「さすがに暑すぎる……」
外はセミすら鳴くのをためらうくらいにうだるような暑さの中、エアコンは生ぬるい風しか出さなくなって早数日。
……加藤と関係をもってしまって数日。あの日以来、加藤と連絡をとってはいるが直接会ってはいない。
連絡自体も依然と変わらず、夏休みどこに行ったとかバイトの店長がいやらしい目で見てるとかそんな話をしているが、ある一線以上はお互いに不文律というか触れないというか……正直話の内容を選ぶ瞬間はあったりする。
【そういえば先輩、こんど皆で海行くって話どうします?】
【あー……正直、家にいたくないからな。エアコン壊れてるし】
【修理ってお願いしたんですか?】
【頼んだ。ただ、繁忙期らしく修理にくるのが一か月後らしい】
【それは……ご愁傷さまです】
【なので、海に行くのはありかもしれないな】
【じゃあ、行きましょうよ。海に行く女の子たちでお弁当つくりますから】
【それ目的ではないが……行こうかな】
【わかりました!メンバーに参加すると伝えておきますね!】
数日後、集合場所である駅にいくとサークルメンバーが数人いるかとおもったが、いたのは加藤だけだった。白のかわいらしいワンピースが妙に映えていて、通りすがる男たちの視線をくぎ付けにしていた。
「よぉ。ほかのメンバーは?」
「おはようございます、先輩。なんかみんな都合が悪くなったと言われてしまって……どうします?」
「そうだなぁ、海に行くなら今週までがいいとは聞いたぞ。なんでも来週から天気が崩れるらしい」
「そうなんですか?じゃあ、海いきません?」
「あぁ、夕方か夜までには帰って来れるだろ」
「あっ、それがですね……じつは、宿をとっていると言いますか……」
「……どういうことだ?」
「じつは今日行く海、わたしの親戚の別荘があるという話をサークルのグループでしてたんですけど、それでダメもとで親戚にお願いしたらちゃんと掃除してくれたら自由に使っていいという話になりまして……どうします、先輩?」
「……ちょっと待っててくれ。いちおう、彼女に連絡しておく」
彼女にいちおう泊りになることを連絡しておくと、わかったと返事が返ってきた。いつも思うが、会話のレスポンスは早いが思っていたよりシンプルで男友達と話している気になってしまう。それはそれで悪くないが、物足りなく感じる自分もいる。
彼女に連絡を終え、加藤のもとへいくとすこし不安そうな顔をしていた。連絡したことを伝え終えると、気のせいと言われたらそうだが薄く、頬の口角が上がったきがした。
◇◇◇
電車に揺られ、数時間。空気の匂いがわずかに潮の香りが混じり始めると、海が近づいてるなと感じる。うだるような夏の暑さとまばゆいほどの青の色。
目的の駅に着くと、やはり海が近いからか降車する乗客も多く、人の流れにもまれそうになった。加藤はどこだろうと周囲を探してみると、ほぼ真後ろにいたが、足元はおぼつかないようだった。
さすがに倒れたりしたらあれだと思い、手を差し伸べると最初はとまどっていた加藤だったが弱弱しく、だが確実に手を握っていた。加藤の体温は、少し高く、緊張からか、わずかに汗ばんでいたような気がする。なお、人のことは言えない。
目的地に着くと、海水浴場はさすがに盛夏のためか人が多かった。さて、どうするか……水着は持ってきてはいるが、この人だかりの中泳ごうとは思えなかった。それは加藤も同じで、目線が合うと苦笑いをお互い浮かべた。
さて、どうする。海に行くとは決めていたが、まさか海の水に触れることもなく、ただ人の中で弁当を食べるのか?
