体に残っている。
「ああ…」
翠はシャワーの湯に打たれながら、小さく呟いた。
「私、何をしてるんだろう」
後悔はなかった。
後悔する資格など自分にはない。
仲間を見殺しにした人間が、今さら良心の呵責を感じるなど笑止だ。
だが湯の中で涙が溢れた。
一号の優しさ。二号の真っ直ぐな想い。
それらが本物だっただけに、胸の奥が痛んだ。
「ごめんね」
誰にも聞こえない謝罪を、翠は湯の中に落とした。