それはそれでわるくはないが、正直何とも言えなかった。
「先輩、だいぶ早いですけど別荘に行きませんか?」
「あぁ、まぁいいけど……その弁当、作ってきたんだろ?」
「お弁当は別荘でも食べれますよ。先輩、あまり人がたくさんいるの好きそうじゃなかったと思っちゃいまして」
人が嫌いと言ったらうそになる。それこそ、大学のサークルに参加せずにアルバイトと学業に打ち込む生活だったかもしれない。もっとも、サークルに入った理由も年上である彼女に惹かれてしまったというのもあったりする。
「そうか……そうだな。加藤、別荘まで案内してくれるか?」
「はい、行きましょう」
◇◇◇
海水浴場からしばらく歩くと、住宅街を通り抜け、明らかに別荘地という場所に着いた。……思った以上にでかかった。これだったら、たしかに大学のサークルメンバー全員が集まっても雑魚寝すれば余裕で過ごせるような別荘だ。
加藤がバッグから鍵を取り出し、開錠する。中に入ると、知らない他人の家の匂いがした。見渡してみても、部屋数は思った以上にあり、埃等は溜まっていないようだった。
「とりあえず、窓を開けましょう」
「わかった」
広間にある大きな窓のカーテンを開けると、目の前にはさきほど見た海水浴場を遠目に見える景色が広がっていた。太陽の光がまぶしく広がり、海面はきらきらと眩しい。
「いちおう、冷蔵庫とかは使っていいと聞いてるんでお弁当入れておきますね」
「わかった。まずはかるく掃除からだな」
二人して、床を掃除したが思った以上にきれいですぐにそれも終わった。理由を聞くと、定期的に管理人の方に掃除を任せているらしく、以前掃除したのが先週だったらしい。
まぁ、思った以上に疲れずに済んだので良しとしよう。
テーブルの上には、さきほど冷蔵庫に入れていた弁当はすこしひんやりとしていたが、おいしく食べられた。中に入っていた卵焼きと唐揚げは思った以上に好みの味で、あっという間に食べ終えた。
「これからどうする?」
「そうですね、とりあえず夕飯と明日のごはんの分くらいは買い物に行きたいですね」
「そうか。じゃあ、もうすこし日が落ちたら買い物に行こう。この近所にスーパーとかはあるのか?」
「たしかここから歩いて十分くらいのところにスーパーがあったはずです」
「わかった、あとで買いに行こう」
さすがに先日、バイトの給与もでてたので懐自体は苦しくはなかった。……まぁ、最悪クレジットカード使えたらそれを使えばいいか。
そう考えると、加藤って思った以上にお金持ちの家のお嬢様なのかもしれない。いつも身に着けてるものは、ファッションはあまりわからないが傍目から見ても高い服だということはわかる。そんなお嬢様が一人暮らししてるのもあれだが、まぁ加藤が住んでいるところは俺が住んでいる学生向けのアパートより確実にいろいろと上だ。
そんなことを一人考えていると、弁当を食べて満腹になっていたのかあくびが出た。
どうやら、身体は少しの睡眠を求めているらしい。
「加藤、もうしわけないがベッドルームとかあったりするか?」
「あっ、はい。案内しますね」
二階にあがると、廊下の先に複数の扉があった。どうやらここはゲストルームらしく、中にはベッドが二つずつ備え付けられていた。
ベッドに横になると、加藤はきょろきょろとしながら横に座った。……さすがに手は出さんぞ。あの日の間違いは二度と繰り返さない。
「えっと、先輩。そのー」
「言うな。それ以上は何も」
「……なんでですか」
「あの日は一夜の過ちだ」
「でも、先輩……わたしの、はじめて。奪っちゃいましたよね?」
「……………………」
それを言われたら何も言い返せなかった。たしかにアレは俺が悪い。……そもそも、あの日宅飲みをしたのが間違いだったのかもしれない。そうすれば加藤は、まだ処女を散らすこともなくいられたかもしれないのだ。
「何考えてるんですか?難しい顔してますよ」
「……なんでもない」
「そうですか」
そう言うと加藤は、頭をこてんとこちらの肩に寄せてきた。
女性ものの甘いシャンプーと香水が混じった香り。あの日のことを意識せずとも刺激するものだった。
「あっ、おおきくなってる」
「不可抗力であり、生理現象だ。そのうち治まる」
「でも……くるしくないですか?ラクにしてあげるって言ったらどうします?」
「さっきも言ったが生理現象だ。だかr」
そう言ってる途中で加藤にベッドに押し倒された。女とは思えないと思ったくらいには強い力で、ベッドに倒れるのはなすすべもなかった。
加藤は、べルトの金具をかちゃかちゃと不慣れな手つきで外し、ジッパーを下す。大きく屹立したそれを傍からみてもこれが蠱惑的だと言わんばかりに見つめていた。頬は赤く染まり、思った以上に興奮しているのが分かる。
加藤は、下着の上からおおきくなったペニスに鼻を近づけ、すんすんと擬音がつくかのように臭いを嗅いでいた。ふかく、ふかく。まるで、肺のなかをを染め上げるかのようにしばらく呼吸を重ねた。
「先輩。先輩の匂いってこんなんなんですね」
「……それはさすがに恥ずかしいからやめてくれると助かる」
「いやです」
加藤は、しばらく嗅ぎ続けると下着越しだがペニスの先から先走りがだくだくと流れ、下着を汚す。それを見た加藤は、目線はこちらに向けながらも、嗅いでいた。
先走りで汚れた下着の上からチュッ、チュッと口づけをすると舌先を亀頭につけた。舌先でチロチロと刺激されるとなおも先走りはあふれ、下着を汚す。正直、加藤の唾液なのか先走りなのかわからないくらいには湿っていた。
「先輩、このさきどうしてほしいですか?」
「どうって……」
加藤は起き上がると、舌をベーっとみせ、挑発するかのように言った。
「ずーっとこのままペロペロされたいですか?それとも、ここでやめますか?どうします?」
正直、興奮し息も絶え絶えで脳は考えることをやめているような状態だった。
「くっ……たのむ。口で、してくれ」
「先輩、ひとにお願いするときってそんな感じで言うんです?」
「……お願いします。くちで、してください」
「はーい❤」
下着を下され、まるでぶるんっと音が鳴るように大きくなったペニスを加藤はさきほどと同じように亀頭に数回キスをし、舌を這わせながら、下へ下へと移動していった。ただ、それだけだった。
正直我慢の限界点は超えていた。ただ、寸でのところで変に理性が最後のブレーキをかけている状況だった。
「先輩、みててください。あーん」
加藤は目を閉じ口を開けその小さな舌を少しだしてまるでここに挿せと言わんばかりにしていた。
理性のブレーキが壊れる音が脳天に響いた。
加藤の後頭部を左手で添えるようにし、右手は怒張したペニスを暴発しないよう、握るようにした。目を閉じていた加藤がうっすら目を開けたのがわかったが、正直どうでもよかった。
出したい暴発したい気持ちよくなりたい。
頭の中はこれだけだった。
加藤の舌先に亀頭が触れると、まるでオナホールのように己の欲を吐き出させる道具のように加藤の口を使った。
腰は勝手に動き、今までやった口淫のなかでも一番気持ちがよかった。受け入れる加藤の目にはうっすらと涙が出ていたが、正直気にしてはいられなかった。
ただただ、己の快楽を優先させた。
ただただ、射精した。
それは、天に昇るとはまさにこういうことなんだろうなと思うほどだった。
◇◇◇
しばらく、加藤の口に入れっぱなしだった。屹立していたペニスも落ち着き、普段くらいのサイズになると、理性が脳を取り戻したのか勢いよく引き抜いた。加藤は涙目を浮かべながら、口に射精された精液を両の手のひらに出し、まじまじと観察していた。
周りを見渡し、ティッシュを探していると加藤は手のひらに出された自分の唾液と射精した精液の混合物を清水を掬うかのように飲み干した。さすがに飲むものではないと思ったため、さえぎろうとするが、加藤は手のひらにあった混合物をすべて飲み干した。
「んっ……ごちそうさまでしたっ、うっ」
「大丈夫……じゃなさそうだけど一応聞いておく。ほんとうにまじですまんかった」
「んっ、いいんです先輩。……きもちよかったですか?」
「……正直いままで口でしてもらったなかで一番気持ちよかった」
「そうですか。それはよかったです」
正直、射精後の倦怠感と賢者モード感が入交り、何も言えなかった。ゲストルームの天窓から差し込まれている光はかすかに茜色だった。
ちふゆと加藤、どっちが好みだい?
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ちふゆ
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加藤